iPhoneの最新モデル『iPhone 12 mini』とASUSのフラッグシップモデル『ZenFone 7』。どちらも前モデルからカメラ機能が強化され、撮れるシーンや画質がワンランク上にアップしています。今回はこの両モデルのカメラ性能を比較検証していきたいと思います!
iPhone 12 miniとZenFone 7のカメラ性能を比較
iPhone 12 miniとZenFone 7のカメラ構成
『iPhone 12 mini』は『1200万画素のメインカメラ(f/1.6)』『1200万画素の超広角カメラ(f/2.4、水平120度)』の2眼構成。光学2倍ズーム機能を備えます。
『ZenFone 7』は『6,400万画素のメインカメラ(f/1.8)』『1200万画素の超広角カメラ(f/2.2、水平113度)』『800万画素の望遠カメラ(光学3倍ズーム)』といった3眼構成。フリップ式なので背面カメラを回転させて自撮りをする事も可能です。
iPhone 12 miniとZenFone 7のメインカメラ画質を比較
『iPhone 12 mini』の方が全体的に色が淡く柔らかい印象です。『ZenFone 7』は濃淡がハッキリとしていて、葉の色や影の立体感が増しているイメージ。HDRをかけなくてもHDR調といった方が伝わりやすいでしょうか。
彩度が低めの被写体だとかなり近い雰囲気に。影が多いと『ZenFone 7』の場合はやや暗めな写真に仕上がる傾向にありますね。ただし階調はしっかりと保っているので、輝度が明るめのディスプレイで見ると映えるのは『ZenFone 7』。この辺り評価が分かれそうなところ。
光の少ない場所だと『iPhone 12 mini』はやや彩度が低めに。冬の寒さはしっかりと伝わってくるので、これはこれでアリなのかもしれません。『ZenFone 7』は木の部分だけ見ると、冬というよりやや秋っぽさを感じますね。しかし落ち葉が冬を演出しているのでメリハリのある一枚に。
iPhone 12 miniとZenFone 7の超広角カメラ画質を比較
空が白飛びしてしまっている場合、『iPhone 12 mini』は手動で露出を微調整する必要があります。何枚か露出を変えて撮影ましたが、どの写真も木の葉のディテールは黒くつぶれてしまいました。『ZenFone 7』は『AF(オートフォーカス)ロック』と『AE(露出)ロック』をそれぞれ別々に指定可能。『AEロック』を白飛び部分に合わせれば適正な露出を得る事が出来るので便利。木の葉も立体感を維持しています。
iPhone 12 miniとZenFone 7の光学ズームを比較
『iPhone 12 mini』は光学2倍ズーム機能、『ZenFone 7』は『光学3倍ズーム』に対応する『望遠カメラ』を備えるので、物理的にズームの倍率が異なります。撮影した画像を同じ大きさまで拡大してみると画質には明確な違いあり。
『iPhone 12 mini』はディテールが完全に崩れてしまい、電波塔の格子部分がつぶれてしまっています。『ZenFone 7』はこのレベルまで拡大してもギリギリ構造を判別可能。
iPhone 12 miniとZenFone 7のデジタルズームを比較
『iPhone 12 mini』は2倍、『ZenFone 7』は3倍を超えると画質が劣化する『デジタルズーム』に切り替わります。デジタルズーム時も『ZenFone 7』は『光学3倍』が効いており、ズームした鳥の原型をギリギリ識別可能。水面も滑らかですね。この画質差は動画撮影時にも影響するので、2倍以上の倍率で撮影したい場合には『ZenFone 7』、もしくは光学式手ブレ補正のついた『ZenFone 7 Pro』の購入をお勧めします。
iPhone 12 miniとZenFone 7のポートレートモードを比較
ポートレートモードは焦点焦点距離が異なるので、同じ位置から撮影すると『iPhone 12 mini』の方が広角に。両モデルとも細部まで被写体をしっかりと識別し、適正な距離情報を得て美しい背景ボケを表現しています。撮影距離とピントがしっかりと合っている時の画質は圧巻。『一眼レフカメラはもう必要ない』と本気で思わせてくれます。ピントは『ZenFone 7』の方がやや合わせやすい印象。
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