イギリスに拠点を置くテクノロジーメーカーNothing(ナッシング)。同社が初めてリリースしたスマートフォンの廉価モデルが『Nothing Phone (2a)』です。直販価格は8GB/128GB『49,800円(税込)』、12GB/256GB『55,800円(税込)』。
通常の『廉価モデル』はあらゆる面でスペックダウンを行います。Nothing Phone (2a)に関して言えばどうだったのか。背面素材をガラスから『樹脂』に切り替えましたが、パッと見はガラスか樹脂か分かりません。感触も安っぽさは皆無で滑らか。
ベゼル幅が不均等な端末が多い中、デザインに対するこだわりの強いNothingは『シンメトリー』を採用。しかもNothing Phone (2a)では上位モデルを上回る『2.1 mm』まで狭額縁化を進めました。
Socには同社としてはじめてMediaTek社の『Dimensityシリーズ』を採用。『Dimensity 7200 Pro』はNothingとMediaTekが共同開発。製造プロセスは安心感が強い『TSMC 4nm』。
AnTuTu Benchmark(Ver.10)のトータルスコアは70万超えと、日本ミドルクラス上位の数値。ブラウジングやSNSといった一般的な用途では、兼ね『サクサク』と動作します。
『どこが廉価モデルか?』というのが私の同端末に対するここまでの印象。しかし『やりすぎ』は良くないです。あまりに高性能なスマートフォンを『4万円台』で出してしまったら、今後上位モデルを売りづらくなる可能性も。よって『カメラ』はポンコツなのではないか。
メインカメラのスペックを見ていくと、イメージセンサーサイズは『1/1.56インチ』とハイエンドよりの大きさ。加えて『光学式手ブレ補正』採用とハード面にはポンコツの要素なし。
極めつけはRAW画像を8フレーム使用した『Ultra XDR』。HDR技術の高さは上位モデル『Nothing Phone (2)』で体感済み。Nothing Phone (2a)ではその片鱗を見ることが出来るのか。
ここから書かれている内容一覧
- Nothing Phone (2a)のメインカメラで写真撮影
風景(花)写真
風景(屋外)写真
風景(屋内)写真
食べ物の写真
ナイト(夜景)モード - Nothing Phone (2a)のメインカメラで動画撮影
- Nothing Phone (2a)、Nothing Phone (1)、Nothing Phone (2)の主なスペック
- Nothing Phone (2a)にお勧めな格安SIM
- 関連リンク
Nothing Phone (2a)のメインカメラで写真撮影
風景(花)写真
私は植物の写真を撮るのが好きなので、『花の色合いが微妙』だとアウト。まずはその部分を重点的にチェック。
Nothingのスマートフォンと言えば、背面のLEDが光る『Glyph Interface』がシンボル。どちらかと言えば『派手なメーカー』というイメージを持っている人が多いかと。
Nothing Phone (2a)の画作りに関して言えば、『派手さ』は控えめ。しっとりと落ち着いた仕上がりです。Ultra XDRにより全体の階調は広げつつも、無理やりではない。発売から繰り返されている微調整が功を奏しているといった印象。
夕暮れ時の色の変化がしっかり取り込まれており、逆光に対しても被写体が暗くなり過ぎないよううまく調整されています
臨場感を高められる2倍デジタルズームも、解像の劣化を感じさせない余裕の常用クオリティ。一昔まえは2倍の拡大率程度でも『光学レンズ』の搭載がメリットに。Nothing Phone (2a)はメインカメラのみでこの画質。機能性を高めつつ部品コスト削減に寄与。
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風景(屋外)写真
私の中でメインとなる植物(花)の描写力には満足。続けて他の風景写真(屋外)を見ていきます。
HDRが強くかかりすぎると、写真というより『絵画』に近い仕上がりに。派手さが優先されると上画像の様な『寂れた雰囲気』を出しづらくなります。
Nothing Phone (2a)のUltra XDRは『暗い』『明るい』をそれぞれ丁寧に描写しているので、『写真らしさ』が損なわれていません。
風景(屋内)写真
光の扱いが難しくなる『屋内』はどうでしょうか。
自然光と人工光が入り混じった難しい場所を絶妙にこなしています。低照度でも色がくすまずはっきり出ているのはUltra XDRの恩恵か。
『サクサク動けば良い』という目的でNothing Phone (2a)を買った人が、いつの間にか写真を撮りまくってそうですね。これは期待値以上のはず。
逆光下での『白とび』『黒つぶれ』を抑えた階調表現も見事。端末によってはハイエンドでも逆光の処理は微妙な場合あり。廉価モデルでそれをやってのけている、差別化度外視のNothingクオリティ。
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食べ物の写真
私は比較的撮る機会が少ない『食べ物』をパシャリ。
食べ物を撮る時は『AI』をONにする人が多いはず。しかしNothing Phone (2a)にはAIという設定がありません(Ultra XDRのON/OFFは可能)。私は自然な色合いで好きですが、『もう少し盛りたい』場合はGoogleフォトで彩度を上げればOK(下画像は彩度+50)。
極めつけはミドルクラスとハイエンドで画質差が広がりがちなナイト(クリア)モード。作例が少なめで恐縮ですが(今後追加予定)、ハイエンドよりの描写であることは間違いなし。これは流石に化け物の領域。
夜景モード
Nothing Phone (2a)のメインカメラで動画撮影
実は『ここで終わり』ではありません。今回は『動画の手ブレ補正』に関しても検証を行っています。
スマートフォンカメラの手ブレ補正は、大きく分けて『足が地面に着いた瞬間の細かいブレが残る』『ジンバルを使って撮っているかの様にブレが小さい』のどちらか。廉価モデルのNothing Phone (2a)に後者を期待するのはあまりに酷。写真をあの画質で撮れるならもう十分です。
