大手グローバルスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)は、公式Twitterアカウントにおいて『2億画素』に対応するイメージセンサーの採用をアナウンスしました。
同センサーを初搭載するのは、2022年10月4日(日本時間午後9時)から開催される同社イベント内でリリースされる『Xiaomi 12T』シリーズ。日本でも発売されているXiaomi 11Tシリーズの後継機です。
2億画素に対応するイメージセンサーはSamsungの『ISOCELL HP1』『ISOCELL HP3』の2種類。信用度の高いSAMMOBILEによると、この内ISOCELL HP3がXiaomi 12Tシリーズに採用される見込みです。
現行モデルとなるXiaomi 11T、Xiaomi 11T ProはイメージセンサーにSamsungの『ISOCELL HM2』を搭載。ISOCELL HP3とは主にどういった違いがあるのか、早速比較してみましょう。
ISOCELL HM2 | ISOCELL HP3 | |
解像度 | 1億800万画素 | 2億画素 |
画素サイズ | 1億800万画素:0.7μm 1,200万画素:2.1μm |
2億画素:0.56μm 5,000万画素:1.12μm 1,250万画素:2.24μm |
センサーサイズ | 1/1.52インチ | 1/1.4インチ |
カラーフィルター | RGBベイヤーパターン | RGBベイヤーパターン |
一般フレームレート | 1億800万画素:最大10fps 1,200万画素:最大90fps 1,200万画素(3D HDR):最大30fps |
2億画素:最大7.5fps 5,000万画素:最大27fps 1,250万画素:最大120fps |
ビデオフレームレート | 8K:最大24fps 4K:最大120fps FHD:最大240fps HD:最大360fps |
8K:最大30fps 4K:最大120fps FHD:最大480fps |
出力フォーマット | RAW8、RAW10 | RAW10、RAW12、RAW14 |
まずお伝えしておきたいのが、画質を決めるのは『解像度』ではなく『画素サイズ』と『センサーサイズ』です。これらが大きくなると光感度が上がり、ノイズの少ない明瞭な画質を得られます。高解像度化は画素、センサーサイズの拡大と同時に行わなければ意味が無いのです。
標準撮影時の画素サイズはISOCELL HM2が『2.1μm(1,200万画素)』でISOCELL HP3が『2.24μm(1,250万画素)』。センサーサイズはISOCELL HM2が『1/1.52インチ』でISOCELL HP3が『1/1.4インチ』。画素、センサーサイズがどちらも拡大した上で高解像度化しているので、これは順当なアップデート。より明るく鮮明な画質を期待出来るという事になります。
また、ISOCELL HM2では、選択出来る解像度が『1億800万画素』と『1,200万画素』の2通りだったのに対し、ISOCELL HP3では『2億画素』『5,000万画素』『1,250万画素』の3通りに。照度に合わせた柔軟な切り替えに対応。
RAW環境も大きく進化しています。ISOCELL HM2では10bit(RAW10)が最大。ISOCELL HP3では10bitを合成することで『14bit(4兆色以上)』と同等の画像を生成可能。よりダイナミックレンジの広い色に深みのある描写を実現。
2022年は製造コストが急騰しており、ミッドレンジに関しては前モデルのイメージセンサーがそのまま採用されていたり、メーカーによってはダウングレードも見受けられます。Xiaomi 12Tシリーズではハイエンドらしいアップグレードを体感出来そう。※ISOCELL HP1採用との情報もあり
Xiaomi 12T、Xiaomi 12T Proのデザインについては、信用度の高いEvan Blassがすでにリーク。Xiaomi 11Tシリーズと同様に、同じ筐体を使用する可能性が濃厚。Xiaomi 12Tは解像度が『108MP』になっているので、イメージセンサーはそのままかもしれませんね。
一番の問題は、価格がどの程度になるかですね。2021年に発売されたXiaomi 11Tが『54,800円(税込)』、Xiaomi 11T Proも『69,800円(税込)』と安すぎる設定。最大の競合は前モデルかもしれません。