
この記事に書いてある内容一覧
- 【AQUOS sense10の電池もち】は『かなり良い』部類
- YouTubeで同じ動画を約90分間再生して電池がどの程度減るか(実機検証結果)
- 電池もちを優先するなら画面やバッテリー設定の調整を
- 【AQUOS sense10の充電速度】は一般的。独自機能採用でゲームプレイ時などに電池への負荷を下げられる
- AQUOS sense10をPD3.0対応のAC充電器で約15分間充電した結果
- AQUOS sense10をモバイルバッテリー(Anker Nano Power Bank)で約15分間充電した結果
- 充電しながら3Dゲームをプレイするなら『インテリジェントチャージ』を活用しよう
- 【AQUOS sense10のリアカメラ画質】思い出を作品として残せるハイエンド並みの描写力。AI機能やガイド拡充など初心者に向けた進化も見逃せない
- AQUOS sense10の主なリアカメラ仕様
- 『あったら便利』をプラスした撮影(機能)メニュー
- 調整した値を『保存』『呼び出し』出来るマニュアルモード
- 適当に撮った写真を整えてくれるインテリジェントフレーム
- 写真の構図を考えるのが苦手な人は『ガイド線』を活用しよう
- 『平成POP』『昭和レトロ』といった日本仕様のエモいフィルターが使える
- シャッター音をOFFにする方法
- 【写真作例】AQUOS sense10の『超広角カメラ』『メインカメラ(等倍)』『メインカメラ(デジタルズーム2倍)』画質比較
- 【写真作例・評価】AQUOS sense10の超広角カメラで撮影
- 【写真作例・評価】AQUOS sense10のメインカメラ(標準)で撮影
- 【写真作例・評価】広角(標準)カメラ(デジタルズーム2倍)で撮影
- 【写真作例・評価】広角(標準)カメラで撮影(同じ被写体を異なる倍率で撮影して画質を比較)
- 【写真作例・評価】AQUOS sense10の広角(標準)カメラで撮影した夜景(手持ち)
- 【写真作例・評価】AQUOS sense10の超広角カメラでマクロ撮影
- 食べ物を撮影する時に活用したいマクロモード
- 想定超えの高度なAI処理で『料理の美味しさ』を引き上げる影除去機能
- 【動画作例・評価】AQUOS sense10のカメラで撮影
- 【AQUOS sense10のフロントカメラ画質】安定した色再現と露出。ビデオ会議では『自分の声だけ』届けられる
- AQUOS sense10の主なフロントカメラ仕様
- 屋内から屋外までホワイトバランスが安定。ポートレートモードの背景ボケも自然
- Google Meetも『自分の声だけ届ける』に対応!ビデオ会議をスムーズに進行出来る
- 【AQUOS sense10のベンチマーク性能】『AnTuTu Benchmark』『AITUTU Benchmark』『Geekbench 6』『3DMark(Wild Life Stress Test)』実測結果まとめ
- 【実測】AQUOS sense10のAnTuTu Benchmarkスコア(Ver.10.5.2)
- 【実測】AQUOS sense10に性能が近いスマートフォンのAnTuTu Benchmarkスコア(ver.10.5.2)
- 【実測】AQUOS sense10のAITUTU Benchmark(AI General benchmark)スコア
- 【実測】AQUOS sense10のGeekbench6(CPU)スコア
- 【実測】AQUOS sense10の3DMark Wild Life Stress Testスコア
- 【AQUOS sense10の画面】電力効率が高く発色の美しい『Pro IGZO OLED』採用。超滑らかで明るいディスプレイ
- AQUOS sense10の主な画面仕様
- 『アウトドアビュー』をONにすると直射日光下での視認性が向上
- 絶妙なバランスの6.1インチ。前世代から『上下左右バランスのとれたベゼル』に刷新
- ゲームプレイから動画視聴まで『滑らかさ』を拡張出来る『なめらかハイスピード表示』の効果は体感レベル
- ディスプレイの色彩(色温度など)調整方法
- ブルーライトを制御するリラックスビューは『黄味の強さ』『時間』の設定が可能
- 【AQUOS sense10のデザイン】miyake design監修。片手にフィットするスリム軽量設計&男女違和感なく使える洗練された見た目
- AQUOS sense10に近い画面サイズの端末重量
- 【AQUOS sense10の指紋認証】画面フィルムに干渉しない側面(電源キー)一体型
- 【AQUOS sense10のステレオスピーカー音質】低域から高域まで筐体サイズに合わせたバランスの良いチューニング
- 【AQUOS sense10のBluetooth環境】SocがQualcommのメリット!音質と遅延を環境に合わせて自動最適化する万能コーデック『aptX Adaptive』、さらに次世代コーデック『LE Audio(LC3)』までサポート
- 【aptX Adaptive】人が多い駅のホームなどで音が途切れづらくなる
- 【LE Audio(LC3)】電池の減りとデータ転送量を抑えつつ高音質で音楽を聴ける
- 【AQUOS sense10はMicro SDカード対応】YouTube、アマプラ、Netflixのコンテンツを高解像度でたっぷり保存。4K動画を長時間撮影
- ストリーミング動画をフルHD解像度で保存/視聴するのにお勧めなMicro SDカード
- 動画を『4K(30fps)』で撮影するのにお勧めなMicro SDカード
- 【AQUOS sense10で使えるジェスチャー機能】頻繁に使うアプリやウォレットを直感的に素早く起動
- デジタルアシスタントを変更する方法
- ロック解除→アプリ起動までをシームレスに行えるPayトリガー
- 【AQUOS sense10ので使える留守番電話】無料で使える簡易留守録が『文字起こし』対応でより便利に
- オプション加入不要で端末内に録音データを保存。細かい設定も可能
- 知らない相手からの電話は出る前に自動確認。『迷惑電話』『特殊詐欺』対策が可能
- 録音データを文字に自動変換!効率的に内容を確認出来るように。オフラインでも動作
- 【AQUOS sense10の通話機能】未来のAIノイズキャンセル『自分の声だけ届ける』を使用すると『他の人の大きな声』が相手に聞こえなくなる
- 【AQUOS sense10ので設定出来る3種類のホームアプリ】AQUOS sense10は『一般向け』『高齢者向け』『子供向け』とユーザーに合わせて簡単にカスタマイズ可能
- かんたんモードを活用すると『文字を大きく』『はっきりビュー』など高齢者が使いやすい設定を一度に行える
- 防犯アラートなど子供向けにスマートフォンを設定するなら『ジュニアモード』から
- 【AQUOS sense10で使えるテザリングオート】AQUOS sense10が設定したエリア(家や職場)に入ったら(出たら)自動的にモバイルWi-Fiルーター化
- 面倒な『テザリングON/OFF』を自動化する方法
- 充電しながらテザリングするなら電池の負荷を軽減させる『インテリジェントチャージ』を組み合わせて使おう
- 【AQUOS sense10のUSB規格は3.2 Gen 1】有線で『高速データ転送』『映像出力』が可能
- AQUOS sense10ではAQUOS sense9のケースが使える
- AQUOS sense10で楽天モバイルを使えるか
- AQUOS sense10の日本発売日
- AQUOS sense10のSHARP直販価格(オープンマーケット向け)
- AQUOS sense10のアップデート保証期間
- AQUOS sense10の同梱品
- 【AQUOS sense10のスペック】主な仕様
- AQUOS sense10にお勧めなSIM
- 実際に使った上で感じたAQUOS sense10のメリットとデメリット
- AQUOS sense10に関するQ&A
- 関連リンク
ミドルクラスのスマートフォンで使える『AI機能』に期待する人は少ないでしょう。しかしAQUOS sense10には、『他社のハイエンド超え』とさえ感じさせる、実用的なAI機能が追加されています。
個人的な評価がもっとも高いのは、通話アプリ(Rakuten Link含める)やビデオ会議サービスで利用可能な『自分の声だけ届ける』。声紋を登録することで、『他の人の声』を高精度にカットする機能。実際に試してみて、ON/OFFの違いに驚かされました(相手の聞こえやすさが劇的に改善。記事内に検証音声あり)。
カメラアプリで使える『影除去』もすごい。料理やドキュメントの『影』を自動認識し除去してくれるのですが、画像処理能力が低いと『自然な仕上がり』にはならないはず。AQUOS sense10の場合は『認識精度』が高い。『白い皿の影を消す』といった簡易レベルではありません(記事内に撮影画像あり)。
スマートフォンの『処理能力』に重きを置くメーカーが多いなか(体感差を感じづらくなっている)、AQUOS sense10は『実用性』を高めることに注力。『aptX Adaptive対応(Bluetooth)』『留守電文字起こし』『テザリングオート』『電池もちが良い』『Payトリガー』など、スリムな軽量ボディには様々な『便利』が凝縮されています。
本記事ではそういった便利機能に加え、『充電時間計測』『ベンチマーク実測』『カメラ撮影(静止画から動画まで)』など、AQUOS sense10の実機を使った検証を行っています。購入を検討している方は、参考にしていただけたら幸いです(右下にリンク付きの目次あり)。

