iPhone 15で『Leica LUX Pro』を使ってみた。こんな風に撮れて設定出来るカメラアプリ

Leica LUX

ライカカメラは2024年6月7日、ライカのカメラとレンズで撮影したかの様な写真を撮れるiPhoneアプリ『Leica LUX』をリリースしました(iOS17.1以降対応)。

Leica LUXは『フリーミアムモデル(無償版)』と『Leica LUX Pro(有償版)』を提供。無償版は『Automatic Photo Mode』『Aperture Mode』の2モードに加え、『5種類のLeica Looks』を利用可能。

有償版は月額『1,000円(税込)』の利用料金が発生し、『露出』『ピント』『ホワイトバランス』をマニュアルで調整可能。加えて『11種類のLeica Looks』と『5種類のレンズ』を用意(順次追加)。今後はライカの特別コンテンツやイベントのアクセスなど、様々な機能拡張を予定しているようです。

私は『iPhone 15』を所有。とりあえず無償版を利用してみようと思ったのですが、間違って有償版の無料体験(14日間)に登録してしまいました。

投稿が見つかりません。

もし間違えて登録してしまった場合は、App Store内の『サブスクリプション』項目にアクセスして、自動更新を解除しましょう。

Leica LUXサブスクリプション

予めお伝えしておくと、私は『Leica』が製造しているカメラを使用した事がありません。よって『Leicaらしさ』というのが正直分からず。今回は『Leica Luxがどういったアプリなのか』をザックリお伝え出来ればと思います。

Automatic Photo Mode UI

Aperture Mode UI

UIはシンプルかつ簡潔(画像一覧から撮影画面に戻るには一番上までスクロールして下にスライド。これは分かりづらい)。『撮影モード』『フォーマット(保存形式』『Leica Looks』『フラッシュのON/OFF』『タイマー』に加え、『グリッド』『レベル』『フォーカスピーキング』『ヒストグラム』の表示/非表示を1画面から行えます。

iPhone 15で選べるフォーマット(保存形式)は『RAW』『HEIF』『RAW/HEIF』の3種類(APERTUREモードはHEIFのみ)。上位(iPhone Pro)モデルは『ProRAW』をサポートしているようです。

Leica LooksはVersion1.0.2(41)時点で『Standard』『Vivid』『Natural』『Classic』『Contemporary』『Eternal』『BW Natural』『BW High Contrast』『Blue』『Selenium』『Sepia』の11種類。

レンズはAutomatic Photo ModeAperture Modeで選択肢が変わります。

あわせて読みたい
【対決】Pixel 8aの『超解像ズーム』とRedmi Note 13 Pro+ 5Gの『ロスレスズーム』を実写比較 Googleの対象となるPixelシリーズでは、AIによって画像を補間する『超解像ズーム』を利用することが可能です。同機能は廉価モデル『Pixel 8a』にも導入されており、最大...

Automatic Photo Modeは『フロントカメラ』『13mm』『26mm』『48mm』の4種類。透かし部分には追加されるのは『Apple iPhone 15』と撮影デバイス名。

Aperture Modeで選べるのは『Summilux-M 28 f1.4 ASPH.』『Summilux-M 35 f1.4 ASPH.』『Summilux-M 50 f1.4 ASPH.』の3種類。透かし部分は『SUMMLUX』に。名称通りにとらえれば、より『Leicaらしく撮れる』といったところか。

レンズ1

レンズ2

レンズ3

Aperture ModeではF値の調整が可能。『Summilux-M 50 f1.4 ASPH.』を選択すると、最小値が『1.2』まで小さくなります。

Leica Looksを変えて実際に何枚か撮影してみましたが、個人的には『Classic』がお気に入り。実際目に見えている色の再現性は低いですが、俗語で言えば『エモい』感じで撮れます。

Leica LUX撮影1

Aperture Mode(Classic)

Leica LUX撮影2

Automatic Photo Mode(Classic)

Leica LUX撮影3

Automatic Photo Mode(Classic)

Leica LUX撮影4

Automatic Photo Mode(Classic)

同じ『Classic』を設定していても、『Automatic Photo Mode』『Aperture Mode』では異なる雰囲気。先述している通り、それぞれのモードで『レンズの設定』が変わっているからでしょう。

Leica LUX撮影5

Automatic Photo Mode

Automatic Photo Modeでは木の葉や影が比較的明るく写っているのに対し、Aperture Modeは明暗差がハッキリしてパキっとした仕上がりに。『エモさ』が増していますね。

Leica LUX撮影6

Aperture Mode(Classic)

Classic』は色の再現性が低いので、私が頻繁に撮影している『』が被写体だと不自然に。

Leica LUX撮影7

Automatic Photo Mode(Classic)

Leica LUX撮影8

Automatic Photo Mode(Classic)

花を撮るときは実際の色合いに近い『スタンダード』に変更。不自然さが解消されました。色は問題ないですが、『質感』はAndroidの上位モデルと比較して『イマイチ(iPhone自体質感を出すのが苦手なイメージ。またHDRがかかってなさそう)』。もっとも、多くを求めるならLeicaのカメラを買えというメーカーの声が聞こえそうです。

Leica LUX撮影9

Automatic Photo Mode(Standard)

Leica LUX撮影10

Automatic Photo Mode(Standard)

Leica LUX撮影11

Automatic Photo Mode(Standard)

あわせて読みたい
AQUOS sense8のカメラで写真を撮って実感した『7より上』の画質。安定性も増す スマートフォンのカメラ画質は『ハード』『ソフト』の両輪に左右されます。SHARPのAQUOS senseシリーズは、『6』あたりまでハードウェアよりソフトウェアにチカラを入れ...

Aperture ModeはF値の調整が重要。『1.2』など小さい数値では高い確率でボケ方がおかしい。『4~8』で安定感が増しました(被写体によりけり)。『ピント(F値)』調整は有償版の機能となっているので、無償版のAperture Modeは撮影難易度が上がりそう(まともに使えないかも)。

Leica LUX撮影12

Aperture Mode(Eternal)

Leica LUX撮影13

Aperture Mode(Eternal)

個人的には『Summilux-M 50 f1.4 ASPH.』『Aperture Mode』『F/8』の組み合わせがとても気に入りました。しかし今のところAndroid端末をメインに使っているので、このまま有償版を使い続ける予定は無いです(試用期間中に『Eternal』で夜景を撮ってみたい)。

今回は『iPhone 15』で撮影を行っていますが、端末を変えることで画質にどの程度差が出るかは興味深いポイント。

月額『1,000円(年額10,000円)』を『安い』『高い』と感じるかには個人差が出そう。今後のアップデートを含め、iPhoneユーザーにとって魅力的なアプリであることは間違いないですね。

    関連リンク

    • URLをコピーしました!