
この記事に書いてある内容一覧
- 【Xiaomi 15T Proの電池もち】は『良い』部類
- YouTubeで同じ動画を約90分間再生して電池がどの程度減るか(実機検証結果)
- 屋外など高輝度環境で長時間利用する際には注意。電池もちを優先するなら画面やバッテリー設定の調整を
- 【Xiaomi 15T Proの充電速度】は有線&無線どちらもも速い!アクセサリーのワイヤレス充電器としても機能
- Xiaomi 15T Proを付属のAC充電器で約10分間充電した結果
- Xiaomi 15T Proを約10分間ワイヤレス充電した結果
- Xiaomi 15T Proをモバイルバッテリー(Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh)で約10分間充電した結果
- Bluetoothイヤフォンケースなどを充電出来るリバースワイヤレス機能
- 【Xiaomi 15T Proのリアカメラ画質】新たに搭載したライカ115mm超望遠カメラ(ペリスコープ)の実力とは。Tシリーズが新境地に挑む
- Xiaomi 15T Proの主なリアカメラ仕様
- デバイス内でRAW現像もこなす充実した画像編集機能
- 上下から素早く呼び出せる直感的な撮影メニュー
- 地域を『日本以外』に設定するとシャッター音をOFFに出来る
- 【写真作例】Xiaomi 15T Proの『ライカ15mm超広角カメラ』『ライカ23mmメインカメラ』『ライカ115mm超望遠カメラ』画質比較
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのライカ15mm超広角カメラで撮影
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのライカ23mmメインカメラで撮影
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのライカ115mm超望遠カメラで撮影
- 【写真作例・評価】ライカ115mm超望遠カメラで撮影(同じ被写体を異なる倍率で撮影して画質を比較)
- 【写真作例・評価】ライカ115mm超望遠カメラのスーパーマクロモードで撮影
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのライカ23mmメインカメラ/115mm超望遠カメラでモノクロ撮影(Leicaモノクロフィルター)
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのポートレートモードで撮影
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proの『ライカ15mm超広角カメラ』『ライカ23mmメインカメラ』『ライカ115mm超望遠カメラ』で撮影した夜景
- 【動画作例・評価】Xiaomi 15T Proのカメラで撮影
- 【Xiaomi 15T Proのフロントカメラ画質】質感描写と階調表現をバランスよく両立。VlogからWEB会議用途まで幅広くサポート
- 多機能かつ優れる描写力。ポートレートモードの背景ボケも滑らか
- 同時通訳機能の活用で外国人とのミーティングも成立
- 【Xiaomi 15T Proのベンチマークスコア】『AnTuTu Benchmark』『Geekbench 6』『3DMark(Wild Life Stress Test)』実測結果まとめ
- 【実測】Xiaomi 15T ProのAnTuTu Benchmarkスコア(Ver.10.5.2)
- 【実測】Xiaomi 15T Proに近い性能を持つスマートフォンのAnTuTu Benchmarkスコア(ver.10.5.2)
- 【実測】Xiaomi 15T ProのGeekbench6(CPU)スコア
- 【実測】Xiaomi 15T Proの3DMark Wild Life Stress Testスコア
- 【Xiaomi 15T Proのデザイン】ペリスコープカメラの物理的主張をフラットデザインで制御した無駄なき造形美
- Xiaomi 15T Proに近い画面サイズの端末重量
- 【Xiaomi 15T Proの画面】手に持った感覚より表示領域が広くて驚く!超狭ベゼル採用6.83インチ12bitディスプレイ
- Xiaomi 15T Proのディスプレイガラスは『Gorilla Glass 7i』
- 『サンライトモード』をONにすると直射日光下での視認性が向上
- 超狭ベゼル化により得られる圧倒的な没入感。Leicaカメラで撮った作品を大画面(6.83インチ)で深く楽しむ
