『KDDI株式会社』『沖縄セルラー電話株式会社』は2023年3月29日(水)から、『au』『UQモバイル』のユーザー(音声対応プランのみ。端末はauのスマートフォン、ケータイ、UQ mobileのスマートフォン)を対象に『副回線サービス』の提供を開始。
同サービスに申し込みを行うと、月額基本使用料『429円(税込)』で副回線としてSoftBank回線を使えるように。詳細はコチラから。
疑問を感じるのは通信バンド。au、UQモバイルが取り扱っている『Redmi Note 10 JE』を例に挙げると、SoftBankの主要プラチナバンドとなる『Band 8(900MHz)』に非対応。Band 28(700MHz)は対応エリアが狭いので汎用的とは言えず。
通信キャリアが対応する主要通信バンド(4G)
- docomoが対応するバンド:1、3、16、19(主要プラチナ)、21、26(プラチナ)、28、42
- Softbankが対応するバンド:1、3、8(主要プラチナ)、11、28(プラチナ)、41、42
- auが対応するバンド:1、3、11、18(主要プラチナ)、26、28(プラチナ)、41、42
- 楽天モバイルが対応するバンド:3、18(サポート:au)
SIMフリースマートフォン以外は対応する通信バンドが異なる可能性あり
通信キャリアの異なる回線で『デュアルSIM運用』していると、片方で障害が発生した時にも連絡手段が残ります。いわゆる通信の保険ですね。現在利用している端末が『SIMフリー』で無い場合は、必ず対応バンドを確認してから契約先を選ぶようにしましょう。
投稿が見つかりません。au、UQモバイルユーザー以外にも副回線の選択肢は色々とあり
『KDDI株式会社』『沖縄セルラー電話株式会社』が提供する副回線サービスは、auとUQモバイルユーザーがオプション的に使えるもの。他の通信業者を利用している場合は、異なる選択肢を検討しなければなりません。
今回は『月額500円以内』で利用可能な『副回線に適した通信サービス』を紹介したいと思います。まずは『au』『UQモバイル』ユーザー向けの副回線サービスと内容を比較してみましょう。
月額基本料金500円以下の副回線に適した通信サービス
サービス名 | au、UQモバイル(副回線サービス)>> | mineo(マイそく スーパーライト)>> | povo2.0>> | ロケットモバイル(神プラン 音声SIM)>> | HISモバイル(自由自在290プラン)>> | エキサイトモバイル(Fitプラン 低速通信のみ)>> |
月額基本料金 | 429円 | 250円 | 0円 | 490円 | 290円 | 495円 |
最大通信速度 | 300kbps | 32kbps | 128kbps | 200kbps | 制限なし | 200kbps |
月間通信量 | 500MB | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 100MB未満 | 3日間で366MB(3.6GB程度/月) |
通話料金 | 22円/30秒 | 22円/30秒(無料通話アプリmineoでんわを使用すると10円/30秒) | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 9円/30秒 | 22円/30秒(無料通話アプリエキモバでんわを使用すると10円/30秒) |
5分かけ放題 | 880円(au) | – | 550円 | – | 500円 | 3分かけ放題x:月額759円 |
10分かけ放題 | – | 550円(超過後は11円/30秒) | – | – | – | – |
無制限かけ放題 | 1,980円(au) | 1,210円 | 1,650円 | – | 1,480円 | – |
通信回線 | au | docomo、SoftBank、au | au | docomo | docomo | docomo、au |
メイン回線がdocomoかSoftBankなら、povo2.0(au)を保険として有効活用出来る
月額基本料金が一番安いのは、auのオンラインブランド『povo2.0』。au回線なので、auとUQモバイルの『通信の保険』としては機能しません。
投稿が見つかりません。逆に『ドコモ回線』『SoftBank回線』をメインSIMに使っているなら、povo2.0を保険として有効活用する事が可能。LINEMOのミニプランとpovo2.0を組み合わせれば、月額990円(税込)で『どちらもMNO』の通信環境を実現します。
投稿が見つかりません。povo2.0は月額基本料金『0円』ですが、『povo2.0のSIMを有効化した日から180日の間、有料トッピングのご購入がない場合は順次利用停止(期間内の従量通話料とSMS送信料の合計額が660円を超えている場合を除く)』との規約が定められているので、この点は契約前にしっかり認識しておきましょう。
