大手テクノロジーメーカーXiaomi(シャオミ)は、2023年3月2日(木)にRedmi Buds 3 Proの後継モデルとなる『Redmi Buds 4 Pro』を日本市場で発売開始。
私はRedmi Buds 3 Proを数ヶ月間使ってきましたが、『後継機が出ても購入したいと思うほど気に入っていなかった』というのが正直なところ。しかしRedmi Buds 4 Proのスペックを確認するともはや別モデル。これは逆に興味をそそられる。術中にハマり買ってしまいました。
Redmi Buds 3 Proの後継モデルRedmi Buds 4 Proレビュー
光沢アリのホワイトを購入
カラーはブラックとホワイトの2色展開。イメージ画像からブラックはちょっと安っぽく見えたので、今回はホワイトをセレクト。結果正解でした。
Redmi Buds 4 Pro充電ケース
充電ケースはApple社の某デバイスを感じさせる仕上がり。光沢があるとやはり高級感は増します。カラーがホワイトなので、余程手が汚れてなければ指紋も目立ちません。
Redmi buds 4 Proでは充電ケースのワイヤレス充電機能が無くなっており、この部分はスペックダウン。ケース下部分にUSB Type-Cポートとボタンを備えます。
Redmi Buds 4 Proイヤフォン本体デザイン
イヤフォン本体もメインは光沢のあるホワイト。形状がRedmi Buds 3 Proから大きく変わっていますが、着け心地は良好。頭を強く振っても取れません。一部シルバーをアクセントにすることで単調になりがちなデザイン、安っぽさを回避。
Redmi Buds 4 Pro同梱品
同梱品はイヤフォン本体、充電ケース、大・中・小サイズのイヤーピース(中は装着済み)とUSB充電ケーブルに紙類。
Redmi Buds 3 Proは純正アプリなし
Redmi Buds 3 Proでは専用アプリが提供され無かったので、Xiaomi以外のスマートフォンで使用するには非純正の『Mi Buds M8』をインストールする必要がありました。使い勝手は良かったですが、純正では無いのでいつアップデートを停止されても文句は言えません。
Redmi Buds 4 Pro対応純正アプリXiaomi Earbudsについて
Redmi Bud 4 Proは『Xiaomi Earbuds』という純正アプリに対応(ダウンロードはGoogle Playストアから)。これで他メーカーのスマートフォンでも安心して使えるようになりました。アプリ内で出来る事は下記の通り。
- アクティブノイズキャンセルのモード変更
- 電池残量(充電ケース及びイヤフォン本体)の確認
- ジェスチャー操作の設定
- オーディオ効果の変更
- イマーシブサウンドのON/OFF
- 装着検出のON/OFF
- イヤーピースのフィット感テスト
- デュアル接続のON/OFF
- 着信自動応答のON/OFF
- イヤフォンの名称変更
- イヤフォンを探す
- ファームウェアアップデート
イヤーピースのフィット感テスト
スマートフォンとRedmi Buds 4 Proのセットアップを終えたら、まずは『イヤーピースのフィット感テスト』を行います。テストにかかる時間は数秒間。イヤーピースのサイズが合っていない場合は『イヤーピースを交換して再度テストしてください』というメッセージが表示。
ジャストサイズなイヤーピースを装着すると『ぴったりのフィット感です!』に変わります。私の場合はMかLかで悩みましたが、テストの結果でLの方がジャストサイズであると判明。
投稿が見つかりません。アクティブノイズキャンセリング機能の設定方法や効果
アクティブノイズキャンセルは『ノイズキャンセリング』『外音取り込み』『オフ』から選択が可能。
外音取り込みは『標準』『音声増幅』に分岐しており、音声増幅は騒音の中から『声をメインに拾う』といった感じ。環境音のうるさい場所で人と話す時に効果を発揮しそう。全体的な音は『標準』の方がはっきりと聴こえます。
ノイズキャンセルレベルは『ライト』『バランス』『ディープ』の3段階調整。まわりの環境に合わせて自動調整を行う『アダプティブノイズキャンセリング』にも対応しています。
YouTubeで数種類のノイズ音を流し、Redmi Buds 3 ProとRedmi Buds 4 Proのキャンセル精度を比較(どちらもディープ)。打ち消している雑音の量がRedmi Buds 4 Proでは明らかに増加。はっきりと違いが分かるレベルです。
イマーシブサウンドはどんな効果を得られるのか
Redmi Buds 4 Proを購入するきっかけの一つとなった『イマーシブサウンド』。『HRTFサウンドアルゴリズム』というXiaomiの独自技術を活用し、360度方位に対応する音源の没入感をより高めるとのこと。
まずは違いを確認するために、イマーシブサウンドをOFFにした状態でAmazon Music HDの『Dolby Atmos』『360 REALITY AUDIO』音源を聴きました。OFFの状態でも立体的な音の広がりは感じられます。
続けてイマーシブサウンドをONに。購入目的の一つなので、『微妙な変化』程度だと正直物足りません。結果どうだったのかと言えば、ややモヤっとしていた『音の位置』がそれぞれ独立してより鮮明に。
『YOASOBIの夜を駆ける』であれば、ボーカルが一番前で歌っていて、バンドが後ろで演奏しているというのが情景として浮かびます。音の解像はやや薄れますが、『左右』だけでなく『前後』への音響効果を高めるイマーシブサウンドは利用価値大いにあり。Bjorkの立体音源を聞き始めたら止まらなくなりました。
動画も試してみたくなり、Amazon プライムビデオで『ワイルドスピード・スカイミッション』を再生。イヤフォンだと物足りない『立体感』『抑揚』の部分が増幅しており、『テレビの音』から『映画館の音』に近づいているのを感じました。これまでアクション系はヘッドフォンで観る様にしてきましたが、これならアリ!
