家では『パソコン』、外出先では『スマートフォン』と機器を使い分けている人は、大半が『光回線』を契約しているはず。
『スマートフォンのみ』であれば、月額コストが最低でも4~5千円程度発生する光回線の契約は躊躇してしまうはず。
とはいえ、スマートフォンの利用時間が増えれば必然的に通信量も増加。アプリやOSのアップデートが頻繁に提供されたり、ストリーミング動画を長時間観ようものなら『GB』単位の消費はあっという間。月の途中で通信速度制限に陥りかねません。
『家に帰ればパソコンと光回線環境が待っている』なら、気持ち的にまだ耐えられる速度制限。しかし『スマートフォンのみ』で『モバイルネットワークも実質使えない』状況はかなり危険。控えめに言っても『地獄』です。
一度その地獄を体験すると、『残りのデータ容量』が気になって仕方なくなります。物価高により上昇し続ける『生活コスト』に加え、『データ容量』まで節約しなければならないというのはそれもまた地獄。
『通信キャリア(格安プラン含めず)以外契約したことが無い』という人は、『月額5千円以上』の通信料金を支払わなければ、まともな通信環境を得られないと思っているかもしれません。
通信キャリアから回線をレンタルしてサービスを提供するMVNOが誕生した初期の頃は、基地局の数が少なかったり帯域幅(道路の幅のようなもの)も狭かったので、少しでもユーザーが混雑すると『まともに通信が出来ない』という状況に陥りがちでした。
昨今は4Gに加えて更に帯域幅の広い『5G』が登場して混雑時の『最低速度』が全体的に向上。もっともユーザーが混雑する『平日のお昼』においても、複数の通信業者の速度を何度も実測して『1Mbps』を下回ることが無くなりました。
人が密集しやすい一部の場所において起こりうる『パケ詰まり』に関しては、私の利用環境だと『SoftBank回線』が影響を受けづらい印象(SNS上でもそういった声が多い)。都心が生活圏で『通信環境がイマイチ』と感じている人は検討の余地あり。
データ大容量のプランを契約すれば、ユーザーが混雑する平日のお昼は『ブラウジングや動画視聴』。GBを超える大型アップデートが配信されていたら『寝る前にダウンロード開始』といった流動的な使い方が出来ます(光回線の契約はもちろん不要)。
今回は『お金を節約しつつデータ容量は節約しない』という超理想を実現出来る通信業者を紹介します。
楽天モバイル(最強プラン)
楽天モバイルが通信キャリア(MNO)事業に算入したのは2019年10月。
最後発が故の圧倒的不利な状況の中でも設備投資を続け、2023年4月時点で『データ高速無制限エリア』の人口カバー率(国勢調査に用いられる約 500m 区画において、50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算出)を『98.4%』まで拡大。
2023年6月にスタートした『最強プラン』では、パートナー回線(au)エリアのデータ容量制限を撤廃。データ高速無制限エリアの人口カバー率を『99.9%』に引き上げました。
2023年10月23日には満を持して『プラチナバンド(700MHz帯)』を獲得。月額『3,278円(税込)』で『高速データ通信し放題』『国内通話無料(Rakuten Link使用時)』は他社に真似出来ない『最強』のコスパです。
mineo(マイピタ)
mineoは最大『1.5Mbpsでデータ通信し放題(3日で10GB以上通信すると速度制限)』のサービスを提供している通信業者。その環境でスマートフォンを利用してみると分かりますが、実は大概のことが出来てしまう。
最大1.5Mbpsの通信環境で実際に検証した結果
問題なく利用出来る(mineoマイそくスタンダード)
- YouTube・YouTube Music(360p~480p)
- TVer(画質中)
- Amazon Music(ストリーミング設定:標準)
- radiko
- LINE(メッセージ送信)
- Chrome・edge
- PayPay・楽天ペイ
- Google Map
- 原神、PUBGモバイル、Asphalt9(データの大型アップデートは不可)
多少読み込みに時間がかかっても利用出来る(mineoマイそくスタンダード)
- LINE(ビデオ通話※動きがややカクつく)
- Amazon Prime Video(最初の読み込みに時間がかかる)
- Twitter(画像の読み込みに時間がかかる)
- ラクマ・PayPayフリマ
利用するのが難しい(mineoマイそくスタンダード)
- データ容量の大きいファイルの送受信
- 高解像度ストリーミング動画・音楽の再生
マイピタ(音声通話+データ通信)は、10GB以上のコースに月額385円のオプションサービス『パケット放題放題Plus』が無料で付帯(申込みは必要)。同オプションに加入すると節約モード(ノーカウント)時の通信速度が最大200kbpsから『1.5Mbps』にアップ。
2024年1月30日(火)に実施された『mineoサービス発表会 2024』の中で、2023年1月比較で平日昼の『通信品質約5倍改善』を公式発表した株式会社オプテージ。当然選びたいのは大容量プラン。
10GB(1,958円)と20GB(2,178円)の差額はわずか月額220円。この金額に最大1.5Mbpsで実質『100GB/月』程度使えるパケット放題Plusまで含まれているのだからお得すぎ。
通信回線を『ドコモ』『SoftBank』『au』から選べるので、『他社から乗り換えやすい』のもmineoの魅力。データの節約とは真逆の『どう使い倒すか』を考えたくなる格安SIMです。
LINEMO(スマホプラン)
SoftBankの格安プラン『LINEMO(スマホプラン)』は月額『2,728円(税込)』でデータ容量が『20GB/月』。超過してしまっても最大『1Mbps』という実用的な通信速度を維持するので、通信手段が断たれた『制限地獄』には陥りません。
また、LINEMOユーザーには『LINEギガフリー』という独自サービスが提供されます。同サービスはLINEアプリの『トーク』『音声通話』『ビデオ通話』『画像・動画の送受信』をカウントフリーに。
上記の中でも『ビデオ通話』はデータ通信量が膨大。しかし離れた場所で暮らす友達や家族とのビデオ通話は『長時間』になりがちです。
どちらかが『モバイルネットワーク』の場合は『データ容量超過と同時に通話終了』といった状況も十分想定されます。
LINEMOなら相手が光回線だろうと気が済むまでビデオ通話OK。しかもビデオ通話時のデータ通信量が100GBを超えても『カウントフリー』なのだから、控えめに言っても『神サービス』ですよね。