デジタル一眼レフカメラには光の量を調整するために『絞り』という機構が備えられています。絞りを開閉する事によって光の取得量、シャッタースピード、被写界深度が変化。
光の量は『F値』で示されており、F値を小さくすると光の取得量が増えてシャッタースピードが短く、被写界深度は浅くなります。逆にF値を大きくすると光の取得量が減り、シャッタースピードは遅く、被写界深度は深く。
スマートフォンのカメラもメーカーによってはF値の調整が可能。ただし出来るのデジタル処理によるい被写界深度の調整のみ。シャッタースピードは別項目で設定する必要があります。
ただしSamsungのGalaxy S9、S9+にはF値を『1.5』『2.4』と物理的に切り替えられる『可変絞りレンズ』が採用されています。
さらにXperia 1 III、Xperia 5 IIIも内部でレンズを移動させる新機構を採用し、1つのカメラで異なるF値、焦点距離による撮影環境を実現。
OPPOもSONYと同様の望遠技術を発表しており、画質以外の部分でもスマートフォンカメラは着実に進化しています。
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今回LetsGoDigitalが公開したのはHuaweiが8月19日に取得(世界知的所有権機関(WIPO))したスマートフォンのカメラ技術に関する特許。Galaxy S9、S9+と同様の機構ですが、8枚羽ではなく6枚羽を採用。可動部を減らした方が作るのは簡単そうです。
記事内では3DデザイナーのTechnizo Conceptが作成したレンダリング画像も公開されています。
GMSのライセンス停止によりスマートフォンシェアを大きく失ったHuawei。しかしスマートフォンカメラの開発技術は相変わらず世界トップクラス。絞り機能搭載モデルの登場が待ち遠しいですね!