ドコモ回線は本当に遅い?SoftBank、au、楽天全6回線で実測比較したら意外な結果に。LINEMOがダントツの速さ

最近ドコモ回線が遅くなったという声をよく聞きます。それは本当なのか?

ここ数日『ドコモ回線が遅い』『ドコモ回線がつながらない』といったニュースの見出しが目立ちます。一部SNSでは記事として取り上げられる前から、上記を問題視する声が増えていた印象。4月26日に開催されたネットワーク戦略に関する説明会の中で、NTTドコモはその原因を明示。

説明会につき詳細をまとめているImpress Watchの記事を参考にすると、原因は過度なトラフィックの増加によるもの。エリア構築の際はトラフィックを予想の上基地局を建てるが、再開発により撤去せざるをえない事由が発生。

高周波数帯域で電波が届きづらくなったところに人が一気に流れ込むと、低周波数帯域が逼迫。それが結果的に『ドコモ回線が遅い』『ドコモ回線がつながらない』を引き起こしているのだと。

NTTドコモは同問題を、『カバーエリアの調整』『周波数帯の分散制御』といった対策により、2023年夏までの解消を目指すとしています。

ドコモ回線が遅い』『ドコモ回線がつながらない』というのは、あくまで都市開発が行われている一部地域においての現象なのか。実際に『IIJmio(ドコモ回線)』『OCNモバイルONE(ドコモ回線)』『NUROモバイル(ドコモ回線)』『LINEMO(SoftBank回線)』『UQモバイル(au回線)』『楽天モバイル(楽天回線)』で実測(室内)比較してみました(※通信速度は計測する端末・場所・環境によって異なる)。

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ドコモ回線の通信速度

IIJmio(ギガプラン音声SIM)

IIJmio通信速度(午前)

IIJmio(ギガプラン音声SIM)の通信速度を2023年4月28日午前8時35分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

IIJmio通信速度(午後)

IIJmio(ギガプラン音声SIM)の通信速度を2023年4月28日午後0時4分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

IIJmio(ドコモ回線)では特に著しい速度の低下は見られず、午前8時台が『73Mbps』で午後0時台も『42Mbps』をキープ。IIJmioに関して言えばむしろ『速くなっている』印象。

ただしSIMカードを入れた直後は『5G』で通信を行うもすぐ『4G+』に変わり、速度計測中5Gに戻ることはなし。月間データ容量5GBで月額『990円(税込)』の安さを鑑みれば、何も不満はありませんが!

IIJmioについて

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OCNモバイルONE(音声対応SIM)

OCNモバイルONE通信速度(午前)

OCNモバイルONE(音声対応SIM)の通信速度を2023年4月28日午前8時39分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

OCNモバイルONE通信速度(午後)

OCNモバイルONE(音声対応SIM)の通信速度を2023年4月28日午後0時11分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

OCNモバイルONE(ドコモ回線)は午前8時台『60Mbps』で午後0時台『29Mbps』。お昼の通信速度がやや遅くなったかもしれません。ただし29Mbps出ていれば、一般的な使い方では特に支障なし。

今回の計測環境においてはアンテナピクトが『5G』に変わることはなく、最初から最後まで『4G+』でした。

OCNモバイルONEについて

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NUROモバイル(NEOプランLite)

NUROモバイルの通信速度(午前)

NUROモバイル(NEOプランLite)の通信速度を2023年4月28日午前8時42分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

NUROモバイル通信速度(午後)

NUROモバイル(NEOプランLite)の通信速度を2023年4月28日午後0時12分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

NUROモバイル(ドコモ回線)は午前8時台『73Mbps』で午後0時台『45Mbps』と混雑時も十分な通信速度を維持。ちなみに私が契約しているのは専用帯域を使える『NEOプラン Lite』です。

他のドコモ回線(IIJmioOCNモバイルONE)と同様に通信は『4G+』。NUROモバイルの場合は、専用帯域が現状で4Gに限定されているのかもしれません。

NUROモバイルについて

  • 音声対応SIM基本料金:792円(税込)~
  • 契約月の基本料金:無料
  • 通話料金:22円/30秒(NUROモバイルでんわサービスの利用で11円/30秒)
  • データ容量:3GB~
  • 翌月くりこし:対応
  • 5G:対応(無料の5Gオプションに申し込み必要)
  • 低速切り替え:非対応
  • 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
  • APN設定方法(Android/iOS):https://mobile.nuro.jp/support/settings/apn/
  • セット割引を受けられる光回線:NURO 光
  • 公式サイト:NUROモバイル
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SoftBank回線の通信速度

LINEMO(ミニプラン)

LINEMO通信速度(午前)

LINEMO(ミニプラン)の通信速度を2023年4月28日午前8時51分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

LINEMOの通信速度(午後)

LINEMO(ミニプラン)の通信速度を2023年4月28日午後0時6分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

通勤・通学者が増える午前8時台は『270Mbps』。もっともユーザーが混雑する平日お昼の時間帯も『290Mbps』とブッチギリ。桁違いの速さを記録したSoftBankのオンラインブランド『LINEMO』。途切れ途切れではなくしっかりと『5G』が入ります。

Massive MIMO

SoftBankより

SoftBankは『ユーザーごとの周波数占有』を目指した『Massive MIMO』を採用。アンテナ数を最大『128本』に増やすことで、人が多い駅や繁華街においての速度低下を抑制。このやり方が功を奏している可能性大。

LINEMOのミニプランは月額基本料金たったの990円(税込)。20GB使えるスマホプランも2,728円(税込)。あまりにお得すぎる。

LINEMOについて

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au回線の通信速度

UQモバイル(くりこしプランM+5G)

UQモバイル通信速度(午前)

UQモバイル(くりこしプランM+5G)の通信速度を2023年4月28日午前8時47分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

UQモバイルの通信速度(午後)

UQモバイル(くりこしプランM+5G)の通信速度を2023年4月28日午後0時15分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

今回の実測でもっとも通信速度が遅かったのは、auのサブブランド『UQモバイル(au回線)』。午前8時台『15Mbps』、午後0時台『27Mbps』。以前は100Mbpsを超えることも多かったので、これはかなり意外な結果です。

通信速度はイマイチなのにアンテナピクトは『5G』。ドコモ回線とは明らかに違った状況。また以前の高速通信に戻ることはあるのか、しばらく様子見。

UQモバイルについて

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楽天回線の通信速度

楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VII)

楽天回線の通信速度(午前)

楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VII)の通信速度を2023年4月28日午前8時53分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

楽天モバイルの通信速度(午後)

楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VII)の通信速度を2023年4月28日午前8時53分にfast.comで実測(Pixel 6a使用)

楽天モバイルは午前8時台『49Mbps』、午後0時台『53Mbps』と時間帯による速度の変化を最小限に留めています。室内においても壁を隔てた奥の場所まで行かなければ電波が悪化することはなし。今はそれで満足です。今後は『プラチナ』と『5G』に期待!

楽天モバイルについて

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