Nothing Phone (2a)のAnTuTuベンチマークを競合5端末と同時に実機比較検証

Nothing Phone(2a)

イギリスに拠点を置くテクノロジーメーカー、『Nothing』のスマートフォン3作目となる『Phone (2a)』。同端末はNothing初の廉価モデルという位置づけなので、背面素材に樹脂を使用するなど一部コストカットが行われています(パッと見はガラスか樹脂か分からない完成度)。

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スマートフォンの処理能力を決める『Soc』には、先代がQualcomm社の『Snapdragon』を使用しているのに対し、Phone (2a)はMediaTek社の『Dimensity 7200 Pro』。この部分にもコスト削減の思惑が垣間見えます。

Dimensity 7200 ProはMediaTekとNothingが共同開発しており、製造プロセスはTSMCの『4nm(第2世代)』。実際に端末を操作してみても、とりあえず安いSocを使用したという印象は受けません。

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今回はPhone (2a)がどの程度の潜在能力を秘めているのかを、『AnTuTu Benchmark』『Geekbench6』『3DMark』といった3種類の代表的なアプリを使用して検証していきたいと思います。

ベンチマークスコアはまわりの温度によって変化するので、今回は同じ『日付』『場所』、近い『時間帯』に検証。

ここから書かれている内容一覧

  1. 検証に使用したスマートフォンについて
  2. AnTuTu Benchmark(Ver10.2.5)の実測結果
  3. Nothing Phone (2a)のAnTuTu Benchmark(Ver10.2.5)スコアに対する評価
  4. Geekbench6(CPU)の実測結果
  5. Nothing Phone (2a)のGeekbench6(CPU)スコアに対する評価
  6. 3DMark(Wild Life)の実測結果
  7. Nothing Phone (2a)の3DMark(Wild Life)スコアに対する評価
  8. Nothing Phone (2a)、Nothing Phone (1)、Nothing Phone (2)の主なスペック
  9. Nothing Phone (2a)にお勧めな格安SIM
  10. 関連リンク

検証に使用したスマートフォンについて

端末名 搭載Soc
Nothing Phone (2a) Dimensity 7200 Pro
Nothing Phone (1) Snapdragon 778G+ 5G
AQUOS sense8 Snapdragon 6 Gen 1
Motorola edge 40 Dimensity 8020
Xiaomi 13T Dimensity 9200+
Pixel 7a Tensor G2

    AnTuTu Benchmark(Ver10.2.5)の実測結果

    耐久性を確認するために3回連続で計測しています。左から順に1回目、2回目、3回目。

    AnTuTu 1

    Nothing Phone (2a)のAnTuTu Benchmark実測結果

    AnTuTu 2

    AQUOS sense8のAnTuTu Benchmark実測結果

    AnTuTu 3

    Nothing Phone (1)のAnTuTu Benchmark実測結果

    AnTuTu 4

    Motorola edge 40のAnTuTu Benchmark実測結果

    AnTuTu 5

    Xiaomi 13TのAnTuTu Benchmark実測結果

    AnTuTu 6

    Pixel 7aのAnTuTu Benchmark実測結果

    AnTuTu Benchmark(Ver10.2.5)実測結果1回目まとめ

    端末名 CPU GPU MEM UX TOTAL 電池の減り 最高温度
    Nothing Phone (2a) 221,723 176,458 153,893 168,342 720,416 -4% 36度
    AQUOS sense8 182,176 111,191(Lite) 111,970 134,233 539,570 -2% 32.9度
    Nothing Phone (1) 209,853 155,258 135,218 147,213 647,542 -6% 32度
    Motorola edge 40 218,981 206,202(Lite) 144,078 184,167 753,428 -8% 36.5度
    Xiaomi 13T 248,147 226,884 187,086 206,409 868,526 -6% 36.5度
    Pixel 7a 241,299 313,817 150,475 192,357 897,948 -6% 35.5度

