私はXiaomi(シャオミ)の端末を複数台所有。先日『Redmi Note 11 Pro 5G』にMIUI 14(Android 13)へのアップデートが配信され、適用後はベンチマークスコアや動作速度が著しく向上。
ファームウェアのアップデートにより『速くなった気がする』という事はたまにありますが、『速くなった』と言い切れるのは稀。今回のアップデート(Redmi Note 11 Pro 5G)に関してはその『稀』に該当。
メモリ使用率が下がり、AnTuTu Benchmarkのトータルスコアが3万5千以上アップ。様々な数字がそれを証明しています。
エントリーモデルの『Redmi 9T』は、未だMIUI 13(Android 12)のまま。MIUI 14にアップデートされた端末と一体何が違うのか。ボーっとしながら操作していると、決定的な違いを発見。あのマークが表示されなくなっている。
XiaomiはMIUI 13へのアップデートにおいて、パソコンでいうところの『デフラグ』のような機能を導入。最適化効率を『+60%』引き上げ、36ヶ月経過後のパフォーマンス低下を50%から『5%』に抑えると豪語していました。
『拡張メモリ(仮想メモリ)』もそうですが、デフラグは元々パソコンで使われていた機能。もっとも、メインストレージがHDDからSSDに移行(高速化)した事で、データ移動時に発生する待ち時間(シークタイム)が大幅に短縮。『デフラグによる効果はほぼ得られない』というのが2023年現在は一般的な認識。
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スマートフォンに搭載されているストレージの帯域幅(最大)がどの程度なのかと言えば、エントリーからミドルクラスが採用するUFS2.2ですら『12GBps』。少し前のハイエンド向けとなるUFS3.1は『23.2GBps』。UFS4.0になると『46.4GBps』、むしろHDDではなくSSDに近い速さ。
つまりMIUI 13では無駄なことを繰り返し行い、それが原因でシステム全体が逆に重くなっていた可能性が高いのかもしれません。同機能は拡張メモリの様に『ON』『OFF』を切り替えることが出来ないので、MIUI 14に更新されないままアップデートが止まってしまうと悲惨ですね。
これは私がたてた仮説なので、実際のところどうなのかは分かりません。しかしRedmi Note 11 Pro 5Gの軽さを体感すると、『MIUI 13は何だったのか』と思わざるを得ません。
Androidはカスタマイズして、他メーカーと差別化を図るのが基本。よって少しでも『付加価値を付けたい』という開発者の気持ち的に理解出来ます。ただしやりすぎると『空回りってパフォーマンスを落とす結果になりかねない』というのも事実。今後はMIUI 14の路線継承でお願いします。
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