【AQUOS sense10の電池もち】は『かなり良い』部類
YouTubeで同じ動画を約90分間再生して電池がどの程度減るか(実機検証結果)
※画面の明るさは照度計で50LUX程度に合わせています。
| 端末名 | 画面サイズ(解像度) | 電池容量 | 減った電池量 |
| CMF Phone 2 Pro | 6.77インチ(2,392×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| Nothing Phone(2) | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 4,700mAh | -6% |
| Nothing Phone(3a) | 6.77インチ(2,392×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| POCO F7 Ultra | 6.67インチ(3,200×1,440px) | 5,300mAh | -6% |
| POCO X7 Pro | 6.67インチ(2712 × 1220px) | 6,000mAh | -9% |
| Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ(2,712×1,220px) | 5,000mAh | -10% |
| Xiaomi 14T Pro | 6.67インチ(2712 × 1220px) | 5,000mAh | -8% |
| Xiaomi 15T | 6.83インチ(2772 × 1280px) | 5,500mAh | -7% |
| Xiaomi 15T Pro | 6.83インチ(2772×1280px) | 5,500mAh | -5% |
| Xiaomi 14 Ultra | 6.73インチ(3,200×1,440px) | 5,000mAh | -8% |
| Xiaomi 15 Ultra | 6.73インチ(3,200×1,440px) | 5,410mAh | -4% |
| Pixel 7a | 6.1インチ(2,400×1,080px) | 4,385mAh | -9% |
| Pixel 9a | 6.3インチ(2,400×1,080px) | 5,100mAh | -7% |
| Pixel 8 | 6.2インチ(2,400×1,080px) | 4575mAh | -8% |
| OPPO A79 5G | 6.72インチ(2,400×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| OPPO Reno9 A | 6.4インチ(2,400×1,080px) | 4,500mAh | -6% |
| OPPO Reno11 A | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| OPPO Find X8 | 6.6インチ(2,760×1,256px) | 5,630mAh | -5% |
| moto g24 | 6.6インチ(1,612×720px) | 5,000mAh | -7% |
| moto g66j 5G | 6.7インチ(2,400×1,080px) | 5,200mAh | -7% |
| AQUOS sense8 | 6.1インチ(2,432×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
| AQUOS sense9 | 6.1インチ(2,340×1,080px) | 5,000mAh | -5% |
| AQUOS sense10 | 6.1インチ(2,340×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
| AQUOS wish4 | 6.6インチ(720×1,612px) | 5,000mAh | -4% |
AQUOS sense10はデフォルトの状態で、YouTubeの『なめらかハイスピード表示』がONになっています。なめらかハイスピード表示は『フレームの間に黒画像を挿入』し、滑らかな表示を実現する拡張機能。OFF時よりフレームレートが上がるので、消費電力が若干増える傾向に。
YouTube動画(1080p)を約90分間再生し、減った電池の量は『約-6%(なめらかハイスピード表示:ON)』『約-4%(なめらかハイスピード表示:OFF)』。同機能のON/OFFで差が出ました(利用環境によって異なる場合あり)。ちなみに『-4%(滑らかハイスピード表示:OFF)』はこれまで実測した中で『最高クラス』の電池もち。
AQUOS sense10は、6.1インチの画面サイズに対して『5,000mAh』と電池が大容量。さらに電子移動度が高くリーク電流(オフ電流)が小さい『Pro IGZO OLED』をディスプレイに採用。無駄な電力消費を抑えながらフレームを書き換えられるなど、『良好な電池もち』の条件が揃っています。
Pro IGZO OLEDは『1Hz〜240Hz』の可変駆動。静止画表示など動きが少ない画面では『1Hz』まで下げて低消費電力化(一般的なスマートフォンは最低30Hz〜60Hz)。画素自体が発光して表示するOLEDは、表示色が暗くなるほど必要な電力は小さく(ダークモード推奨)。つまり動画視聴時以外も『省エネ環境を維持しやすいスマホ』ということです。
電池もちを優先するなら画面やバッテリー設定の調整を
ディスプレイの設定(設定→ディスプレイ)を『アウトドアビュー』『明るさの自動調節』に設定すると、直射日光下などではレベル100%(手動)以上に明るく。また『バーチャルHDR』『なめらかハイスピード表示』『タッチ感度アップ』といった機能も通常より大きな電力消費を伴います。
電池もちを優先する場合は下記の設定を行いましょう。
- アウトドアビューをOFF:設定→ディスプレイ→ディスプレイ→アウトドアビュー
- 明るさの自動調節をON(明るい場所では消費電力が上がる。利用環境によってはOFF):設定→ディスプレイ→明るさの自動調節
- バーチャルHDをOFF:設定→ディスプレイ→バーチャルHDR
- ダークモードをON:設定→ディスプレイ→ダークモード
- なめらかハイスピード表示をOFF:設定→ディスプレイ→なめらかハイスピード表示
- タッチ感度アップをOFF:設定→ディスプレイ→タッチ感度アップ
- 自動スリープまでの時間を短め(15秒〜30秒)に:設定→ディスプレイ→画面消灯(スリープ)
- 長エネスイッチをON:設定→バッテリー→長エネスイッチ
- バッテリーマネージャの使用をON:設定→バッテリー→自動調整バッテリー
- ホーム画面では早めに暗くするをON:設定→AQUOSトリック→Bright Keep→ホーム画面では早めに暗くする

【AQUOS sense10の充電速度】は一般的。独自機能採用でゲームプレイ時などに電池への負荷を下げられる
AQUOS sense10をPD3.0対応のAC充電器で約15分間充電した結果
AQUOS sense10は『USB Power delivery Revision3.0』の充電規格をサポート。同規格に対応する市販充電器(UGREEN Nexode 65W)を使用して約15分間充電したところ、電池残量は『+23%』増えていました(60%→83%)。出力値は17〜25W程度(100%に近づくにつれて徐々に低速化)。
| 端末名 | 充電時間(有線) | 増えた電池残量 |
| Pixel 9a | 約15分間 | +18% |
| moto g66j 5G | 約15分間 | +22% |
| AQUOS sense10 | 約15分間 | +23% |
| CMF Phone 2 Pro | 約15分間 | +24% |
| Nothing Phone(3a) | 約10分間 | +20% |
| POCO F7 Ultra | 約10分間 | +34% |
| Xiaomi 14T Pro | 約10分間 | +48% |
| Xiaomi 15T | 約10分間 | +25% |
| Xiaomi 15T Pro | 約10分間 | +34% |
ちなみに公称値は『約90分』でフル充電(使用する充電器やUSBケーブル、環境などにより充電時間は異なる場合あり)。速度がはやい部類には入りませんが、AQUOS sense10は電池もちが良いので充電頻度自体が少なくなるかと。

AQUOS sense10をモバイルバッテリー(Anker Nano Power Bank)で約15分間充電した結果
本体重量が『約102g』と軽量なモバイルバッテリー『Anker Nano Power Bank』。USB Type-Cポートを搭載する『一体型』なので、ケーブルを別に持ち歩く必要がありません。
同モバイルバッテリーでAQUOS sense10を約15分間充電して、増えた電池残量は『+18%』。急速充電しながら端末を利用すると、温度上昇により充電速度や処理能力が落ちやすく。AQUOS sense10は『インテリジェントチャージ』という機能を備え、『電池容量が90%完了後』『画面表示中』は充電による電池への負担を抑えることが可能です(設定必要)。


充電しながら3Dゲームをプレイするなら『インテリジェントチャージ』を活用しよう

充電しながらゲームを安定的にプレイしたい場合は、『インテリジェントチャージ』機能を使いましょう。

原神プレイ時に、『ON』『OFF』で出力がどの程度変わるかを検証してみました(充電器はUGREEN Nexode 65Wを使用)。


インテリジェントチャージがOFFの状態では、『23〜25W』程度の高出力を維持。インテリジェントチャージがONだと、出力値が2W〜4W程度にダウン(利用環境によって異なる場合あり)。電池への負荷が軽く保たれていることを数値が証明。
電池残量を増やす目的では不向きですが、『電池を減らさず高いゲームパフォーマンスを維持したい』時にインテリジェントチャージは確かな効果を発揮します。
【AQUOS sense10のリアカメラ画質】思い出を作品として残せるハイエンド並みの描写力。AI機能やガイド拡充など初心者に向けた進化も見逃せない
AQUOS sense10の主なリアカメラ仕様

| 端末名 | AQUOS sense10 |
| メインカメラ(標準) | 有効画素数:5,030万画素 焦点距離:23mm相当 F値:1.9 イメージセンサーサイズ:1/1.55インチ 手ぶれ補正:光学式、電子式 視野角:84度 |
| 超広角カメラ | 解像度:5,030万画素 焦点距離:13mm相当 F値:2.2 イメージセンサーサイズ:1/2.5インチ 手ぶれ補正:電子式 視野角:122度 |
『あったら便利』をプラスした撮影(機能)メニュー
AQUOS sense10のカメラアプリでは、上位モデル『AQUOS R10』で好評のAI補正機能を利用可能。写真モードを開くと上のバーに『オートナイト』『オートマクロ』『フラッシュ』『ショーケースモード』『カラーフィルタ』『影除去』『設定』のアイコンが表示。『ショーケースモード』『影除去』をワンタップで切り替えられるのは便利。

撮影モードは『ビデオ(動画)』『写真』『ポートレート』『ナイト(オート/星空/花火)』『マニュアル』『その他(タイムラプス、スロービデオ、vHDRビデオ)』。

調整した値を『保存』『呼び出し』出来るマニュアルモード
マニュアルモードは『SS(シャッタースピード』『ISO』『フォーカス』『WB(ホワイトバランス)』『EV』『彩度』『コントラスト』『明瞭度』を細かく設定することが可能。好みの設定を『お気に入り』として登録し、呼び出すことも出来ます。

適当に撮った写真を整えてくれるインテリジェントフレーム
写真撮影時に利用可能な『インテリジェントフレーム』をONにすると、『撮影した写真』『構図を補正した写真』を2枚保存します(全てではない)。見比べることで『撮影する時にどの部分を注意すれば良いのか』を気づけるはず。


写真の構図を考えるのが苦手な人は『ガイド線』を活用しよう
ガイド線は3種類程度の端末が多いイメージ。しかしAQUOS sense10の場合は『人物1』『人物2』『フィボナッチ1』『フィボナッチ2』『料理1』『料理2』『料理3』『三分割』『黄金分割交点』『十字+日の丸』『対角線』『三角形1』『三角形2』『黄金分割』と豊富に用意。構図を考えるのが苦手な人に向けたサポートが充実しています。

『平成POP』『昭和レトロ』といった日本仕様のエモいフィルターが使える
フィルターは『オリジナル』『ビビッド』『夕映え』『クールナイト』『カフェ&バー』『夏色』『シネマフィルム』『グレースケール』『モノクローム』『平成POP』『昭和レトロ』『セピア』。日本ならではのエモい効果が用意されています。
シャッター音をOFFにする方法
メーカーによっては『OFF』にすることが出来ないシャッター音。AQUOS sense10では『ON/OFF』の設定項目がデフォルトで用意されています。カメラアプリ内の『設定(歯車アイコン)』から『共通』→『シャッター音』をOFFにするにするだけ。

【写真作例】AQUOS sense10の『超広角カメラ』『メインカメラ(等倍)』『メインカメラ(デジタルズーム2倍)』画質比較
オートHDR:ON、オートナイト:ON、フィルター:オリジナル
超広角カメラ



メイン(標準)カメラ



メインカメラ(デジタルズーム2倍)



【写真作例・評価】AQUOS sense10の超広角カメラで撮影









超広角カメラの画質評価
解像感・精細さ
評価:4.0/5
中心部の解像感は非常に高く、木の幹の質感や建物のディテールもしっかり描写されている。ミドルクラスの超広角としては優秀と言える。 超広角レンズ特有の『周辺部(四隅)の流れ』や『甘さ』はわずかに見られるが許容範囲内。紅葉のような細かく複雑な被写体でも塗り絵のようにならず、葉の一枚一枚を分離しようとする画像処理の進化を感じる。
ダイナミックレンジ(HDR)
評価:4.5/5
ミドルクラスの超広角カメラとしては上に抜けた仕上がり。特に『回廊からの風景』や『逆光の紅葉』の写真において、明暗差の処理が絶妙。空のハイライト(明るい部分)を白飛びさせずに残しつつ、建物の影や木の陰(シャドウ部)もしっかり持ち上げて視認性を確保。太陽が入り込む厳しい逆光シーンでも、破綻することなく絵作りができている。
色再現性・発色
評価:4.5/5
AQUOSらしい『記憶色(人間が綺麗だと感じる色)』に近い、鮮やかでヌケの良い発色。 空の青さと紅葉の赤や黄色のコントラストが非常に美しい。彩度はやや高めで、SNSやスマホの画面で見た時に『映える』チューニング。夕暮れのグラデーションも自然で、見たままの空気感をうまく残している。
歪曲収差(歪み)補正
評価:4.5/5
13mmという極めて広い画角(超広角)でありながら、歪みの補正が自然で優秀。建築物の写真も直線が湾曲することなく、ほぼ真っ直ぐに描写されている。超広角特有のパース(遠近感)を活かしつつ、不自然な歪みを抑え込んでいるため、風景撮影だけでなく建築撮影にも十分使えるレベル。
評価:3.5/5
ノイズ耐性・質感描写
明るい屋外では文句なしだが、光量が落ちる場面ではセンサーサイズの限界が少し見える。 夕方の広場の写真の地面(芝生)や日陰の暗い部分を拡大すると、ノイズを消すためのスムージング処理により若干ディテールが溶けている箇所が見受けられる。とはいえ、スマホの画面サイズで見る分には全く気にならないレベル。
総合評価
評価:4.2/5
『風景写真を撮るのが楽しくなる、クラスを超えた表現力』
AQUOS sense10の超広角カメラは、単に『広く撮れる』だけでなく『逆光でも恐れず撮れる』『色が美しい』という点で非常に完成度が高いです。特に評価すべきはHDR(ハイダイナミックレンジ)の強さ。太陽を入れた構図や日陰と日向が混在するシーンでも失敗写真になりにくく、シャッターを押すだけでドラマチックな一枚に仕上がります。 13mmというダイナミックな画角を活かし、広大な公園の広がりや、建築物の奥行きを表現するのに最適なカメラと言えるでしょう。
【写真作例・評価】AQUOS sense10のメインカメラ(標準)で撮影

























