Motorola edge 40が魅せた薄型軽量の新境地。GPUスコア2倍向上。CPUマルチコアはPixel 7a超え

Motorola edge 40のGeekbench 6、3DMarkスコア

2023年も止まらない物価高。生活必需品である『スマートフォン』もその影響をモロに受けており、『価格』と『性能』の伴った端末がなかなか登場しなくなりました。

5月11日に発売を開始したGoogleの『Pixel 7a』は、上位モデル『Pixel 7 Pro』と同じSoc『Tensor G2』を搭載。それでいて『62,700円(税込)』という控えめな価格設定。久しぶりに出た『コスパの高いスマートフォン』に日本市場は歓喜。

2023年7月21日には、Pixel 7aの対抗馬になりうる『Motorola edge 40』が登場。Socにハイミドル向けの『Dimensity 8020』を搭載しつつ、『おサイフケータイ(FeliCa)』『防塵防水(IP68)』を備える充実ぶり。

Pixel 7aの防水等級は『IPX7』と、Motorola edge 40のワンランク下。つまり『防水性能』に特化して見れば、Motorola edge 40の方が上です。

製品外部からの有害な影響を伴う水の侵入に対する保護等級(一般財団法人日本品質保証機構より)

6 IPX6 製品に対するあらゆる方向からの暴噴水(100ℓ/min)に対して
保護されている
7 IPX7 水に浸しても影響がないように保護されている
8 IPX8 潜水状態での使用に対して保護されている。IPX7より厳しい条件の
中で使用するもの

ここからはベンチマークアプリで端末の性能を数値化していきます。通常であれば最初に『AnTuTu Benchmark』を使用するのですが、Motorola edge 40はGPUスコアを計測する3DBenchのバージョンが『Lite』。Pixel 7aと検証環境が異なるので今回は割愛。

まずは『Geekbench 6(CPU)』でCPUのパフォーマンスを比較。

Pixel 7a CPU

Geekbench 6(CPU)でPixel 7aのCPU性能を実測

Motorola edge 40 CPU

Geekbench 6(CPU)でMotorola edge 40のCPU性能を実測

単独で処理を行うシングルコアは、Pixel 7aが『1441』でMotorola edge 40は『1120』。

Tensor G2はプライムコア2つ(Cortex-X1×2@2.85 GHz)、パフォーマンスコア2つ(Cortex-A78×2@2.35GHz)、高効率コア4つ(Cortex-A55×4@1.8GHz)といった構成。プライムコアがシングルコアの数値を高めています。

複数のコアで同時に処理を行うマルチコアは、Pixel 7aが『3453』でMotorola edge 40は『3677』。こちらはMotorola edge 40が高いスコアを記録。

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Dimensity 8020はパフォーマンスコア4つ(Cortex-A78×4@2.6GHz)、高効率コア4つ(Cortex-A55×4@2GHz)といった構成。プライムコアは備えませんが、パフォーマンスコアと高効率コアのクロック周波数(処理するスピード)がどちらもTensor G2より高い数値。

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噛み砕いて説明すると、プライムコアは『超優秀なシェフ』、パフォーマンスコアは『優秀なシェフ』、高効率コアは『アシスタント』的なイメージ。

Pixel 7aには超優秀なコックが2人います。ただし優秀なコックとアシスタントの腕前がMotorola edge 40に劣るので、全員で一緒に調理(データ処理)をした時のパフォーマンスはMotorola edge 40が上回るということです。

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続けてグラフィック処理能力を検証。Geekbench 6(GPU)と3DMark(Wild Life)のスコアを見ていきましょう。

Pixel 7aのゲーム性能

Geekbench 6(GPU)でPixel 7aのGPU性能を実測

Pixel 7aゲーム性能

3DMark(Wild Life)でPixel 7aのGPU性能を実測

Motorola edge 40 GPU性能

Geekbench 6(GPU)でMotorola edge 40のGPU性能を実測

Motorola edge 40 Wild Life

3DMark(Wild Life)でMotorola edge 40のGPU性能を実測

予めお伝えしておくと、Pixel 7a、Motorola edge 40はどちらも『3Dゲームプレイ』をメインの利用目的として購入すべき端末ではありません。原神を最高のグラフィック設定(60fps)でプレイするには不向きです。

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Geekbench 6(GPU)のスコアは、『4735』を記録したMotorola edge 40が『4646』のPixel 7aを上回る結果に。ただし3DMarkのスコアは下記の通り異なります。

Pixel 7aはOverall scoreが『6359』で平均フレームレートが『38.10(fps)』。Motorola edge 40はOverall score『4482』、平均フレームレート『26.80(fps)』。

結果がやや曖昧なので、別の機会にゲームプレイ時のフレームレートを実測して再度比較検証する予定。

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Motorola edge 40の前モデルMotorola edge 20は、CPU性能が『高め』でGPU性能は『控えめ』な、一般使いに特化したスマートフォン。『薄型軽量デザイン』と『素早いレスポンス』を実現出来たのは、GPUの部分を削ったから。

Motorola edge 20 ゲーム性能

3DMark(Wild Life)でMotorola edge 20のGPU性能を実測

Motorola edge 20のゲーム性能

Geekbench 6(GPU)でMotorola edge 20のGPU性能を実測

Motorola edge 40の『Geekbench 6(GPU)』『3DMark(Wild Life)』スコアは、Motorola edge 20比較でどちらも2倍近く向上。

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Motorola edge 40Motorola edge 20からディスプレイサイズを0.15インチ縮小させていますが、GPU性能をこれだけ高めつつ、電池容量まで増やして『約7.49mm/約167g(ルナブルー)』の薄型軽量を維持しているのはある意味奇跡。

