2018年に日本市場に向けて発売が開始されたSamsungの『Galaxy S9』。2023年4月時点で約5年前に発売されたモデルということになります。私はその旧型を今更ながら購入。
SocにはQualcommの『Snapdragon 845』を搭載。メモリ『4GB』、ストレージ『64GB』、電池容量『3,000mAh』など、最新モデルと比較するとかなり物足りないスペック。
Galaxy S9(ドコモ版、au版)の中古市場価格は1万円台前半~半ば。電池やディスプレイの劣化しているものが殆どで、アップデートも切れているのでサブ機として購入するのも正直微妙。では一体何が目的で、今更『Galaxy S9』を購入したのか。
それは『メディアサーバー&簡易パソコン』として最適だと思ったから。最近のハイエンドモデルは『Micro SDカード』に非対応ですが、Galaxy S9は使うことが出来ます。デフォルトのストレージ容量は64GBと少なめながら、Micro SDカードで最大『400GB』まで拡張可能。
Android端末(スマートフォンやタブレット)は、AmazonプライムビデオやNetflixといった動画配信サービスのコンテンツデータをMicro SDカードに保存することが出来ます。一般的なスマートテレビやストリーミングデバイス(Fire TV StickやChromecast)はダウンロードに非対応。ChromebookはMicro SDカードに保存出来ません。
投稿が見つかりません。『光回線』を契約している場合は、『コンテンツをわざわざダウンロードする必要がない』と思うかもしれません。しかし集合住宅タイプは利用者が増える時間帯に低速化の懸念あり。通信速度が落ちると高解像度再生時に再生が止まってしまったり、画質やフレームレートが低下することも。
ローカルで再生すれば、外部の影響を受けることなく安定してコンテンツを再生することが可能です。ただし、コンテンツを高解像度でダウンロードするには『高速大容量通信環境』が必要になります。少し前までは、光回線か通信キャリアの『データ通信し放題』プラン以外選択肢がありませんでした。
第3の選択肢となったのは、mineoとpovo2.0が提供している『24時間データ使い放題』。私はどちらのサービスも実際に使用してみましたが、24時間以内に『数十GB』のデータ通信を行うことが出来ました。動画をまとめてダウンロードするのに十分なポテンシャルと言えるでしょう。
特にmineoは、格安SIM(MVNO)であることを忘れさせてくれる速さ。混雑の無い時間帯では5G接続時に『300Mbps』超えを記録。Galaxy S9のネックとなるのが『5G』。同端末は旧型故に4G対応。mineoのSIMで5G通信を行うことが出来ません。
『5G対応のスマートフォンをWi-Fiルーター化すれば良い』と思うかもしれませんが、以前の検証でWi-Fiテザリング接続時は通信速度が大きく低下。速度の低下を抑えるには、端末同士を『イーサネットテザリング』で接続する必要があります。
Galaxy S9はAndroidのバージョンが『10』なので、イーサネットテザリング(Android 11~)を行うことは不可能。ただし『イーサネット(有線LAN)接続』に対応するので、データの送信は無理でも受信は出来るであろうと予想していました。
結果どうだったのかと言えば大成功。GoogleのPixel 6aでGalaxy S9をイーサネットテザリング接続したところ、『イーサネットケーブルが接続されました』という通知のあとにデータ送受信を開始。通信速度も低下していませんでした。
動画配信サービスの視聴を目的に光回線を契約していれば、最低でも月に4~5千円のコストが発生。mineo(マイそく専用)の24時間データ使い放題は1回『198円(税込)』と信じられない安さ。povo2.0も『330円(税込)』。これらをうまく使いこなせば、固定費を大きく下げられます。
ダウンロードしたコンテンツをディスプレイに出力する方法は2つ。1つはUSB Type-C×HDMIアダプタを使用した『有線接続』。ちなみに最新のAndroidスマートフォンは、ほぼディスプレイとの有線接続に非対応です。
2つ目は『Smart View』というミラーリング機能を利用した『無線接続』。ミラーリング機能を持つAndroidスマートフォンは珍しくありませんが、Miracastをサポート(最新端末はほぼ非対応)していない場合、著作権保護が働きAmazonプライムビデオやNetflixは画面が真っ暗に。
Galaxy S9はMiracastをサポートしているので問題なし。『有線接続』『無線接続(レシーバーはFire TV Stick使用)』のどちらでもAmazonプライムビデオやNetflix、更にTVerも大画面表示することが出来ました(解像度は1080pがMAX)。
ミラーリングだけでなく、デスクトップモード『Dex』に対応しているのもGalaxy S9の特長。ディスプレイと有線接続してDexモードを選択すると、専用のUIへと切り替わります。UIのレイアウトが変わるだけでなく、複数のウィンドウを重ねて表示するマルチウィンドウに対応するのも大きなポイント。
外付けキーボードでブラウザのアドレスバーに日本語入力しようとすると、半角英数に切り替わってしまうのはやや不便(通常の検索ボックスやメモアプリなどは問題なし)。後はAmazonプライムビデオがDexモードに非対応(Netflixは対応)と、完璧ではありません。
とはいえマルチウィンドウで使えるのはやはり便利で、たまに調べ物をしたりメールチェックを行う程度であればこれで問題なし。Google Mapsも大画面で観られます。
私の場合はGalaxy S9をメディアサーバー&簡易PCとして運用することが主な目的なので、普段はディスプレイにつなぎっぱなしでOK。たまに取り外して電車の移動中にドラマを観たり、旅行先のテレビに出力して映画を楽しめたら尚よし。5年前に発売されたスマートフォンが大活躍!モノは使いようですね。
※AmazonプライムビデオをGalaxy S9で利用していたら、途中からストリーミングで高解像度表示が出来なくなりました。一度アプリを削除して、再インストールすると元に戻ります。ダウンロードした動画に関しては『1080p』がそのまま維持されていたので、再インストール→観たいコンテンツをまとめてダウンロードという使い方ベストかと。
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