メイン(標準)カメラの画質評価
解像感・質感描写
評価:4.5/5
ミドルクラスとしてはトップクラスの描写力。 特に『クロワッサン』の作例は生地のパリパリとした層の重なりや、表面の油分の照りまで見事に再現されている。『舟』の作例における古びた木の質感や、苔のディテールも非常にシャープ。36mm(約1.5倍クロップ相当)で撮影された写真でも解像感が損なわれておらず、画質劣化を感じさせない。
色再現性・発色
評価:4.6/5
デジタルカメラが苦手とする『赤』と『黄色』の飽和(色つぶれ)が見事に抑えられている。『赤いバラ』や『黄色い花』は色が濃すぎてベタ塗りになりやすい被写体だが、AQUOS sense10の広角カメラでは花びらのグラデーションや脈までしっかり残している。発色は鮮やかだが決して人工的すぎず、『見たままの感動』を少しブーストしたような好感の持てる色味。
ダイナミックレンジ・階調表現
評価:4.5/5
明暗差の激しいシーンでも、粘り強く情報を残している。 『逆光で透ける葉』の写真は、ハイライトからシャドウへの繋がりが非常に滑らか。強い光を受けながらも白飛びせず、葉脈の透け感を美しく描いている。『白いバラ』も露出オーバーになりやすい被写体だが、花びらの重なりを白飛びさせずに捉えており、露出制御(AE)の精度が高い。
ボケ味・立体感(被写界深度)
評価:4.1/5
ポートレートモード(ソフトウェア処理)を使わなくても、光学的な自然なボケが得られている。 『風鈴』や『バラ』の写真で見られる背景ボケは、f/1.9という明るいレンズと大型センサーの恩恵による『物理的なボケ』。被写体が背景から浮き上がるような立体感があり、一眼カメラに近い雰囲気が出ている。背景の玉ボケも比較的綺麗でうるさく感じない。
オートフォーカス
評価:4.2/5
近接撮影でも迷いが少なく、狙った位置にフォーカス。風鈴のガラス縁や、花の雄しべのような小さな点にもしっかりピントが合っている。メインカメラはセンサーが大きい分、あまり寄りすぎるとピントが合いにくくなる傾向がある。しかしこのカメラは適度な距離感でしっかりと接写撮影をこなしている。
総合評価
評価:4.4/5
『日常の何気ない瞬間を作品に変える、信頼できるメインカメラ』
AQUOS sense10のメインカメラは『質感のリアリティ』が武器。 食べ物は美味しく、花は瑞々しく、風景は緻密に表現。特別な設定をしなくても、シャッターを押すだけで被写体の魅力を引き出してくれる印象です。特に評価したいのは『クロワッサン』『逆光の葉(明暗差)』の処理能力。SNS映えはもちろん、記録写真としても非常に質の高いアウトプットが期待出来ます。日々の散歩や旅行先で満足のいく写真が撮れるでしょう。
【写真作例・評価】広角(標準)カメラ(デジタルズーム2倍)で撮影















広角(標準)カメラ(デジタルズーム2倍)の画質評価
解像感・劣化の少なさ
評価:4.4/5
デジタルズームしていると気づかれない程度の鮮明さ。『サボテン』のトゲや『シナモンロール』の砂糖の粒子では、通常のデジタルズームでありがちな『輪郭のギザギザ』『塗ったような不自然さ』がほとんど見られない。単焦点レンズで撮影したかのような高い解像感を維持している。
構図・画角の使いやすさ
評価:4.6/5
写真が上手に見える画角。46mmは人間の視野に近く『標準レンズ』と呼ばれる画角。広角(23mm)のような遠近感の強調(パース)による歪みがなくなるため、『コーヒーカップ』や『回廊』の形が非常に美しく整って見える。テーブルフォトや風景の一部を切り取る撮影において、等倍よりも圧倒的に整理された構図を作りやすい。
背景ボケ・被写体分離
評価:4.1/5
ズームすることで背景が整理され被写体がより強調。『風鈴』や『ピンクのカーネーション』の作例では、背景が適度にボケて主役がくっきりと浮き上がっている。これは『圧縮効果』と呼ばれる望遠特有の現象。ポートレートモードを使わなくても、2倍にするだけでこれだけ雰囲気のある写真が撮れるのは大きな武器。
ダイナミックレンジ・HDR処理
評価:4.4/5
ズーム時でもHDR(ハイダイナミックレンジ)が強力に効いている。 ズーム撮影はセンサーの使用スペースが小さくなるので、光を取り込む量が減って白飛びや黒つぶれが起きやすくなる場合も。しかし、AQUOS sense10では明暗差をしっかりコントロールしており、空のグラデーションが美しく残っている。
屋内・低照度耐性
評価:3.6/5
明るい屋外に比べると、わずかにノイズ処理の痕跡が見られる。『コーヒー』や『シナモンロール』など少し光量が落ちる室内撮影では、ISO感度が上がり(ISO246~410)、拡大して見るとわずかな粒子感やノイズを消した滑らかさが感じられる(SNSやスマホ画面で見る分には全く気にならないレベル)。料理のシズル感はしっかり表現できている。
総合評価
評価:4.3/5
『人間の視野に近い構図撮影出来る2倍ズーム』
広角レンズ(等倍)は視野角が広く余計なものが入り込みやすいですが、2倍ズームを使うと『撮りたいものだけ』をグッと引き寄せて形を歪めずに素直に写すことが可能。 特に『食べ物』『花』「街中の風景」といった被写体においては、等倍よりも2倍ズームを積極的に使うことをおすすめします。
【写真作例・評価】広角(標準)カメラで撮影(同じ被写体を異なる倍率で撮影して画質を比較)
圧倒的な情報量とダイナミックレンジ(23mm相当)
メインカメラの基本となる広角域。曇天というフラットになりがちな光線状態でも、空の雲の階調と地上の緑、そして鉄塔のディテールが見事に分離されている。画面周辺部まで流れがなく、フェンスの網目一本一本まで解像する光学性能の高さは特筆に値する。見たままの空気感を忠実に再現する、信頼性の高い描写だ。

光学レンズに匹敵する解像感(46mm相当)
2倍デジタルズームによる撮影。噴水の水飛沫の一粒一粒が、まるで時間を止めたかのように鋭く描写されている。デジタルズーム特有の不自然な輪郭強調やノイズは皆無で、光学2倍レンズで撮影したと言われても疑わないレベル。被写体を整理し、主題を明確にするスナップ撮影において最も実用的な画質と言える。


実用域を拡張する驚きの粘り(92mm相当)
4倍ズームの領域。デジタルズームでは画質劣化が顕著になる倍率だが、鉄塔のトラス構造(骨組み)や塗装の質感までしっかりと残っている。AIによる超解像処理が適切に働いており、エッジを立てすぎずにノイズを抑え込んでいるバランス感覚が素晴らしい。SNSやスマホ画面での鑑賞であれば、劣化を感じさせないレベル。


構造物の描写に強みを発揮(138mm相当)
6倍ズームまで寄ると、鉄塔上部のアンテナや梯子の詳細が見えてくる。100%拡大すれば塗り絵調の処理(スムージング)が見え始める領域だが、直線的な構造物においては線が崩れず、立体感を維持している。遠くの被写体を『記録』するだけでなく、『作品』として残そうとするカメラの意地を感じる描写力。

AI超解像の限界と可能性(184mm相当)
8倍ズームの世界。噴水の背景にある木々の葉など、不規則で細かいテクスチャはAI処理により水彩画のような描写(油絵化)が見られるようになる。しかし、銅像のシルエットや鉄塔の骨組みといった『主要被写体』の輪郭は破綻せずに保たれている。細部のリアリティよりも、被写体の存在感を際立たせることにチューニングが振られており、超望遠スナップとして十分に楽しめる。


【写真作例・評価】AQUOS sense10の広角(標準)カメラで撮影した夜景(手持ち)

















メインカメラで撮影した夜景写真の評価
ノイズ処理・高感度耐性
評価:4.1/5
ISO 9059というスマホでは非常識なほどの高感度でも、空のトーンや水面の反射がしっかりと描かれている。もちろん等倍で見ればノイズを消した塗り絵感(ディテールの消失)はあるが、スマホ画面で見る分には全く気にならないレベルに抑え込んでいる。ミドルクラス帯でこの高感度処理は上位。
ダイナミックレンジ・白飛び抑制
評価:4.5/5
イルミネーションや街灯の光を『点のまま』描写する制御力が素晴らしい。 『光のトンネル』や『クリスマスツリー』の写真では、無数の小さな光源を精細に表現。光が滲んで全体が真っ白にならず、一つ一つのLEDの粒を分離して描写できている。看板の文字も白飛びせずに読める状態で残しており、ハイライトの抑制処理が非常に丁寧。
手ブレ補正・安定感
評価:4.7/5
多くの写真でシャッタースピードが1/10秒〜1/24秒、時には1/5秒とスローで切られているが、手ブレによる像のボケが見当たらない。これは強力な『OIS(光学式手ブレ補正)』が良い仕事をしている証拠。『脇を締めて息を止める』といった努力をせずとも、サッと撮るだけでブレの少ない夜景写真が撮れる。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.5/5
『夜の雰囲気』を壊さない見たままに近い記憶色。夜景撮影では補正しすぎて昼間のように明るくなりすぎたり、色が青白くなったりすることがある。AQUOS sense10は『レストランの暖色の灯り』『外の冷たい空気感の対比(ミックス光)』を的確に捉えている。銀杏並木のライトアップにおける鮮烈な黄色やピンクの発色も美しく、その場の空気をリアルに切り取り。
質感描写(暗部)
評価:3.7/5
センサーサイズの限界を感じる部分。 明るいシーンは高精細だが、極端に暗い部分(芝生の影や、暗闇の木々など)ではノイズリダクションが強くかかりすぎてのっぺりとした描写になる傾向がある。ただしこれは『ノイズでザラザラになる』ことを回避し、『滑らかに綺麗に見せる』ことを目的とした絵作り。スマホカメラとしては正解に近いチューニング。
総評
評価:4.3/5
『三脚いらずで光と色の思い出を持ち帰れるカメラ』
AQUOS sense10の夜景モードは『失敗写真を生み出さない』という点で信頼性が高いです。 特に評価したいのは、イルミネーションのような『強い点光源』の処理。光が暴れずにキュッと引き締まって写るため、高級感のある夜景写真に仕上がります。ISO感度を恐れずに上げてシャッターチャンスを優先しつつ、強力な手ブレ補正と画像処理で画質を担保する。このバランス感覚は絶妙で、夜の街歩きやイベント撮影において、期待以上の仕事をしてくれる一台と言えます。
【写真作例・評価】AQUOS sense10の超広角カメラでマクロ撮影












