スマートフォンの性能を決めるのは『Soc』です。2022年、日本モデルへの採用が目立つSocはQualcommの『Snapdragon 695 5G』。
『Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G』『OPPO Reno7 A』『Motorola moto g52j 5G』『AQUOS sense6s』『Xperia 10 IV』といったミッドレンジがSnapdragon 695 5Gを採用しています。同じSocを採用しているので、これらの処理能力は『大体同じ』ということになります。
ではこのSnapdragon 695 5G、一体どの程度の性能を持つのでしょうか。Motorola moto g52j 5Gと5G世代のエントリーモデル、Snapdragon 480 5Gを搭載する『OPPO A54 5G』を比較してみましょう。
スマートフォンの性能をトータルで知るには『AnTuTu Benchmark』のスコアを参考にするのがベスト。Motorola moto g52j 5Gのベンチマークスコアは『394,478』。OPPO A54 5Gは『286,021』。
一般的な動作にもっとも影響を与えるのは、スマートフォンの脳となりデータの演算を行う『CPU』。Motorola moto g52j 5GとOPPO A54 5Gの数値差は2万5千程度。
CPUのスコアが高いと、その分アプリの動作速度を示す『UX』のスコアが上昇。UXスコアの開きはなんと4万弱。実際両モデルを操作してみると、Motorola moto g52j 5Gのサクサク具合が際立ちます。
ここからは『Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G』『OPPO Reno7 A』『Motorola moto g52j 5G』『AQUOS sense6s』『Xperia 10 IV』にどういった違いがあるのかを確認していきましょう。
Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G | OPPO Reno7 A | Motorola moto g52j 5G | AQUOS sense6s | Xperia 10 IV | |
Soc | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 695 5G |
容量 | 6GB/128GB | 6GB/128GB | 6GB/128GB | 4GB/64GB | 6GB/128GB |
画面 | ・種類:有機EL(10bit) ・サイズ:6.67インチ ・最大リフレッシュレート:120Hz |
・種類:有機EL ・サイズ:6.4インチ ・最大リフレッシュレート:90Hz |
・種類:液晶 ・6.8インチ ・最大リフレッシュレート:120Hz |
・種類:有機EL ・サイズ:6.1インチ (10bit) ・最大リフレッシュレート:90Hz |
・種類:有機EL ・サイズ:6.0インチ ・最大リフレッシュレート:60Hz |
カメラ | ・メイン:1億800万画素 ・超広角:800万画素 ・マクロ:200万画素 |
・メイン:4,800万画素 ・超広角:800万画素 ・マクロ:200万画素 |
・メイン:5,000万画素 ・超広角:800万画素 ・マクロ:200万画素 |
・メイン:4,800万画素 ・超広角:800万画素 ・望遠:800万画素 |
・メイン:1,200万画素 ・超広角:800万画素 ・望遠:800万画素 |
電池/充電 | 5,000mAh/最大67W | 4,500mAh/最大18W | 5,000mAh/最大15W | 4,570mAh/非公表 | 5,000mAh/非公表 |
防塵防水 | IP53 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
サイズ | 約76.1mm×約164.2mm×約8.1mm | 約73.4mm×約159.7mm×約7.6mm | 約76.8mm×約171mm×約9.1mm | 約70mm×約152mm×約7.9mm | 約67mm×約153mm×約8.3mm |
重量 | 約202g | 約175g | 約206g | 約156g | 約161g |
Micro SDカード | 対応 | 対応 | 対応 | 約156g | 対応 |
販売価格(税込) | 44,800円 | 44,800円 | 39,800円 | 40,470円(au) | 64,152円(NTTドコモ) |
容量はAQUOS sense6s以外がメモリ『6GB』、ストレージ『128GB』。Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G、OPPO Reno7 A、Motorola moto g52j 5Gはストレージをメモリとして仮想的に使用する『メモリ拡張機能』に対応。マルチタスク時も容量オーバーで動作が止まってしまうことは無いでしょう。
画面(ディスプレイ)はMotorola moto g52j 5G以外が『有機EL』。有機ELのメリットは発色が美しく、画素を消灯させて漆黒の表現や低消費電力効果を得られること。Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5GとAQUOS sense6sは『10bit(10億色以上の表示)』に対応しているので、よりきめ細やかな描写が可能です。
1秒間に画面を書き換え可能な回数を示す『リフレッシュレート』は、Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G、Motorola moto g52j 5Gが『120Hz』と最大値。縦長なコンテンツを頻繁に見る場合はスクロールを多用するので、高いリフレッシュレートの恩恵を受けやすくなります。
写真画質で選ぶならXiaomi Redmi Note 11 Pro 5Gがイチオシ。最上位モデルと同じ『1/1.52インチ』の大型イメージセンサー『Samsung ISOCELL HM2』を採用し、短いシャッタースピードでより多くの光を取得。ダイナミックレンジの広い、質感豊かな深みのあるハイエンドクオリティを得られます。
電池容量は4,570mAh~5,000mAhとどれもスタミナスマホ並み。充電速度はXiaomi Redmi Note 11 Pro 5Gがダントツの速さで『最大67W』。
Snapdragon 695 5Gは動作が快適なだけでなく、電力効率が高いのも特徴。私が現時点で所有しているのはXiaomi Redmi Note 11 Pro 5G、Motorola moto g52j 5Gの2台ですが、どちらも電池もちの良さは抜群。
最高レベルの防塵防水(IP68)に準拠しているのはOPPO Reno7 A、Motorola moto g52j 5G、AQUOS sense6s、Xperia 10 IV。これから本格的なアウトドアシーズンが到来。場所を問わず気兼ねなく持ち歩きたいのであれば、防塵防水性能は重視すべき。
『FeliCa(おサイフケータイ)』には全モデルが対応。一度『おサイフケータイ』を使ってしまったら、物理的にクレジットカードやSuica、PASMOを持ち歩くのは困難。日本特化モデルだと外せない機能の一つ。
厚みが一番薄いのはOPPO Reno7 Aで『6.7mm』。重量はAQUOS sense6s、Xperia 10 IVの方が軽いですが、画面サイズが『6.1インチ』『6.0インチ』とOPPO Reno7 A(6.4インチ)より一回り小さいので、持ちやすさに加えて情報の見やすさも重視するなら、OPPO Reno7 Aの方が良さげ。
販売価格はMotorola moto g52j 5Gが唯一『3万円台』。液晶ディスプレイではありますが、6.8インチのファブレットサイズで防水防塵(IP68)に対応ことも鑑みればお得感が強いです。
投稿が見つかりません。 投稿が見つかりません。カメラ、画面、充電速度をとるならXiaomi Redmi Note 11 Pro 5G。薄型軽量、ファッション性の高さで選ぶならOPPO Reno7 A。同じSnapdragon 695 5G搭載モデルでも選択肢は様々。特徴を理解して自分に合ったモデルをセレクトしましょう!