Appleは2023年9月22日(金)から『iPhone 15』『iPhone 15 Plus』『iPhone 15 Pro』『iPhone 15 Pro Max』の発売を開始。この内SNS界隈などで評判が『イマイチ』なのはiPhone 15とiPhone 15 Plus。
販売価格の上昇が止まらないこともありますが、USBの規格が『2.0』であるところに批判が集中している印象。しかし前世代に関して言えば『iPhone 14 Pro』『iPhone 14 Pro Max』ですらUSB2.0(MacRumorsより)。それなのに何故。
やはりコネクタが『Lightning』から『USB-C』に変わったことが一番の原因と言えるでしょう。『Lightning=USB2.0』という認識を持っていた人も多いのでは。なぜなら、2012年にLightningを初採用したiPhone 5から、ずっとUSB2.0のままですからね(ちなみにDockもUSB2.0)。
実は例外もあります。『iPad Pro 12.9インチ(第2世代)』『iPad Pro(10.5インチ)』は、Lightningコネクタを採用しつつ『USB3.0(最大5Gbps)』に準拠。つまり技術的な制約がありきの『USB2.0』では無かったということです。
Appleが同コネクタをはじめて導入したのは2012年。当時裏表を気にせず接続出来る形状(実は裏表があるらしい)は画期的で、iPhoneの先進的なイメージをさらに高めました。シェア拡大の一躍を担ったのは間違いないでしょう。
しかしメリットばかりではありませんでした。デメリットは汎用的なコネクタを使用した製品(当時はMicro USB)と比較して、『価格が高い』こと。
Lightningコネクタを使用したケーブルは『100円均一』などでも販売されていましたが、Appleはアップデートにより『MFi(Made For i-Product)認証』を取得していないコネクタを判別して『使えないように』していたのです。
アップデート後も問題なく使えるMFi認証製品は『品質が良くて長持ちする』様に見えていたかもしれませんが、実際のところは『Appleにライセンス料を支払っているか否か』が製品寿命を左右していました。
USB-Cになったら『充電器、ケーブルの購入費用が下がる』『データ転送速度がはやくなる』というのは、10年以上Lightningコネクタを使用してきたiPhoneユーザーが持ち続けた希望。その片方が裏切られたのだから、不満が爆発するのはある意味当然かも。
名称 | USB1.0 | USB2.0 | USB3.0、USB3.1 Gen 1、USB3.2 Gen 1 | USB3.1 Gen2、USB3.2 Gen2 | USB3.2 Gen2×2 |
最大転送速度 | 1.5Mbps | 480Mbps | 5Gbps | 10Gbps | 20Gbps |
他の記事でも述べている通り、Apple製品同士であれば『AirDrop』というデータ共有機能を使えます。iPhone 13→MacBook Air(M1)で試してみたところ、USB2.0とは比較にならない速さでした。
iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxといった上位モデルは『USB 3.2 Gen 2(最大10Gbps)』をサポートしていますが、競合となるGoogleのPixelシリーズは、6万円第で購入可能な『Pixel 7a』ですらUSB 3.2 Gen 2。
高解像度(4K、8K)での動画撮影が一般的になり、一昔まえと比較してデータを移動する機会が増えた昨今。動画撮影性能に優れ、Micro SDカードを使えないiPhoneだからこそ、Appleファーストからユーザーファーストに切り替えて欲しいですね。
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