超広角カメラで撮影したマクロ写真の評価
解像感・微細描写
評価:4.4/5
『繊維の一本、砂糖の一粒』まで解像する高い描写力。 『紫色の飴』の表面のザラつき、『サボテン』の鋭いトゲ、そして『紫の花(中央部)』の産毛のような微細な毛まで、潰れることなく描写されている。超広角レンズによる撮影だが、ここまでのディテール維持力があるのは『画像処理エンジン』が優秀である証拠。
質感表現・シズル感
評価:4.5/5
食べ物の『照り』や、植物の『瑞々しさ』が見事に表現されている。 『ミートボール』のソースの艶やとろみ、『シナモンロール』のアイシングの濡れたような質感(シズル感)が素晴らしい。マクロ撮影は光の当て方が難しいが、白飛びを抑えつつハイライトを効果的に使うことで、被写体の質感をリアルに伝えている。
ボケ味・被写体分離
評価:4.0/5
光学的で自然な前ボケ・後ボケが楽しめる。 被写体に数センチまで寄ることで、背景が大きくボケて主役が浮き上がっている。『白い小花』や『ピンクのカーネーション』の作例では、ピント面はシャープでありながら、奥に行くにつれて柔らかくボケていく美しい深度表現ができている。ソフトウェア的な処理ではなく、物理的に寄っているからこその自然なボケ。
ズームマクロの実用性
評価:3.8/5
マクロモードのまま32mm相当までデジタルズームすることが出来る。通常デジタルズームは画質が荒れるが、『サボテン』や『ミートボール』を見る限り、画質劣化は最小限。スマホを近づけすぎると自分の影で被写体が暗くなりがちだが、少しズームすることで距離を保ちつつ大きく写すことが可能。ライティングの自由度が高まる。
AF精度・安定性
評価:4.1/5
ピントの山が掴みにくいマクロ域でもしっかりと合焦している。マクロ撮影は被写界深度(ピントが合う範囲)が薄くなるため、ピンボケ写真になりやすい。しかし作例では『ここを見せたい』というポイント(花のしべ、サボテンの成長点など)に正確にピントが来ている。AFの迷いが少ないので、意図した通りの構図で撮れる。
総評
評価:4.2/5
『超広角レンズで撮影しているとは思えないマクロの高い表現力』
AQUOS sense10の超広角レンズを使用したマクロ撮影は、単に『寄れる』ではなく、『質感を写し取るカメラ』として機能しています。特筆すべきは『超広角レンズを使っているのに歪みが気にならない』点と、『ズームしても画質が粘る』点です。 料理の表面のテクスチャや花弁の複雑な構造など、日常の何気ないシーンをマクロで撮るだけで、新しいアート作品が生まれます。 メインカメラの画質の良さもさることながら、このマクロモードのクオリティは、写真撮影の楽しみを大きく広げてくれる『隠れたキラー機能』と言えるでしょう。
食べ物を撮影する時に活用したいマクロモード


メインカメラは超広角カメラと比較して被写界深度が浅いので、同じ画角において『ピントの合う範囲』が狭くなります。描写自体は鮮明ですが、『食べ物全体をくっきり撮影したい』といった時には不向き。
マクロ撮影は『超広角カメラ』を使用。標準カメラよりボケる範囲が狭いだけでなく、『色合い(色温度)+』が食べ物に最適化されていると感じました。
想定超えの高度なAI処理で『料理の美味しさ』を引き上げる影除去機能
写真から伝わる『料理の美味しさ』を半減させてしまうのが『影』の存在。AQUOS sense10には『料理の影を自動除去する機能』が備えられています。同機能を利用するには『AI』と『影除去』をどちらもONに。



AQUOS sense10はミドルクラスのスマートフォンなので、個人的には『大きな効果』を期待していませんでした。真っ白な皿の影が薄くなる程度だろうと。実際に撮影してみて驚きました!AIの『影を解析する能力』が高い。
影の自動除去は『マクロモード』と組み合わせて使用することも可能。ふたつの機能を組み合わせることで、『美味しそうな料理の写真』を簡単に撮影出来ます。
【動画作例・評価】AQUOS sense10のカメラで撮影
逆光でも暗くならない(0:05〜の紅葉)

通常、太陽を背にした葉っぱ(逆光)を撮ると、葉っぱが真っ黒になるか、空が真っ白になりがち。しかしAQUOS sense10では、『空の青さ』と『紅葉の鮮やかなオレンジ』が両立。太陽の位置を気にせず、カメラを向けるだけで綺麗な動画を撮れる。
夜景がクリアで、色が美しい (1:11〜のイチョウ並木のライトアップ、2:45~のカラフルな噴水)

夜の撮影はスマホにとって一番の難関。AQUOS sense10では暗い部分のザラつき(ノイズ)が非常に少なく、『ライトアップの黄色』『噴水のカラフルな光』が見た目に近い描写で鮮やかに記録。難しい設定をしなくても、シャッターを押すだけで『映える』夜景動画が撮れる。
手ブレ補正が優秀 (1:20〜の人混みを歩いているシーン)

歩きながらの撮影でも画面がガタガタ揺れておらず、滑るようにスムーズ。これは強力な手ブレ補正が効いている証拠(夜景撮影時は補正難易度が上がる)。旅行や散歩中に歩きながら気軽に撮影しても、後で見返した時に『酔わない』見やすい動画になる。
総合評価
AQUOS sense10はミドルクラスの位置づけですが、『4K』『夜景』といった難易度の高い撮影においてもハイエンドに近い動画画質。 特に『明暗差の激しい場所』や『夜間のイルミネーション』といった、スマートフォンカメラが苦手とするシーンを、AIや画像処理技術が自動で綺麗に補正してくれている印象。
4K撮影時のフレームレートは最大『30fps』ですが、『1フレームの解像に力を入れている』と感じました。難しいことは考えずに『とにかく綺麗に思い出を残したい』 という人にお勧め出来るクオリティです。

【AQUOS sense10のフロントカメラ画質】安定した色再現と露出。ビデオ会議では『自分の声だけ』届けられる
AQUOS sense10の主なフロントカメラ仕様
| 端末名 | AQUOS sense10 |
| フロントカメラ | 解像度:3,200万画素 焦点距離:25mm相当 F値:2.2 手ぶれ補正:電子式 視野角:80度 |
AQUOS sense10のフロントカメラは『フローティングシャッター』『オートHDR』『オートナイト(夜景撮影)』『インテリジェントフレーム(撮影した写真と構図補正した写真を保存)』『ガイド線』『顔・瞳フォーカス』といった豊富な機能を備えます。

屋内から屋外までホワイトバランスが安定。ポートレートモードの背景ボケも自然




フロントカメラで撮影した写真の評価
露光とノイズ
評価:4.0/5
日中の屋外(ISO140, 165)では、低感度ながらも高いシャープネスとノイズレスな描写を両立。屋外ポートレートの基本画質は優秀。一方屋内(ISO306, 450)では、ノイズ低減処理により明るさを確保しつつも、服のディテールの一部にわずかな平滑化(スムージング)が見られる。この価格帯のフロントカメラとしては標準以上の性能だが、屋内高感度時のディテール保持力において最高評価には僅かに及ばない。
色再現
評価:4.5/5
ホワイトバランスの安定性が極めて高い。 屋外では秋の紅葉の暖色と青空の寒色が自然な色調で共存し、人物の肌トーン(露出オーバー気味な額など、色がない部分を除き)も健康的な色味を保っている。屋内では人工照明と自然光が混在する環境下でも、特定の光源に偏ることなくニュートラルな白色を維持。色被りが少ない。
露出・HDR安定性
評価:4.5/5
逆光耐性が非常に強力である。背景の明るい空や日差しに対し、顔や暗部(帽子の影など)が黒潰れすることなく、自動HDR処理により適切に持ち上げられている。屋内では明るい窓際や天井の光に露出が引っ張られすぎず人物の顔に露出を固定できているため、明暗差の激しい環境で安定した結果を残す。
人物描写の質感処理
評価:4.4/5
画角を問わず、被写体の細かなテクスチャの再現性が非常に高い。『 帽子の編み目』『マスクの迷彩柄』『ボアジャケットの立体的な毛並』みは、毛羽立ちのディテールまでシャープに残せている。過度なビューティー補正による不自然な破綻が見られない。肌の描写は清潔感のある自然なソフトさを持つが、服の質感の忠実な再現性により、全体として被写体の存在感を強調している。
システム表現力(標準+ポートレート)
評価:4.4/5
『25mm』と『38mm』の異なる画角で安定した画質が得られる点が強み。38mmはポートレートとして最適な画角であり、顔の歪みを抑え自然な圧縮効果で人物を引き立てる。ポートレートモードの背景ボケ処理は、人物と背景の境界線が極めて正確であり、ソフトウェア処理されたボケとして非常に自然な表現力を備えている。
総評
評価:4.3/5
フロントカメラとしては十分な表現力を持つ。安定した色再現と露出の基盤の上に望遠画角の採用と高精度なポートレートモードが加わり、屋内から屋外まで場所を選ばず幅広いシーンを撮りこなします。
Google Meetも『自分の声だけ届ける』に対応!ビデオ会議をスムーズに進行出来る
屋内でGoogleのビデオ会議サービス『Meet』をテスト。明るめな照明だとデフォルトの写りはこんな感じです。


標準通話アプリやRakuten Linkで利用可能な『自分の声だけ届ける』というAI機能。相手と通話状態になると、Google Meetでもアイコンが画面内に表示。ONにすると『自分以外の声』が聞こえなくなりました。ザワついた社内などで効力を発揮するはず。


【AQUOS sense10のベンチマーク性能】『AnTuTu Benchmark』『AITUTU Benchmark』『Geekbench 6』『3DMark(Wild Life Stress Test)』実測結果まとめ

