この記事に書いてある内容
『2億ウルトラ望遠カメラ』の画質はXiaomi 14 Ultraを超えられるのか
- スマートフォンとしての進化を遂げた最上位モデル
- 物理的な可変絞りが無くなったXiaomi 15 Ultraのメインカメラ
- 望遠カメラに大型(1/1.4インチ)イメージセンサーの採用は吉と出るのか
- 『Xiaomi 14 Ultraのペリスコープ』と『Xiaomi 15 Ultraの2億画素ウルトラ望遠』で解像差を確認(屋内作例)
- 『Xiaomi 14 Ultraのペリスコープ』と『Xiaomi 15 Ultraの2億画素ウルトラ望遠』の総合的な画質差を確認(屋外作例1〜4)
- Xiaomi 15 UltraのProモード(標準カメラアプリ)は細かい調整が出来る
- 『Xiaomi 14 Ultraのペリスコープ』と『Xiaomi 15 Ultraの2億画素ウルトラ望遠』の総合的な画質差を確認(屋外作例5〜7)
- 『Xiaomi 14 Ultraのペリスコープ』と『Xiaomi 15 Ultraの2億画素ウルトラ望遠』で撮影した個人的な感想
- Xiaomi 15 Ultraの2億ウルトラ望遠カメラで撮影したオマケ写真(屋外作例8〜21)
- 関連リンク
『2億ウルトラ望遠カメラ』の画質はXiaomi 14 Ultraの『ペリスコープ望遠カメラ』を超えられるのか
スマートフォンとしての進化を遂げた最上位モデル
Xiaomi(シャオミ)が取り扱う豊富なスマートフォンラインナップの中で、最上位に位置する『Xiaomi 15 Ultra』。2024年度日本市場においてもリリースされた、『Xiaomi 14 Ultra』の後継機です。
目立ったアップデートとしては、まずスマートフォンの核となる『Soc』が挙げられます。Xiaomi 14 UltraのSnapdragon 8 Gen 3(4nm)から『Snapdragon 8 Elite(3nm)』へと刷新。
『AnTuTu Benchmark』『Geekbench 6』『3DMark』といった主要なベンチマークスコアは大幅にベースアップ。個人的な視点では、『改善の余地あり』と感じていた『電力効率の向上』を高評価(AnTuTu Benchmarkに関してはサーマルスロットリングの調整必要)。

Socに加えて『ディスプレイ』の電力効率改善も、『電池もち』の検証において結果として表れました。特に『YouTube動画視聴』では他メーカー端末を凌駕する安定性を見せ、旧世代よりも『スマートフォンとして扱いやすくなった』と強く実感。

物理的な可変絞りが無くなったXiaomi 15 Ultraのメインカメラ
スマートフォンとしての実用性が向上したXiaomi 15 Ultraですが、やはり『主役』と言えばカメラです。メインカメラに関しては、SONYの大型(1インチ)最上位イメージセンサー『LYT-900』を踏襲。
ただしXiaomi 14 Ultraで採用された『物理的な可変絞り(F1.63〜F4.0』が無くなり、絞り羽を使った光芒を出せなくなりました。この部分に関しては『ダウングレード』といった捉え方も出来るかと。

Xiaomi 14 Ultraで絞って撮影(光量が足りない場合は若干全体が暗くなる)
- ➡AmazonでXiaomi 15 Ultraを購入する
- ➡楽天市場でXiaomi 15 Ultraを購入する
- ➡YAHOOショッピングでXiaomi 15 Ultraを購入する
- ➡メルカリでXiaomi 15 Ultraを購入する
- ➡イオシスでXiaomi 15 Ultraを購入する
望遠カメラに大型(1/1.4インチ)イメージセンサーの採用は吉と出るのか
可変絞りは無くなりましたが、望遠カメラのイメージセンサーはメインカメラ並みの『1/1.4インチ』まで大型化。それでいて『100mm換算』の焦点距離を維持しているのだから驚き。

Xiaomi 14 Ultraは4つのレンズが均等にレイアウト。Xiaomi 15 Ultraでは『望遠レンズ』が圧倒的な存在感を放っています(見た目は完全に主役)。

LEICAロゴの右側に位置する2億ウルトラ望遠
Xiaomi 14 Ultraのペリスコープは『物理的な拡大』を目的にしていますが、Xiaomi 15 Ultraの『2億ウルトラ望遠』ではそこに『大型イメージセンサー』を活かして『クロップ(トリミング)』の要素を追加。

Xiaomi 15 Ultraの2億ウルトラ望遠カメラは、4.3倍』で『1,250万画素』『5,000万画素』『2億画素』から解像度を選ぶことが出来ます。この点はXiaomi 14 Ultraのペリスコープカメラと大きく異なる仕様。
スマートフォンにおける一般的な高解像度撮影は、1画素の光量が足りなくなり『画質の劣化』を起こしやすくなります。イメージセンサーサイズの小さいエントリーモデルの『5,000万画素』と、大型イメージセンサーを備えるハイエンドの『5,000万画素』はそもそもが違うのです。
実用的な画質を維持した『クロップ』は、大型イメージセンサーの採用が前提。『1/1.4インチ』であれば、十分なクオリティを得られる可能性が高いです。今回の検証では、解像に加えて『色合い』や『質感』の違いにご注目ください。
『Xiaomi 14 Ultraのペリスコープ』と『Xiaomi 15 Ultraの2億画素ウルトラ望遠』で解像差を確認(屋内作例)
それでは実際に、『Xiaomi 14 Ultraのペリスコープ』と『Xiaomi 15 Ultraの2億画素ウルトラ望遠』で撮り比べを開始(プロモードで望遠カメラを指定。スタイルはLeica Vibrant。ウルトラズームはOFF)。まずは『解像』の部分から。
※Xiaomi 14 Ultraでは透かしに位置情報が入っていたので消しています。画像を選択するとAmazon Photoの低圧縮画像を表示。


カメラアプリ内に表示されている『倍率』に合わせているので、焦点距離では差異が生じています。全体的に『Xiaomi 15 Ultra』の方が明るく描写されている印象。ただし『ISO』の値はXiaomi 14 Ultraよりも高めに。

小さめなイメージセンサーを採用するカメラでISOを高めると、ノイズが目立ち全体的に画質が劣化。Xiaomi 15 Ultraは大型イメージセンサーの『長所』を活かし、劣化を制御しつつ高感度で撮影しています。
続けて『屋外』に撮影の場を移動。