『ahamo』『LINEMO』『povo 2.0』は、NTTドコモ、Softbank、KDDIが提供している格安プラン。通信キャリアが直接提供している『MNO』サービスに該当するので、混雑が想定される時間帯においても安定して高速通信が可能です。
実際に『LINEMO』『povo 2.0』を利用して平日お昼の時間帯に速度を計測したところ、どちらも50Mbps超えというありえない速度を記録。MVNOであればお昼休みなら5Mbps程度出ていればマシな方。MNOの圧倒的な通信品質を目の当たりにしました。
当然の話ですが、通信速度は遅いより速い方がデータの読み込みがスムーズになりその分インターネットが快適に。ただし『ahamo』と『LINEMO』のスマホプランは月に『20GB』、『povo 2.0』は有料トッピングした容量分と『高速通信』出来るデータ量がそれぞれ定められています。
データの消費量をもっとも高めるストリーミング動画の再生。YouTubeは『4K解像度』で動画を再生する際に『20Mbps』程度の通信速度を推奨しています。つまり『ahamo』『LINEMO』『povo 2.0』においては、モバイル通信ながら4K解像度のコンテンツすらスムーズに観れてしまう可能性が高いのです。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
しかし例え通信速度が4K解像度の再生に適しているとしても、推奨は出来ません。なぜなら先述しているとおり、高速通信出来るデータ量には限りがあるから。LINEモバイルが公表しているデータを参考にすると、1080p(フルHD)レベルで1時間に発生するデータ量は『2GB』。これではあっという間に20GBを消費してしまいます。
YouTube(アプリ)はデフォルトの状態だと、通信速度に合わせて解像度が自動調整される様に設定されています。設定変更を行わずに『ahamo』『LINEMO』『povo 2.0』でYouTubeを再生すると、高い確率で『HD 1080p』解像度で動画を再生。
『povo 2.0』はトッピング分のデータ量を使い果たせば最大『128Kbps』まで通信速度が落ちるので、解像度が落ちるというより再生が止まります。しかし『ahamo』と『LINEMO』のスマホプランは20GBを使い切った後も最大『1Mbps』で通信を行えるので、もしかしたら20GBを月の前半に使い果たしても、気づかずそのまま使っている人が沢山いるのかもしれません。
スマートフォンの小さめな画面でYouTubeを『HD 1080p』解像度で観る意味はあまり無いと思いますし、20GBを気づかぬ内に使い果たしてしまうのは正直勿体ないですよね。無駄なデータの浪費を防ぐ為にはYouTubeの設定を変更する必要があります。
変更方法はいたって簡単。まずYouTubeアプリのホーム画面右上から『設定』を開き、その中にある『動画の画質設定』を選択。
モバイルネットワーク使用時の動画の画質を『自動(推奨)』に、家で光回線を使用している人はWi-Fi使用時の動画の画質を『高画質』に変更。
続けてモバイル通信環環境で動画を再生し、右上から『画質』を選択。『詳細設定』を『360p』『480p』のいずれかに設定。そうすればYouTubeを1時間再生してもデータ消費を324MB~612MB程度に抑える事が可能(LINEモバイル参考)です。
解像度は一度設定すると次にアプリを開いた時も記憶されています(現在の動画にのみに適用と書かれていますが問題ないです)。ただし広告は速度に合わせた解像度で再生されるのでその点は注意。
また、Wi-Fi使用時の動画の画質を『高画質』に設定しておけば、例え詳細設定で解像度を指定しても光通信環境では最高解像度に切り替わります(Wi-Fiからモバイル通信、モバイル通信からWi-Fi通信への切り替え直後は少しの時間元の通信環境の解像度を維持)。
通信環境に合わせてその都度解像度を切り替えるのはとんでもなく面倒ですが、上記の設定を一度行っておけばひと安心。『ahamo』『LINEMO』『povo 2.0』の高速データ通信を無駄にせず、思う存分YouTubeを楽しめますよ!
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