【実測】AQUOS sense10のAnTuTu Benchmarkスコア(Ver.10.5.2)
| AnTuTuスコア目安 | 性能レベル | 適した使い方(参考程度) |
|---|---|---|
| 〜40万程度 | 一般的なエントリークラス | 通話・LINE・読書・軽いWeb検索程度。ゲームやカメラ処理は厳しい |
| 40万〜65程度 | エントリークラス上位〜下位ミドルクラス | SNS、動画視聴、ナビ、ライトなゲームはストレスを感じない程度 |
| 65万〜90万程度 | 一般的なミドルクラス | 日常利用はスムーズで快適。動画・写真の処理も比較的はやい。グラフィック設定中程度で3Dゲームも遊べる |
| 90万〜130万程度 | 上位ミドルクラス | 3Dゲーム、写真編集、AI(オンデバイス)などを行える |
| 130万〜200万程度 | ハイエンド | 負荷の重い3Dゲームも安定的にこなす。ヘビーユーザー向き |
| 200万〜 | 超ハイエンド | 最高峰の性能。ゲーミングスマホやフラッグシップ級 |
全端末同じ場所で同時に検証しています。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。



SocにQualcomm社の『Snapdragon 7s Gen 3』を搭載するAQUOS sense10。AnTuTu Benchmarkの実測結果は3回全て77万台をキープ。同じSocを搭載するNothing Phone(3a)と近い数値ですが、電池の減りはAQUOS sense10が『-2〜-3%』に抑えています。
前世代となるAQUOS sense9からは、『CPU』『GPU』のスコアがワンランク上に。それでいて電池の減りは少ない。これは『電力効率の向上』を示しています。
電池温度の最大時は実測時で35度程度。最近のミドルクラスはバランスのとれたモデルが増えていますが、AQUOS sense10はそれらと比較しても『トップクラス』の安定感。Socに加えてディスプレイ(IGZO Pro OLED)の性能も寄与しているかと。
【実測】AQUOS sense10に性能が近いスマートフォンのAnTuTu Benchmarkスコア(ver.10.5.2)
全端末同じ場所で同時に検証しています。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。


Nothing Phone 3a(Snapdragon 7s Gen 3)のAnTuTu Benchmark(V10.5.2)スコア実測結果(左から1回目、2回目、3回目)

3回連続でAnTuTu Benchmarkを実測(同じ環境)して『3回目』のスコア。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。

【実測】AQUOS sense10のAITUTU Benchmark(AI General benchmark)スコア
全端末同じ場所で同時に検証しています。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。


AQUOS sense10は『AQUOS sense9』『Nothing Phone(3a)』『OPPO Reno13 A』と比較してもっとも高いAITUTU Benchmarkスコアを記録。
『Super Resolution(画質をアップスケールする力)』が特に優れており、同じSocを搭載する『Nothing Phone(3a)』にも差をつけ唯一の5万台。Qualcomm SNPE(Snapdragon Neural Processing Engine) の最適化がスコアを押し上げる結果となっています。
【実測】AQUOS sense10のGeekbench6(CPU)スコア
全端末同じ場所で同時に検証しています。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。


全端末室温30度程度の室内で検証。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。

AQUOS sense10のGeekbench6(CPU)スコアは、単体で処理をするシングルコアが1,164。総合力を示すマルチコアは『3,279』。AQUOS sense9からは250程度アップ。
マルチコアの性能は『同時に沢山処理する力』に直結。Androidは年々マルチスレッド化が進んでいるので、アップグレードは高いパフォーマンスを維持するのに不可欠です。
【実測】AQUOS sense10の3DMark Wild Life Stress Testスコア


| 項目 | AQUOS sense10 | AQUOS sense9 | 上位モデル差 |
|---|---|---|---|
| ベストループスコア | 4,065 | 3,070 | +995(+32.4%) |
| ローストループスコア | 4,048 | 2,969 | +1,079(+36.4%) |
| 安定性(Stability) | 99.6% | 96.7% | +2.9pt(+3.0%) |
| 最高温度 | 37℃ | 36℃ | −1℃(−2.7%) |
| フレームレート範囲 | 16〜32FPS | 11〜23FPS | 最小+5(+45.4%)/最大+9(+39.1%)/中央値+7(+41.1%) |
AQUOS sense9も『96.7%』と高めの安定性。AQUOS sense10はそれをさらに上回る『99.6%』。AnTuTu Benchmark測定時、スコアにブレがほぼ無かった同端末。3DMark Wild Life Stress Testも近い結果に。
検証時はほぼ100%の安定性を維持しつつ、『ベストループスコア』『ローストループスコア』『フレームレート範囲』すべてにおいてAQUOS sense9を大きく上回っているのだから驚き。最高温度差はわずか『+1度』。『電力効率』と『画像処理能力』の明確なアップグレードを数値が実証。
ミドルクラスのスマートフォンなので、高いグラフィック設定で負荷の重い3Dゲームをプレイするには不向き。ただしAQUOS sense10の場合は、黒画像を挿入して滑らかさを高める『なめらかハイスピード表示』に対応。
同機能がゲームプレイ時に効力を発揮(記事内で説明)。ゲーム側でフレームレートを低めに設定しても、『体感的ななめらかさ』を向上させることが可能です。
AQUOS sense10のゲーム推奨設定(参考程度)
| ジャンル | 解像度 | フレームレート | グラフィック品質 | エフェクト/影 |
|---|---|---|---|---|
| 超重量級RPG(原神/崩壊:スタレ) | FHD+ | 30〜45fps推奨(60fpsは負荷大) | 中 | 低〜中 |
| FPS/TPS(PUBG Mobile/Apex Mobile/CODM) | FHD+ | 60fps固定推奨 | 中〜高(HDRは非推奨) | 中 |
| MOBA/格闘/カジュアル(LoL: WR/荒野行動/モンスト) | FHD+ | 60fps固定 | 高 | 中 |
| エミュレーション系(PS2/Switch) | FHD+(スケーリング1.0〜1.2) | 60fps上限 | 中〜高 | — |
| レース/スポーツ(Asphalt/eFootball) | FHD+ | 60fps推奨 | 中〜高 | 中 |
| 長時間バトロワ(BGMI/PUBG長時間戦) | FHD+ | 40〜60fps安定設定 | 中 | 低〜中 |
【AQUOS sense10の画面】電力効率が高く発色の美しい『Pro IGZO OLED』採用。超滑らかで明るいディスプレイ
AQUOS sense10の主な画面仕様
| 端末名 | AQUOS sense10 |
| ディスプレイ | サイズ:6.1インチ 最大リフレッシュレート:1〜240Hz(可変駆動)※なめらかハイスピード表示およびゲーミングメニューの登録ゲーム設定をONにしたアプリでは毎秒120回の表示更新に連動して間に黒画面を挿入し、OFF時(毎秒60回表示状態が変化)の4倍の毎秒240回の表示状態の変化を実現。アプリケーション側の仕様により、4倍速(240Hz)表示にならない場合がある 素材:Pro IGZO OLED 解像度:2,340×1,080(フルHD+) 全白輝度:1,500nit ピーク輝度:2,000nit 画質エンジン:リッチカラーテクノロジーモバイル なめらかハイスピード表示:対応 |

有機ELディスプレイ採用端末は『ディスプレイ内指紋認証』を採用する場合が多いです。センサーが『光学式』の場合は、フィルム選びが重要。それなりに厚みのある強化ガラスフィルムを貼ると、認証精度が落ちて『画面ロックがなかなか解除されない』といったトラブルの原因に。
AQUOS sense10の指紋認証センサーは電源ボタン一体型で、位置は本体の右側面。ガラスフィルムが指紋認証センサーに干渉しません。『やや厚め』な部類に入る0.33mmのガラスフィルムもオフィシャルアクセサリーとして公式に紹介されています。

ディスプレイ設定内(設定→ディスプレイ)には『タッチ感度アップ』という機能を用意。もしフィルムを貼り付けて『反応が鈍くなった』と感じた場合は、同機能を『ON』にすると改善されるかもしれません。

AQUOS sense10にお勧めなガラスフィルム
| 項目 | 選ぶべき基準 | 公式仕様から必要になる理由 |
|---|---|---|
| 指紋認証対応 | 画面側の指紋認証対応不要(どれでもOK) | 指紋センサーは『側面(電源ボタン一体型)』 。 画面側フィルムが認証に干渉しない |
| 厚み | 0.25〜0.33mm(標準〜やや厚め) | 強度と薄さのバランスを優先 |
| 表面硬度 | 9H(ガラスフィルムでは標準) | Pro IGZO OLED 画面を傷から守る基本強度。公式仕様のOLEDは傷に強くないため |
| エッジ加工 | 2.5Dラウンドエッジ推奨 | 本体サイズ149 × 73mmで握りやすい設計 → 辺が角張ったフィルムだと指に当たりやすい |
| 透過率 | 90%以上 | Pro IGZO OLED の発色を損なわないため |
| 貼りやすさ | 全面吸着タイプ(糊付き)を推奨 | フラットパネルのため、端が浮きにくく、強度が安定 |
| ケース干渉 | ケースとの干渉少ない“非全面保護タイプ”が安全 | 公式サイズの横幅73mmは一般的ケースでフィルムと干渉しやすい場合がある |
『アウトドアビュー』をONにすると直射日光下での視認性が向上
AQUOS sense10の画面の明るさを手動で『100%』に設定し、白い画像を表示させて照度計で実測すると『508LUX』を記録。
続けて『アウトドアビュー』をONにして直射日光下で再実測すると、『1,825LUX』まで上昇。画面の明るさは直射日光下での視認性向上に寄与。カメラ撮影時に被写体をしっかり確認しながら撮影出来るなど、メリットは様々です。
ただし『明るい=消費電力が大きくなる』ので、屋内での利用が多い場合は『自動明るさ調整』をONにするなど端末への負担を減らす工夫をしましょう。

絶妙なバランスの6.1インチ。前世代から『上下左右バランスのとれたベゼル』に刷新
CANON EOS 6D(フルサイズ)でAQUOS sense10の画面を撮影後、RAW現像して色合いを近づけています(実際の表示と異なる場合あり)。基本設定『おススメ』、画面の色温度『標準』。






AQUOS sense10のディスプレイは『小さすぎず』『大きすぎず』の6.1インチ。前世代からのデザイン刷新に伴いベゼルのバランスが整えられ(実測値で上下2.6mm、左右2.3mm)、背面だけでなくディスプレイ側の見た目も向上しています。
最上位譲りの『Pro IGZO OLED』はリーク電流(オフ電流)が小さく、無駄な電力消費を抑えながらフレームの書き換えが可能。つまり『電力効率の高いディスプレイを採用している』ということです。
リフレッシュレートは『1Hz〜240Hz』の可変式。動きの無い静止画などを表示する際は『1Hz』までフレームレートを抑え(一般的なディスプレイは最低30Hz〜60Hzと書き換え回数が多い)、消費電力を極限まで抑えて駆動時間をのばします。
ゲームプレイから動画視聴まで『滑らかさ』を拡張出来る『なめらかハイスピード表示』の効果は体感レベル
AQUOS sense10は、フレーム間に黒画像を挿入して滑らかさをアップさせる『なめらかハイスピード』という機能を搭載。こういった拡張機能は一般的に『ハイエンドモデル』が採用。ミドルクラスで使えるのは珍しいです。
IGZO Pro OELDは応答速度に優れ、かつフレーム書き換え時の電力効率が高いので、電池の減りを抑えつつ『なめらかさ』を向上させることが可能(ただしOFF時よりは電力消費が増える)。
なめらかハイスピードは、『ゲーム(原神、PUBG MOBILEなど)』『ブラウザ(Chrome、Edgeなど)』『SNS(X、Instagramなど)』『動画(YouTube、Prime Videoなど)』といった幅広いジャンルに対応しています。
AQUOS sense10で原神のフレームレートを『30FPS』に設定し、『なめらかハイスピード:OFF(上)』『なめらかハイスピー:ON(下)』で違いを検証(120FPSでプレイ画面を撮影してスロー再生)。
OFF時は全体的にカクつきが目立ち、ダッシュなど速い動きの際にはフレーム間に途切れが発生。ONにすると途切れが大きく軽減し、背景の木々や岩の流れが滑らかに(目が疲れにくい)。
ミドルクラスのスマートフォンなので、スペック的には負荷の重い3Dゲームをプレイするのに不向き。しかしAQUOS sense10の場合は『スペック以上の滑らかさ』を体感出来ます。
ディスプレイの色彩(色温度など)調整方法
- おススメ:アプリに適した画質に切り替える
- 標準:色彩の調和がとれた画質
- ダイナミック:くっきりと色鮮やかな画質
- ナチュラル:実物の色により近づけた、ネットショッピングなどに適した画質

