大手スマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)は、2022年4月14日にSoftBank及び日本オープンマーケット向けに開発した『5G』『防水防塵(IPX5、IPX8/IP6X)』『おサイフケータイ』に対応する最新スマートフォン『Redmi Note 10T』をリリースしました。
SoftBank版は『ナイトタイムブルー』『アジュールブラック』の2色展開。オープンマーケット版にはそこに『レイクブルー』が追加されます。メーカー希望小売価格は『34,800円(税込)』。SoftBank版は4月22日(金)、オープンマーケット版は4月26日(火)から発売開始。
SoftBank版とオープンマーケット版は『対応バンド』が下記の通り異なります。
SoftBank版対応バンド
- FDD-LTE:B1/2/3/4/8/12/17/18/26/28
- TDD-LTE:B38/39/40/411(2545-2650MHz)/42
- 5G:n3/n28/n77/n78
オープンマーケット版対応バンド
- FDD-LTE:B1/2/3/4/8/12/17/18/19/26/28
- TDD-LTE:B38/39/40/411(2545-2650MHz)/42
- 5G:n3/n28/n77/n78
SoftBank版は『B19』に非対応。これはドコモ回線のプラチナバンドが使えない事を意味するので、MVNOなどの格安SIMで運用したいと考えている人は、オープンマーケット版の購入が無難と言えるでしょう。
『Redmi Note 10T』にかなり近いスペックを持つのが2021年に発売開始された『Redmi Note 10 JE』。こちらはauショップ及びUQモバイルの専売となり、オープンマーケット版は発売されませんでした。
今回は『Redmi Note 10T(オープンマーケット版)』と『Redmi Note 10 JE』のスペックを比較して、両モデルの細かい違いをチェックしていきたいと思います!
『5G』『防水』『おサイフケータイ』に対応するスマートフォン『Redmi Note 10T(オープンマーケット版)』『Redmi Note 10 JE』の違いをチェック!
Redmi Note 10TとRedmi Note 10 JEの対応バンドを比較
Redmi Note 10T(オープンマーケット版)
- FDD-LTE:B1/2/3/4/8/12/17/18/19/26/28
- TDD-LTE:B38/39/40/411(2545-2650MHz)/42
- 5G:n3/n28/n77/n78
Redmi Note 10 JE
- FDD-LTE:B1/3/4/5/7/12/13/17/18/20/26/28
- TDD-LTE:38/41/42
- 5G:n28/n77/n78
Redmi Note 10 JEはNTTドコモのプラチナバンド『19』に加えてSoftBankの『8』にも非対応。専売製品としてau回線に特化させています。
『3』『18』をサポートするので『楽天モバイル』という手もありますが、電波環境と自由度を重視するのであれば、やはりRedmi Note 10T(オープンマーケット版)を選択するのが吉。
Redmi Note 10TとRedmi Note 10 JEのSocを比較
Redmi Note 10T | Redmi Note 10 JE |
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Soc:Qualcomm Snapdragon 480(8nm)
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Soc:Qualcomm Snapdragon 480(8nm)
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Antutu未測定 |
Antutu(Ver.9.3.6)294,643 |
スマートフォンの性能に最も大きな影響を与えるSocは、両端末とも同じで『Snapdragon 480 5G』を使用。5G世代のエントリーモデルです。AntutuBenchmarkのスコアはRedmi Note 10 JEが『294,643』。ベンチマークスコアは基本的にSocに依存するものなので、Redmi Note 10Tも近い数字になるかと。
5G世代ではエントリーモデルの性能が大きく底上げされており、ゲームプレイ以外の日常的な使い方であれば操作に不便を感じる事はありません。
ちなみに2022年3月10日に発売が開始された 『Redmi Note 11(Snapdragon 680)』のAntutuBenchmarkスコアは『241,423』となり、スコア差5万以上。動作速度を重視するのであればSnapdragon 480 5G搭載モデルをセレクトすべき。
Redmi Note 10TとRedmi Note 10 JEのメモリ・ストレージを比較
Redmi Note 10T | Redmi Note 10 JE |
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4GB/64GB
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4GB/64GB
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メモリとストレージは容量・規格ともに同じ。Micro SDカードをサポートし、最大『1TB』の増設が可能です。メモリ容量は4GBと少なめですが、Redmi Note 10 JEは『MIUI 13』へのアップデートにより『メモリ増設機能』に対応(Redmi Note 10TのファームウェアはデフォルトでMIUI 13。)。
同機能の追加により、ストレージの一部(1GB)を仮想的にメモリとして使用出来るように。ストレージはメモリほど高速ではないので、単純にメモリを増設するのとは異なります。ただしメモリ領域が広がる事で、容量オーバーによるアプリの停止などを制御。動作環境にゆとりをプラス。
Redmi Note 10TとRedmi Note 10 JEのディスプレイスペックを比較
Redmi Note 10T | Redmi Note 10 JE |
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ディスプレイはどちらも『液晶』です。サイズ、解像度、最大リフレッシュレートまで、公表されている情報は全て同じ。リフレッシュレートは1秒間にコマ送り可能な数値を示します。60Hzが90Hzになると、30コマ分スクロールした時などの表示が滑らかに。
ただし書き換え回数が増えるほど消費電力も上がるので、アダプティブシンク機能によりコンテンツ合わせてリフレッシュレートを適正に制御します。
Redmi Note 10TとRedmi Note 10 JEの電池・充電スペックを比較
Redmi Note 10T | Redmi Note 10 JE |
