ユーザーからのクレームはメーカーにとって『財産』です。とあるスマートフォンに対して『動作がモッサリする』『動作が不安定』というクレームが多く入ったら、次期モデルはCPUの性能を高めてメモリを増やせばOK。
『電池もちが悪い』と言われたら、電力効率の高いSocに切り替えて、電池を増量。重要なのはユーザーの声に耳を傾け続け、バランスの良いアップデートを続けていくこと。
『性能』よりも『価格』を重視している人も多いはず。2022年~23年は円安の影響を大きく受け、軒並み販売価格が上昇。予算が足りずに購入するスマートフォンのスペックを『ダウンさせる』と、長期的なストレスを生む可能性を高めます。
2023年6月22日にOPPOが発売を開始した『OPPO Reno9 A』は、主なアップデート内容を『デザイン』『メモリ増量(8GB)』に留め、見た目とバランスを向上させつつ価格の上昇を僅か『2,000円(オープンマーケット版:46,800円)』に抑えました。
前モデルとなるOPPO Reno7 Aは、価格.comの総合評価で5点満点中4点台の高評価(2033年8月11日時点。投稿数214人)を獲得。
『デザイン』『携帯性』『バッテリー』『画面表示』の部分で特に良好な評価を受けています。旧モデルとなるOPPO Reno5 Aは、『携帯性』と『バッテリー』が3点台とイマイチ。OPPO Reno7 Aはそこに修正をかけたモデルという事でしょう。
OPPO Reno7 Aの背面には『OPPO Glow』という独自背面加工が施されています。指紋が目立たない手触りの良いの質感と、砂が光っているような美しい見た目が特徴。この加工方法は個人的にもかなりのお気に入り。
OPPO Reno9 Aでは一部を光沢のあるガラス素材に切替えたことで、OPPO Reno7 Aから高級感がワンランク上に。ビジネスシーンに自然と溶け込む大人っぽさがプラスされました。
電池容量は変わらず4,500mAh。先日電池もちをチェックするためにYouTubeで動画を一時間再生。減った電池量はわずか『5%』でした。
これはOPPO Reno9 A(6.4インチ:約183g)より画面が小さく重いPixel 7a(6.1インチ:約193.5g)と同じ(表示内容、画面の明るさを揃えてテスト)。軽くて画面サイズが大きく中々電池が減らないのだから、当然『電池もち』に関する評価は高め。
充電最大速度はOPPO Reno7 A、OPPO Reno9 A共に『18W』。18Wはあくまで最大値。
10分間でどの程度充電出来るのか、同じ充電器(Anker PowerPort Atom III 45W Slim)を使って検証(テスター使用。気温28度。冷房なし)してみたところ、OPPO Reno7 Aが『+11%(22%→33%、2,187mWh)』でOPPO Reno9 Aは『+13%(21%→34%、2,441mWh)』でした。
OPPO Reno7 Aは充電中に『40度』まで内部温度が上昇したのに対し、OPPO Reno 9Aは『38度』止まり。この結果は『OPPOReno9 Aの方が発熱せずに素早く充電出来ている』事を示しています。
スマートフォンは『充電』『重いデータを処理』している時に発熱しやすくなります。スマートフォンの性能をトータルで数値化するAnTuTu Benchmarkは、重いデータ処理を行うので通常バッテリー温度が著しく上昇。
『低い温度・少ない電池の減りで高いスコアを出すスマートフォン』が一番の理想。OPPO Reno9 Aと『Redmi Note 11』『Rakuten Hand 5G』『Motorola moto g13』の測定結果を比較すると、OPPO Reno9 Aがどんなスマートフォンなのか分かります。
AnTuTu Benchmark(Ver.10)実測結果(冷房30度設定の室内)
端末名 | OPPO Reno9 A(Snapdragon 695 5G) | Xiaomi Redmi Note 11(Snapdragon 680) | Rakuten Hand 5G(Snapdragon 480 5G) | Motorola moto g13(Helio G85) |
トータルスコア | 460,078 | 328,537 | 382,037 | 277,911 |
CPU | 153,870 | 108,828 | 130,359 | 89,431 |
GPU | 104,399 | 49,192 | 86,324 | 50,025 |
MEM | 97,469 | 90,392 | 90,509 | 64,918 |
UX | 104,340 | 80,125 | 74,845 | 73,537 |
電池の減り | -2% | -2% | -4% | -3% |
電池温度 | 34.4度 | 34度 | 35.1度 | 34.2度 |
電池温度の上昇が他端末と同程度、電池の減りは僅か『2%』なのに、スコアの高さはOPPO Reno9 A(Snapdragon 695 5G)がダントツ。この中ではまさに『理想的な端末』であることを数字が証明しています。
データの演算処理を行う『CPU』とアプリの動作速度を示す『UX』の値は、『サクサクした動き』に直結。つまりOPPO Reno9 Aは『低消費電力でスムーズに動く端末』という事ですね(原神など3Dゲームプレイはお勧めしません)。
最近はコストダウンを目的として、有機ELから『液晶』への変更が目立つ廉価帯のスマートフォン。液晶は有機ELと比較して応答速度が遅いので、動きの早い動画を表示すると残像が発生。
有機ELは画素単位で発光するので、暗い色が主体の『ダークモード』設定時に低消費電力効果を得られます。液晶は表示色が黒でも、バックライトが全体を照らし続けるので効果なし。
OPPO RenoシリーズもReno 5Aで一度『液晶』を採用。しかしReno7 Aで『有機EL』に戻り、Reno9 Aもそれを踏襲しています。1秒間に画面を切り替え可能な回数を示す『リフレッシュレート』は90Hz。一般的な60Hzよりも30コマ分滑らかに表示を行います。
カメラは『動画撮影性能』がやや弱め。『HDR』『60fps(1080p)』で撮影することが出来ません。ただし『静止画を撮る機会の方が多い』という人はスルーで良し。あくまで『自分が何をするか』にスポットを当てて判断しましょう。
メモリ(RAM)は『まな板』の役割を果たします。メモリの増量は『まな板の大型化』。一度に沢山の料理を作れるようになるのです。
沢山の料理を同時に作る(複数のアプリを同時に起動)には、大きなまな板が必須。まな板が小さいと流れが停滞してしまい、それが『動作不良』を引き起こす原因に。
最近発売されているスマートフォンの一部には『RAMの拡張機能』が備えられており、ストレージの一部をメモリに代用して仮想的に容量を増やす事が可能。
しかしメモリとストレージでは読み書きする速度が大きく異なる(メモリの方が速い)ので、『メモリを増やす』『メモリを仮想的に増やす』は似て非なるもの。仮想的に増やしても『増やす』と同等の動作環境は得られません。
OPPO Reno9 Aはメモリ自体を6GBから『8GB』に増やしているので、『調理場環境が改善された』のは間違いなし。現在メモリ『4GB』のスマートフォンを利用していて『最近動作が重くなった』と感じているなら、OPPO Reno9 Aへの乗り換えでそれが長期的に改善される可能性大。
FeliCa ICチップを搭載しているので『おサイフケータイ』『Googleウォレット』が使え、防塵防水規格は最高クラスとなる『IP68』に準拠。日本特化モデルにぬかりなし。
メモリ増量により、トータルバランスを向上させたOPPO Reno9 A。発売からまだ2ヶ月経っていないので、Amazon、楽天市場、ヤフーショッピングの価格は4万円台。しかし『IIJmio』『ワイモバイル』への期間限定乗り換え特価を活用すれば、『19,800円』というエントリークラス並みの安さで購入可能。
記事が見つかりませんでした。
OPPO Reno9 Aの販売価格(2023年8月11日(金)時点)
- OPPO公式オンラインストア:46,800円
- Amazon:42,545円
- 楽天市場:41,500円~(2,111ポイント還元※楽天モバイルユーザー、楽天カードでの支払いなど)
- ヤフーショッピング:42,120円~
- IIJmio:37,500円(新規契約・端末のみ購入)、19,800円(他社からギガプラン音声SIM、音声eSIMへの乗り換え)
- ワイモバイル:19,800円(他社からシンプルM・Lへの乗り換え)
IIJmioは、2023年にギガプランの一部を『お値段据え置き』のまま増量(4GB→5GB、8GB→10GB)したコストパフォーマンスの高い格安SIM。
ワイモバイルは家族にユーザーが一人でもいれば、二人目以降は『家族割』の適用が可能(住所が別でもOK)。人気端末を激安で手に入れつつ、通信料金の引き下げも同時に行いましょう!
OPPO Reno9 A(SMフリー版)の主な仕様
モデル名 | OPPO Reno9 A |
---|---|
Soc | Snapdragon 695 5G(6nm)
|
容量 | 8GB/128GB
|
電池 | 4,500mAh(最大18W急速充電)※充電機同梱なし |
重量 | 約183g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
|
防水防塵 | IP68 |
イヤフォンジャック | 対応 |
Bluetooth | 5.1 |
位置情報 | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac Wi-Fi® 2.4GHz/5GHz |
SIM | NanoSIM+eSIM |
指紋認証 | ディスプレイ内 |
おサイフケータイ | 対応 |
Micro SDカード | 対応(1TBまで) |
OS | ColorOS 13 based on Android™ 13 |
OPPO Reno9 A(SIMフリー版)にお勧めな格安SIM
- 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
- 3G: UMTS(WCDMA) Band 1/4/5/6/8/19
- 4G: TD-LTE Band 38/40/41/42
- 4G: LTE FDD Band 1/3/4/5/8/12/17/18/19/26/28
- 5G: n3/n28/n41/n77/n78
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
OPPOに関連する記事
一覧はコチラから