AQUOS sense4の外観デザインについて
高い耐久性と引きかえの無機質なデザイン
ややマットな質感で、そのままの状態だと『見た目が格好良い』と言い難い『AQUOS sense4』。ただしこの端末の魅力は見た目より中身です。19種類の耐久テストをクリアし『MIL規格』に準拠。デザインを優先してしまうと『強靭な耐久性』がおざなりに。それでは『AQUOS sense』シリーズの魅力が半減してしまいます。見た目のイメージを変えたい場合は豊富にラインナップされている『ケース』を装着しましょう。
Spigenのケースで着せ替えすれば見た目&耐久性がWでアップ
私は数あるケースの中から『Spigen』の『リキッドエアー』を購入しました。見た目のイメージが一変するのは当然として、立体的なオリジナルテクスチャは指紋を目立たなくするだけでなく滑り止めの効果も。さらに『リキッドエアー』は『AQUOS sense4』と同じく『MIL規格』に準拠。『ダブルMIL規格』という圧倒的な安心感を得られるのは『Spigen』と『AQUOS sense4』の組み合わせだからこそ。
AQUOS sense4の処理能力について
Antutuのベンチマークスコアは一般的なミッドレンジを遥かに上回る27万台後半
スマートフォンの性能を決めるのは『CPU』『GPU』が集積された『Soc』です。『AQUOS sense4』が搭載しているのはハイミッドレンジ用の『Snapdragon 720G』。日本市場ではXiaomiの『Redmi Note 9S』が先行搭載し、高い処理能力が話題となり、Xiaomiブランドが日本で浸透するきっかけを作りました。スマートフォンの処理能力はAntutuのアプリで測定する事が可能です。『AQUOS sense4』のスコアは『275,783』。
『OPPO Reno A』とは5万以上、『OPPO Reno 3A』『Xperia 10 II』とは10万近いスコア差。前モデルとなる『AQUOS sense3』には『Snapdragon 630』という低スペックなSocが搭載されていたので、『AQUOS sense4』に高性能なSocというのは意外な組み合わせなのかもしれません。しかし『Snapdragon 720G』が搭載されているというのは紛れもない事実。『AQUOS sense』シリーズの性能は『AQUOS sense4』で2ランク程度向上しました。
CPU性能もSnapdragon 665搭載モデルを遥かに上回る
CPUの性能を計測するのに特化している『Geekbench 5』。『AQUOS sense4』の計測結果はシングルコアは『570』、マルチコアは『1794』。『Snapdragon 720G』のCPUは最大クロック周波数2.32GHzの高性能コアが2つ、1.80GHzの高効率コアが6つの合計8コア構成。高い処理能力を持ちつつも、実は効率性を重視した設計になっています。『Snapdragon 720G』搭載モデルの駆動時間が長いのはこの為ですね。
比較するのは『Snapdragon 665』を搭載する人気のミッドレンジモデル『OPPO Reno 3A』。『Snapdragon 665』は最大クロック周波数2.02GHzの高性能コアを4つ、1.80GHzの高効率コアを4つ搭載。意外にも、高性能コアの数では『Snapdragon 720G』を上回っています。しかしスコアはシングルコアが『310』でマルチコアが『1370』と、どちらも『AQUOS sense4』を一回り下回る結果に。『処理能力』『効率性』の両面において両モデルには大きな差あるという事です。『AQUOS sense4』では『サクサク快適な動作』と『驚くほど長い電池持ち』を体験可能。これは実際に使ってみれば分かります。
AQUOS sense4の防水性能について
大量に水をこぼしても壊れないという安心感
『AQUOS sense4』は高い耐久性を示す『MIL規格』に加え、『IPX5/IPX8』という最高レベルの防水規格に準拠しています。IPXは0(保護なし)~8まで9段階に分けられており、最上位となる『IPX8』は『潜水状態の使用に大して保護』すると定義。しかしメーカーは水中での撮影を推奨していないので、あくまでその程度の保護力があるとだけ認識しておきましょう。
IGZOディスプレイは画面や手が濡れた状態でも操作可能
また、『AQUOS sense4』は水に濡れた状態でもスマートフォンの操作が可能です。全く濡れてない状態と比較するとやや操作性は劣りますが、動画をご覧いただけば分かるとおり、スクロールやリンクの選択も問題なし。通常水に濡れた状態だと画面タッチを認識してくれなかったり、誤作動を起こします。美しさだけでなく実用性も兼ね備える『IGZOディスプレイ』。お風呂場やキッチンでスマートフォンを利用したい人は、この要素だけとっても『AQUOS sense4』は買いですね。
AQUOS sense4のディスプレイについて
ディスプレイメーカーSHARPならではの正しく美しい感動的な色表現
言わずと知れたディスプレイメーカー『SHARP』が開発している『IGZOディスプレイ』。これまでは量販店で『綺麗だな』と眺めているだけでしたが、Snapdragon 720G搭載を機に自身初となる『AQUOS sense』を手に入れました。『発色の美しさ』は『有機EL』の特権のはずですが、『IGZOディスプレイ』を見ているとその価値観が覆ります。輝度をやや高めに設定した時の美しさは見惚れるレベル。わざとらしくないクッキリとした原色の色表現が液晶である事を忘れさせてくれるでしょう。
低消費電力をとことん追求した超省エネ仕様
『AQUOS sense4』では『IGZOディスプレイ』のアップデートが行われており、同じ消費電力で明るさが5%アップ。見るコンテンツによって自動的に消費電力を制御してくれる独自機能も備え、『省電力性能』を極限まで高めています。様々な面で進化した最強ディスプレイ『IGZO』。満足度高すぎ。
AQUOS sense4のカメラ画質について
IGZOに似た感動を味わえるトリプルカメラ
『AQUOS sense』シリーズはあくまで『耐久性』『利便性』『ディスプレイ』に特化したモデルであり、カメラに関しては正直オマケ程度という認識でした。なので試し撮りがちょっと面倒だなと感じていたのですが・・・実際撮ってみると、良いじゃないですか!AIエンジンが優れているのか、感動が増す様な雰囲気作り絶妙。これは『IGZOディスプレイ』にも通ずる部分があります。
日が暮れてくるとピントが合うまでに少し時間がかかりますが、手ブレが多発する事はありません。空と雲の色合いが私は特に好きですね。難点があるとすれば、『IGZOディスプレイ』が綺麗過ぎるので、パソコンのディスプレイで表示した時に最初違和感を感じるかもしれません。
新たに搭載された劣化の無い光学2倍ズームカメラ
『AQUOS sense4』には『光学2倍ズームカメラ』が搭載されています。『デジタル』とは違い物理的に拡大するので画質が劣化しません。『2倍』という数字は小さいですが、実際に撮影してみると驚くほど被写体に近寄れます。ミッドレンジの価格帯ではコストが上がるので『光学ズームカメラ』搭載モデルは少ないです。折角のプレミア機能、どんどん活用しましょう!
AQUOS sense4の電池持ちについて
電池の容量は増えても重さは実用的な170g台をキープ
『AQUOS sense4』は電力効率を重視した『Snapdragon 720G』を搭載しています。電池容量は同シリーズ最大となる『4,570mAh』。電池容量が増えると駆動時間が長くなりますが、重くなるというのがネック。しかし『AQUOS sense4』は実測値で僅か『177.44g』。この程度であれば、片手で長時間持っていても疲れません。
1日以上使い続けられる驚異の電池もち。優秀過ぎるSnapdragon 720G
『連続駆動時間』を知る為に利用するアプリはお馴染みの『battery life』。『battery life』は様々な利用シーンを想定してスマートフォンを自動的に動かし、電池が100%から20%に減るまでの時間を計測してくれます。『AQUOS sense4』の電池が20%まで減るのにかかった時間がこちら。
なんと『24時間35分』。スマートフォンを操作し続けても1日以上電池がもつという事です。公開されている『battery life』のTOPランキングと比較して全体の『6位』に入る素晴らしい長時間駆動。ちなみに『Redmi Note 9S』以外のモデルは重量が『300g』近かったりと実用的とは言えず、実質『Redmi Note 9S』が1位で『AQUOS sense4』が2位。『Redmi Note 9S』は『AQUOS sense4』と同じ『Snapdragon 720G』搭載機。高い電力効率によるトップクラスの長時間駆動が実証されました。
充電品質も『SHARP』クオリティ。抜群の速さと安定感
電池もちの良さは十分すぎる『AQUOS sense4』。充電する回数は他のモデルと比較して明らかに少ないでしょう。しかし大容量モデルなので、あまりに充電速度が遅いとフル充電するまでに時間がかかりストレスに。『AQUOS sense4』の充電速度はどの程度か、『Ampere』というアプリを使って計測してみました。
