
Xiaomiより
10万円に『高性能』をギッシリ詰め込んだハイエンドスマートフォン登場
2025年3月27日(現地時間)、Xiaomi(シャオミ)のサブブランド『POCO(ポコ)』が、『POCO F7 Pro』『POCO F7 Ultra』といった2モデルの発売を開始しました。
市場想定売価はPOCO F7 Proが『12GB/256GB:69,980円(税込)』『16GB/512GB:79,980円(税込)』。POCO F7 Ultraが『12GB/256GB:99,980円(税込)』『16GB/512GB:109,800円(税込)』。
グラフィック専用チップが拡張機能をどこまで円滑にサポートするか
私が気になっているのは、断然上位モデル『POCO F7 Ultra』の方。Socには先行リリースされている『Xiaomi 15 Ultra』『Xiaomi 15』と同じ、3nmプロセス製造の『Snapdragon™ 8 Elite』を採用。

Xiaomiより
Snapdragon™ 8 Eliteに加えて、グラフィック性能効率化を目的とした専用ブーストチップセット『VisionBoost D7(12nm)』を備えるのが同端末の大きな特徴。
POCO F7 Ultraは『120fpsへのフレーム補間』『2Kへのアップスケーリング』『Game HDR』といった、様々なグラフィック拡張機能を搭載。VisionBoost D7はこれらの機能に対してどう作用するのか。実際に体験してみたいと感じさせる要素の一つです。
Xiaomiが公表しているPOCO F7 UltraのAnTuTu Benchmarkトータルスコアは『2843,161』。数値が若干高めであることを想定しても、私が所有する化け物端末『Find X8(Dimensity 9400)』を処理能力で上回る可能性が極めて濃厚。

ゲーミングスペックなのにフローティング望遠カメラ搭載って何!?
『ゲームプレイ目的』で購入する人が大半であろうPOCO F7 Ultraですが、『カメラ』の構成も『POCO史上最高のイメージングシステム』を謳うだけありしっかりとハイエンド。
メインカメラに関しては、基本的にPOCO F6 Proを踏襲(イメージセンサーにLight Fusion 800を搭載)。大きく異なるのは『望遠』の部分。

POCO F7 Ultraの望遠カメラは、『Xiaomi 15 Ultra』『Xiaomi 15』といったメインブランドのハイエンドが採用している『フローティング機構(カメラ内でレンズを物理的にシフト)』を導入。被写体を引き寄せるだけの単純仕様ではありません。

フローティング望遠カメラを使用すると、『ピント合わせ』が近くから遠くまで自由自在に。

Xiaomi 14 Ultraのフローティング望遠カメラで撮影

Xiaomi 14 Ultraのフローティング望遠カメラで撮影
POCO F7 Ultraのフローティング望遠カメラは『10cmマクロ撮影』にも対応。同カメラの存在は、撮影の幅を一気に広げます。

Xiaomi 14 Ultraのフローティング望遠カメラで撮影
私はフローティング望遠カメラを目的として、Xiaomi 15の購入を検討していました。まだ注文に至っていない段階で、『10万円切り』のPOCO F7 Ultraが登場。

Leicaは無いけど価格に対するトータル性能が高すぎて即買いしそう
- ➡AmazonでPOCO F7 Ultraを購入する
- ➡楽天市場でPOCO F7 Ultraを購入する
- ➡YAHOOショッピングでPOCO F7 Ultraを購入する
- ➡イオシスでPOCO F7 Ultraを購入する
『Leica』と共同開発したカメラシステム(画像処理など)は非採用となるので、『ライカの世界観』を気に入っている私からすると、この部分はマイナスポイント。

ただし下位モデル『POCO X7 Pro』の画作りも全体的に安定しており、『Snapdragon™ 8 Elite』『グラフィック専用チップ(VisionBoost D7)』『フローティング望遠カメラ』を搭載して『9万円台〜』という価格設定は即買いレベル。

『Snapdragon™ 8 Elite搭載モデル』のテールをさらに広げたXiaomi。ハイエンドをここまで『安く』出せるのは、柔軟なターゲッティングによる『量産体制』がしっかり築けているから。
被りそうで被らない絶妙な棲み分けは、長年培ったマーケティングの賜物と言えるでしょう。
POCO F7 Ultra、POCO F7 Proの主な仕様
モデル名 | POCO F7 Ultra | POCO F7 Pro |
Soc | Snapdragon® 8 Elite Mobile Platform(3nm)※グラフィック専用チップVisionBoost D7搭載 | Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform(4nm) |
容量 | 12GB/256GB、16GB/512GB | 12GB/256GB、12GB/512GB |
電池 | 5,300mAh | 6,000mAh |
充電速度 | 有線:最大120W、無線:対応 | 有線:最大90W |
充電器 | 同梱(最大120W) | 同梱(最大90W) |
重量 | 約212 | 約206g |
画面 |
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|
カメラ | メインカメラ
フローティング望遠カメラ
超広角カメラ
フロントカメラ 解像度:3,200万画素 |
メインカメラ
フロントカメラ
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おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
防塵防水 | IP68 | IP68 |
センサー | 近接センサー|環境光センサー|加速度計|電子コンパス|ジャイロスコープ| IRブラスター|フリッカーセンサー | 近接センサー|環境光センサー|加速度センサー|電子コンパス|ジャイロスコープ|IRブラスター|フリッカーセンサー|X軸リニア振動モーター |
スピーカー | ステレオ(Dolby Atmos) | ステレオ(Dolby Atmos) |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 / Wi-Fi 6 / Wi-Fi 5 / Wi-Fi 4および802.11a /b/g | Wi-Fi 7/Wi-Fi 6/Wi-Fi 5/Wi-Fi 4および802.11a/b/g |
Bluetooth | 6.0 | 5.4 |
コーデック | SBC / AAC / AptX / AptX HD / AptX Adaptive / LDAC / LHDC 5.0 / LC3 / ASHA / Auracastをサポート | SBC / AAC / AptX / AptX HD / AptX Adaptive / LDAC / LHDC 5.0 / LC3 / ASHA /Auracastをサポート |
SIM | nano SIM + nano SIM | nano SIM + nano SIM |