メーカー直販価格2万円台の廉価なスマートフォン『OPPO A79 5G』を使用して、これまで『ベンチマーク』『画面の明るさ』『ゲーム性能』『電池もち』を実測してきました。
ひと昔まえのエントリーモデルは『我慢すること』が重要でした。しかしOPPO A79 5Gに関しては比較的キビキビと動作し、ゲームも欲張らなければそれなりに遊べます。
画面の明るさに関して言えば、液晶端末の中でトップクラス。電池もちも良好。FeliCaチップ搭載。メーカー側が『実用面』に的を絞って、無駄に予算とスペックを上げずに作り込んだスマートフォンなのだなと感じした。
今回は『スピーカー』の音を検証。上位モデルとなる『OPPO Reno9 A』は、残念ながら『モノラルスピーカー』を採用。対するOPPO A79 5Gは、立体的に音を奏でられる『ステレオ』仕様。
さらに『ウルトラボリューム』という拡張機能を備え、スピーカー使用時は最大『300%』の音量で再生することが可能。同機能はOPPO Reno9 Aも備えますが、こちらは最大『200%』。
今回の検証には、OPPO A79 5G以外に『OPPO Reno9 A』『Motorola moto g53j 5G』『Redmi 12 5G』を使用。それぞれ『最大音量(+ウルトラボリューム)』で同じ音楽を再生しました。
Motorola moto g53j 5Gは『ステレオ』『Dolby Atmos対応』で音に広がりがあります。全体的に整っていますが、やや迫力に欠けるといったところか。
Redmi 12 5Gは少し音がこもって聴こえます。私はRedmi 12 5G使用時に、1,980円のBluetoothイヤフォン『Redmi Buds 4 Active』を使用。スピーカー音が気に入らない時の最も簡単な解決方法です。
OPPO Reno9 Aは『モノラル』の割に迫力があります。流石『ウルトラーボリューム:200%』。ただし全体的に音割れを確認。最大以上に音量を高めているので音質が損なわれるのは当然ですね。
ウルトラボリュームをOFFにすると音割れが無くなりました。しかしその分迫力が減少。音質とトレードオフに。
OPPO A79 5Gはスマートフォンスピーカーでは珍しくはっきりと低音が聴こえます。ただし『ウルトラボリューム:300%』ではOPPO Reno9 Aと同様に残念ながら音割れ。音質度外視で『音を出来るだけ大きく鳴らしたい』時には便利だと思います。
ウルトラボリュームをOFFにしても、OPPO A79 5Gのスピーカーから流れる音量は、他のスマートフォンと比較して大きいです。
それでいて『低音』は割れずに、楽器の音もメリハリ及び迫力あり。OPPO Reno9 Aのスピーカーに物足りない部分が『補われている』といった感じ。音楽を聴く時は『ウルトラボリュームOFF』推奨ですね。
OPPO A79 5Gは前モデル(OPPO A77)からどう変わったか
- スマートフォンの処理能力を決めるSocがMediaTek社のHelio G35(12nm)からDimensity 6020(7nm)に刷新。データ処理速度と電力効率が改善。
- ストレージ規格がeMMC 5.1からUFS2.2に変更。データの読み書き速度が向上し、消費電力低下。
- ディスプレイの解像度がHD+からフルHD+に向上。画像や文字をより高精細に表示。
- リフレッシュレート(画面を1秒間に書き換え可能な回数)が60Hzから90Hzに向上。1秒間に30コマ分滑らかな表示が可能に。
- タッチサンプリングレート(1秒間に画面がタッチに反応する回数)が60Hzから180Hzに向上。タッチ感度が3倍に上がり操作性アップ。
- FeliCa ICチップを搭載したことで、おサイフケータイやGoogleウォレットといったサービスに対応
- SocがHelio G35からDimensity 6020に変更されたことで、4Gだけでなく5Gネットワークにも対応。
- 物理的なSIMカードに加えてeSIMに対応。通信業者とのオンライン上のやりとりで最短即日開通可能
- マスクを着用したままロック解除可能な顔認証
OPPO A77から引き継がれた強み
- 最大33Wの急速充電に対応
- 128GBの大容量ストレージ
- Micro SDカード対応(最大1TBまで)
- Bluetoothの規格が新しい(5.3)
- ウルトラボリュームモード搭載で最大300%ボリュームアップ可能
- OPPO独自開発のDynamic Computing Engineに対応し、バックグラウンドのアプリ動作を安定させ消費電力を制御
- アイコンや文字サイズを大きく見やすくするシンプルモード搭載
OPPO A79 5Gを購入するのに不向きな人
- 原神の様な負荷の重い3Dゲームで頻繁に遊ぶ
- 日常的に使用しているアプリの数が多い(メモリ容量の多いOPPO Reno9 Aがお勧め)
OPPO A79 5GとOPPO A77の主な仕様
モデル名 | OPPO A79 5G | OPPO A77 |
Soc | MediaTek Dimensity 6020(7nm) | MediaTek Helio G35(12nm) |
メモリ容量 | 4GB(LPDDR4X) | 4GB(LPDDR4X) |
ストレージ容量 | 128GB(UFS 2.2) | 128GB(eMMC 5.1) |
電池 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 最大33W(充電器別売) | 最大33W(充電器別売) |
重量 | 約193g | 約187g |
サイズ |
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画面 |
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カメラ | メインカメラ(背面)
深度測定カメラ
フロントカメラ
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メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
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防水防塵 | IP54 | IP54 |
イヤフォンジャック | 搭載 | 搭載 |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
位置情報 | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
SIM | nano SIM×2+eSIM×1 | nano SIM+nano SIM |
認証 | 顔、側面 | 顔、側面 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
スピーカー | ステレオ(ウルトラブースト) | ステレオ(ウルトラブースト) |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
5G(Sub6) | 対応 | 非対応 |
主な通信バンド対応 | 4G&5Gドコモ、SoftBank、au、楽天(B79、ミリ波非対応) | 4G:ドコモ、SoftBank、au、楽天 |
OPPO A79 5G(オープンマーケット版)にお勧めなSIM
主な通信バンドに対応 | 通信業者 |
ドコモ | IIJmio、ahamo、mineo、NUROモバイル |
SoftBank | ワイモバイル、LINEMO、mineo、NUROモバイル |
au | UQモバイル、mineo、NUROモバイル |
楽天 | 楽天モバイル |