- ディスプレイの色彩(色温度など)調整方法
- ブルーライトを制御する読書モードは『周期』『時間』『色温度』『テクスチャ』など細かい設定が可能
- 【Xiaomi 15T Proの指紋認証精度】Xiaomi 14T Proから体感速度が向上。ガラスや成形技術の刷新が影響か
- 指紋認証を比較(上からXiaomi 14T Pro、Xiaomi 15T Pro)
- 低コストでロック解除をスムーズに?さすがの開発力
- 【Xiaomi 15T Proのスピーカー音質】エンターテイメント志向のチューニング。中低域の再現性が高め
- 【Xiaomi 15T ProのBluetooth環境】低いビットレートで高音質を実現する『LC3』をサポート
- 【LE Audio(LC3)】電池の減りとデータ転送量を抑えつつ高音質で音楽を聴ける。低遅延にも対応
- 【Xiaomi 15T Proの保存領域を拡張】外部ストレージにYouTube、アマプラ、Netflixなどのコンテンツを保存出来る
- 【Xiaomi 15T Proで使えるジェスチャー機能】デジタルアシスタント、カメラアプリ、レコーダーの起動を素早く行える
- デジタルアシスタントを変更する方法
- 【Xiaomi 15T Proはデュアルアプリ&アプリロックに対応】プライベートと仕事の使い分けを効率的かつ安全に
- 【Xiaomi 15T Proで使えるAI機能】文章から画像まで効率的に『生成』『拡張』『削除』『検索』出来る
- AIライティング
- AI画像拡張
- AI消しゴム
- 【Xiaomi 15T Proはマルチデバイス連係が可能】アプリ表示/操作、ネットワーク接続、発着信などをタブレット側で行える
- 【Xiaomi 15T Proの通話機能】標準通話アプリ使用時はノイズ低減が効果的に作用
- 【Xiaomi 15T Proで使えるオフラインコミュニケーション】モバイル・Wi-Fiネットワークが届かない場所でも音声通話が可能(動画あり)
- 【Xiaomi 15T Proに付属するケース】しっかりとした作りで優しいフィット感。ボタンは押しやすく
- Xiaomi 15T Proで楽天モバイルを使えるか
- Xiaomi 15T Proの日本発売日
- Xiaomi 15T Proの日本販売価格
- Xiaomi 15T Proのアップデート保証期間
- Xiaomi 15T Proの同梱品
- 【Xiaomi 15T Proのスペック】主な仕様
- Xiaomi 15T Proにお勧めなSIM
- 実際に使った上で感じたXiaomi 15T Proのメリットとデメリット
- Xiaomi 15T Proに関するQ&A
- 関連リンク
『おサイフケータイ&防塵防水(IP68)&超急速充電をサポートする割安なハイエンドスマホ』という位置付けだったXiaomiの『T Pro』。Xiaomi 15T Proで一番意外だったのは、『ペリスコープカメラ』の搭載です。物理的な拡大率はなんと『5倍』に。
高倍率ズームを特徴とするスマートフォンがハイエンド帯に増えていますが、よくよく調べると『クロップ方式(インセンサーズーム)』が採用されていたり。クロップ方式はセンサーの一部を切り取って出力するので『画素減少』『暗所に弱い』といったデメリットが生じます。
Xiaomi 15T Proが搭載するペリスコープカメラは、切り取らず光学的に拡大するので『5,000万画素』のウルトラHD撮影が可能。通常モード(1,200万画素)では画素を統合するピクセルビニング機能を用いて、光の取り込み量を増やします。
F値が3.0と大きめなので『やや暗めな描写になるかな』と心配でしたが、Leica(ライカ)のチューニングとアップデートしたAISP 2.0の影響か、『F3.0』を感じさせない明瞭な仕上がり(高ISOの処理が素晴らしい)。ポートレートからマクロまで大大活躍でした。
他にも『電池持ちが改善』『処理能力が超ハイエンド域に到達』『画面サイズが6.83インチに拡大』『指紋認証速度向上』など実用的なアップデートが多数盛り込まれたXiaomi 15T Pro。しかし私のイチ押しは『ペリスコープ(ライカ115mm)』。とにかく実際に撮ってみて欲しい。
恐らくXiaomi 15T Proを購入した人は、『光学5倍以下のスマホ』に戻れなくなるでしょう。まさか『Ultra』以外で、この世界を体感出来るとは。お値段据え置きは神ですよ神!
本記事では、『充電時間計測』『ベンチマーク実測』『カメラ撮影(静止画から動画まで。もちろん望遠写真多数』など、Xiaomi 15T Proの実機を使った様々な検証を行っています。購入を検討している人は、参考にしていただけたら幸いです(右下にリンク付きの目次あり)。

