直販価格2万円台の廉価なスマートフォン『OPPO A79 5G』。上位のOPPO Reno9 Aに加えて他社のエントリーモデルと『ベンチマーク』『スピーカーの音質』『ディスプレイの明るさ』『電池もち』などを実機比較した結果、独自の『強み』と受け取れる部分が随所に。『価格重視』でスマートフォン選びをしているなら一推しです。
シャッターは重めだけど画質はナカナカ
カメラ性能(写真)に関しては、上位モデルのOPPO Reno9 Aと比較してシャッターがやや重い印象。『ピント合わせ』や『データ処理』は時間がかかる傾向にあります。よって『サクサク撮りまくりたい』といった人には不向きかも。
ただし、それなりに撮影枚数を重ねてみると肝心の『画質』に関しては悪くない印象。私が被写体として撮ることが多い『花』は、AIを『OFF』にした方が自然な仕上がりに。ONだと色被りが目立ちます。
食べ物を撮るならAIをONにしてみよう
逆に食べ物は、AIを『ON』にしたほうが『美味しそう』に写ります。AIモードの使用でかなりイメージが変わるので、『不自然』『物足りない』と感じた時はON/OFFを切り替えてみましょう。
過去のエントリーモデルから色合いが改善された
OPPOの旧エントリーモデル(OPPO A73)では、『色(特に空)の表現がおかしい』と感じる事が度々ありました。
それがOPPO A79 5Gでは修正されており、全体的に色の仕上がりが自然に。どちらかと言えばGoogleの『Pixelシリーズ』に近づいた印象です。
イメージセンサーサイズが小さく(5.24×3.95:Device Info HWより)レンズも大口径では無いので、光量が足りない場所での撮影はお勧めしません。
しかし明るい場所では、おおよその人が不満を感じないであろう画質を得られます。色の不自然さが解消されたのはやはり大きいですね。
安いスマホだからこそ遊びたい。光学2倍レンズを装着してパシャり
イメージセンサーやレンズの口径が小さいと『物理的なボケ』を得づらく、拡大時(デジタルズームやトリミングなど)の画質が劣化しやすくなります。それらを補うためにKenkoの『光学2倍レンズ』を導入。
『ピントを合わせづらくなる』『画質・光量が落ちる』『デジタルズーム1.2~3倍で撮影しないと丸い黒枠が入る』といったデメリットはありますが、それらとひきかえに『大きなボケ味』を得られ、さらに『拡大時の解像』が向上。
フィルタ効果ではなく、物理的に『デフォルトでは不可能な描写を得られる』というのがレンズ追加の醍醐味。OPPO A79 5Gの様な『安いスマートフォン』だからこそ、意外性で攻めてみるのも個人的にはアリだと思います。
OPPO A79 5Gは前モデル(OPPO A77)からどう変わったか
- スマートフォンの処理能力を決めるSocがMediaTek社のHelio G35(12nm)からDimensity 6020(7nm)に刷新。データ処理速度と電力効率が改善。
- ストレージ規格がeMMC 5.1からUFS2.2に変更。データの読み書き速度が向上し、消費電力低下。
- ディスプレイの解像度がHD+からフルHD+に向上。画像や文字をより高精細に表示。
- リフレッシュレート(画面を1秒間に書き換え可能な回数)が60Hzから90Hzに向上。1秒間に30コマ分滑らかな表示が可能に。
- タッチサンプリングレート(1秒間に画面がタッチに反応する回数)が60Hzから180Hzに向上。タッチ感度が3倍に上がり操作性アップ。
- FeliCa ICチップを搭載したことで、おサイフケータイやGoogleウォレットといったサービスに対応
- SocがHelio G35からDimensity 6020に変更されたことで、4Gだけでなく5Gネットワークにも対応。
- 物理的なSIMカードに加えてeSIMに対応。通信業者とのオンライン上のやりとりで最短即日開通可能
- マスクを着用したままロック解除可能な顔認証
OPPO A77から引き継がれた強み
- 最大33Wの急速充電に対応
- 128GBの大容量ストレージ
- Micro SDカード対応(最大1TBまで)
- Bluetoothの規格が新しい(5.3)
- ウルトラボリュームモード搭載で最大300%ボリュームアップ可能
- OPPO独自開発のDynamic Computing Engineに対応し、バックグラウンドのアプリ動作を安定させ消費電力を制御
- アイコンや文字サイズを大きく見やすくするシンプルモード搭載
OPPO A79 5Gを購入するのに不向きな人
- 原神の様な負荷の重い3Dゲームで頻繁に遊ぶ
- 日常的に使用しているアプリの数が多い(メモリ容量の多いOPPO Reno9 Aがお勧め)
OPPO A79 5GとOPPO A77の主な仕様
モデル名 | OPPO A79 5G | OPPO A77 |
Soc | MediaTek Dimensity 6020(7nm) | MediaTek Helio G35(12nm) |
メモリ容量 | 4GB(LPDDR4X) | 4GB(LPDDR4X) |
ストレージ容量 | 128GB(UFS 2.2) | 128GB(eMMC 5.1) |
電池 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 最大33W(充電器別売) | 最大33W(充電器別売) |
重量 | 約193g | 約187g |
サイズ |
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画面 |
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カメラ | メインカメラ(背面)
深度測定カメラ
フロントカメラ
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メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
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防水防塵 | IP54 | IP54 |
イヤフォンジャック | 搭載 | 搭載 |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
位置情報 | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
SIM | nano SIM×2+eSIM×1 | nano SIM+nano SIM |
認証 | 顔、側面 | 顔、側面 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
スピーカー | ステレオ(ウルトラブースト) | ステレオ(ウルトラブースト) |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
5G(Sub6) | 対応 | 非対応 |
主な通信バンド対応 | 4G&5Gドコモ、SoftBank、au、楽天(B79、ミリ波非対応) | 4G:ドコモ、SoftBank、au、楽天 |
OPPO A79 5G(オープンマーケット版)にお勧めなSIM
主な通信バンドに対応 | 通信業者 |
ドコモ | IIJmio、ahamo、mineo、NUROモバイル |
SoftBank | ワイモバイル、LINEMO、mineo、NUROモバイル |
au | UQモバイル、mineo、NUROモバイル |
楽天 | 楽天モバイル |