今は殆の人にとって生活必需品となっているスマートフォン。OSは『Android』『iOS』に大分類されます。日本はiOS、つまりiPhoneの利用者が多いことで有名な国。
Webトラフィックの解析を行う企業『StatCounter』の調査結果(2022年8月~2023年8月)においては、なんと『6割』を超えています。
『スマートフォンを選ぶ時にどの部分を重視するか』という定番のアンケートでは『価格』『電池もち』などが上位に挙がっている印象。iPhoneはそれらに該当するのでしょうか。
ベーシックモデルを例にすると、2019年に発売開始した『iPhone 11』は74,800円。それが2023年モデル『iPhone 15』では124,800円に跳ね上がっています。安くはないということですね。
私がiPhoneユーザーに持っているイメージは『ディスプレイガラスが割れている』『ユーザー年齢が低下するほど旧型化』『バッテリーケースをつけている』など。ユーザー数が多い割に、端末に拘っている人は少ないのかなと感じています。
先述している通りiPhoneは『安くない』ので、壊れかけの旧型を『無理して使い続ける』のはある意味仕方がない事なのか。まるでボロボロになった高級車でスーパーの買い出しを行っているかのような・・・流石に違いますよね。
では、iPhoneとは一体どういったスマートフォンなのか。Appleは電力効率の高い高性能なSocをイチ早く開発し、『最小限』で『最大限』のパフォーマンスを発揮出来る様にシステムを構築。
ディスプレイやカメラの分野ではAndroidに先を越されているようにも見えますが、iPhoneの場合はあくまで『実用性』が伴わなければ最新技術を採用しないと個人的には認識。リフレッシュレートを高めた時も、LTPOの導入がワンセットでした。
つまり『何も考えずにiPhoneを買っておけば間違いない』というのはある意味正しい考え方。しかし『画面が割れた』『最大電池容量が80%を切った』という状態で使い続けるのは何か違う様な気がします。
最大電池容量は『iPhoneの合計利用時間』に比例。80%を切る程度だと『かなり使い込んでいる』部類に該当。ここで『電池を交換すれば元通り』と考えガチですが、劣化しているのは電池だけではありません。
利用時間が長くなるほど『ディスプレイ』も劣化。『輝度が下がる』『変色』『焼付き(有機EL)』など症状は様々。『ガラスに傷が付かなければそれで良い』という訳にはいかないのです。
数年前までは、一般的な使い方をしていても『動作が軽い』とiPhoneに優位性を感じることが出来ました。それは単純にiPhone の『処理能力』がAndroidと比較して秀でていたからです。iPhone 11に『74,800円』を出す価値はあったと思います。
とはいえ、スマートフォンは『家電』です。家電というのは性能アップが日進月歩。廉価なAndroidスマートフォンの性能がどんどん上がり、『ブラウジング』や『SNS』といった使い方では、iPhoneを含めた高額モデルとの体感差が縮まる一方。
私は仕事柄20台以上スマートフォンを所有。『この程度のスペックであればストレスなく使える』というのを大体理解しているつもりです。その上で『もう何も考えずにiPhoneを買う時代は終わった』と強く感じています。
スマートフォンの性能を決めるのは『Soc』です。数年前の廉価モデルはそのSoc性能がとても低く、それこそ『ブラウジング』『SNS』程度でも動作が『モッサリ』としていました。
調理場に例えるなら、『シェフの人数が足りない』『調理スピードが遅い』といった状況。料理が出てくるのに時間がかかったのです。iPhoneの様な高性能デバイスは『一流シェフ』と『有能なアシスタント』が働いているイメージ。
それが2023年現在は、安いレストラン(廉価なエントリーモデル)でも修行をつんだシェフが手際よく調理を行っており、大して待たずに料理が出てきます。『ミシュラン三つ星(負荷の重い3Dゲームなど)』を求めなければ、十分満足出来るはず。
廉価なAndroidスマートフォンのパフォーマンスを一気に引き上げたのは、『Soc』だけではありません。スマートフォンは『ディスプレイ』上で情報を認識し、操作までを行います。つまりディスプレイの性能はSocと同じくらい重要。
リフレッシュレートは『1秒間に画面を切り替え可能な回数』を示します。リフレッシュレートの高いスマートフォンほど『滑らかな表示』が可能に。
タッチサンプリングレートは『1秒間に画面がタッチに反応する回数』。いくらSocの性能が高い端末でも、タッチサンプリングレートが低いと操作時に『ラグ』が発生してモタつきを覚えます。リフレッシュレートとタッチサンプリングレートは『快適な操作感』に直結しているのです。
