SHARPのAQUOS senseシリーズと言えば、ひと昔まえまでは『壊れづらさ』に重きを置いた『女性向けのスマートフォン』というイメージでした。最上位の防塵防水規格『IP68』に加え、米軍調達規格となる『MIL-STD-810H』にも準拠。FeliCa ICチップを搭載しているので『おサイフケータイ』も使える。性能云々よりも『扱いやすいスマートフォン』として定着。
AQUOS senseシリーズの『ハード面での本格的進化』を個人的に感じたのは、『AQUOS sense6』あたりから。IGZOが液晶から『有機EL』にアップグレードされ、AQUOS sense7ではメインカメラの『イメージセンサー』を大型化。
AQUOS sense8ではSocに『Snapdragon 6 Gen 1』を採用。スマートフォンの性能を数値化してくれるAnTuTu Benchmarkのトータルスコアが、ついに『50万』を超えてきました(スコアに伴い体感速度も向上)。
モデルチェンジごとにディスプレイやカメラの最適化が進み、AQUOS sense8時点で動作や画質はかなり安定。ディスプレイはフレームの間に黒画像を差し込む上位モデル譲りの機能が追加され、ミドルクラスとは思えない滑らかさに。
IGZO有機ELは『低消費電力駆動』であることが大きな特徴のひとつ。ディスプレイの明るさを照度計で50LUX程度に合わせ、YouTubeで動画を1時間30分再生するという独自検証では、電池の減りがわずか『-4%』という驚きの結果に。
個人的に『かなり仕上がった』と感じていたAQUOS sense8。もうAQUOS senseシリーズに『これ以上』を期待するのは酷だろう。さらに上の性能を求めるなら、大人しく上位モデルを購入した方が。
もし上下関係を無視してAQUOS senseシリーズに求めるならば、『ココをこうして欲しい!』という部分が『3つ』ありました。そして驚いたことに、AQUOS sense9ではその3つが全てアップグレードされていたのです。