Huaweiが最新スマホP50 Proを発表!凄いけど・・・『5G』非対応。『Sony IMX 800』非搭載の衝撃。

P50 Pro

Huaweiより

2021年7月29日、Huaweiが最新スマートフォン『P50』『P50 Pro』をリリース。自社開発によるHarmonyOS 2を搭載する初のスマートフォンとなります。

中国ではP50 Proの予約がすでに開始されており、8月12日出荷予定。価格は8GB/128GB(Snapdragon 888 4G)が6,000元(約101,750円)~。12GB/512GBモデル(Kirin 9000)は9月発売予定で7988元(約135,500円~)。P50も9月発売予定となり8GB/128GB(Snapdragon 888 4G)が4,500元(約76,300円)~。

上位モデルとなるP50 Proが搭載するSocにはHiSiliconの『Kirin 9000』、Qualcommの『Snapdragon 888 4G』の2モデルが用意されています。

kirin 9000

Huawei Mate 40 Proの製品ページより

Kirin 9000はすでに同社の『Mate 40 Pro 5G』に採用されており、Antutuのベンチマークランキングでは7月30日時点で『19位』にランクイン。スコアは『68,2168』となりSnapdragon 865 Plusと同程度の処理能力を持つ事が分かります。

処理能力

Antutuより

Snapdragon 888はGalaxy 21 UltraOPPO Find X3 ProといったAndroidを代表するフラッグシップモデルに採用されている言わずと知れた高性能Soc。つまりどちらのモデルを選んでも処理能力的には申し分なし。

高い処理能力

Huweiより

ただしP50 Proのスペックページには、Mate 40 Pro 5Gや通常のSnapdragon 888を搭載するスマートフォンの仕様に記載されている『5G』の文字が見当たりません。対応するネットワークは2G、3G、4Gのみ。

ネットワーク

Huawei P50 Pro (Snapdragon 888)搭載モデルが対応するネットワーク(Huaweiより)

対応バンド

Huawei P50 Pro (Kirin 9000)搭載モデルが対応するネットワーク(Huawei V Mallより)

Socの名称部分にも『4G』が加えられており、『5G』には非対応である事がはっきりと示されています。アメリカの制裁による影響が遂にGMS以外の部分でも大きな影を落としました。

Soc

Huaweiより

さらに驚いたのは『カメラ』です。P50 Proのカメラは5,000万画素のメインカメラ、6,400万画素のペリスコープカメラ(光学3.5倍ズーム)、1,300万画素の超広角カメラ、4,000万画素のモノクロカメラといった4眼構成。LEDフラッシュはデュアル仕様。

カメラ

Huaweiより

2つのカメラで同時に撮影を行う『デュアルマトリックスカメラシステム』には『True-ChromaShot』『HUAWEI XD Optics』『XD Fusion Pro Image Engine』といった複数の技術を採用。

デュアルマトリックスカメラシステム

Huaweiより

P40シリーズから採用されている『XDFusion Image Engine』は『XD Fusion Pro Image Engine』にアップデート。True-Chroma Camera(カラー)とTrue-Chroma Camera(モノクロ)を組み合わせる事でメインカメラの光の取得量は103%向上。さらに合成技術を高める事でダイナミックレンジを28%拡大しています。

写真1

Huaweiより

初採用となった『HUAWEI XD Optics』は光学イメージングシステムに計算機能を付与。光学撮影で取得したデータのエラーを修正し、画像信号の最大25%復元を可能に。この技術により高倍率においても明瞭な画質の取得を実現。最大ズーム倍率は200倍。

ズーム画像

Huaweiより

システム的にはきな進化を遂げたP50 Pro。しかし気になったのは『物理的進化』です。P50 Proのメインカメラには1インチサイズの『SONY IMX 800』が搭載される予定でした。多くのメディアやリーカーがその内容を報じていたので、ある意味IMX 800の搭載は規定路線であったはず。

IMX 800

Twitterより

しかしイメージセンサーに関する言及はなし。正確なスペック情報を掲載しているgsmarenaの情報を参照すると、イメージセンサーのサイズは『1/1.28インチ』のまま。メインカメラのイメージセンサーは変えず、システムアップデートに留まったというのが現状でしょう。

DxOMarkではすでにP50 Proのスコアが公開されており、Xiaomi Mi 11 Ultraを抜いて『世界一』に。しかしその差はわずか1ポイントとなり、カメラの進化がやや停滞したと言えるでしょう。世界的に大きくスマートフォンシェアを落としているHuawei。Harmony OSの本格採用で再起をかけたいP50シリーズ。盤石とは言えない状況でどこまで販売台数を伸ばす事が出来るのか注目です。

P50 Proスコア

DxOMarkより

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