AQUOS sense10には『スマートカラーマッチング』という機能が備えられており、ONにすると周りの環境光に合わせて色温度を自動調整。色の見え方が一定に保たれるよう制御されます。

ブルーライトを制御するリラックスビューは『黄味の強さ』『時間』の設定が可能


【AQUOS sense10のデザイン】miyake design監修。片手にフィットするスリム軽量設計&男女違和感なく使える洗練された見た目
AQUOS sense10は『デニムネイビー』『カーキグリーン』『ペールピンク』『ペールミント』『フルブラック』『ライトシルバー』の6色展開。私が所有するのは男性でも違和感なく使えるフルブラックです。
AQUOS senseシリーズは、前世代となる『9』の時点でmiyake design監修のデザインを採用。個人的にはイマイチだと感じていた見た目がお洒落にアップデート。AQUOS sense10もそのデザインを踏襲しています。

IPX5/IPX8/IP6Xといった防水防塵規格に加え、全16項目の耐衝撃(落下)テストをクリアして、米軍調達規格となる『MIL-STD-810G』に準拠しているのも同端末の強み。泡ハンドソープ(家庭用泡タイプ)で洗ったりアルコール除菌シートで拭けるので、清潔な環境をキープ出来ます。






ディスプレイの大型化が進むスマートフォンですが、AQUOS sense10は『6.1インチ』とやや小さめ。『166g』の軽量設計も相まって、女性が片手持ちしやすい端末の一つです。背面は頑丈かつ上質なアルミ素材。ケースを着けないと寒い季節はちょっとヒンヤリ。


AQUOS sense10に近い画面サイズの端末重量

AQUOS sense10の重量は『166g』。これは近いディスプレイサイズのスマートフォンと比較して『最軽量』クラス。大きめな画面サイズより『軽さ』『電池もち』『堅牢性』を重視したい人にお勧めです。
| 端末名 | 画面サイズ | 重量 |
| AQUOS sense10 | 約6.1インチ | 約166g |
| Pixel 8a | 約6.1インチ | 約189g |
| Xperia 10 VII | 約6.1インチ | 約168g |
| arrows We2 | 約6.1インチ | 約179g |
| iPhone 16 | 約6.1インチ | 約170g |
| らくらくスマートフォン Lite | 約6.1インチ | 約185g |
| Galaxy S23 | 約6.1インチ | 約168g |
【AQUOS sense10の指紋認証】画面フィルムに干渉しない側面(電源キー)一体型
有機ELディスプレイを採用するスマートフォンの多くは『画面内指紋認証』を採用。一般的な光学式センサーの場合は『ガラスフィルムと干渉しやすい』『画面が汚れていると精度が落ちる』といった部分がデメリット。
AQUOS sense10の指紋認証は側面(電源キー)一体型。『ガラスフィルム』『画面汚れ』『日光』などの影響を受けません。画面内認証のような派手なアニメーションは無いですが、ロック解除速度は比較的スムーズ。
『乾燥』『汗(水)』などはAQUOS sense10の指紋認証精度を落とす可能性があります。『ロック解除がうまくいかないな』と感じた場合は、『ハンドクリームを薄くぬる』『汗(水分)を拭き取る』といった対策を。
AQUOS sense10にお勧めなガラスフィルム
| 項目 | 選ぶべき基準 | 公式仕様から必要になる理由 |
|---|---|---|
| 指紋認証対応 | 画面側の指紋認証対応不要(どれでもOK) | 指紋センサーは『側面(電源ボタン一体型)』 。 画面側フィルムが認証に干渉しない |
| 厚み | 0.25〜0.33mm(標準〜やや厚め) | 強度と薄さのバランスを優先 |
| 表面硬度 | 9H(ガラスフィルムでは標準) | Pro IGZO OLED 画面を傷から守る基本強度。公式仕様のOLEDは傷に強くないため |
| エッジ加工 | 2.5Dラウンドエッジ推奨 | 本体サイズ149 × 73mmで握りやすい設計 → 辺が角張ったフィルムだと指に当たりやすい |
| 透過率 | 90%以上 | Pro IGZO OLED の発色を損なわないため |
| 貼りやすさ | 全面吸着タイプ(糊付き)を推奨 | フラットパネルのため、端が浮きにくく、強度が安定 |
| ケース干渉 | ケースとの干渉少ない“非全面保護タイプ”が安全 | 公式サイズの横幅73mmは一般的ケースでフィルムと干渉しやすい場合がある |
【AQUOS sense10のステレオスピーカー音質】低域から高域まで筐体サイズに合わせたバランスの良いチューニング


Xiaomi 15 Ultraで録音したwaveデータをスペクトログラム化しています。
AQUOS sense10のスピーカーは『人の声の聞き取りやすさ』『不快な歪みを抑えること』に特化した、実用性重視の堅実なチューニングがなされています。
1. 中音域(人の声)が最も充実
中央の赤い帯や左側の波形を見ると、中音域(500Hz〜4kHz付近)のエネルギー密度が最も高いことが分かる。『YouTube』『通話』『ラジオ配信』など、人の声がメインのコンテンツが非常にクリアに聞こえる設定(小さめな音でも声が前に出る)。ボーカルが埋もれにくい特性を持っている。
2. 高音域は『刺さらない』ように制御
右側の曲線(スイープ信号)や中央のブロックの上端を見ると、超高音域(15kHz〜20kHz付近)にかけて緩やかに減衰、あるいはカットされている。スマホスピーカーで無理に高音を出すと発生しがちな『シャリシャリ感』や、『耳に刺さる音』を意図的に抑えている可能性あり。長時間聴いても疲れにくい音作りと言える。
3. 低音域は『量感』重視の工夫が見える
100〜250Hz の帯域に一定の赤みがあり、 スマホサイズとしては低音の『存在感を作る』配慮が見える。無理に重低音を出してビビるタイプではない100〜200Hzを厚めにし、音がスカスカしないよう調整。映像の効果音やBGMの『底』が最低限保たれている。筐体サイズを考えると『バランスよく厚みを残す方向の設計』といえる。
4. スペクトログラム右側のスイープが滑らか=歪み・共振の少なさ
周波数ステップ(縦線群)が途切れず一定の太さで描かれており、『特定帯域だけ急に膨らむ(共振)』『ビビり音、ガリ付き』『不自然な谷(再生できない帯域)』といった問題がほぼ見られない。これは筐体の共振制御が非常にうまく行われていることを示す。
総合評価
『派手さはないが、毎日使うと便利さが伝わる実用音質』
AQUOS sense10のスピーカーは、『音を楽しむ』 ではなく『音を確実に伝える』ことに重心を置いたチューニング。『声が非常に聞き取りやすい』『映像視聴でストレスが少ない』『高音が刺さらず、長時間でも快適』『歪みや共振が少なく、清潔で聞きやすい音』といった特性を持つ。
音楽を楽しむ用途では確かに迫力不足だが、日常の『動画』『SNS』『通話』では使いやすさを実感出来るタイプ。
【AQUOS sense10のBluetooth環境】SocがQualcommのメリット!音質と遅延を環境に合わせて自動最適化する万能コーデック『aptX Adaptive』、さらに次世代コーデック『LE Audio(LC3)』までサポート
【aptX Adaptive】人が多い駅のホームなどで音が途切れづらくなる

最近はMediaTek社の『Dimensity』をSocに採用するスマートフォンが増えていますが、それらは高音質と低遅延を両立するQualcommのBluetoothコーデック、『aptX Adaptive』をサポートしていません。
AQUOS sense10のSocはQualcomm社の『Snapdragon 7s Gen 3 』。安定した処理能力を持つだけでなく、『aptX Adaptive』で接続することが可能です。
aptX Adaptiveは環境に合わせて『ビットレート(データ量)』を自動的に調整。電波干渉が大きいときは、転送するデータ量を減らして『音の途切れ』を制御(駅のホームなどで本当に途切れない)。
| コーデック名 | aptX | aptX Adaptive | LDAC |
| 開発元 | Qualcomm | Qualcomm | Sony |
| 最大ビットレート | 352/384 kbps (固定) | 279~420 kbps (可変) | 330/660/990 kbps (選択) |
| 最大サンプリング周波数 | 48 kHz | 96 kHz | 96 kHz |
| 最大ビット深度 | 16 bit | 24 bit | 24 bit |
| 遅延 (目安) | 約 100~150 ms | 約 50~80 ms (低遅延モード時) | 約 100~250 ms (ビットレート依存) |
| 適応性 | なし | あり (環境に合わせて可変) | モード選択 (手動/自動) |
| 特徴 | 標準的な高音質 | 音質、遅延、安定性のバランス | 高ビットレートでの高音質志向 |
『なめらかハイスピード』『バーチャルHDR』といった機能により、『動画』『ゲーム』などの視聴環境を拡張可能なAQUOS sense10。aptX Adaptiveに対応するイヤフォン(ヘッドフォン)を揃えればワンランク上の次元に。
【LE Audio(LC3)】電池の減りとデータ転送量を抑えつつ高音質で音楽を聴ける
AQUOS sense10は、次世代オーディオコーデック『LC3(LE Audio)』をサポート。Redmi Buds 5 Proを例にすると、ペアリング後に『設定』→『接続設定』→『Redmi Buds 5 Pro(右側の歯車アイコン)』から『LE Audio』をONにするとLC3で接続。

| 項目 | SBC(クラシックA2DP) | LC3(LE Audio) |
|---|---|---|
| 標準登場年 | Bluetooth A2DP(2003頃)、必須コーデック | Bluetooth 5.2 に伴う LE Audio(2020年発表) |
| ビットレート範囲 | 約 192–345 kbps(最大で512 kbpsステレオ仕様あり) | 約 16 kbps ~ 345 kbps/ch。より柔軟で低ビットレートでも高品質 |
| サンプリングレート | 最大 48 kHz(16–48 kHz 対応) | 8 ~ 48 kHz(柔軟)|高解像度版 LC3plus では最大 96 kHz also supported |
| オーディオ品質 | 中程度(ビットレートに依存) | 同等ビットレートでも明らかに高品質。低ビットレートでも優れた音質 |
| 遅延(レイテンシ) | 高め(約 200ms 程度)でリアルタイム処理には不利 | 低遅延を実現、リアルタイム用途に強い |
| 効率(圧縮・電力) | 非効率、高ビットレート必要、消費電力や帯域を多く使用 | 非常に効率的で、帯域や電力消費を抑制しつつ高音質化 |
| パケット損失への耐性 | 特記事項なし | パケットロス補完(Packet Loss Concealment)機構により、途切れにくく安定した再生 |
| 主な用途・特徴 | Bluetooth Classic デバイス全般の標準で広く普及 | 音楽・通話・補聴器・ブロードキャスト(Auracast)など対応用途が多岐にわたる |
【AQUOS sense10はMicro SDカード対応】YouTube、アマプラ、Netflixのコンテンツを高解像度でたっぷり保存。4K動画を長時間撮影