【Xiaomi 15T Proの電池もち】は『良い』部類
YouTubeで同じ動画を約90分間再生して電池がどの程度減るか(実機検証結果)
※画面の明るさは照度計で50LUX程度に合わせています。
| 端末名 | 画面サイズ(解像度) | 電池容量 | 減った電池量 |
| CMF Phone 2 Pro | 6.77インチ(2,392×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| Nothing Phone(2) | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 4,700mAh | -6% |
| Nothing Phone(3a) | 6.77インチ(2,392×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| POCO F7 Ultra | 6.67インチ(3,200×1,440px) | 5,300mAh | -6% |
| POCO X7 Pro | 6.67インチ(2712 × 1220px) | 6,000mAh | -9% |
| Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ(2,712×1,220px) | 5,000mAh | -10% |
| Xiaomi 14T Pro | 6.67インチ(2712 × 1220px) | 5,000mAh | -8% |
| Xiaomi 15T | 6.83インチ(2772 × 1280px) | 5,500mAh | -7% |
| Xiaomi 15T Pro | 6.83インチ(2772×1280px) | 5,500mAh | -5% |
| Xiaomi 14 Ultra | 6.73インチ(3,200×1,440px) | 5,000mAh | -8% |
| Xiaomi 15 Ultra | 6.73インチ(3,200×1,440px) | 5,410mAh | -4% |
| Pixel 7a | 6.1インチ(2,400×1,080px) | 4,385mAh | -9% |
| Pixel 9a | 6.3インチ(2,400×1,080px) | 5,100mAh | -7% |
| Pixel 8 | 6.2インチ(2,400×1,080px) | 4575mAh | -8% |
| OPPO A79 5G | 6.72インチ(2,400×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| OPPO Reno9 A | 6.4インチ(2,400×1,080px) | 4,500mAh | -6% |
| OPPO Reno11 A | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| OPPO Find X8 | 6.6インチ(2,760×1,256px) | 5,630mAh | -5% |
| moto g24 | 6.6インチ(1,612×720px) | 5,000mAh | -7% |
| moto g66j 5G | 6.7インチ(2,400×1,080px) | 5,200mAh | -7% |
| AQUOS sense8 | 6.1インチ(2,432×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
| AQUOS sense9 | 6.1インチ(2,340×1,080px) | 5,000mAh | -5% |
| AQUOS sense10 | 6.1インチ(2,340×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
| AQUOS wish4 | 6.6インチ(720×1,612px) | 5,000mAh | -4% |
Xiaomi 15T ProでYouTube動画(1080p)を約90分間再生し、減った電池の量は『-5%』程度。前モデルとなるXiaomi 14T Pro(-8%)から大きく改善。
『電池の大容量化(5,000mAhから5,500mAh)』『Dimensity 9400+による映像処理パイプライン最適化(AV1 / HEVC / VP9 / AVCでCPUをほぼ使わないハードウェア処理が可能)』『Xiaomi 3D IceLoop Systemによる温度安定』などが電池もち改善の理由として考えられます。
主要動画配信サービスのコーデック採用状況
YouTube
- AV1:高解像度・HDRで採用拡大
- HEVC:基本未使用
- VP9:依然主力
- AVC(H.264):低解像度・旧端末向け
Netflix
- AV1:対応端末で利用開始
- HEVC:4K / HDRの主力
- VP9:なし
- AVC:SD/HDで利用
Amazon Prime Video
- AV1:Fire TVなど新世代端末で利用
- HEVC:4K HDRの基本
- VP9:なし
- AVC:HD配信で利用
Disney+
- AV1:2023年以降導入
- HEVC:4K / HDRの主力
- VP9:なし
- AVC:一部デバイスで利用
Apple TV+ / iTunes
- AV1:一部環境のみ
- HEVC:標準コーデック
- VP9:なし
- AVC:旧環境で利用
Hulu(日/米)
- AV1:なし
- HEVC:4K / HDRの主力
- VP9:なし
- AVC:HD以下で利用
Meta(Facebook/Instagram)
- AV1:リール・動画投稿で採用拡大
- HEVC:一部環境
- VP9:幅広く利用
- AVC:低解像度向け
動画再生時にどちらかと言えば『電池が減りやすい』イメージだったXiaomi T Proモデル。弱点を克服し、これまで実測を行った他端末と比較しても『電池もちが良い』部類に。
屋外など高輝度環境で長時間利用する際には注意。電池もちを優先するなら画面やバッテリー設定の調整を
設定項目のディスプレイと明るさを『サンライトモード』『自動明るさ調整』のいずれかに設定すると、最大輝度が高くなります。明るい画面表示の状態が続くと、消費電力が増えて電池の減りが早く。
電池もちを優先する場合は下記の設定を行いましょう。
- サンライトモードOFF:設定→ディスプレイと明るさ→サンライトモード
- 自動明るさ設定ON(明るい場所では消費電力が上がる。利用環境によってはOFF):設定→ディスプレイと明るさ→自動明るさ調整
- ディスプレイのリフレッシュレート60Hz:設定→ディスプレイと明るさ→リフレッシュレート
- ダークモード:設定→ディスプレイと明るさ→ダークモード
- 高度なテクスチャOFF:設定→ディスプレイと明るさ→高度なテクスチャ
- AI画像エンジン(超解像/AI HDR補正/MEMC)OFF:設定→ディスプレイと明るさ→AI画像エンジン
- 自動スリープまでの時間短め:設定→ロック画面→スリープ(15秒〜30秒程度)
- バッテリーセーバーもしくはウルトラバッテリーセーバー:設定→バッテリーとパフォーマンス→現在のモード
- 気温が低い時期は低耐久モードON:設定→バッテリーとパフォーマンス→追加機能→低耐久モード

