7割を超える人が『パンチホール』『ノッチ』不要。ハイスペック追いで見失われがちなユーザーが求めるスマートフォンの理想

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7月1日と3日にそれぞれ下記の記事を公開し、『パンチホール』『ノッチ』『ベゼル』。フロントカメラはどの位置が理想?というアンケート調査を行いました(現在も受付中)。

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7月5日現時点でなんと1,000票以上(1,107票中有効票1,086票)の投票が集まり(ご協力いただき本当にありがとうございます!)、7割以上の方がフロントカメラの位置は『ベゼル』が理想と考えている事が明らかに。つまりこれは明確な『ノッチ』『パンチホール』不要論。『ディスプレイの表示を妨げるものは無い方が良い』というユーザーの総意が表れています。

アンケート

『Antutuベンチマークスコア80万超え!』『1インチサイズの大型メージセンサー搭載!』『最大65Wの速度で急速充電!』確かにキャッチーとしては有効です。私も記事のタイトルとしてこれらを活用しています。しかしこれはあくまで一部のユーザーに響くものであって、コアなユーザーが求めているのは『ベゼルにフロントカメラを搭載する』ような実用的な部分なのではないでしょうか。

大半のスマートフォンは音声アシスタントによる操作が可能ですが、基本的には『画面を見ながら使うもの』です。私はこれまで『Mi 9T』『ZenFone 7』といった画面に邪魔するものが何もないスマートフォンを利用してきました。見やすさはやはりダントツです。動画視聴、写真のプレビュー、ゲームプレイ時に画面が実際のサイズより広く見えます。

フリップカメラを採用するZenFone 7のディスプレイ

フロントカメラでも最高の画質で写真や動画を撮りたい』のであれば、選択肢は『フリップカメラ一択』になってしまいます。

しかし『ビデオチャットでたまに使用する』であったり、『広角撮影や背景ボケが使えて、ビューティーモードが充実していればそれで良い』という人からすると、コストや故障率が高くなるフリップカメラは不要。『フロントカメラのレンズをベゼルに移動した、見やすいディスプレイを搭載するお手頃なスマートフォン』の方が理想なんです。

あまりにメーカー同士の競争を意識して『スペック重視』な開発を進めると、ユーザーの『本当に求めているもの』を見失いがちに。成熟期を迎え『売れる商品』の難易度が増すスマートフォン市場。一度原点に立ち戻る必要があるのかもしれません。

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瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
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