電流値は『2630mAh~2640mAh』とかなり安定しています。これがどの程度の速さなのかを知る為、同じ充電器を使って『OPPO Reno A』の充電速度を計測。結果は最大速度が『1140mAh』と半分以下。そして短い時間内に『720mA』まで電流値が落ちているので安定性にかけると言えるでしょう。『AQUOS sense4』は『4.158V』と電圧値も高く、充電に関しては『OPPO Reno A』に圧勝。『充電品質』もかなり高めである事が分かった『AQUOS sense4』。作り込みが完璧ですね。
AQUOS sense4の音質について
ハイレゾ音源の再生に適した高解像度
『AQUOS sense4』は『ハイレゾ音源』の再生に対応しています。イコライザ機能は非搭載ですが、音の解像度が高めなのでハイレゾストリーミングサービス『Amazon Music HD』との相性は良好。イコライザは『Amazon Music HD』側で調整すれば良いので問題ありません。
USB Type-Cからの音声出力に対応
イヤフォンジャックを備えるので手持ちのイヤフォンを使ってそのまま聴くのも良いですが、『AQUOS sense4』はUSB Type-Cポートからの音声出力を行う事も出来ます。つまり『USB-DAC』の使用が可能。千円台の『USB-DAC』でも音がかなり変わるので、既存の音に物足りなさを感じた時は是非取り入れてみてください。
AQUOS sense4の便利機能
マスク着用時もスムーズにロックが解除出来る指紋認証
『AQUOS sense4』のディスプレイ下部分には『指紋認証センサー』が搭載されています。『iPhone SE 2nd』の様な丸形ではなく横長なデザインを採用。形状的に解除しづらいのではと思いましたが、軽く触れる程度で瞬時にロックは解除。何の問題もありませんでした。横長なのでベゼルを広げる必要もなく、目で認証部分を確認出来るのでミスが減ります。
Googleアシスタントが瞬時に起動する専用アシスタントキー
『AQUOS sense4』は『音量調節ボタン』と『電源ボタン』の間にGoogleアシスタントを起動するための『専用アシスタントキー』を搭載。『専用アシスタントキー』を押す事で『OK Google』が省略されます。
『画面を明るくして』『スクリーンショット撮って』『写真撮りたい』など、話しかけた内容に合わせて『AQUOS sense4』が動作。家にいるときはGoogleアシスタントを利用した方がタッチ操作するより間違いなく楽ですね。電化製品の操作が苦手という人にもお勧め。
FeliCaチップを搭載し『おサイフケータイ』や『Google Pay』の利用が可能。素早く起動するショートカット機能あり
『AQUOS sense4』には『FeliCaチップ』が内蔵されているので、定番となる『おサイフケータイ』に加え、一元管理で使い勝手が良いと評判の『Google Pay』の利用が可能。支払い機能は日本のスマートフォンユーザーにとって『防水』と共に必須。『AQUOS sense』シリーズの人気を支える要素の一つです。
『支払い機能』の利便性を更に高めるのが『AQUOS sense4』の『Payトリガー』。指紋認証部分に長く触れる事で、決済アプリを瞬時に起動。『Google Pay』を設定しておけば『Google Pay』が開きます。『AQUOS sense4』ではアシスタントキーと併せて2つの物理的なショートカットが使えるので、これに慣れてしまうとショートカットの無いスマートフォンには機種変出来なくなりますね。
AQUOS sense4が対応している周波数帯
AQUOS sense4(SH-M15)が対応する4G(LTE)における周波数帯
Band1 / Band3 / Band5 / Band8 / Band12 / Band17 / Band18 / Band19 / Band39 / Band41
docomoの4G(LTE)周波数帯対応状況
主要となる周波数に対応
Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
Softbankの4G(LTE)周波数帯対応状況
主要となる周波数に対応
Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
auの4G(LTE)周波数帯対応状況
主要となる周波数に対応
Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
楽天モバイルの4G(LTE)周波数帯対応状況
主要となる周波数に対応
Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)