【Xiaomi 15T Proの充電速度】は有線&無線どちらもも速い!アクセサリーのワイヤレス充電器としても機能
Xiaomi 15T Proを付属のAC充電器で約10分間充電した結果
Xiaomi 15T Proは最大『90W』の充電速度に対応しています。付属の純正AC充電器+USBケーブル(90W対応)を使用して約10分間充電したところ、電池残量は有線充電モード標準で『+26%』。有線充電モードをトップスピードに切り替えると『+34%』。最大120W充電に対応するPOCO F7 Ultraと同程度です。
| 端末名 | 充電時間(有線) | 増えた電池残量 |
| Pixel 9a | 約15分間 | +18% |
| moto g66j 5G | 約15分間 | +22% |
| AQUOS sense10 | 約15分間 | +23% |
| CMF Phone 2 Pro | 約15分間 | +24% |
| Nothing Phone(3a) | 約10分間 | +20% |
| POCO F7 Ultra | 約10分間 | +34% |
| Xiaomi 14T Pro | 約10分間 | +48% |
| Xiaomi 15T | 約10分間 | +25% |
| Xiaomi 15T Pro | 約10分間 | +34% |
ちなみに公称値は『約36分』でフル充電。Xiaomi 14T Proの『約19分』より若干遅くなっていますが、『電池容量が増えている(5,000mAh→5,500mAh)』『発熱の制御』などを考慮すると、性能ダウンではなく『最適化』と考えるのが妥当かと。そして『約36分でフル充電』の速度は、iPhoneやPixelシリーズよりは確実に速いです。


