スマートフォンの処理能力にもっとも大きな影響を与えるのは、『CPU』『GPU』といった処理装置が集積される『Soc』です。Snapdragon 800シリーズはAndroidに搭載されているSocの最高峰。つまり800シリーズの最新モデルを搭載するスマートフォンが、もっとも高性能という事になります。
日本市場で発売されているAndroidスマートフォン搭載モデルであれば『Snapdragon 888』が最新であり最強。ASUS、Samsung、OPPO、SONYといった主要メーカーのフラッグシップモデルは、こぞってこのSnapdragon 888を採用しています。
ただし最高ランクのスマートフォンなのでお値段もそれなり。下記の通り10万超えも珍しくありません。
国内で発売されているSnapdragon 888搭載モデル価格一覧(2021年8月28日現在)
- ASUS ROG Phone 5(SIMフリー)→12GB/256GB:99.800円、16GB/256GB:114,800円
- ASUS ROG Phone 5 Ultimate(SIMフリー)→18GB/512GB:149,800円
- ASUS Zenfone 8(SIMフリー)→8GB/128GB:79,800円、8GB/256GB:92,800円、16GB/256GB:108,800円
- ASUS Zenfone 8 Flip(SIMフリー)→8GB/128GB:86,800円、8GB/256GB:98,800円
- Samsung Galaxy S21 5G→8GB/256GB:98,800円(docomo)、8GB/256GB:118,540円(au)
- Samsung Galaxy S21+ 5G→8GB/256GB:138,730円(au)
- Samsung Galaxy S21 Ultra 5G→12GB/256GB:151,272円(docomo)
- OPPO Find X3 Pro(SIMフリー)→118,000円
- Nubia Red Magic 6(SIMフリー)→12GB/128GB:103,385円
- Nubia Red Magic 6 Pro(SIMフリー)→16GB/256GB:114,885円
- SONY Xperia 1 III→12GB/256GB:154,400円(docomo)、12GB/256GB:178,000円(au)、12GB/256GB:188,640円(Softbank)
- SHARP AQUOS R6→12GB/128GB:115,632円(docomo)、12GB/256GB:128,000円(楽天モバイル)、12GB/256GB:133,920円(Softbank)
どうしても最高性能のスマートフォンが欲しくて金に糸目をつけないのであれば、Snapdragon 888搭載モデルを購入してください。ただしSnapdragon 888の一世代前のSocでも、実は十分すぎるほど快適にゲームが遊べて動作は超サクサクなんです。
Snapdragon 888の前モデルはSnapdragon 865 Plus。Snapdragon 865 Plusの次に出るのは通常であればSnapdragon 875だったのですが、なぜかスキップしてSnapdragon 888がリリースされました。
そしてSnapdragon 888の後に登場したのがSnapdragon 870。Snapdragon 865 Plusとほぼ性能は同じですが、新しいスマートフォンに搭載する為にリネーム。1世代前のSocを実質的に復活させたのはこれが初めて。
私は今回ずっと気になっていたSnapdragon 870搭載スマートフォン『moto g100』を購入しました。moto g100の市場販売価格は58,800円ですが、Amazonでは4万円台に値下がり中。格安SIMのOCNモバイルONEでも取り扱いされており、こちらはセール期間中であれば2万円台まで大幅にプライスOFF。
ミッドレンジと同等、もしくはそれ以下の安さで買えるスマートフォンでゲームが快適に遊べるなど普通は想像出来ませんよね。moto g100がどの程度の処理能力を持つのか、実機を使って解説していきたいと思います。
まずはスマートフォンの性能をトータルで示すAntutuのベンチマークスコアから。比較するのはSnapdragon 888を搭載するOPPOの最上位モデル『Find X3 Pro』。703,237という余裕のハイスコアを叩き出しています。
しかしmoto g100も負けてはいません。Find X3 Proとのスコア差は僅か5万程度。GPUスコアにやや開きはありますが、CPUではなんとFind X3 Proをリード。そして注目すべきは温度変化と電池の減り。
高いクロック周波数を持つスマートフォンは、低クロックなものと比較して発熱しやすいです。しかしmoto g100は温度上昇を4度に抑えており、電池の減りも僅か3%。Find X3 Proは6.3度の温度上昇で電池の減りは-6%。moto g100が持つ抜群の安定性が明らかに。
GPUの性能を数値化する3DMarKのスコアはFind X3 Proが5,716でアベレージフレームレートは34.20。moto g100はスコアが4,222でアベレージフレームレートは25.30。比較対象として、Snapdragon 765Gを搭載するOPPO Reno5 Aはスコア1,651でアベレージフレームレートが9.90。Snapdragon 665を搭載するOPPO Reno3 Aはスコアが367でアベレージフレームレート2.20。ミッドレンジ、エントリーモデルとはご覧の通り桁違いのグラフィック処理能力。
Snapdragon 888搭載モデルが発熱しやすいのは、GPU性能を高めすぎたから。Snapdragon 870はこの程度のグラフィックスコアを維持しつつ発熱を抑えているので、ゲームをする上での安定性はピカイチと言えるでしょう。
実際にゲームでどの様な設定が出来るのかと言えば、PUBG Mobileのグラフィックはクオリティは『FHD』。クオリティを『スムーズ』に切り替えるとフレームレートは『極限』を選ぶ事が出来ます。
Asphalt 9では『60FPS』の指定が可能。フレーム落ちによるカクつきは皆無。 レース中は終始没入感抜群な滑らか表示です。発熱も気にならない程度。
PUBG、Asphalt 9に加えて高負荷で有名な原神をプレイしてみましたがSnapdragon 888搭載モデルと同様にカクつきは見られませんでした。近々Find X3 Proとの比較動画をYouTubeチャンネルにアップしたいと思います。]
販売価格を処理能力が完全に超えているmoto g100ですが、 難点は『スピーカー』。片方からしか音が出ないモノラル仕様なので、ゲームのBGMを流すには向いていません。この部分は本当に勿体ない。
よってゲームをするならイヤフォン、ヘッドフォンは必須です!オーディオジャックを搭載しているので有線接続も可能ですが、ゲーム中は身軽な方が良いと思うので、低遅延なBluetoothコーデックAptX LL(Low Latency)に対応するイヤフォンがお勧めですね。
Motorola moto g100を購入するのにお勧めな店舗
Amazon、楽天市場、OCNモバイルONE
Motorola moto g100のスペック
moto g100 | |
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Soc | Snapdragon 870 |
容量 | 8/128GB |
電池 | 5,000mAh |
重量 | 約207g |
画面 |
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カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
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センサー |
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ハイレゾ | 対応 |
スピーカー | モノラル |
Motorola moto g100にお勧めな格安SIM
- 3G: W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8
- 4G: LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B32/B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B66
- 5G: Sub-6GHz band n1/n3/n5/n7/n8/n28/n38/n41/n66/n77/n78
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)