AQUOS sense10は『Micro SDカードスロット』を備え、低コストで保存領域を最大2TBまで拡張することが可能です。
スピードクラス一覧(SDアソシエーションより)
| 最低転送保証速度 | スピードクラス | UHSスピードクラス | ビデオスピードクラス | SD Expressスピードクラス |
| 600MB/s | – | – | – | E600 |
| 450MB/s | – | – | – | E450 |
| 300MB/s | – | – | – | E300 |
| 150MB/s | – | – | – | E150 |
| 90MB/s | – | – | V90 | – |
| 60MB/s | – | – | V60 | – |
| 30MB/s | – | 3 | V30 | – |
| 10MB/s | 10 | 1 | V10 | – |
| 6MB/s | 6 | – | V6 | – |
| 4MB/s | 4 | – | – | – |
| 2MB/s | 2 | – | – | – |
ストリーミング動画をフルHD解像度で保存/視聴するのにお勧めなMicro SDカード

『1080p』の解像度で安定的に動画を観るには、『5MB/s』以上の安定的な速度が必要に(Amazonより)。最低転送保証速度が『6MB/s』の『スピードクラス6』『ビデオスピードクラスV6』でも問題は無さそうですが、これらに準拠するMicro SDカードはもう市場にほぼ出回っていません。
ワンランク上(10MB/s)の『スピードクラス10』『UHSスピードクラス1』『ビデオスピードクラスV10』に準拠するMicro SDカードは、記事執筆時点で『千円(128GB)〜』程度。オフライン再生は『データ通信が発生しない』『画質(フレームレート)が安定する』などメリットが多いです。
動画を『4K(30fps)』で撮影するのにお勧めなMicro SDカード

AQUOS sense10のカメラアプリは、撮影データの保存先を『Micro SDカード』に指定することが可能。『4K解像度』の画質も優秀な同端末。4K(30fps)で撮影するには、最低転送保証速度が『30MB/s』である必要があります。『UHSスピードクラス:3〜』『ビデオスピードクラス:V30〜』を選びましょう。
【AQUOS sense10で使えるジェスチャー機能】頻繁に使うアプリやウォレットを直感的に素早く起動
AQUOS sense10には便利なジェスチャー(ショートカット)機能が用意されています。
- カメラ/ウォレットを開く:電源ボタンを2回押す
- 電源ボタンメニュー表示/アプリを起動:電源ボタンを長押し
- ロック画面を表示:画面をタップ
- 好みのアプリを起動(Payトリガー):指紋でロック解除後に指を当てたままにする
デジタルアシスタントを変更する方法
- 『設定』を開いて検索ボックスに『デフォルト』と入力
- 一覧から『デフォルトのデジタルアシスタントアプリ』を選択
- 利用したいデジタルアシスタントアプリ(ChatGPTなど)を選択

ロック解除→アプリ起動までをシームレスに行えるPayトリガー
Payトリガーは、指紋でロック解除後に指をあてたままの状態にすると『好みのアプリを起動する』機能。『Googleウォレット』『楽天ペイ』『PayPay』といった支払い系に加え、『YouTube』『Chrome』『Rakuten Link』なども登録可能。『電源ボタン2回押し』のジェスチャーと組み合わせれば効率性を高められます。

【AQUOS sense10ので使える留守番電話】無料で使える簡易留守録が『文字起こし』対応でより便利に
オプション加入不要で端末内に録音データを保存。細かい設定も可能
AQUOS sense10では『簡易留守録』という留守番電話機能を利用可能。通信業者の『オプションサービス(有料)』に加入せずとも『無料』で使えるのが大きなポイントです。各種設定や録音した内容の確認は簡易留守録アイコンから。

簡易留守録の『設定』項目から、『自動応答』をONにすると同機能を利用可能に。マナーモードと連動させることも。

応答メッセージは『アシスタント』『標準ボイス』『男性ボイス』と3種類用意。

着信から自動応答メッセージが流れるまでの時間は『1秒〜55秒』の間で設定出来ます。

知らない相手からの電話は出る前に自動確認。『迷惑電話』『特殊詐欺』対策が可能
連絡先に登録していない相手からの着信に対して『特別な設定』を行うことも。ONにすると電話に出る前に自動音声を流し、相手の声を録音。

自動音声モードの内容な『お名前確認』『迷惑電話対策』『特殊詐欺対策』の3種類。同設定は電話アシスタントの自動応答より優先され、音声の再生完了から30秒経過するとガイダンスを流して通話終了。利用者がスマートフォンに慣れていない高齢の場合などは安心感が増します。

録音データを文字に自動変換!効率的に内容を確認出来るように。オフラインでも動作
旧モデルも留守番電話機能は利用出来ましたが、AQUOS sense10ではついに『録音内容の自動文字起こし』をサポート。文字起こしのデータ処理は『デバイス内』『クラウド』に分類。クラウド処理の場合は、外部サーバーに音声データが転送されるので『プライバシー』の部分が気になるという人は多いはず。
AQUOS sense10の文字起こしに関しては、『デバイス内』『クラウド』といった公式な記載が特になし。『データ通信:OFF』『通話:ON』の状態で、簡易留守録がどのように機能するかテストしてみました。

音声は従来通り端末内に保存。文字起こしがクラウド処理の場合は『ネットワークに接続出来ません』といった警告が出るはず。ところがAQUOS sense10では、オフライン環境でも『生成中』と表示。

1分程度の音声データを数十秒で文字起こし完了。音声だけでなく、文字起こしも『端末内で処理』している可能性が高いです。

文字起こしの内容は一部『誤変換』を含みますが、文脈から理解可能な程度。音声を再生せずに、短時間で相手の伝えたいことを効率的に把握出来ます。
【AQUOS sense10の通話機能】未来のAIノイズキャンセル『自分の声だけ届ける』を使用すると『他の人の大きな声』が相手に聞こえなくなる

電話アプリで通話中に『自分の声だけ届ける』をタップするか、AQUOSトリックから『Vocalist→周囲のノイズを抑える→話すとき』をONにすると、周囲の雑音が軽減して自分の音声が相手に聞こえやすく。実際に検証してみると、ON/OFFで『聞き取りやすさ(通話相手)』が変わります(OFFの状態でもそれなりに雑音はカットされていると感じた)。


『Vocalist→自分の声だけ届ける』から声の登録(40秒程度テキストを読む)を行って雑音カットの精度を高めることも。

電話の向こうから聞こえてくる雑音を抑える機能も備えますが、こちらに関してはあまり効果を実感出来ませんでした(利用環境によって異なる可能性あり)。
【AQUOS sense10ので設定出来る3種類のホームアプリ】AQUOS sense10は『一般向け』『高齢者向け』『子供向け』とユーザーに合わせて簡単にカスタマイズ可能
AQUOS sense10には『AQUOS Home(デフォルト)』『AQUOSかんたんホーム』『AQUOSジュニアホーム』といった3つのホームアプリが用意されています。

かんたんモードを活用すると『文字を大きく』『はっきりビュー』など高齢者が使いやすい設定を一度に行える
デフォルトのAQUOS HomeからAQUOSかんたんホームに切り替えると、AQUOS sense10が『かんたんスマホ』に早変わり!アプリのアイコンが大きく見やすくなり、一番下の列には3つの連絡先へのショートカットが目立つカタチでレイアウト。

AQUOSトリック→かんたんモードからも設定が可能。かんたんモードではかんたんホームへの変更に加えて『明るい背景色に変更』『大きい文字サイズに変更』『3ボタンナビゲーション』『はっきりビュー(文字や地図をはっきり表示)』『長押しする時間の調整(長め)』を一度に行えます。

同端末には『迷惑(詐欺)電話防止』など、スマートフォンに慣れていない人に向けた機能を搭載。かんたんモードと組み合わせることで、より安心した利用環境を構築出来ます。
防犯アラートなど子供向けにスマートフォンを設定するなら『ジュニアモード』から
ホームアプリを『AQUOSジュニアホーム』に切り替えると、ホーム画面下部分に4つの連絡先へのショートカットが表示。

AQUOSトリック→ジュニアモードからも設定が可能。ジュニアモードでは、ジュニアホームへの変更に加えて『明るい背景色に変更』『リラックスビュー』『防犯アラート(かばんに入れたまま降るなどで大きな音を鳴らす)』『緊急SOS(電源ボタンを5回以上素早く押すことで緊急通報)』『ファミリーリンク(利用状況の把握や利用制限を設定)』といった子供向けの設定を行えます。



【テザリングオート】AQUOS sense10が設定したエリア(家や職場)に入ったら(出たら)自動的にモバイルWi-Fiルーター化
面倒な『テザリングON/OFF』を自動化する方法
光回線の契約なしで『パソコン』『タブレット』といったデバイスを所有する人の大半は、スマートフォンをモバイルWi-Fiルーター代わりに『テザリング』しているはず。しかし何度もテザリングの『ON/OFF』を繰り返すのは正直面倒です。
AQUOS sense10は『テザリングオート』という機能を備えており、『特定の場所で自動的にテザリングON』『特定の場所以外ではテザリングOFF』といった自動化が可能。

テザリングオートを利用するには、まず『場所の設定』を行います。

『位置情報のアクセス許可』が表示されたら次へ。権限→位置情報から『常に許可』を選択。

設定画面まで戻り、『場所の名前『テザリングする場所(ピンポイントでなくてもOK)』を入力して登録ボタンを選択。

テザリングする場所は『場所の設定』から追加で登録可能です。

もし『家(特定の場所)を出たらテザリングをONにしたい』のであれば、『テザリングがONになるとき』を『設定した場所から出るとON』に変更すればOKです。

『スマートフォンを充電しながらテザリング』という人が多いかもしれませんが、『充電(急速)』『テザリング』の同時利用は内部温度上昇の原因に。リチウムイオン電池は一般的に45度を超えると劣化しやすくなるとされているので、気温が高い時期は特に注意が必要です。
充電しながらテザリングするなら電池の負荷を軽減させる『インテリジェントチャージ』を組み合わせて使おう
AQUOS sense10の『インテリジェントチャージ(制限容量まで充電)』を利用すると、残量が約90%を超えた時点で電池の負荷を大きく軽減させる『ダイレクト給電』に自動シフト。安定した環境で長時間テザリング(オート)可能です。

