モバイル通信サービスは『MVNO』と『MNO』に分けられます。MVNOは通信キャリアから回線・帯域をレンタルしユーザーに提供。基地局の開設及び管理が不要なだけでなく、契約やサポートをオンラインベースにする事で運営コストを大きく削減。利用料金の安さでMNOと差別化を図っています。
先述している通りMVNOは回線・帯域をレンタルしているので、一度に通信可能なデータ量は投じる予算に依存。低予算なMVNOは混雑時に速度の低下を起こしやすいという事になります。私のお勧めなMVNOは、最大速度を低く設定しているmineoの『パケット放題 Plus』の様なサービスですね。
投稿が見つかりません。MNOは自ら回線・帯域を提供しているので、混雑時も安定した高速通信を提供。しかしサービスを維持するコストがMVNOの比ではなく、それが利用料金に上乗せされる事に。価格が品質と共に高くなるのはどこの業界も同じです。
2021年には申し込みやサポートをオンラインに限定し、ランニングコストを大幅に削減した新形態のMNOサービスが登場。それが『ahamo(docomo)』『LINEMO(Softbank)』『povo 2.0(au)』です。
ahamo(NTTドコモ) | LINEMO(Softbank) | povo 2.0(KDDI) | |
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3GB | なし | ミニプラン:990円(税込) 低速:最大300kbps | 990円(税込) 低速:最大128kbps(使用期限30日) |
20GB | 2,970円(税込) 低速:最大1Mbps | スマホプラン:2,728円(税込) 低速:最大1Mbps | 2,700円(税込) 低速:128kps(使用期限30日) |
国内5分以内かけ放題 | 無料 | 550円(税込)※契約から1年間無料 | 550円(税込) |
国内無制限かけ放題 | 1,100円(税込) | 1,650円(税込) | 1,650円(税込) |
通話料金 | 30秒あたり22円(税込) | 30秒あたり22円(税込) | 30秒あたり22円(税込) |
eSIM | 対応 | 対応 | 対応 |
契約事務手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
解約事務手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
それぞれ『20GB』という大容量で『2千円台』というMVNO並みの低価格を実現。ユーザーがもっとも混雑する時間帯のひとつである平日の昼と夜間に『LINEMO』と『povo 2.0』で実測したところ、30~60Mbps程度の速度を記録。
ブラウジングなどをしている時の体感は光回線環境とほぼ変わりません。ハイエンドモデルにもバッチリハマります。通信速度が速いとストリーミング動画を最高解像度で観れてしまうので、視聴前の設定変更だけは忘れずに。
ahamoとLINEMO(スマホプラン)の場合は、20GBの容量を使い切っても最大『1Mbps』というYouTubeが観られる程度の通信速度を確保。速度制限時の自由度の高さも両サービスの魅力です。
NTTドコモ | Softbank | au | |
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無制限 | 7,315円(税込) | 7,238円(税込) | 7,238円(税込) |
国内5分以内かけ放題 | 770円(税込) | 880円(税込) | 770円(税込) |
国内無制限かけ放題 | 1,870円(税込) | 1,980円(税込) | 1,870円(税込) |
通話料金 | 30秒あたり22円(税込) | 30秒あたり22円(税込) | 30秒あたり22円(税込) |
eSIM | 対応 | 対応 | 対応 |
契約事務手数料 | 3300円※オンラインショップで手続きの場合は無料 | 3300円※オンラインショップで手続きの場合は無料 | 3,300円 |
解約事務手数料 | 無料 | 契約状況により異なる | 3,300円 |
『NTTドコモ』『Softbank』『au』の上位プランでは、安定的な高速データ通信を『無制限』に利用することが可能。毎日動画を高解像度で何時間も観続けたいという人は選択肢として検討すべき。
ただし利用料金が毎月『2倍以上』発生するので、一度ahamoかLINEMOのスマホプランを契約し、最大『1Mbps』の通信環境を体感してからの方が良いでしょう。スマートフォンの画面サイズで『フルHD』や『4K』といった高解像度が必要なのかも、その時点できっと分かるはずです。
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