高解像度音源を色々再生して感じたRedmi Buds 3 Proとの違い
今度は高解像度音源を聴くため、イマーシブサウンドとノイズキャンセリングを『OFF』にしてLDACを『ON』に。私がRedmi Buds 3 Proで一番『残念だ』と感じていたのが高解像度音源の再生。イマーシブサウンドが優れていようと、この部分が解消されていなければ合格点に達したとは言えません。
『ULTRA HD』解像度の曲を異なるジャンルで色々と再生。特に進化を感じたのが『高音の伸び』と『ボーカル・楽器音のリアリティ』。高周波数用チタンダイナミックドライバーの採用に加え、LDAC(24bit/96kHz)対応でデータ伝送量が増えていることなどが影響しているかと。
楽器はフルートやピッコロ、曲で言えばOfficial髭男dismの『I LOVE…』、King Gnuの『カメレオン』などはRedmi Buds 3 Proと聴こえ方がまるで異なります。この時点で『買って良かった』と私の中での合格ラインに到達。
低音が強めの曲でも割れることはありません。尖ってささるタイプではなく、ゆっくり響き広がる感じ。デフォルトだとやや低音弱めなので、ドンシャリっぽい音が好きな人はイコライザーで調整が必要。Leon Bridgesの『Sweeter』やLennon Stellaの『Bubble』は是非Redmi Buds 4 Proで聴いて欲しい!
電池の減りが早いと感じたら
ノイズキャンセリングとLDACをどちらもONにしていると電池の減りが早くなるので、気になる人は『静かな場所ではノイズキャンセリングをOFF』『高解像度を認識しづらい外出先ではLDACをOFF』にするなどクセをつけた方が良いかも。
Redmi Buds 4 Proを購入したら聴いてみて欲しい曲
- Official髭男dism:I LOVE…【高音・リアリティ】
- Official髭男dism:Pretender【高音】
- King Gnu:Sorrows【高音】
- King Gnu:カメレオン【高音・リアリティ】
- King Gnu:逆夢【高音・リアリティ】
- 宇多田ヒカル:君に夢中【高音・低音・リアリティ】
- TAYLOR SWIFT:Happiness【リアリティ】
- JP Saxe:Here’s Hopin【リアリティ】
- Tiny Habits:pennies(voice memo)【リアリティ】
- Gavin DeGraw:Face The River【低音・リアリティ】
- Leon Bridges:Sweeter【低音】
- Lennon Stella:Bubble【低音】
- NO80:Melody of Snow【低音・リアリティ】
Redmi Buds 3 ProとRedmi Buds 4 Proの主な仕様
Redmi Buds 3 Pro | Redmi Buds 4 Pro | |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
LDAC | 非対応 | 対応 |
公式専用アプリ | 非対応 | 対応(Xiaomi Earbuds) |
イマーシブサウンド | 非対応 | 対応 |
ノイズキャンセル深度 | 最大35db | 最大43db |
AIシーン検出 | 対応 | 対応 |
外音取り込み | 対応 | 対応 |
声の強調 | 対応 | 対応 |
ドライバー | 9mm | 10mm+6mm(デュアル) |
インピーダンス | 32Ω | 24Ω |
デュアルデバイス接続 | 対応 | 対応 |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
充電ポート | USB Type-C | USB Type-C |
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