『Nothing』は元OnePlusのCarl Pei(カール・ペイ)がイギリスのロンドンで立ち上げたハードウェア企業です。2020年10月にOnePlusを退職して同社をスタート。設立から間もなくして『Essential Products』の知的財産権を買収。
Essential ProductsはAndroidの生みの親となるAndy Rubin(アンディ・ルービン)が創業した企業で、2017年に世界ではじめてノッチデザイン採用の『Essential Phone』をリリースしました。
Nothingが初投入したスマートフォン『Nothing Phone (1)』はEssential Phoneの先進的なエッセンスを感じられる斬新なスケルトンデザイン。900個のLEDを使用した光の演出はこれまでのスマートフォンには無かったもの。
プロモーションイメージは抜群に格好良いNothing Phone (1)。実機を手にとったらガッカリという事にはならないか。期待と不安が入り混じりながらも、直接確かめたい欲求が不安を上回り、気づいたら注文していました。Nothing Phone (1)の実機が到着したので、まずは開封レポートから。
パッケージはスマートフォンらしさゼロ。店頭に並んでいたら気づかないかもしれません。家電というより雑貨色が強いですね。
開け方も斬新。赤い印から切り取り線をビリビリ破いていくと本体が顔を出します。
パッケージの中身がコチラ。SIMピン、USB充電ケーブル、冊子、本体。SIMピンは本体に合わせたスケルトン仕様。充電器は付属しません。
充電ケーブルまでオリジナルデザインを採用するメーカーもありますが、Nothing Phone (1)に関してはベーシック。Nothingのブランドイメージにはピッタリですね。コネクタがどちらもUSB Type-Cなので、付属ケーブルを使うのであればその点は注意。
続けて本体へ。背面には透明度の高いガラス素材を使用。完全に中の基盤がむき出しではなく、LEDライトや一部のネジがさりげなく見える程度。コーティングがしっかりされている為か、かなり触っても指紋がつきません。
左下にはさり気なく『NOTCHING』のブランドロゴ。無機質な筐体にハマるドット系のフォントが使われています。
スケルトンデザインとLEDを採用していなければ、iPhoneにそっくりだったのは間違いなし。Appleユーザーから非難を浴びたかもしれません。しかしそこにギミックを加えてiPhoneとは別の次元に。
最近はアルミフレームにガラス素材を合わせたフラットデザインのスマートフォンが増えていますが、Nothing Phone (1)は光るの反射するガラスの隙間から立体的な造形を楽しめるアート仕様。あまりの美しさに何度もチラ見。
手に持ってみるとそれなりの重さ。『約193.5g』は軽い部類に入りません。スマートフォンの重みは『不快感』『高級感』のどちらかに分類。Nothing Phone (1)やiPhoneは完全に後者。これで軽かったら『おもちゃっぽさ』が出てしまうでしょう。
右側面には電源ON/OFFボタン。指紋認証センサーは側面ではなく画面内に備えられています。音量+-ボタンは左側面。どちらも片手で操作しやすい絶妙な位置にレイアウト。押しやすいです。
下部にはスピーカーホール、充電ポート、SIMカードスロットが整然と並んでいます。
SIMカードスロットは表と裏の2スロットタイプ。デュアルSIM運用可能です。
6.55インチの大型有機ELディスプレイは10bit(10億色以上)表示に対応。輝度とコントラスト比が高く、HDR 10+コンテンツをサポートしています。Nothing Phone (1)は背面に注目が集まりがちですが、ディスプレイにも手抜きは一切感じられません。。
Nothing Phone (1)には10種類の着信パターンが用意されています。『光』『音』『バイブレーション』が完全に同期しとてつもないインパクトと心地よさ。他社のスマートフォンの様に通知のランプが微かに点滅するだけでなく、900個のLEDがフラッシュする様は壮観です。中毒性あり。
寝る時間に合わせてLED効果をOFFにする事も。睡眠の妨げにはなりません。
『バッテリーシェア(上部スライドメニューから選択可能)』をONにした状態で対応機器をNothing Phone (1)の背面にのせると、サークル部分が光って充電を開始。これまた格好良い。こんなの見せられたら同社のBluetoothイヤフォン『Nothing ear (1)』を欲しくなってしまうじゃないか。
使用時間はまだ短いですが、Socに『Snapdragon 778G Plus 5G』を採用しているので動作はハイエンド並に快適。起動してすぐの状態ではカメラのポートレートモードが機能せずに焦りましたが、アップデートしたらそれも直りました。
OSはほぼピュアなAndroidなので、アプリをインストールして自分好みにカスタマイズするのも楽しみの一つ。中身も色々と拘りたくなる『超』格好良いスマートフォン。iPhone 14シリーズの真の対抗馬はNothing ear (1)かもしれないと、本気で思わせてくれる一台です。
Nothing Phone (1)に関するセール情報
Nothing Phone (1)はこんなスマートフォン
- SocにSnapdragon™ 778G 5GからCPUとGPU性能を高めたSnapdragon™ 778G+ 5Gを採用。ミッドレンジ上位の高い処理能力と電力効率による安定したスムーズな動作
- 他メーカーから一線を画したスケルトンデザイン。900個のLEDを使用し、光の演出により通知や充電状況をお知らせ
- カメラは5,000万画素の広角、5,000万画素の超広角の2眼構成。広角カメラのイメージセンサーにはハイエンドスペックのSONY IMX 766(1/1.56インチ)を使用。光学式手ぶれ補正を導入し物理的に揺れを制御
- 10bit(10億色以上の表示)、1,200ニトの高いピーク輝度、1,000,000:1のコントラスト比に対応する6.55インチのフレキシブル有機ELディスプレイ採用。リフレッシュレート最大120Hz、タッチサンプリングレート最大240Hzで滑らか表示かつ高感度操作が可能。最新映像技術HDR10+サポート
- メモリ12GB、ストレージ256GBの大容量モデルを用意
- 最大33Wの急速充電機能により4,500mAhの電池を約70分でフル充電
- 最大15W出力のワイヤレス充電及び最大5W出力のワイヤレス給電に対応
- マスク装着時もスタイリッシュに素早くロックを解除する画面内指紋認証
- ステレオ再生に対応するデュアルスピーカー
- 素早い動作とスムーズな使い心地に重点をおいたNothing OS採用。フォント、ウィジェット、サウンド、壁紙までトータルデザイン
- 使用履歴に基づく最適化機能により頻度の高いアプリを高速読み込み
- 最新通信規格Bluetooth5.2、Wi-Fi 6をサポート
- NTTドコモ、SoftBank、au、楽天モバイルといった複数の通信回線に対応。格安SIMも選び放題
Nothing Phone (1)の主な仕様
Nothing Phone (1) | |
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Soc | Qualcomm Snapdragon™ 778G+ 5G |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB |
電池 | 4,500mAh(有線充電:33W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
重量 | 約193.5g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS(L1&L5), AGPS, GLONASS , BDS , GALILEO, QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi 6, 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5Gデュアルバンド |
Bluetooth | 5.2 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP53 |
指紋認証 | 画面内 |
おサイフケータイ | 非対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
OS | Android™ 12 |
Nothing Phone (1)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28, 41
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
- 2G GSM : 900/1800
国際ローミング
- 5G(Sub6): n5, n7, n8, n20, n38, n40
- 4G LTE: 2, 4, 5, 7,12,17, 20,32, 34, 38, 39, 40, 66
- 3G UMTS (WCDMA): bands 2,4,5
- 2G GSM : 850/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)