    AnTuTu Benchmark(Ver10.2.5)実測結果2回目まとめ

    端末名 CPU GPU MEM UX TOTAL 電池の減り 最高温度
    Nothing Phone (2a) 203,480 176,450 154,739 171,625 706,294 -5% 38度
    AQUOS sense8 176,474 111,315(Lite) 111,216 136,664 535,669 -2% 34.8度
    Nothing Phone (1) 208,198 154,900 129,463 148,897 641,458 -5% 35度
    Motorola edge 40 219,231 223,729(Lite) 153,915 175,079 771,954 -5% 39.1度
    Xiaomi 13T 239,018 227,756 189,035 206,094 861,903 -6% 40.8度
    Pixel 7a 228,266 275,604 147,304 184,699 835,875 -5% 38.9度

    AnTuTu Benchmark(Ver10.2.5)実測結果3回目まとめ

    端末名 CPU GPU MEM UX TOTAL 電池の減り 最高温度
    Nothing Phone (2a) 217,492 179,598 148,783 172,484 718,357 -4% 38度
    AQUOS sense8 166,929 111,313(Lite) 111,282 137,299 526,823 -2% 35.4度
    Nothing Phone (1) 206,758 154,770 133,023 148,905 643,456 -5% 35度
    Motorola edge 40 215,871 222,480(Lite) 153,826 185,979 778,156 -5% 40.2度
    Xiaomi 13T 233,965 230,234 191,460 208,814 864,473 -6% 43.6度
    Pixel 7a 219,157 257,208 145,006 176,035 797,406 -6% 40.4度

    Nothing Phone (2a)のAnTuTu Benchmark(Ver10.2.5)スコアに対する評価

    データの演算処理を行う『CPU』のスコアに関しては、3回連続で『20万』の大台を超えてきた『Phone (2a)』。アプリの動作速度を示す『UX』スコアも17万程度と、Tensor G2を搭載する『Pixel 7a』に迫る数値。

    AnTuTu Benchmarkの中でもっとも負荷が重くなるのは『GPU』のテスト時です。ただしAQUOS sense7とMotorola edge 40は『Lite(軽量)版』でテストされているので、他端末とはGPUの検証環境が異なります。

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    Phone (2a)』は負荷の重い通常版でGPUのテストを行っているにも関わらず、3回目にして『179,598』という計測した中で最も高いスコアを記録。優れた安定性(電力効率)は『電池の減りの少なさ』でも実証されています。

    Geekbench6(CPU)の実測結果

    Geekbench1

    左からNothing Phone (2a)、AQUOS sense8、Nothing Phone (1)

    Geekbench2

    左からPixel 7a、Motorola edge 40、Xiaomi 13T

    Geekbench6(CPU)実測結果まとめ

    端末名 シングルコア マルチコア
    Nothing Phone (2a) 1,141 2,587
    AQUOS sense8 942 2,750
    Nothing Phone (1) 1,048 2,982
    Motorola edge 40 1,121 3,692
    Xiaomi 13T 1,115 3,702
    Pixel 7a 1,419 3,503

    Nothing Phone (2a)のGeekbench6(CPU)スコアに対する評価

    Geekbench6(CPU)のスコアはシングルコア(1つのコアで処理する力)が『上から2番目』、マルチコア(全てのコアを使用して処理する力)は『1番下』という極端な結果となった『Phone (2a)』。

    調理場に例えるとCPUは『シェフ』の役割を果たします。『Phone (2a)』が搭載するDimensity 7200 Proの構成は『 Arm Cortex-A715@2.8GHz×2』『Arm Cortex-A510@2.0GHz×6』。

    マルチコアでPhone (2a)のスコアを上回るSnapdragon 6 Gen 1(AQUOS sense8)は、『Cortex-A78@2.2GHz×4』『Cortex-A55@1.8GHz×4』の組み合わせ。

    Snapdragon 6 Gen 1が『優秀なシェフ4人』『アシスタント4人』という体制だとしたら、Dimensity 7200 Proは『一流シェフ2人』『優秀なアシスタント6人』の布陣。メリハリのある構成が結果的に高効率を生み出しているということでしょう。

    3DMark(Wild Life)の実測結果

    3Dmark 1

    左からNothing Phone (2a)、AQUOS sense8、Nothing Phone (1)

    3Dmark 2

    左からPixel 7a、Motorola edge 40、Xiaomi 13T

    3DMark(Wild Life)実測結果まとめ

    端末名 Overall score 平均フレームレート
    Nothing Phone (2a) 4,137 24.77fps
    AQUOS sense8 2,392 14.33fps
    Nothing Phone (1) 2,811 16.83fps
    Motorola edge 40 4,464 26.73fps
    Xiaomi 13T
    Pixel 7a 6,737 40.34fps

