7月28日、Xiaomiは同社が提供するBluetoothイヤフォン『FlipBuds Pro』がファームウェア『ver7.6.2.9』へのアップデートにより世界ではじめて『Snapdragon Sound』に対応する事を発表しました。
Qualcommが2021年3月にリリースした『Snapdragon Sound』は、同社のBluetoothコーデックaptX Adaptiveを『96kHz/24bit』でデコード可能にしハイレゾ音源に対応。かつ競合他社比較で45%低い『89ms』の低遅延を実現しゲームや動画の再生に最適化。さらに通話の音質を『32kHz』まで引き上げる超注目のオーディオ新技術。
QualcommはAmazonとの協業を発表しており、月額980円(プライム会員は780円)で利用可能なAmazon Music HDでは『Qualcomm Snapdragon Soundプレイリスト』を公開しています。
Snapdragon Soundを使用するには『FlipBuds Pro』に加え、モバイル接続システム『FastConnect 6900』に対応する『Snapdragon 888』を搭載するスマートフォンが必要になるとQualcommの公式ページで補足されています。
このFastConnect 6900というシステム、調べてみたらMi 11 Lite 5Gが搭載する『Snapdragon 780G』にも採用されてるんです。ちなみに下位モデルとなるSnapdragon 778GやSnapdragon 865には使われていません。Mi 11 Lite 5Gの特権だとしたら、これ結構すごい事ですよね。
Xiaomi FlipBuds Proについて
『FlipBuds Pro』は最大40dbのアクティブノイズキャンセル機能を搭載。音がうるさい洗濯機の音が40db程度(大体が30db~40db)。よって40dbというのはかなり強めのノイズキャンセル効果と言えるでしょう。
すでにXiaomiがリリースしているANC対応Bluetoothイヤフォンの中で、最もノイズキャンセル効果の強いモデルがAir 2Pro(1万2千円程度)で35db。よって『FlipBuds Pro』はANC対応イヤフォンの中では最上位モデルという事になります。ノイズキャンセルレベルはデイリー、オフィス、トラベルの3段階から調整可能。本体にはジェスチャー機能が備えられ、ノイズキャンセルの設定切り替え、再生/一時停止、曲送りを単体で行う事が可能です。
音に影響を与えるドライバーサイズは11mmと大きめ。オーディオチップには低電力設計のQualcomm QCC5151を採用。Bluetoothは最新規格となる5.2をサポートし、ゲームプレイ時なに発生しやすい音声の遅延を最小限に制御。デュアルデバイスインテリジェント接続機能により、ラップトップとスマートフォンの接続をシームレスに切り替えられるのも特長です。
連続駆動時間はANCをOFFにした状態で最大7時間(充電ケース使用で最大28時間)、ONの状態でも最大5時間(充電ケース使用で最大22時間)とAirPods Proより長め。急速充電に対応し、約5分間の充電で最大2時間の駆動時間を確保します。
電車の中や人の多い場所では絶大な効果を発揮するアクティブノイズキャンセル機能。音楽を聴く為だけでなく、空いた時間に集中して何かをしたい人には特にお勧め。最上位モデルが生み出す静音の世界。とても気になります。
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