スマートフォンを選ぶ上で重視したいのが『電池もち』。消費電力と電池容量のバランスが悪いスマートフォンは、外出先で『電池切れ』となり大惨事に。電池切れがトラウマとなり、『重いモバイルバッテリー』をかかさず持ち歩いているという人は少なくないはず。
最近発売されているスマートフォンは電池の大容量化が進み(ほぼ4,000mAh以上)、Socの電力効率も大幅に改善されたので、一般的な使い方においては『極端に電池持ちが悪い』という端末が無くなりました。
よって『電池もち』より重視すべきは『充電速度』。理由はとても単純です。例えばAより『1.3倍』電池もちの良いBというスマートフォンがあったとします。しかしAの充電速度はBの『1/3』。
外出前に電池残量が『殆ど無い』ことに気づいて充電を開始すると、Bのスマートフォンが20%充電を終えたタイミングでAはまだ『6.5%』程度。結果的に外出先で長く使えるのは、電池もちで劣る『B』という事になります。
充電速度は『メーカー』『端末』によって大きな開きあり。充電速度が遅いままのスマートフォンメーカーは、『その分野に開発資金を投じていない』可能性が高いです。『バッテリーにやさしい充電』などという表記は、『ただの低速充電』を示す場合が大半。
そしてスピードが上がるほど『バッテリーにやさしくない充電』というわけでもありません。スマートフォンに使用されているリチウムイオン電池は、一般的に『45度以上』で劣化しやすい状態になるとされています。
よって充電時に内部温度が45度を超えていれば、『やさしくない充電』と判断されても仕方ないと言えるでしょう。しかし『充電時に端末が熱くなる』というだけでは、情報が足りず劣化の原因にもなりえません。
私は先日、『Motorola edge 40』『OPPO Reno9 A』『Google Pixel 7a』『Motorola moto g53j 5G』を使用して電池もちの比較を行いました。今回は『5分でどの程度充電出来るか』を検証することに。
Motorola edge 40 | OPPO Reno9 A | Google Pixel 7a | Motorola moto g53j 5G | |
Soc | Dimensity 8020 | Snapdragon 695 5G | Tensor G2 | Snapdragon 480+ 5G |
電池容量 | 4,400mAh | 4,400mAh | 4,385mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 有線:最大68W 無線:最大15W |
有線:最大18W | 有線:最大18W 無線:最大7.5W |
最大18W |
画面サイズ | 6.55インチ | 6.4インチ | 6.1インチ | 6.5インチ |
画面タイプ | 有機EL | 有機EL | 有機EL | 液晶 |
画面解像度 | FHD+(1,080 x 2,400) | FHD+(1,080 x 2,400) | FHD+(1,080 x 2,400) | HD+ (1600 x 720) |
最大リフレッシュレート | 144Hz | 90Hz | 90Hz | 120Hz |
重さ | 約171g | 約183g | 約193.5g | 約183g |
充電器とUSBケーブルはMotorola edge 40に付属のもの(最大67W出力)を使用。電池残量を50%付近に調整しているので、『過充電保護で速度が遅くなっている』という事も無いと思います。検証結果は下記の通り(USBテスター使用)。
Motorola edge 40 | OPPO Reno9 A | Google Pixel 7a | Motorola moto g53j 5G | |
充電開始前 | 56% | 52% | 56% | 55% |
5分充電後 | 72% | 59% | 60% | 61% |
増えた電池残量 | +16% | +7% | +4% | +6% |
増えた電池容量 | 2,634mWh | 1,391mWh | 967mWh | 1,438mWh |
内部温度 | 42度 | 34度 | 33度 | 38度 |
充電量が一番多かったのは、Motorola edge 40で『2,634mWh』。Pixel 7a比較で約2.7倍です。内部温度は『42度』と高めですが、途中電流値をコントロールして『45度以上に上がらない』ように調整していました。
今回の検証は冷房を『30度』に設定した室内で行っているので(冷房30度に扇風機の組み合わせが私の中では最適)、涼しい季節はさらに速度が上がり充電量が増えるでしょう。
Motorola edge 40は『最適化充電』という機能を備えており、同機能をONにすると普段の接続状況を学習して充電パターンを確立。『80%を超えて充電している時間』を極力短くし、電池への負荷を軽減させます。単純に素早く充電するだけでは無いのです。
Pixel 7aは内部温度を『33度』とかなり低く抑えられていますが、その分充電は遅め。OPPO Reno9 Aは内部温度を『34度』に低く保ちつつ、moto g53j 5Gに次ぐ『1,391mWh』を達成。
