Googleの『Pixel 8』『Pixel 8 Pro』では、『クラウドAI』を使用した編集機能を使うことが出来ます。クラウドなので、インターネット接続環境が必須。スマートフォン単体で処理を終える事は出来ません。
元々『スマートフォンで画像を編集する』と言えば、ローカル処理が前提。ハイスペックなSocや、高度なソフトウェア処理技術が求められました。ローカルでデータを処理するメリットは、『データ通信量が発生しない』『ネットワーク上にデータが流れない』といったこと。
しかし『消しゴムマジック』を例にすると、『ローカル』『クラウド(編集マジック)』でクオリティに大きな差が出ました。被写体にもよりますが、パソコン用の画像編集アプリ『Photoshop』の生成AI機能と比較して遜色のないレベル。
『クオリティが高い』というのは間違いなくプラスの要素。メリットです。ではクラウド処理の『デメリット』は一体何なのか。それはローカルとは真逆であること。『データ通信量が発生する』『ネットワーク上にデータが流れる』が前提に。
先日行った検証では、画像を『5枚』処理するのに『約74MB』のデータ通信が発生しました。Pixel 8 Proには、クラウドAIを利用した映像編集機能(動画ブースト)が追加される予定。同機能を使用するなら、1度に『数GB』の通信量は覚悟しておく必要があるでしょう。
Googleの各アカウントが無料で使える保存容量は『15GB』。『Gmail』『Googleドライブ』『Googleフォト』でこの15GBを使い分けている状況。Googleドライブを開くと、現在どの程度の容量を使っているかを確認出来ます。
Googleフォトは元々、『データ量無制限』で静止画をアップロード(一定の圧縮あり)する事が可能でした。それが2021年5月末をもって現在の仕様に変更。保存容量を15GB以上に増やすには、『Google One』への加入が必要となります。
Google Oneの利用料金は下記の通り。
月契約料金 | 年契約料金 | |
ベーシック100GB | 250円 | 2,500円 |
スタンダード200GB | 380円 | 3,800円 |
プレミアム2TB | 1,300円 | 13,000円 |
画像のみなら、こまめに削除していれば『無課金状態』を何とか維持出来るかもしれません。しかしそこに『動画』が加わると、『ベーシック100GB』『スタンダード200GB』を契約しなければあっという間にパンクしてしまうはず。
保存容量が圧迫されるということは、それだけの『データ通信』が伴うということ。家で光回線を契約していないのであれば、モバイル通信環境を『データ通信し放題』のプランに変更する必要があるでしょう。
便利だけど色々と『追加投資』が必要になりそうなクラウドAI。『スマートフォンだけで完結出来ない』機能だということは、Pixel 8、Pixel 8 Proを購入する前に認識しておきましょう。
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Pixel 8、Pixel 8 Proの主要スペック
Pixel 8 | Pixel 8 Pro | |
---|---|---|
Soc | Google Tensor G3 | Google Tensor G3 |
容量 |
|
|
電池 | 4,575mAh(有線充電:最大27W 無線充電:最大18W) | 5,050mAh(有線充電:最大30W 無線充電:最大23W) |
重量 | 187g | 213g |
画面 |
|
|
カメラ | メイン(広角)カメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
|
メイン(広角)カメラ
超広角カメラ
望遠カメラ
フロントカメラ
|
防水防塵 | IP68 | IP68 |
オーディオ |
|
|
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、2×2+2×2 MIMO | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、2×2+2×2 MIMO |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM+eSIM |
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