    Nothing Phone (2a)の3DMark(Wild Life)スコアに対する評価

    3DMarkはGPU性能にフォーカスしたベンチマークアプリです(Xiaomi 13Tは計測不能)。

    Phone (2a)はAnTuTu Benchmarkの良好な結果を踏襲。販売価格では高額なPhone (1)、AQUOS sense8を上回る『Overall score』『平均フレームレート』を記録。

    Motorola edge 40には数値でやや劣りますが、Phone (2a)は電力効率に強みあり。高フレームレートを長時間安定して維持するには、その効率性が大きく影響。

    3Dゲーム性能は本来『ハイエンド』に求めるべきですが、Phone (2a)はミドルクラスながらそれなりのパフォーマンスを期待出来そう。原神などをプレイするのが楽しみになりました!

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    Nothing Phone (2a)、Nothing Phone (1)、Nothing Phone (2)の主なスペック

    Nothing Phone (2a) Nothing Phone (1) Nothing Phone (2)
    Soc MediaTek Dimensity 7200 Pro(4nm TSMC第2世代) Qualcomm Snapdragon™ 778G+ 5G(6nm) Qualcomm Snapdragon™ 8+ Gen 1(4nm TSMC)
    容量 8GB/128GB、
    12GB/256GB
    8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB 8GB/128GB、12GB/256GB、12GB/512GB
    電池 5,000mAh(有線充電:45W 4,500mAh(有線充電:33W、無線充電:15W、無線給電:5W) 4,700mAh(有線充電:45W、無線充電:15W、無線給電:5W)
    サイズ 161.74 mm x 76.32 mm x 8.55 mm 159.2 mm x 75.8 mm x 8.3 mm 162.1 mm x 76.4 mm x 8.6 mm
    重量 約190g 約193.5g 約201.2g
    画面
    • サイズ:6.7インチ
    • 種類: 有機EL
    • 解像度:1084×2412ピクセル
    • 最低リフレッシュレート:30Hz
    • 最大リフレッシュレート:120Hz
    • 最大タッチサンプリングレート:240Hz
    • 最大(屋外)輝度:1,100ニト
    • ピーク輝度:1,300ニト
    • コントラスト比:5,000,000:1
    • 10bit表示:対応
    • DCI-P3:100%
    • サイズ:6.55インチ
    • 種類: 有機EL
    • 解像度:1080×2400ピクセル
    • 最低リフレッシュレート:60Hz
    • 最大リフレッシュレート:120Hz
    • 最大タッチサンプリングレート:240Hz
    • ピーク輝度:1,200ニト
    • コントラスト比:1,000,000:1
    • 10bit表示:対応
    • サイズ:6.7インチ
    • 種類: 有機EL(LTPO)
    • 解像度:1080×2412ピクセル
    • 最低リフレッシュレート:1Hz
    • 最大リフレッシュレート:120Hz
    • 最大タッチサンプリングレート:240Hz
    • 最大(屋外)輝度:1,000ニト
    • ピーク輝度:1,600ニト
    • コントラスト比:1,000,000:1
    • 10bit表示:対応
    ベゼル幅 2.1 mm 2.65 mm 2.65 mm
    カメラ リアカメラ

    • メインカメラ
      解像度:5,000万画素
      イメージセンサー:非公開
      イメージセンサーサイズ:1/1.56インチ
      画素サイズ:非公開
      F値:1.88
      手ブレ補正:光学式、電子式
    • 超広角カメラ
      解像度:5,000万画素
      イメージセンサー:非公開
      イメージセンサーサイズ:1/2.76インチF値:2.2
      画素サイズ:非公開
      画角:114度
      Ultra XDR:対応

    フロントカメラ

    • メインカメラ
      解像度:3,200万画素
      イメージセンサー:非公開
      イメージセンサーサイズ:1/2.74
      F値:2.2
    リアカメラ

    • メインカメラ
      解像度:5,000万画素
      イメージセンサー:SONY IMX 766
      イメージセンサーサイズ:1/1.56インチ
      画素サイズ:1.0μm | 2.0μm
      (ピクセル統合時)
      F値:1.88
      手ブレ補正:光学式
    • 超広角カメラ
      解像度:5,000万画素
      イメージセンサー:Samsung ISOCELL JN1
      イメージセンサーサイズ:1/2.76インチF値:2.2
      画素サイズ:0.64μm | 1.28μm
      (ピクセル統合時)
      画角:114度
      マクロ撮影(4cm)

