Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)の調査結果によると、2021年6月度アメリカiPhone 市場の売上は63%をiPhone 12シリーズが占めています。
もっとも売れているiPhoneは、意外にも最上位モデルのiPhone 12 Pro Max。シェア率はiPhone 11と同じ23%を獲得しています。
iPhone 12、iPhone 12 Proと続きますが、最廉価モデルとなるiPhone 12 miniに関しては大きくシェアを落としてiPhone XRと同率のわずか5%。
CIRPは今後新型コロナウィルスの規制が緩和される事で、さらに高価格帯モデルの販売が好調になると予測しています。
調査会社のトレンドフォースは、iPhone 12 miniの生産終了をAppleが決定したと報道。5%のシェア率では妥当な判断と言えるでしょう。
iPhone 12 Pro Maxは、iPhone最大サイズとなる6.7インチのディスプレイを採用。イメージセンサーに唯一1/1.77インチのIMX603を採用しており、最上位モデルとしての差別化が図られています。重量が226gと重いので日本では敬遠されがちですが、アメリカではスペックが優先されているという事でしょう。
CIRPはiPhoneの販売店舗についても情報を公開しており、同レポートによるとAppleの直営店からiPhoneを購入する人が増加。昨年の9月に20%という過去最高のシェアを記録。2021年度はニューモデル発売を前にして6月に27%の売上シェアを獲得。iPhone 13シリーズの発売によりこの数字を更に伸ばせるか。
グローバル市場ではXiaomiに抜かれ世界第二位に転落したApple。iPhone 12 miniの発売不振も同社の低迷に影響を及ぼしている事でしょう。新陳代謝の早いAndroidと比較して1年がアップデートのベースになるiPhone。リークされている情報以外にサプライズはあるのか。iPhone 13シリーズに注目です。