Xiaomi 15T Proを約10分間ワイヤレス充電した結果
Xiaomi 15T Proはワイヤレス充電にも対応。Xiaomiのワイヤレス充電器(日本未発売モデル。55W出力)で約10分間充電(設定は標準)すると『+16%(ワイヤレスにしては速い)』。

Xiaomi 15T Proをモバイルバッテリー(Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh)で約10分間充電した結果
搭載ケーブルが最大『120W』の出力に対応するモバイルバッテリー『Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh』。Xiaomi 15T Proを約10分間充電して、増えた電池残量は『+32%』。
充電しながら端末を利用すると、温度上昇により充電速度や処理能力が落ちて非効率です。Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh×Xiaomi 15T Proの組み合わせなら、外出先でも短時間で素早く充電完了。高いパフォーマンスを維持してくれます。

Bluetoothイヤフォンケースなどを充電出来るリバースワイヤレス機能
リバースワイヤレス充電(設定→バッテリーとパフォーマンス→充電オプションから)をONにすると、ワイヤレス充電に対応するデバイスへの給電が可能に(デバイスを検出しない場合は自動OFF)。Xiaomi 15T Proのバッテリー残量が20%〜40%に達した時点で、共有機能を停止する設定も用意されています。

背面の充電コイル付近に対応アクセサリーを置くと自動的に充電開始。
【Xiaomi 15T Proのリアカメラ画質】新たに搭載したライカ115mm超望遠カメラ(ペリスコープ)の実力とは。Tシリーズが新境地に挑む
Xiaomi 15T Proの主なリアカメラ仕様

| 端末名 | Xiaomi 15T Pro |
| ライカ23mmメインカメラ | 解像度:5,000万画素 焦点距離:23mm相当 推奨撮影距離:10cm〜無限遠 F値:1.62 イメージセンサー:Light Fusion 900 イメージセンサーサイズ:1/1.31インチ 画素サイズ:2.4μm(4-in-1スーパーピクセル) 光学式手ぶれ補正:対応 フォーカス:オート(AF) |
| ライカ115mm超望遠カメラ | 解像度:5,000万画素 焦点距離:115mm相当 推奨撮影距離:30cm〜無限遠 F値:3.0 イメージセンサー:ISOCELL JN5(s5kjn5)※Device Info HWより(非公式) イメージセンサーサイズ:1/2.75インチ 光学式手ぶれ補正:対応 スーパーマクロ:対応 フォーカス:オート(AF) |
| ライカ15mm超広角カメラ | 解像度:1,200万画素 焦点距離:15mm相当 推奨撮影距離:90cm〜無限遠 F値:2.2 イメージセンサー:OV13B(ov13b)※Device Info HWより(非公式) イメージセンサーサイズ:1/3.06インチ 視野角:120度 フォーカス:固定(FF) |
Xiaomi 14Tシリーズ(日本モデル)において採用された、『Leica(ライカ)』と共同開発したカメラシステム。Xiaomi 15T Proではその内容をアップデート。なんと『ペリスコープ(望遠)カメラ』が導入されました。光学による物理的な拡大率は『5倍(115mm相当)』に。『スーパーマクロ』をサポートしている点にも注目。

Device Info HWの情報を参考にすると、ペリスコープカメラのメージセンサーは『Samsung ISOCELL JN5』。ISOCELL JN5はISOCELL JN1から『AF精度』『HDR処理』『ノイズ耐性』などがそれぞれ向上。
またDimensity 9400+が採用するImagiq 1090 ISPにより、高倍率ズーム時のノイズ低減やディテール補完を強化。つまり『ハード』『ソフト』の両面からアップデートが行われているということです。メインカメラは処理能力向上により、『4K/120fps』『10-bit Log』を新たにサポート。『編集』を前提とした本格的な動画撮影を可能にしています。
イメージセンサーは『Light Fusion 900』を踏襲しつつ、AISP(CPU、GPU、NPU、ISPのコンピューター処理能力を統合)が『2.0』へとバージョンアップ。画像処理の最適化は画質にどう影響をもたらしているのでしょうか。詳しくは作例をご覧ください。
デバイス内でRAW現像もこなす充実した画像編集機能
デバイス内の編集機能も充実しており、画像に関しては『露出』『明るさ』『コントラスト』『明度』『ハイライト』『シャドウ』『明るい範囲』『暗い範囲』『彩度』『自然な彩度』『曲線』『HSL』『ポスタリゼーション』『暖かさ』『色合い』『フェード』『シャープネス』『明瞭度』『グレイン』『ノイズ除去』『ビネット』『分散』『ノイズ』の調整が可能。専用アプリなしで、それなりにRAW現像を出来てしまう。



上下から素早く呼び出せる直感的な撮影メニュー
上メニューは『HDR』『スーパーマクロ』『アスペクト比』『タイマー』『透かし』『設定』。Xiaomi 14T Proから『AIカメラ』『チルシフト』『タイムバースト』『アシストカメラ』が削除されています。私はどの機能も使っていなかったので特に問題なし。