【AQUOS sense10のUSB規格は3.2 Gen 1】有線で『高速データ転送』『映像出力』が可能
スマートフォンのUSB Type-Cポートは『USB2.0』が一般的。AQUOS sense10はミドルクラスながら『USB 3.2 Gen 1』の上位規格をサポート。最大『5Gbps(理論値)』の速度でデータ転送が可能です。
| 規格(バージョン) | 最大転送速度(理論値) |
| USB 2.0 | 480Mbps |
| USB 3.0 | 5Gbps |
| USB 3.1 Gen 1 | 5Gbps |
| USB 3.1 Gen 2 | 10Gbps |
| USB 3.2 Gen 1 | 5Gbps |
| USB 3.2 Gen 2 | 10Gbps |
加えてビデオインターフェイス規格『DisplayPort v1.4』にも対応しており、外部ディスプレイに有線で映像出力が可能。Wi-Fiネットワークを使用したミラーリングは『レシーバー』が必要になるだけでなく、高い確率で『遅延』が発生。実用的な用途は限られます。
AQUOS sense10の有線接続は『ケーブル1本』でモバイルディスプレイなどに映像を出力。遅延もほぼ発生しないので、動画は『画質』『フレームレート』を落とさずに表示。『事務仕事』『ゲームプレイ』『プレゼン』もストレスなく行えます。

外部ディスプレイ出力時は『横表示』がメインに。『ホーム画面の回転を許可』をONにすると、操作性が向上します(ディスプレイによってはアスペクト比がズレる)。

AQUOS sense10ではAQUOS sense9のケースが使える
私が所有するAQUOS sense9のケースをAQUOS sense10に装着してみると、違和感なくジャストフィット。公式サイズは『AQUOS sense9:約149mm×約73mm×約8.9mm(突起部除く)』『AQUOS sense10:149mm×73mm×8.9mm(突起部除く)』。1mmの違いもなく『同じ』です。
『ボタン』『ホール』『カメラ』位置が微妙にズレている場合もありますが、所有ケースで確認する限りそれらも問題なし。全てのケースが合うという確証はありませんが、『フィットする型落ち品』を安く購入出来たらラッキーですね。



AQUOS sense10で楽天モバイルを使えるか
AQUOS sense10は楽天モバイルの主な通信バンド(4G:Band3/Band18※パートナー回線/Band 28、5G(sub6):Band n77)をサポートしています(eSIM対応)。

実機で通話アプリRakuten Linkの動作状況を確認したところ『通話』『SMSメッセージ送受信』『ビデオ通話』を問題なく行うことが出来ました(同アプリの特性上、電波状況により若干遅延。Wi-Fiからモバイルネットワーク接続に切り替えると改善する場合あり)。
驚いたのは、自分の音声を相手に聞こえやすくする『自分の声だけ届ける(Vocalistの話すとき)』がRakuten Linkでも機能したこと。驚きの効果を得られるので、周りが騒がしい場所では同機能を活用しましょう。


AQUOS sense10の日本発売日
2025年11月13日(木)
AQUOS sense10のSHARP直販価格(オープンマーケット向け)
- 6GB/128GBモデル:62,700円(税込)
- 8GB/256GBモデル:69,300円(税込)

AQUOS sense10のアップデート保証期間
- セキュリティアップデート:発売日から5年
- OSアップデート:発売日から最大3回
AQUOS sense10の同梱品
- スマートフォン
- クイックスイッチアダプター
- クイックスタート
【AQUOS sense10のスペック】主な仕様
カラー
- デニムネイビー
- カーキグリーン
- ペールピンク
- ペールミント
- フルブラック
- ライトシルバー
メモリとストレージ
- 6GB/128GB、8GB/256GB(デバイスにプリインストールされているOSとソフトウェアの容量により、使用できるメモリとストレージは合計容量よりも少なくなる)
- メモリ(RAM):LPDDR4X
- ストレージ(ROM):UFS 2.2
寸法
- 高さ:149mm
- 幅:73mm
- 厚さ:8.9mm
- 重量:166g
プロセッサー
- 種類:Snapdragon® 7s Gen 3 Mobile Platform(4nm 製造プロセス)
- 周波数/コア数:2.5GHz + 2.4GHz + 1.8GHz オクタコア
ディスプレイ
- サイズ:約6.1インチ
- リフレッシュレート:1〜240Hz(可変駆動)※なめらかハイスピード表示およびゲーミングメニューの登録ゲーム設定をONにしたアプリでは毎秒120回の表示更新に連動して間に黒画面を挿入し、OFF時(毎秒60回表示状態が変化)の4倍の毎秒240回の表示状態の変化を実現。アプリケーション側の仕様により、4倍速(240Hz)表示にならない場合がある。
- 素材:Pro IGZO OLED
- 解像度:2,340×1,080(フルHD+)
- 全白輝度:1,500nit
- ピーク輝度:2,000nit
- 画質エンジン:リッチカラーテクノロジーモバイル
- なめらかハイスピード表示:対応
バッテリーと充電
- 容量:5,000mAh(標準容量)
- 給電W数:36W
- 充電時間:約90分
- 連続通話時間(静止時):約3,230分(VoLTE)
- 連続待受時間(静止時):約1,050時間( LTE、6GB/128Gモデル)、約940時間(LTE、8GB/256GBモデル)
- 充電規格:USB Power delivery Revision3.0
リアカメラ
メインカメラ(標準)
- 有効画素数:5,030万画素
- 焦点距離:23mm相当
- F値:1.9
- イメージセンサーサイズ:1/1.55インチ
- 手ぶれ補正:光学式、電子式
- 視野角:84度
超広角カメラ
- 解像度:5,030万画素
- 焦点距離:13mm相当
- F値:2.2
- イメージセンサーサイズ:1/2.5インチ
- 手ぶれ補正:電子式
- 視野角:122度
画質エンジン
- ProPix
フロントカメラ
- 解像度:3,200万画素
- 焦点距離:25mm相当
- F値:2.2
- 手ぶれ補正:電子式
- 視野角:80度
AQUOS便利機能
- Vocalist(ボーカリスト)
- ロック・ホームフォトシャッフル(最近の写真からおすすめ対応)
- Payトリガー
- スクロールオート
- Clip Now
- ゲーミングメニュー
- ジュニアモード
- かんたんモード
- 迷惑電話対策
- Bright Keep
- テザリングオート
- インテリジェントチャージ
- エモパー Ver.13.2(出荷時)
- My AQUOS
- からだメイト(歩数計)
- Smart home HUB
Micro SDカード
- 対応(最大2TB)
生体認証
- 顔認証(マスク対応)
- 指紋認証
おサイフケータイ(FeliCa)
- 対応
ネットワークと接続
- SIM(nanoSIM/eSIMDSDV対応)
- 対応バンド
- 5G NR(sub6):n1 / n3 / n28 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79
- 4G LTE(FDD-LTE):B1 / B2 / B3 / B5 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B21 / B28
- 4G LTE(TD-LTE):B38 / B39 / B40 / B41 / B42
- 3G W-CDMA:-
- 2G GSM:-
Wi-Fi
- IEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi6E)
Bluetooth
- バージョン:5.2
- プロファイル:HSP、HFP、A2DP、AVRCP、HID、OPP、SPP、PBAP、PAN、HOGP、BAP、CAP、CCP、CSIP、MCP、HAP、PBP、TMAP、VCP
防水/防塵/MIL規格
- IPX5/IPX8/IP6X/MIL-STD-810G準拠・ 耐衝撃(落下)など全16項目
- MIL-STD-810G:耐衝撃(落下)
- MIL-STD-810H:防水(浸漬)/ 防水(雨滴)/ 耐振動 / 防湿 / 高温保管(固定)/ 高温保管(変動)/ 高温動作(固定)/ 高温動作(変動)/ 低温動作 / 低温保管 / 温度耐久(温度衝撃)/ 低圧保管 /低圧動作 / 氷結(結露) / 氷結(氷結)
オーディオ・動画再生
- ステレオスピーカー(耳元/口元:Box型)
- ハイレゾ/ハイレゾワイヤレス:対応
ナビゲーションと測位
- GNSS (GPS、GLONASS、Beidou、Galileo、QZSS(みちびき))対応
接続端子
- インターフェイス:USB Type-C
- USBバージョン:USB3.2 Gen1
- Display Port:対応(DisplayPort v1.4)
- イヤフォンジャック:非搭載
UI
- AQUOS UX
AQUOS sense10にお勧めなSIM
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(◎)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)、Band 28(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
実際に使った上で感じたAQUOS sense10のメリットとデメリット

- 音声通話のクオリティを向上させるAI機能『自分の声だけ届ける』の効果が絶大
- 高い電力効率によるトップクラスの電池もち
- 日常から夜景まで、何気ない風景を『作品レベル』に引き上げるリアカメラ
- 適当に撮っても『美しい構図』に補正してくれるインテリジェントフレーム
- 料理を『美味しそう』に写す高精度なAI影除去
- 最大『240fps』の超滑らか表示を可能にする『なめらかハイスピード』。ゲームからSNSまで幅広くサポート
- 片手持ちが余裕な『約166g』のコンパクト軽量設計
- Micro SDカードで最大『2TB』保存領域を拡張出来る
- 無料で使える簡易留守録機能が『自動文字起こし』に対応
- 『一般』『高齢者』『子供』とユーザーに合わせて変更可能なホーム画面
- 家に帰ったら自動的に『モバイルWi-Fiルーター』が可能なテザリングオート
- 電池に負荷をかけずにスマホのパフォーマンスを落とさず充電可能なインテリジェントチャージ
- AQUOS sense9のケースが使える(全てかは不明)
- 米軍調達規格『MIL-STD-810G準拠』の高い堅牢性
- 最高水準の防塵防水規格(IP68)をサポート
- USB 3.2 Gen 1対応。有線で最大5Gbpsの高速データ転送や映像出力が可能
- FeliCa ICチップ搭載でおサイフケータイが使える
- 環境に合わせてビットレートを自動可変する『aptX Adaptive』、次世代コーデック『LE Audio(LC3)』をどちらもサポート
- カメラアプリの画像処理に時間がかかる
- 長く使っていると背面に汚れが目立つ(フルブラックの場合)
- 充電器やケースが付属しない
AQUOS sense10に関するQ&A
- AQUOS sense10はワイヤレス充電に対応していますか?
ワイヤレス充電に非対応です。
- AQUOS sense10ではおサイフケータイを使えますか?
使えます
- AQUOS sense10にケースは付属しますか?
付属しません。
- AQUOS sense10に充電器は付属しますか?
付属しません。
- 出荷時にAQUOS sense10の画面にフィルムは貼られていますか?
貼られていません。
- AQUOS sense10のカメラはマクロ撮影に対応していますか?
超広角カメラでマクロ撮影が可能です。
- AQUOS sense10の防塵防水性能は?
最上位クラスとなるIP68に準拠しています。
- AQUOS sense10ではeSIMを使えますか?
使えます。
- 標準カメラアプリの影除去が機能しない
影除去とAIをどちらもONにしてください。
- AQUOS sense10のUSB伝送規格は?
USB 3.2 Gen 1です。