OPPOは『VOOC』という高速充電技術を開発しているので、『充電技術を疎かにしているメーカー』とは区別すべき。OPPO Reno9 Aの充電速度は上位と比較して遅めですが、今回の検証により効率性の高さは実証されました。
ちなみに、Motorola edge 40に付属する充電器の重量は『約72g(Anker Nano II 65Wは約112g)』。Motorola edge 40の重量が約171gなので、2つ合わせて『約243g』。iPhone 14 Pro Max(240g)からの乗り換え先にいかがでしょう。
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Motorola edge 40を購入すべきポイント
- SocにMediaTek社のDimensity 8020を搭載し、主にグラフィックの処理を担当するGPU性能が飛躍的に向上
- メインカメラのレンズがF1.9からF1.4に大口径化。F値が小さくなるほど光の取り込み量が増し、加えてボケ味を活かした描写も可能に
- 揺れに合わせてレンズ動かし、物理的に手ブレを補正する光学式手ブレ補正機能
- Omni-directional(全方位型) PDAFにより被写体に素早くフォーカス
- APU570の採用によりノイズリダクション、露出調整、物体追跡などを強化
- 超広角カメラ(1,300万画素)はマクロ撮影に対応
- 背景をぼかすポートレートモードやクアッドピクセルテクノロジーに対応する3,200万画素のフロントカメラ
- 曲面3Dガラスを採用する6.55インチの有機ELディスプレイ
- 144Hzの最大リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換え可能な回数)と360Hzの最大タッチサンプリングレート(1秒間にタッチに反応する回数)により滑らかな表示と優れた操作性を実現
- 最大68Wの超急速充電技術(68W TurboPower™)により、約10分で最大12時間の駆動時間を確保
- 最大68Wの超急速充電に対応する充電器が同梱
- USBケーブルを使わないワイヤレス充電(最大15W)対応
- FeliCa(おサイフケータイ)に対応。財布の中身をスマートフォンの中に移して身軽に外出
- 最高レベルの防塵防水規格IP68に準拠。キッチン、プール、キャンプ場などスマートフォンを気兼ねなく使える場所が一気に増える
- セキュリティ&プライバシー保護機能Moto Secureにより、様々な脅威から情報を守り安全を確保
- OFDMA技術で回線の混雑を回避しつつ、WPA3によりセキュリティを強化。通信速度も向上したWi-Fi 6対応
- DOLBY ATMOSをサポートするデュアルステレオスピーカー
- メモリ8GB、ストレージ256GBの大容量モデル
- ハイエンドモデルへの採用が一般的な高速ストレージ規格UFS3.1採用
- マスク装着時もスタイリッシュに素早くロックを解除するディスプレイ指紋認証
- ファッションのアクセントにもなるヴィーガンレザー加工モデル(イクリプスブラック)を用意
- NTTドコモ、SoftBank、au、楽天モバイルといった複数の通信回線に対応。格安SIMも選び放題
Motorola edge 40の主な仕様
Motorola edge 40 | |
---|---|
Soc | MediaTek Dimensity 8020 |
容量 | 8GB/256GB メモリ:LPDDR4X ストレージ:UFS 3.1 |
電池 | 4,400mAh(有線充電:68W、無線充電:15W) |
重量 | 約167g(ブルー)/約171g(ブラック) |
サイズ |
|
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS,AGPS,LTEPP,SUPL,Glonass,Galileo |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 |
SIM | nano SIM+eSIM |
防塵防水 | IP68 |
指紋認証 | ディスプレイ |
おサイフケータイ | 対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
スピーカー | ステレオ(Dolby Atmos) |
Ready For | 対応(ワイヤレス/PC) |
OS | Android™ 13 |
Motorola edge 40にお勧めな格安SIM
- 5G NR:n1/n3/n28/n41/n77/n78
- 4G-LTE:
B1/B2/B3/B4/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B39/B40/B41/B42 - 3G: W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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