Xiaomi(シャオミ)は2021年2月5日、日本市場に向けてエントリークラスのスマートフォン『Redmi 9T』の発売を開始しました。
『6,000mAhの大容量電池搭載』『フルHD+解像度の6.53インチディスプレイ』『側面指紋認証』と、当時のエントリークラスとしては満足出来るスペックを採用。
Redmi 12 5G(4GB/128GBモデル)の発売が開始されたのは、そこから2年半程度経過した2023年10月19日。『廉価なスマートフォン』は一体どんな変化を遂げたのか。
スマートフォンの処理能力を決める『Soc』に関しては、データの演算処理を行う『CPU』の性能が飛躍的に向上。これはAnTuTu Benchmarkのスコアを見れば明らか。
CPU | GPU | MEM | UX | TOTAL | |
Redmi 9T | 88,679 | 32,147 | 47,071 | 62,762 | 230,659 |
Redmi Note 11 | 105,270 | 36,217 | 64,706 | 79,983 | 286,176 |
Redmi Note 10T | 130,780 | 69,398 | 88,572 | 95,564 | 384,314 |
Redmi 12 5G | 138,619 | 46,798 | 113,018 | 109,210 | 407,645 |
3Dゲームプレイに影響を与える『GPU』のスコアアップが1万4千程度に留まるのに対して『CPU』は約5万。それに伴い、アプリの動作速度を示す『UX』スコアが11万弱へと急上昇。
実際にRedmi 9TとRedmi 12 5Gをどちらも使ってみると、『体感速度』にはっきりとした違いを感じることが出来ます。もっとも、『快適さ』を後押ししているのは『CPUの性能アップ』だけではありません。
操作性に影響を与えるのが画面の『タッチサンプリングレート(画面が1秒間にタッチに反応する回数)』。Redmi 9Tは実測値で120Hz程度だったのに対し、Redmi 12 5Gはそれを約2倍の程度上回る『250Hz』。
従来のエントリーモデルはCPU性能が低かったので、データを処理するのに時間がかかり、タッチ感度を上げても相乗効果を得づらい状況にありました。
Redmi 12 5GはCPU性能とタッチサンプリングレートを同時に高めたことで、『快適さ』がRedmi 9Tとは雲泥の差に。
『快適さ』の追求がもうひとつ。それは『画面の明るさ』です。Redmi 9TとRedmi 12 5Gのディスプレイに同じ白い画像を表示し、照度計で明るさを実測。Redmi 9Tの『251LUX』に対して、Redmi 12 5Gは『317LUX』。
直射日光下など『明るい場所』での視認性を上げるには、画面の反射を抑えるか『輝度を高める』しかありません。
Galaxyの最上位モデル『Galaxy S24 Ultra』には、低反射ガラス『Corning Gorilla Armor』がはじめて採用され大きな話題に。しかしそれはあくまでハイエンドだから出来る業。エントリーモデルにとっては『明るさ』こそが正義です。
ディスプレイは明るくなっただけでなく縦の表示領域が増し、Redmi 9Tの2,340×1,080ピクセルから『2,460×1,080ピクセル』に。1画面により多くの情報を表示出来るようになり、シネマ比率の動画も見やすく。
極めつけは『アップデート期間』の長さ。Redmi 12 5GはGoogleが制定する『Android Enterprise Recommended』の対象となっており、『Android 15』までのOSアップデート、2027年12月までのセキュリティアップデートに対応。
Redmi 9Tは『2023年12月』でセキュリティアップデートの提供が終了しているので、比較するとRedmi 12 5Gに対するサポートがどれだけ手厚いか分かります。
FeliCa ICチップを搭載し、『おサイフケータイ』に対応したのも大きなポイント。2023年12月8日には『8GB/256GB』の大容量モデルがラインナップに追加されました。
『安くて電池もちが良い』といった部分をRedmi 9Tから踏襲しつつ、そこに様々な『快適さ』が加わったRedmi 12 5G。数年前に購入した『安いスマホ』からの乗り換えであれば、高確率で大満足出来るはずです。
Xiaomi Redmi 12 5GとRedmi 12Cの仕様比較
モデル名 | Redmi 12 5G | Redmi 12C |
Soc | Snapdragon 4 Gen 2(4nm) | Helio G85(12nm) |
メモリ容量 | 4GB、8GB(LPDDR4X) | 3GB、4GB(LPDDR4X) |
ストレージ容量 | 128GB、256GB(UFS 2.2) | 64GB、128GB(eMMC 5.1) |
電池 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 最大18W | 最大10W |
重量 | 約200g | 約192g |
サイズ |
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画面 |
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カメラ | メインカメラ(背面)
深度測定センサー(背面)
フロントカメラ
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メインカメラ(背面)
ポートレート用補助レンズ
フロントカメラ
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防水防塵 | IP53 | IP52 |
イヤフォンジャック | 搭載 | 搭載 |
Bluetooth | 5.0 | 5.1 |
位置情報 | GPS、Glonass、Galileo、Beidou | GPS、Glonass、Galileo、Beidou |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM+nano SIM |
認証 | 側面指紋認証+AI顔認証 | 背面指紋認証+AI顔認証 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
スピーカー | モノラル | モノラル |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
5G(Sub6) | 対応 | 非対応 |
Xiaomi Redmi 12 5G(オープンマーケット版)にお勧めなSIM
主な通信バンドに対応 | 通信業者 |
ドコモ | IIJmio、ahamo、mineo、NUROモバイル |
SoftBank | ワイモバイル、LINEMO、mineo、NUROモバイル |
au | UQモバイル、mineo、NUROモバイル |
楽天 | 楽天モバイル |