静止画良好なmoto g66j 5Gのメインカメラ。エントリーモデルの難関『動画』の画質は如何に
Motorola（モトローラ）のmoto g66j 5Gは、『防塵防水規格（IP68&IP69）』『堅牢性（MIL-STD-810H）』をアップデートして、壊れにくさに拘ったスマートフォンです。
メインカメラのイメージセンサーにはSONYの『LYTIA 600（1/1.953インチ）』を採用。先代モデル『moto g64 5G』からは『色合い』『質感』『低照度画質』などがアップデート。エントリーモデルの静止画クオリティを底上げしています。
moto g64 5G、moto g66j 5G、POCO M7 Pro 5Gのメインカメラで撮影した静止画
『夜景（低照度）』に加えて『動画』は、GPUやISPの性能が控えめな廉価モデルに期待すべきではありません。しかしmoto g66j 5Gにおいては、低照度環境でそれなりの画質を得られました。過度な期待は禁物ですが、『動画』のクオリティも気になるところ。
moto g66j 5Gでは『手ブレ補正』機能が無くなっている可能性
動画の撮影で重要になるのが『手ぶれ補正』です。moto g66j 5Gの公式ページには、2025年7月14日時点で『手ブレ補正』の表記はなし。ただしワイモバイル版『moto g66y 5G』のページには、『OIS（光学式手ぶれ補正）搭載カメラ』との説明あり。
ちなみに、先代のmoto g64 5Gはメインカメラに『OIS』を搭載。moto g66j 5Gで手ぶれ補正性能がダウングレードしていたら、動画の『撮り比べ』で一目瞭然の結果となるはず。
今回は静止画に続き、『moto g64 5G』『moto g66j 5G』『POCO M7 Pro 5G』の実機を使用して動画の撮り比べを行いました。静止画はエントリーモデルらしからぬ作例を連発したmoto g66j 5G。『動画』は散々な結果となるのか。
moto g64 5G、moto g66j 5G、POCO M7 Pro 5Gのメインカメラスペック
| 端末名 | moto g64 5G | moto g66j 5G | POCO M7 Pro 5G |
| イメージセンサー | 不明 | SONY LYTIA 600 | SONY IMX 882 |
| 画素サイズ | 〜1.28μm | 〜1.6μm | 〜1.6μm |
| レンズF値 | 1.8 | 1.8 | 1.5 |
| 動画撮影のの最高解像度/フレームレート | 1080p/60fps | 1080p/60fps | 1080p/30fps |
| 手ぶれ補正 | 搭載 | 不明 | 搭載 |
moto g66j 5Gのカメラアプリからは『手ブレ補正アイコン』が消えている
moto g64 5Gは、動画撮影時に『手ブレ補正アイコン』が表示されます（タップでON/OFF）。moto g66j 5Gではそのアイコンが消えていました。まさか本当に手ブレ補正なしなのか！？
moto g64 5GのカメラUI（動画選択時）
moto g66j 5GのカメラUI（動画選択時）
moto g64 5Gとmoto g66j 5Gのメインカメラで動画撮影比較（1）
※サムネイルを選択するとYouTube動画の再生が開始します。
左：moto g64 5G（1080p/60fps）、右：moto g66j 5G（1080p/60fps）
まずは手ぶれ補正の有無を確認する為、『moto g64 5G』『moto g66j 5G』の比較から。解像度とフレームレートの上限はどちらも『1080p/60fps』。
『手ブレ補正が機能しないかも』という心配は杞憂でした。moto g66j 5Gの方が若干ブレを抑えている印象。つまりmoto g66j 5Gは手ブレ補正がデフォルトで『自動的にON』ということです。
そして葉の色が自然な色合いに変わっています（濃淡を確認出来る）。これは静止画にもあらわれていた現象。イメージセンサーにLYTIA 600を搭載した恩恵と言えるでしょう。
moto g64 5Gとmoto g66j 5Gのメインカメラで動画撮影比較（2）
※サムネイルを選択するとYouTube動画の再生が開始します。
左：moto g64 5G（1080p/30fps）、右：moto g66j 5G（1080p/30fps）
『1080p/30fps』撮影時は、歩き方を変えてわざとブレを大きくしてみました。moto g64 5Gではブレを抑えきれず、映像がガクガクと揺れています。
moto g66j 5Gはmoto g64 5Gと比較にならないほど安定。解像は全体的に甘めですが、エントリーモデルでこれだけ撮れたら文句なし！
POCO M7 Pro 5Gとmoto g66j 5Gのメインカメラで動画撮影比較
※サムネイルを選択するとYouTube動画の再生が開始します。
左：POCO M7 Pro 5G（1080p/30fps）、右：moto g66j 5G（1080p/30fps）
moto g66j 5Gと同スペックのイメージセンサーを搭載する『POCO M7 Pro 5G』。静止画ではmoto g66j 5Gに近いクオリティを連発していましたが、動画はMotorola両端末と異なり『1080p/30fps』が上限に。
『動画撮るなら上位モデルを買ってね！』というメーカーの声が聞こえてきそうです。撮影結果は『手ぶれ補正』『色の再現性』ともにmoto g66j 5Gの方が上手な印象。
『動画クオリティは散々』かと思っていたmoto g66j 5Gですが、これは良い意味で完全に想定外の結果。最高水準の防水規格に準拠しているので、雨の日やアウトドアシーンを気軽に撮れるのもメリット。お値段据え置きは改めてあり得ない！