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Snapdragon 480 5Gは低消費電力に優れ、電池もちが抜群に良いSocです。Redmi Note 10Tは電池容量が200mAh増量されているので、Redmi Note 10 JEからさらに長い電池持ちを期待出来ます。
一点注意が必要なのは、Redmi Note 10Tには充電器が同梱しません。すでに手持ちの充電器があるという人が殆どだとは思いますが、もしも無い人は予め準備しておきましょう。
Redmi Note 10TとRedmi Note 10 JEのデザインを比較
Redmi Note 10T | Redmi Note 10 JE |
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縦: 約163mm 横: 約76mm 厚さ: 約9.0mm 質量: 約198g 指紋認証:側面 カラー:アジュールブラック、ナイトタイムブルー、レイクブルー |
縦: 約163mm 横: 約76mm 厚さ: 約9.0mm 質量: 約200g 指紋認証:側面 カラー:グラファイトグレー、クロームシルバー |
サイズは変わらずRedmi Note 10Tは2g軽量化。しかし液晶ディスプレイ搭載端末はバックライトなど部品が増えるので、有機EL採用モデルより物理的に重量が重くなり、厚みも増します。薄くて軽いスマートフォンを探しているのであれば、Xiaomiなら『Mi 11 Litie 5G』がイチオシですね。
Redmi Note 10TとRedmi Note 10 JEのカメラスペックを比較
Redmi Note 10T | Redmi Note 10 JE |
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メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
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メインカメラ
深度測定カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
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Redmi Note 10 JEのカメラはRedmi 9Tに近いイメージ。オートフォーカス性能が微妙です。Redmi 9TではGCam(Google Play非認証)を導入する事で画質を補填していましたが、Redmi Note 10 JEでは相性の良いGCamを見つける事が出来ずに断念。よって撮影した写真は数える程度。
Redmi Note 10Tのメインカメラは解像度が4,800万画素から5,000万画素に。イメージセンサーが変わります。高い確率でRedmi Note 11と同じものでしょう。
Redmi Note 11はデフォルトカメラアプリの画質がRedmi 9Tから著しく向上。苦手だったオートフォーカスも改善されています。よってRedmi Note 10Tのカメラ画質もそこそこ期待して良いかも?
Redmi Note 10TとRedmi Note 10 JEはどちらを買うべきか?
au、楽天回線をメインに使わないのであれば、問答無用で『Redmi Note 10T(オープンマーケット版)』一択です。さらにRedmi Note 10Tでは『eSIM』に対応。
Redmi Note 10 JEで使えるのはSIMカード1種類のみなので、『デュアルSIM運用』が出来ませんでした。Redmi Note 10Tでは物理SIM+eSIMの利用が可能に。こういう実用的な進化は嬉しいですね。
日本で需要の高い『おサイフケータイ』『防水防塵』『Micro SDカード』に対応するXiaomi端末はこれまで意外にもRedmi Note 10 JEのみでした。欲しいと思っても、回線や販売店が限定されるので購入に至らなかったという人は必ずいるはず。
『NTTドコモ』『SoftBank』『au』と回線の選択肢が広がり、Amazonや家電量販店でも買える『Redmi Note 10T(オープンマーケット版)』。eSIMへの対応で『デュアルSIM運用』も可能。実用性重視の人にとっては待ちに待った一台となりそうです。
Redmi Note 10T取扱店舗
Redmi Note 10 JE取扱店舗
Redmi Note 10Tの主な仕様
Redmi Note 10T | |
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Soc | Snapdragon 480 5G(8nm) |
容量 | 4GB/64GB
|
電池 | 5,000mAh(最大18W急速充電) |
重量 | 198g |
画面 |
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カメラ | メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
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防水防塵 | IPX8 IP6X |
おサイフケータイ | 対応 |
指紋認証 | 側面 |
イヤフォンジャック | 対応 |
SIM | nanoSIM/eSIM |
外部メモリー | 最大1TB |
Redmi Note 10 JEの主な仕様
Redmi Note 10 JE | |
---|---|
Soc | Snapdragon 480 5G(8nm) |
容量 | 4GB/64GB
|
電池 | 4,800mAh(最大18W急速充電) |
重量 | 200g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
深度測定カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
防水防塵 | IP68(IPX8/IP6X) |
おサイフケータイ | 対応 |
指紋認証 | 側面 |
イヤフォンジャック | 対応 |
SIM | nanoSIM |
外部メモリー | 最大1TB |
Redmi Note 10Tにお勧めな格安SIM
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
Redmi Note 10 JEにお勧めな格安SIM
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(×)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
ahamo、OCN モバイル ONE、IIJmio、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(×)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)