2021年11月5日、Xiaomi(シャオミ)が日本市場に向けてはじめて投入したハイエンドスマートフォンが『Xiaomi 11T』と『Xiaomi 11T Pro』。コストパフォーマンスの高さで他社を圧倒しました。
投稿が見つかりません。2022年12月16日にはその後継モデルとなる『Xiaomi 12T Pro』を日本リリース。ただし2023年1月25日時点で『Xiaomi 12T』の日本投入は未定の状態(海外ではすでに発売済み)。
2021年とは物価の動向が異なり、メーカーにとって円安の日本でハイエンドを多く投入するリスクが上がっています。よって1モデルのみ投入という選択は、ある意味正しいのかもはしれません。
Xiaomi 12Tは下位モデルなので、Xiaomi 12T Proより価格は安め。その下位モデルの性能が、Xiaomi 11T Proにどの程度近づいたかはやはり気になります。早速グローバルモデルを購入してベンチマークテストを行いました(総務省 技適未取得機器を用いた実験等の特例制度届け出済み)。
スマートフォンの性能をトータルで示すAnTuTu BenchmarkのスコアはXiaomi 11T Proと同等まで向上。3Dゲーム性能を示す『3DMark』のピークパフォーマンスに関してはやや上回るレベルに(それでいて電池の減り。発熱は控えめ)。
とはいえベンチマークスコアに大きな差は無いので、『値下がりしているXiaomi 11T Proを買った方が良い』程度にこの時は考えていました。しかしそれは間違いだったのです。
Xiaomi 12TはSocにMediaTek社の『Dimensity 8100-Ultra』を搭載。Xiaomi 11T Pro、Xiaomi 12T ProはQualcommのSnapdragonを採用しているので、そもそもの部分が異なります。
Dimensity 8100-UltraのベースとなっているDimensity 8100の効率スコアは『22.5』とかなり高め。原神(60fps、画質最高)をプレイしてみて、ベンチマークテストでは分からなかったDimensity 8100-Ultraの持つ本当のポテンシャルを目の当たりにする事に。
プレイ開始直後は、Xiaomi 12T ProやPixel 7 Proと遜色の無い素晴らしい動き。3DMark計測時に発生した立ち上がりの遅さが嘘のようです。Pixel 7 Proは4分程度経過してフレーム落ちが目立ち始めました。Xiaomi 12Tははたしてどうなのか。
6分を超えてもパフォーマンスが衰えることはなし。端末性能がゲームに追いついていないと、高フレームレートを維持する為に過剰な負荷がかかり、発熱して結果的にパフォーマンスが低下。Xiaomi 12Tは電力効率の高さで高負荷を消化。過度な発熱を起こさず、安定性を保っている事になります。
12分近くまでプレイ時間をのばしても、フレームレートは60fps付近。上位モデルとなるXiaomi 12T Proに極めて近い動き。Xiaomi 11T Proに加え、Pixel 6a、Pixel 7 Proのゲーム性能も超越。ここまで凄い力を秘めていたとは。ベンチマークテストに留めなくて良かった!
もっとも、カメラ画質に関しては本格的な撮り比べをせずともXiaomi 11T Pro、Xiaomi 12T Proに劣っていると感じます(Xiaomi 12TのイメージセンサーはXiaomi 11Tより小型化1/1.52→1/1.67インチ ※gsmarena参照。ISP性能もQualcommの方が現状で上)。
また、Xiaomi 12Tは技適マークを取得しておらず、おサイフケータイにも非対応。やはりトータルで見れば、Xiaomi 11T Pro日本モデルの方がまだお勧め(長く使うならXiaomi 12T Pro日本モデル)と言えますね。
Xiaomi 12T Proのゲーム性能に魅力を感じているけど、販売価格がネックとなって手が出せないという人は間違いなくいるはず。Xiaomi 12Tを価格抑えめで出したら、意外とこっちの方が売れるかも?
Xiaomi 12Tの主な仕様
Xiaomi 12T | |
---|---|
Soc | Dimensity 8100-Ultra(5nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 202g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
FeliCa | 非対応(NFC対応) |
センサー | 近接センサー 、360° 周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、色温度センサー、IRブラスター、フリッカーセンサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 13、android 12 |
Xiaomi 12Tにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/40/41
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
OCN モバイル ONE、IIJmio、ahamo、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)