
SSDより安く『大容量』が手に入る!懐かしさを感じる人も多いHDD
HG NASは、パソコンの内蔵ストレージを『データの保存場所』として利用することが可能です。しかし最近は『SSD』の価格が高騰しており、大容量のSSDを導入するには予算的な負担が大きいと感じる人も多いでしょう。そうなると、『NAS』としての使い勝手も制限されてしまいます。
そこで検討したいのが、現在では『テレビの録画』など、以前ほど利用する機会が多くなくなった『HDD』です。2026年9月時点では、『4TB』のSSDを購入する場合、最安クラスでも7万円程度。
一方、HDDなら『2万円台』から購入できます。つまり、同じ4TBの容量を、SSDの3分の1以下の予算で用意できる計算です。
ただし、『安全』にNASを運用するためには、いくつか注意すべき点があります。
HDDには『NASに適した記録方式』がある

HDDの記録方式には、大きく『SMR』と『CMR』があります。一般的なNASでHDDを運用する場合は、安定した読み書き性能を重視して、CMR方式のモデルを選ぶことをおすすめします。
SMR(瓦磁気記録)
SMRは、記録トラックの一部を重ねて配置することで、記録密度を高める方式です。大容量化や低コスト化に適している一方、データを書き換える際には、周辺のデータをまとめて処理する必要が生じる場合があります。
そのため、大量のランダム書き込みや頻繁なデータ更新が発生する用途では、書き込み性能が低下する場合があります。 特に、RAIDの再構築など大量のデータ処理を伴う環境では、HDDの特性を考慮した構成が重要になります。
CMR(従来型磁気記録)
CMRは、記録トラックを重ねずに配置する従来型の磁気記録方式です。SMRと比較して書き換え時の処理がシンプルで、ランダムアクセスや継続的な書き込みが発生する用途でも、安定した性能を得やすいという特徴があります。
NASでは、複数の端末から同時にアクセスしたり、バックグラウンドで大量のデータを書き込んだりすることがあります。そのため、一般的なNAS用途ではCMR方式のHDDを選んでおくと扱いやすいでしょう。
なお、SMRだからNASで使えないというわけではありません。 SMRは、連続書き込みが中心となる大容量ストレージやアーカイブなど、適した用途で利用されています。重要なのは、HDDの記録方式とNASの利用方法が適しているかどうかです。
バックアップドライブは『24時間対策』のとられているHDDがお勧め

バックアップ用のドライブは、『大切なデータを確実に残しておくこと』が何より重要です。そこでHDDを選ぶ際に確認したいのが、24時間365日の長時間運用を想定したモデルかどうかです。
NAS向けHDDには、長時間の連続稼働や複数台構成での使用を考慮して、振動への対策、RV(回転振動)センサー、エラーリカバリ制御、発熱・消費電力を考慮した設計などが採用されています。具体的な機能は製品によって異なるため、購入前に仕様を確認しておきましょう。
バックアップ用HDDとして検討しやすいNAS向けモデルには、次のような製品があります。
1. Western Digital「WD Red Plus」シリーズ
- 型番例: WD20EFPX(2TB)/WD40EFPX(4TB)
- 特徴: NAS向けに設計されたHDDで、CMR方式、24時間365日の連続稼働、RAID環境への対応などを特徴としています。WDによると、WD Red Plusは最大8ベイのNASシステム向けに設計され、180TB/年のワークロードに対応しています。
- ポイント: 「WD Red」シリーズを選ぶ場合は、CMR方式の「Red Plus」など、購入するモデルの記録方式を確認することが重要です。シリーズ名だけで判断せず、型番単位で仕様を確認しましょう。
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2. Seagate「IronWolf」シリーズ
- 型番例: ST2000VN003(2TB)/ST4000VN006(4TB)
- 特徴: NAS向けに設計されたHDDで、CMR方式、RV(回転振動)センサー、NAS向けの健康管理機能などを備えています。Seagateの現行製品情報では、IronWolfは2TB~16TBの容量でCMR方式として掲載されています。
- ポイント:3年間のRescue Data Recovery Services(データ復旧サービス)が付帯することも特徴です。SeagateはIronWolfシリーズについて、3年間のRescue Data Recovery Servicesを無償で提供するとしています。
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3. Toshiba「N300」シリーズ
- 型番例: HDWG440AZSTA(4TB)など
- 特徴: NAS向けに設計されたHDDで、CMR方式、24時間365日の連続稼働、RV(回転振動)センサーなどを採用しています。現行のN300は全容量でCMR方式とされ、最大12台のドライブベイに対応するモデルもあります。
- ポイント: 4TBのHDWG440AZSTAなど、容量や型番によって仕様が異なるため、購入時には販売ページだけでなくメーカーの仕様も確認しておくと安心です。
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