時間の流れと共に高性能化が進むスマートフォン。1台で大概のことが出来てしまうので、『仕事以外ではパソコンを使わない』という人も増えているでしょう。
しかし、闇雲に高性能を求める必要はありません。利用用途が『メール(文字)』『通話(電話番号使用)』とガラケーに近い場合は、スペックよりも『使いやすさ』を優先すべき。それこそ『かんたんスマホ』や『あんしんスマホ』で十分なのです。
投稿が見つかりません。すでにスマートフォンを所有しているけど『通信料金が高い』と感じている人は、SIMの乗り換えが必要です。先述した『ガラケーに近い使い方』をしているのであれば、通信速度も最低限で問題なし。
32kbps、200kbps、300kbps、1.5Mbps、3Mbpsの通信速度で出来ること(mineoより)
32kbps | 200kbps | 300kbps | 1.5Mbps | 3Mbps | |
メール/メッセージ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
LINE通話などのIP電話 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
QR決済/バーコード決済 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
音楽ストリーミング | × | △ | ○ | ◎ | ◎ |
テキストサイト/SNS | × | △ | ○ | ◎ | ◎ |
画像サイト/SNS(Instagram) | × | × | △ | ○ | ○ |
動画視聴(低画質 144p) | × | △ | △ | ◎ | ◎ |
動画視聴(標準画質 360p) | × | × | × | ◎ | ◎ |
動画視聴(高画質 720p) | × | × | × | × | ○ |
ビデオ会議 | × | × | × | △ | ○ |
FeliCa決済 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
音声通話(090/080などから始まる通話) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
mineoが公表しているデータを参考にすると、『32kbps』程度の通信速度が出ていれば『メール/メッセージ』『FeliCa決済』『音声通話(090/080などから始まる通話)』が可能。ちなみに第2世代携帯電話サービス(2G)は、最大通信速度が下りで64kbps程度でした。
月額基本料金500円以内で使えるSIMカード
サービス名 | mineo(マイそく スーパーライト)>> | povo2.0>> | ロケットモバイル(神プラン 音声SIM)>> | HISモバイル(自由自在290プラン)>> | エキサイトモバイル(Fitプラン 低速通信のみ)>> |
月額基本料金 | 250円 | 0円 | 490円 | 290円 | 495円 |
最大通信速度 | 32kbps | 128kbps | 200kbps | 制限なし | 200kbps |
月間通信量 | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 100MB未満 | 3日間で366MB(3.6GB程度/月) |
通話料金 | 22円/30秒(無料通話アプリmineoでんわを使用すると10円/30秒) | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 9円/30秒 | 22円/30秒(無料通話アプリエキモバでんわを使用すると10円/30秒) |
5分かけ放題 | – | 550円 | – | 500円 | 3分かけ放題x:月額759円 |
10分かけ放題 | 550円(超過後は11円/30秒) | – | – | – | – |
無制限かけ放題 | 1,210円 | 1,650円 | – | 1,480円 | – |
通信回線 | docomo、SoftBank、au | au | docomo | docomo | docomo、au |
スマートフォンをガラケー的に使っている人にとって、高速通信環境は無用の長物。そして速度の部分にとらわれなければ、SIMの月額基本料金を『月額500円以内』に抑えることも可能です。
mineoのマイそく(スーパーライト)は月額800円で10分かけ放題つき
mineoのマイそく(スーパーライト)は月額『250円(税込)』。通信回線を『docomo』『SoftBank』『au』から選べるので、通信キャリアで購入した端末をそのまま使えるのは強み。
10分かけ放題をつけて月額『800円(税込)』。無制限かけ放題がセットでも月額『1,460円(税込)』と1,500円を切ります。『電話で話すのが大好き』というシニア世代の人には、mineoのマイそく(スーパーライト)を一度試していただきたいですね。
povo2.0のかけ放題は随時トッピング不要の自動更新。月額550円で5分かけ放題
povo2.0は使いたいサービスをその都度『トッピング』するのが基本です。通話トッピングは『5分かけ放題(550円/月)』『通話かけ放題(1,650円/月)』の2種類。月額基本料金が『0円』なので、1,650円(税込)で無制限かけ放題が可能に。
自動トッピング機能が備えられていない(2023年3月時点)ので、データトッピングの場合は1GB(7日間)、3GB(30日間)と期間ごとにトッピングをし直す必要がありやや面倒。ただし『通話かけ放題』に関しては、停止するまで『毎月自動更新』と手間が省かれています。
povo2.0には『180日間有料トッピングのご購入がない場合順次利用停止』という規約がありますが、かけ放題に加入していれば停止される心配もなし。データトッピングなしでもデータ通信速度は最大『128kbps』。ガラケー的な使い方であれば十分かと。
ロケットモバイル(神プラン 音声SIM)はデータ通信200kbps。かけ放題対応なしが残念
ロケットモバイル(神プラン 音声SIM)は月額『490円(税込)』で通信最大速度が『200kbps』。データ通信速度についてはmineo(スーパーライト)、povo2.0(データトッピングなし)より少しだけ有利ですが、かけ放題に対応していません。『メールがメインで電話は殆ど使わない』という人向けですね。
HISモバイル(自由自在290プラン)は通話品質に拘れて月額290円。通信100MB超えると550円
HISモバイル(自由自在290プラン)は月額『290円(税込)』と低額かつ、通話料金が専用アプリなしで『9/30秒(税込)』と激安。しかもVoLTE、VoLTE HD+に対応(相手回線も対応している必要あり)しているので、安いだけでなく通話品質にも優れます。
データ通信100MBを超えると、月額基本料金が『550円(税込)』に上がるがのでこの点は注意。データ通信用のSIMをpovo2.0(課金なし)、通話SIMはHISモバイルに設定するなど、最低コストで運用するにはちょっとした工夫が必要です。
エキサイトモバイルはメールの利用頻度が高い人向け。通話は専用アプリで割安に
エキサイトモバイル(Fitプラン 低速通信のみ)は月額『495円(税込)』。最大『200kbps』で月に3.6GB程度使えるので、データ通信に関しては問題無さそう。
しかしかけ放題はやや割高な月額『759円(税込)』の『3分かけ放題x』のみ。専用通話アプリ『エキモバでんわ』を使用すれば通話料金を10円/30秒(税込)に下げられるので、あえてかけ放題をつける必要は無さそうです。
ファームウェアのアップデートは安全な無料Wi-Fiを活用
一般的なスマートフォンには定期的にアップデートが配信されます。200kbps程度の通信速度では、アップデートを受信する事が不可能。家に光回線設備が無い場合は、『au Wi-Fiアクセス』など安全&無料で使えるWi-Fiスポットを活用しましょう。
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