Xiaomi(シャオミ)が2022年4月26日に発売を開始した5G世代のエントリーモデル『Redmi Note 10T(オープンマーケット版)』。そこから1年半程度経過した2023年10月6日に、『Redmi 12 5G(4/128GB)オープンマーケット版』を発売開始。
今回は両モデルを実際に使用した上で気づいた『違い』を中心に紹介していきます!
Redmi 12 5GとRedmi Note 10Tの特徴と違い
Redmi Note 10Tは最高水準の防塵防水性能。たまにお風呂で使っている
Redmi Note 10Tは最高水準の防塵防水規格『IP68』に準拠。Redmi 12 5Gは『IP53』と防水性能が低めとなるので、水場での利用を想定する場合は候補から外れます。
Redmi Note 10Tは廉価かつ防水性能が高いので、私はたまに『お風呂』に持ち込み動画を観ています(推奨はしません)。料理をしながら手を洗わずにそのままレシピを確認することも可能です。
Redmi 12 5Gは縦に広いディスプレイ採用。それでいて重量はほぼ同じ
Redmi Note 10Tの画面サイズは『6.5インチ(2,400×1,080Pixel)』で重さ『約198g』。Redmi 12 5Gは画面サイズ『6.8インチ(2,460×1,080Pixel)』と60Pixel分広い表示領域を持ちつつ重さは『約200g』とほぼ変わらず。
最近はスマートフォンユーザーが増えた影響で、縦長なコンテンツが殆ど(一部のサイトはインプレッションを増やす目的で未だページネーションを多用)。また、縦に表示領域が広いと画面分割時の視認性も向上します。
Redmi 12 5GはRedmi Note 10Tより動作が快適
Redmi Note 10TとRedmi 12 5Gではどの程度処理能力に差があるのか。スマートフォンの性能をトータルで数値化してくれるAnTuTuTu Benchmarkのスコアがコチラ。
3Dゲームで遊ばない場合は、データの演算処理を行う『CPU』の性能を重視すべき。Snapdragon 480 5Gを搭載するRedmi Note 10TはCPUスコアが『130,780』なのに対し、Snapdragon 4 Gen 2を搭載するRedmi 12 5Gは『138,619』。
CPU性能が上がると、アプリの動作速度を示す『UX』のスコアが向上。実際に使っていても、動作が軽いと感じるのは『Redmi 12 5G』の方。
Redmi 12 5GとRedmi Note 10Tは電池もちが良い
Redmi Note 10TとRedmi 12 5Gは『5,000mAh』の大容量電池を搭載しています。ただし電池もちを決めるのは電池容量だけではありません。Socやディスプレイの電力効率も重要。
Redmi 12 5Gが採用するSnapdragon 4 Gen 2は、『4nm』という微細なプロセスサイズで製造。一般的にはプロセスサイズが小さくなるほど電力効率は高くなります。
AnTuTu Benchmarkの測定時は高負荷な状態が続きますが、Redmi 12 5Gは電池の減り僅か『-2%(Redmi Note 10Tは-3%)』。それでいてRedmi Note 10Tよりハイスコア。電力効率の高さ、電池もちの良さが実証されています。
ちなみに、YouTubeで1時間同じ動画を再生(Redmi Note 10TとRedmi 12 5Gの画面に同じ白い画像を表示し、40LUX程度に明るさを合わせた上で再生)した際の電池のへりはどちらも『-4%』でした。
Redmi 12 5Gはタッチ感度に優れる
操作性に大きな影響を与える『タッチサンプリングレート(1秒間に画面がタッチに反応する回数)』。Redmi Note 10Tは実測値で180Hz~200Hz程度ですが、Redmi 12 5Gは250Hz程度と感度で上回ります。
処理能力に加えてタッチ感度もRedmi 12 5Gの方が上なので、『スマートフォンを操作する時間が長い』という自覚がある人にはRedmi 12 5Gの方がお勧めですね。
Redmi 12 5Gは画面が明るい
ディスプレイに同じ白い画像を表示させて照度計で明るさを測った結果、Redmi Note 10Tの『261Lux』に対しRedmi 12 5Gは『316Lux』。
『屋内でしかスマートフォンを使わない』という人はあまり画面の明るさを気にする必要は無いですが、屋外では『明るさ』が視認性を左右するので要注意。
Redmi 12 5GはAER準拠でアップデート期間が長い
Redmi 12 5GはAER(Googleが高性能なハードウェア、定期的なセキュリティアップデートを満たすと認めた端末)に準拠しており、OSアップデートは『Android 15』まで。セキュリティアップデートも2027年12月までとかなり長め。
OSアップデートではソフトウェアの改善や新機能の追加を見込めます。セキュリティアップデート提供中はより安全な環境で安心してスマートフォンを利用可能です。
Redmi 12 5Gは8GB/256GBの大容量モデルを選べる
Redmi 12 5Gが発売を開始した当初は『4GB/128GB』モデルしか選ぶ事が出来ませんでした(それでもRedmi Note 10T比較ではストレージ容量2倍)。しかしユーザーの希望を叶えてか、2023年12月8日に『8GB/256GB』モデルが追加されました。
メモリ容量が大きくなるとマルチタスク(アプリを同時に複数起動など)時の動作環境に余裕が生まれ、ストレージが増えると本体にストリーミング動画を保存したり、お気に入りのアプリを沢山インストールすることが可能。
Redmi 12 5GとRedmi Note 10Tはどちらを購入すべきか?
一見スペックが近い両モデルですが、総合的には『Redmi 12 5Gの方が格上』といった印象。『防水性能』の部分に必要性を感じず、かつ予算が許すのであればRedmi 12 5Gを購入した方が満足度は高いでしょう。
Xiaomi Redmi 12 5GとRedmi Note 10Tの主な仕様
モデル名 | Redmi 12 5G | Redmi Note 10T |
Soc | Snapdragon 4 Gen 2(4nm) | Snapdragon 480 5G(8nm) |
メモリ容量 | 4GB(LPDDR4X) | 4GB(LPDDR4X) |
ストレージ容量 | 128GB(UFS 2.2) | 64GB(UFS 2.2) |
電池 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 最大18W | 最大18W |
重量 | 約200g | 約198g |
サイズ |
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画面 |
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カメラ | メインカメラ(背面)
深度測定センサー(背面)
フロントカメラ
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メインカメラ(背面)
深度測定センサー(背面)
フロントカメラ
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防水防塵 | IP53 | IP68 |
イヤフォンジャック | 搭載 | 搭載 |
Bluetooth | 5.0 | 5.1 |
位置情報 | GPS、Glonass、Galileo、Beidou | GPS、Glonass、Galileo、Beidou、NavIC、IRNSS |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM+eSIM |
認証 | 側面指紋認証+AI顔認証 | 背面指紋認証+AI顔認証 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
スピーカー | モノラル | モノラル |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
5G(Sub6) | 対応 | 対応 |
Xiaomi Redmi 12 5GとRedmi Note 10Tにお勧めなSIM
主な通信バンドに対応 | 通信業者 |
ドコモ | IIJmio、ahamo、mineo、NUROモバイル |
SoftBank | ワイモバイル、LINEMO、mineo、NUROモバイル |
au | UQモバイル、mineo、NUROモバイル |
楽天 | 楽天モバイル |