Pixel 7a Motorola edge 20 Motorola edge 40
画面サイズ 6.1インチ 6.7インチ 6.55インチ
本体の厚み(最薄部) 約9mm 約6.99mm 約7.58mm(イクリプスブラック)、約7.49(ルナブルー)
電池容量 4,385mAh 4,000mAh 4,400mAh
重さ 約193.5g 約163g 約171g(イクリプスブラック)、約167g(ルナブルー)

これからさらに検証を続けていきますが、Asphalt 9(60fps設定)をプレイしても『不自然な発熱』は確認出来ず、電池の減りも緩やか(リフレッシュレートは『自動』設定)。立体ディスプレイが手に気持ち良くフィットします。

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先述している通り、『3Dゲームプレイを目的』に購入するスマートフォンではありません。しかしグラフィッククオリティを少し落とせば、3Dゲームまで遊べてしまうMotorola edge 40。『新世代の薄型軽量スマートフォン』が、満を持して誕生しました。

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Motorola edge 40を購入すべきポイント

  • SocにMediaTek社のDimensity 8020を搭載し、主にグラフィックの処理を担当するGPU性能が飛躍的に向上
  • メインカメラのレンズがF1.9からF1.4に大口径化。F値が小さくなるほど光の取り込み量が増し、加えてボケ味を活かした描写も可能に
  • 揺れに合わせてレンズ動かし、物理的に手ブレを補正する光学式手ブレ補正機能
  • Omni-directional(全方位型) PDAFにより被写体に素早くフォーカス
  • APU570の採用によりノイズリダクション、露出調整、物体追跡などを強化
  • 超広角カメラ(1,300万画素)はマクロ撮影に対応
  • 背景をぼかすポートレートモードやクアッドピクセルテクノロジーに対応する3,200万画素フロントカメラ
  • 曲面3Dガラスを採用する6.55インチの有機ELディスプレイ
  • 144Hzの最大リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換え可能な回数)と360Hzの最大タッチサンプリングレート(1秒間にタッチに反応する回数)により滑らかな表示と優れた操作性を実現
  • 最大68Wの超急速充電技術(68W TurboPower™)により、約10分で最大12時間の駆動時間を確保
  • 最大68Wの超急速充電に対応する充電器同梱
  • USBケーブルを使わないワイヤレス充電(最大15W)対応
  • FeliCa(おサイフケータイ)に対応。財布の中身をスマートフォンの中に移して身軽に外出
  • 最高レベルの防塵防水規格IP68に準拠。キッチン、プール、キャンプ場などスマートフォンを気兼ねなく使える場所が一気に増える
  • セキュリティ&プライバシー保護機能Moto Secureにより、様々な脅威から情報を守り安全を確保
  • OFDMA技術で回線の混雑を回避しつつ、WPA3によりセキュリティを強化。通信速度も向上したWi-Fi 6対応
  • DOLBY ATMOSをサポートするデュアルステレオスピーカー
  • メモリ8GB、ストレージ256GBの大容量モデル
  • ハイエンドモデルへの採用が一般的な高速ストレージ規格UFS3.1採用
  • マスク装着時もスタイリッシュに素早くロックを解除するディスプレイ指紋認証
  • ファッションのアクセントにもなるヴィーガンレザー加工モデル(イクリプスブラック)を用意
  • NTTドコモSoftBankau楽天モバイルといった複数の通信回線に対応。格安SIMも選び放題
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Motorola edge 40の主な仕様

Motorola edge 40
Soc MediaTek Dimensity 8020
容量 8GB/256GB
メモリ:LPDDR4X
ストレージ:UFS 3.1
電池 4,400mAh(有線充電:68W、無線充電:15W)
重量 約167g(ブルー)/約171g(ブラック)
サイズ
  • 高さ約158.43mm
  • 幅約71.99mm
  • 奥行き約7.49mm
画面
  • サイズ:6.55インチ
  • 種類: POLED
  • 解像度:1080×2400ピクセル
  • リフレッシュレート:最大144Hz
  • タッチサンプリングレート:最大360Hz
  • ピーク輝度:1,200nit
  • HDR10+
  • DCI-P3
カメラ
リアカメラ
  • メインカメラ
    解像度:5,000万画素
    F値:1.4
    焦点距離:不明(35mm換算)
    オートフォーカス:全方位型PDAF
    手ブレ補正:光学式
  • 超広角カメラ
    解像度:1,300万画素
    F値:2.2
    マクロ撮影:対応
    視野角:120度
フロントカメラ
  • 解像度:3,200万画素
    F値:2.4
イヤフォンジャック 非対応
位置情報 GPS,AGPS,LTEPP,SUPL,Glonass,Galileo
Wi-Fi Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.2
SIM nano SIM+eSIM
防塵防水 IP68
指紋認証 ディスプレイ
おサイフケータイ 対応
Micro SDカード 非対応
スピーカー ステレオ(Dolby Atmos)
Ready For 対応(ワイヤレス/PC)
OS Android™ 13

Motorola edge 40にお勧めな格安SIM

  • 5G NR:n1/n3/n28/n41/n77/n78
  • 4G-LTE:
    B1/B2/B3/B4/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B39/B40/B41/B42
  • 3G: W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8

docomoの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)

docomo回線が使えるお勧め格安SIM

Softbankの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)

Softbank回線が使えるお勧め格安SIM

auの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)

au回線が使えるお勧め格安SIM

楽天モバイルの周波数帯対応状況

  • 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)

楽天回線が使えるお勧め格安SIM

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