バランスのとれたスマートフォンを数値で示すなら、『AnTuTu Benchmarkスコア:40万』『リフレッシュレート:90~120Hz』『タッチサンプリングレート:180~200Hz』。
上記の条件を満たしていても、旧型の場合は『電力効率が低め』で電池のもちが悪い場合も。ここからは私が実際に利用して、『これなら勧められる』と思った『実売5万円以内』のAndroidスマートフォンを5種類紹介します。
旧型iPhoneからの乗り換えにお勧めな、実用的に使える実売5万円以内のAndroidスマートフォン
端末ではなく『OSの乗り換え』はとても面倒。私は普段Androidスマートフォンユーザーですが、たまにiPhoneを操作すると『何て使いづらいんだ』と感じます。そんな違和感は数日だけ。慣れるものです。
Motorola moto g53y(j) 5G
- Soc:Snapdragon 480+ 5G(8nm)
- AnTuTu Benchmark(Ver.10):40万程度
- 画面:6.5インチ(HD+、液晶、最大リフレッシュレート120Hz、最大タッチサンプリングレート:200Hz程度※実測)
- メモリ:4GB、8GB(g53j)
- ストレージ:128GB
- 電池容量:5,000mAh
- カメラ:5,000万画素(メイン)、200万画素(マクロ)
- 重量:183g
- おサイフケータイ:対応
- Micro SDカード:対応
- Amazon、楽天市場、IIJmio、mineo、ワイモバイル
Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G
- Soc:Snapdragon 695 5G(6nm)
- AnTuTu Benchmark(Ver.10):46万程度
- 画面:6.67インチ(フルHD+、有機EL、最大リフレッシュレート120Hz、最大タッチサンプリングレート360Hz)
- メモリ:6GB
- ストレージ:128GB
- 電池容量:5,000mAh
- カメラ:1億800万画素(メイン)、800万画素(超広角)、200万画素(マクロ)
- 重量:202g
- おサイフケータイ:対応
- Micro SDカード:対応
- Amazon、楽天市場、IIJmio、楽天モバイル、mineo
Motorola edge 20
- Soc:Snapdragon 778G(6nm)
- AnTuTu Benchmark(Ver.10):62万程度
- 画面:6.7インチ(10bit、フルHD+、有機EL、最大リフレッシュレート144Hz、最大タッチサンプリングレート:200Hz程度※実測)
- メモリ:6GB
- ストレージ:128GB
- 電池容量:4,000mAh
- カメラ:1億800万画素(メイン)、800万画素(望遠カメラ光学3倍、光学式手ブレ補正)、1,600万画素(超広角・マクロ)
- 重量:163g
- おサイフケータイ:非対応
- Micro SDカード:非対応
- Amazon、楽天市場、IIJmio
OPPO Reno9 A
- Soc:Snapdragon 695(6nm)
- AnTuTu Benchmark(Ver.10):45万程度
- 画面:6.4インチ(フルHD+、有機EL、最大リフレッシュレート90Hz、最大タッチサンプリングレート:200Hz程度※実測)
- メモリ:8GB
- ストレージ:128GB
- 電池容量:4,500mAh
- カメラ:4800万画素(メイン)、800万画素(超広角)、200万画素(マクロ)
- 重量:183g
- おサイフケータイ:対応
- Micro SDカード:対応
- Amazon、楽天市場、IIJmio、楽天モバイル、mineo、ワイモバイル
Motorola moto g52j 5G(II)
- Soc:Snapdragon 695 5G(6nm)
- AnTuTu Benchmark(Ver.10):46万程度
- 画面:6.8インチ(フルHD+、液晶、最大リフレッシュレート120Hz、最大タッチサンプリングレート:200Hz程度※実測)
- メモリ:6GB、8GB(II)
- ストレージ:128GB
- 電池容量:5,000mAh
- カメラ:5,000万画素(メイン)、800万画素(超広角)、200万画素(マクロ)
- 重量:206g
- おサイフケータイ:対応
- Micro SDカード:対応
- 防塵防水:IP68
- Amazon、楽天市場、IIJmio、mineo
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