投稿が見つかりません。Nothing Phone (2a)で撮影した動画がコチラ。甘めな評価でご覧ください。
『廉価でカメラ性能が高い』スマートフォンと言えばGoogleの『Pixel Aシリーズ』が代表格でした。しかしPixel 8aではついに『7万円台』まで値上がり。
Nothing Phone (2a)は『4万円台』でこのカメラ性能。Pixel Aシリーズの座を奪ったと言っても過言では無いでしょう。何度でも言いますが、いつ『値上げ』されてもおかしくない。現状価格は完全にバグです。
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Nothing Phone (2a)、Nothing Phone (1)、Nothing Phone (2)の主なスペック
Nothing Phone (2a) | Nothing Phone (1) | Nothing Phone (2) | |
Soc | MediaTek Dimensity 7200 Pro(4nm TSMC第2世代) | Qualcomm Snapdragon™ 778G+ 5G(6nm) | Qualcomm Snapdragon™ 8+ Gen 1(4nm TSMC) |
容量 | 8GB/128GB、 12GB/256GB |
8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB | 8GB/128GB、12GB/256GB、12GB/512GB |
電池 | 5,000mAh(有線充電:45W) | 4,500mAh(有線充電:33W、無線充電:15W、無線給電:5W) | 4,700mAh(有線充電:45W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
サイズ | 161.74 mm x 76.32 mm x 8.55 mm | 159.2 mm x 75.8 mm x 8.3 mm | 162.1 mm x 76.4 mm x 8.6 mm |
重量 | 約190g | 約193.5g | 約201.2g |
画面 |
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ベゼル幅 | 2.1 mm | 2.65 mm | 2.65 mm |
カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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動画撮影 |
4K 30fps (リアカメラ) 1080p 60fps 1080p 120fps (スローモーション) アクションモード |
4K 録画、30 fps 1080p 録画、30 または 60 fps ライブ Live HDR、30 fps スローモーション (120 fps) ナイトモード (720p/1080p、30 fps) OIS および EIS 画像安定化 |
4K 録画、60 fps 1080p 録画、30 または 60 fps ライブHDR、4K30 fps スローモーション (480 fps) Night Mode (1080p、30 fps) アクション モード OIS および EIS 手ぶれ補正機構 タイムラプス (4K) |
ISP | Imagiq 765 (14-bit) | Spectra 570L (14-bit) | Spectra ISP(18-bit) |
イヤフォンジャック | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
位置情報 | GPS (L1), GLONASS (G1), BDS (B1I), GALILEO (E1), QZSS (L1) | GPS(L1&L5), AGPS, GLONASS , BDS , GALILEO, QZSS | GPS:L1+L5 デュアルバンド、A-GPS、GLONASS、BDS、GALILEO、QZSS、NavIC、SBAS |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac または ax (Wi-Fi 6)、2.4 GHz / 5 GHz デュアルバンド、 2×2 MIMO、MU-MIMO | Wi-Fi 6, 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5Gデュアルバンド | Wi-Fi 6、802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5G デュアルバンド |
Bluetooth | Bluetooth 5.3, A2DP, BLE | 5.2 | 5.3 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) | nanoSIM×2 (5G+5G) | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP54 | IP53 | IP54 |
指紋認証 | 画面内 | 画面内 | 画面内 |
Micro SDカード | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
スピーカー | デュアルステレオ | デュアルステレオ | デュアルステレオ |
おサイフケータイ(FeliCa) | 対応 | 非対応 | 非対応 |
Nothing Phone (2a)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
国際ローミング
- 5G(Sub6):n5, n7, n8,n12,n20,n38, n40,n66
- 4G LTE: 4, 5, 7, 20, 38, 39, 40, 66
- 3G UMTS (WCDMA): bands 4,5
- 2G GSM : 1800/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM