非契約者(同期間に何らかの楽天サービスの利用あり)は23ヶ月の経過で楽天グループのサービス利用数が『0.75』。対して楽天モバイルの契約者(2020年3月~2022年10月にMNO B2C契約あり)は『3.20』と+2.45も多くサービスを利用しています。
つまり楽天モバイルの契約者数を増やすことで、『サービス取扱高』『サービスの利用者率』が向上し、結果的にそれが『楽天グループの営業利益を押し上げる』という流れが確立されつつあるのです。
楽天モバイルのセグメントを単体で見ていくと、売上収益は前年同期比で『+19.5%(1,060億円)』。Non-GAAP営業利益は-487億円の赤字が継続。ただし前年比では『+265億円』と、赤字幅は着実に縮小しています。
ARPU(1ユーザーあたりの平均的な売上)は前年同期比の2,968から『2,801』にダウン。エコシステムの部分が落ち込んでいるように見えますが、これは恐らく短い期間でユーザーが一気に増えたことが原因かと。
契約後1年以上経過したユーザーに限定した場合は、762の数値が『905』まで上がり、前年同期比と遜色なし。新規ユーザーの契約期間を長くして、エコシステムとARPUの数値を相対的に上昇させるというのが理想と言えますね。
全体的に数値が落ちやすい状況の中、『データ』『コール』に関しては2024年に入ってから微上げが続いています。これは楽天モバイルにとって喜ぶべき状況。モバイルセグメント単体での黒字化に向けて前途洋洋といったところか。
楽天モバイルの影響が波及。月間データ容量『30GB』、月額基本料金『3千円』が標準の時代に突入。
2024年11月から、各通信業者による『低額30GB合戦』が激化します。2024年10月時点で先に口火を切った(月間データ容量を20GBから30GBに増量)のは、NTTドコモの格安プラ...