    フロントカメラ

    • メインカメラ
      解像度:1,600万画素
      イメージセンサー:SONY IMX 471
      イメージセンサーサイズ:1/3.1
      F値:2.45
    リアカメラ

    • メインカメラ
      解像度:5,000万画素
      イメージセンサー:SONY IMX 890
      イメージセンサーサイズ:1/1.56インチ
      画素サイズ:1.0μm | 2.0μm
      (ピクセル統合時)
      F値:1.88
      手ブレ補正:光学式、電子式
    • 超広角カメラ
      解像度:5,000万画素
      イメージセンサー:Samsung ISOCELL JN1
      イメージセンサーサイズ:1/2.76インチF値:2.2
      画素サイズ:0.64μm | 1.28μm
      (ピクセル統合時)
      画角:114度
      マクロ撮影(4cm)
      Advanced HDR:対応

    フロントカメラ

    • メインカメラ
      解像度:3,200万画素
      イメージセンサー:SONY IMX 615
      イメージセンサーサイズ:1/2.74
      F値:2.45
    動画撮影

    4K 30fps (リアカメラ)

    1080p 60fps

    1080p 120fps (スローモーション)

    アクションモード

    4K 録画、30 fps
    1080p 録画、30 または 60 fps
    ライブ Live HDR、30 fps
    スローモーション (120 fps)
    ナイトモード (720p/1080p、30 fps)
    OIS および EIS 画像安定化
    4K 録画、60 fps
    1080p 録画、30 または 60 fps
    ライブHDR、4K30 fps
    スローモーション (480 fps)
    Night Mode (1080p、30 fps)
    アクション モード
    OIS および EIS 手ぶれ補正機構
    タイムラプス (4K)
    ISP Imagiq 765 (14-bit) Spectra 570L (14-bit) Spectra ISP(18-bit)
    イヤフォンジャック 非対応 非対応 非対応
    位置情報 GPS (L1), GLONASS (G1), BDS (B1I), GALILEO (E1), QZSS (L1) GPS(L1&L5), AGPS, GLONASS , BDS , GALILEO, QZSS GPS:L1+L5 デュアルバンド、A-GPS、GLONASS、BDS、GALILEO、QZSS、NavIC、SBAS
    Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac または ax (Wi-Fi 6)、2.4 GHz / 5 GHz デュアルバンド、 2×2 MIMO、MU-MIMO Wi-Fi 6, 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5Gデュアルバンド Wi-Fi 6、802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5G デュアルバンド
    Bluetooth Bluetooth 5.3, A2DP, BLE 5.2 5.3
    SIM nanoSIM×2 (5G+5G) nanoSIM×2 (5G+5G) nanoSIM×2 (5G+5G)
    防塵防水 IP54 IP53 IP54
    指紋認証 画面内 画面内 画面内
    Micro SDカード 非対応 非対応 非対応
    スピーカー デュアルステレオ デュアルステレオ デュアルステレオ
    おサイフケータイ(FeliCa) 対応 非対応 非対応

    Nothing Phone (2a)にお勧めな格安SIM

    日本国内

    • 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
    • 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42
    • 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19

    国際ローミング

    • 5G(Sub6):n5, n7, n8,n12,n20,n38, n40,n66
    • 4G LTE: 4, 5, 7, 20, 38, 39, 40, 66
    • 3G UMTS (WCDMA): bands 4,5
    • 2G GSM : 1800/1900

    docomoの周波数帯対応状況

    • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
    • 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)

    docomo回線が使えるお勧め格安SIM

    Softbankの周波数帯対応状況

    • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
    • 5G(sub6):Band n77(◎)

    Softbank回線が使えるお勧め格安SIM

    auの周波数帯対応状況

    • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
    • 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)

    au回線が使えるお勧め格安SIM

    楽天モバイルの周波数帯対応状況

    • 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
    • 5G(sub6):Band n77(◎)

    楽天回線が使えるお勧め格安SIM

    楽天モバイル

    関連リンク

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