povo2.0について
- 音声対応SIM基本料金:0円(税込)
- 契約月の基本料金:0円(税込)
- 5分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,650円(税込)
- 通話料金:22円/30秒
- データ容量:1GB~(トッピング式)
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:au
- eSIM:対応
- eSIM設定方法(Android):
https://povo.jp/support/guide/esim/android/#guide - eSIM設定方法(iOS):https://povo.jp/support/guide/esim/#guide
- APN設定方法(Android/iOS):https://povo.jp/support/guide/sim/
- 公式サイト:povo
mineoならdocomo、SoftBank、auから回線選び放題。24時間データ使い放題の追加も可能
mineoの『マイそく(スーパーライト)』は月額基本料金『250円(税込)』。回線を『docomo』『SoftBank』『au』から自由自在に選べるのが一番の特長です。通信速度が最大『32kbps』なので、通話(電話番号使用)に加えてメッセージの送受信程度と出来る事は限られます。
mineoは『24時間データ使い放題』を『198円(税込)』で使えるというスペシャルオプションを提供しているのですが、このオプションを使えるのは『マイそくユーザー』限定。マイそく(スーパーライト)を契約すると、通信の保険に加えて24時間使い放題を利用する資格を得られるのです。
mineoについて
- 音声対応SIM基本料金:250円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒(無料通話アプリmineo電話を使うと10円/30秒、10分かけ放題時間超過後は11円/30秒)
- 10分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,210円(税込)
- データ容量:1GB~(マイピタ)
- 翌月くりこし:対応(マイピタ)
- 5G:対応(マイピタ)
- 低速切り替え:対応(マイピタ)
- 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
- eSIM:対応(Aプラン、Dプラン)
- eSIM設定方法(Android):https://support.mineo.jp/setup/guide/esim.html
- eSIM設定方法(iOS):https://support.mineo.jp/setup/guide/ios_esim.html
- APN設定方法(Android):https://support.mineo.jp/manual/network_setup.html
- APN設定方法(iOS):https://support.mineo.jp/setup/guide/ios_network.html
- 公式サイト:mineo
普段は高音質な通話用格安SIMとして使えるHISモバイル
HISモバイルも月額『290円(税込)』とランニングコスト低め。HISモバイルはMVNOながら、かけ放題時が『VoLTE』『VoLTE HD+』に対応(通常はオートプレフィックスを採用するので音質が落ちる)。高音質ながら通常の通話料金も『9円/30秒』と割安。
月額基本料金を290円(税込)にするには、月間データ通信量を『100MB』未満に抑える必要があります。HISモバイルを通話SIMに設定し、データ用に他のSIMを設定するのがベストな使い方と言えるでしょう。
HISモバイルについて
- 音声対応SIM基本料金:290円(税込)〜
- 契約月の基本料金:利用開始日から1ヶ月毎の請求
- 通話料金:9円/30秒
- 5分かけ放題:500円(税込)
- 無制限かけ放題:1,480円(税込)
- データ容量:99MB~
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:非対応
- 低速切り替え:非対応
- eSIM:対応(自由自在290プラン)
- APNの設定(iOS/Android):
https://his-mobile.com/support/setting - 通信回線:NTTドコモ
- 公式サイト:HISモバイル
理想的な副回線の選び方
完全に『通信の保険』と割り切って副回線を契約してしまうと、毎月の出費が無駄になってしまう可能性も。普段は『サブ回線』として使いながら、いざという時は『通信の保険としても活用出来る』というのが理想的かもしれません。
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