下メニューは『ウルトラHD』『ファストショット』『スローモーション』『タイムラプス』『長時間露光』『パノラマ』『スーパームーン』。『夜景』『デュアルビデオ』『映画』が削除され、『ファストショット』『スーパームーン』が追加されています。

夜景(低照度)を撮るのに適した機能が消えたわけではなく、光が足りないシーンでは自動的にモードが切り替わる『オート設計』に。Proモードでは従来通り『マニュアル撮影』が可能です。
ファストショットは、指定した『スタイル』『フラッシュ』『露出(明るさ)』『焦点距離』『フォーカス』『アスペクト比』『シャッタースタイル』『設定(画像形式など)』の状態で画面OFFの状態から音量−ボタン2度押し(設定→ロック画面→カメラを起動→写真を撮る)で即時起動出来る機能。珍しい被写体を見つけた時に『超望遠カメラ』をすぐに呼び出せるのはメリット。

『Leica Vibrant Look』『Leica Authentic Look』といった写真スタイルに加え、『ポジティブ(FILM)』『ネガティブ(FILM)』『VIV(LEICA)』『NAT(LEICA)』『モノクロ(LEICA)』『モノクロHC(LEICA)』『セピア(LEICA)』『青(LEICA)』『シネマティック』『ブラックゴールド』『スカーレット』『ティールミスト』『ビビッド』『モンスーン』などフィルター効果が豊富に用意されています。
ライカのフィルター効果を使えるXiaomi 15T Pro。旅行先の風景や普段の街角を、独特な世界観で印象深く残せるのは大きな魅力です。
地域を『日本以外』に設定するとシャッター音をOFFに出来る
『設定』→『追加設定』→『地域』を日本以外(アメリカなど)に設定すると、カメラアプリ内の『設定』→『一般』からシャッター音をOFFに出来ます。

【写真作例】Xiaomi 15T Proの『ライカ15mm超広角カメラ』『ライカ23mmメインカメラ』『ライカ115mm超望遠カメラ』画質比較
HDR:オート、カラー:Leica Vibrant 、フラッシュ:OFF
ライカ15mm超広角カメラ




ライカ23mmメインカメラ




ライカ115mm超望遠カメラ




【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのライカ15mm超広角カメラで撮影





ライカ15mm超広角カメラの画質評価
解像感・描写力
評価:4.8/5
広角端でも周辺までしっかりと解像しており、建物の直線や木々の葉の細部も破綻が少ない。AIシャープネスの過剰感も抑えられ、自然なディテール表現。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.7/5
Leica Vibrantの傾向を維持しつつも、屋外では緑と空の階調が見事に分離。室内ではやや暖色寄りで、木材の質感をしっかりと描く。
ダイナミックレンジ
評価:4.9/5
直射光下でも白飛びを抑え、日陰の階調も良好。HDR制御が非常に上手く、Leicaチューニングによる自然な階調の繋がりが印象的。
ノイズ処理・低照度耐性
評価:4.6/5
ISO2000〜3200でもノイズ粒が細かく、塗りつぶし感が少ない。木目や畳の繊維など、暗所でも立体感を保っている。
レンズ歪曲・収差補正
評価:4.9/5
超広角ながら歪曲収差は非常に少なく、建築物の垂直線も自然。色収差もほぼ皆無で、ソフトウェア補正が優秀。
総合評価
評価:4.8/5
Xiaomi 15T Pro の超広角カメラは、スマートフォンとしてトップクラスの完成度。 特に日中屋外の描写は、Leicaコラボらしい深いコントラストと空気感のある立体描写が際立っている。 暗所ではわずかにダイナミックレンジが狭まるものの、ノイズ処理の品位が高く、質感を失わないバランスが秀逸。
【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのライカ23mmメインカメラで撮影







ライカ23mmメインカメラの画質評価
解像感・描写力
評価:4.9/5
大型センサーらしい立体感と、微細な質感の再現が極めて高水準。木材や金属、布の繊維まで丁寧に解像し、シャープネス処理が自然。周辺も解像低下が少ない。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.9/5
Leicaの色設計により、階調の深みとニュートラルなバランスを両立。赤絨毯や金箔、緑葉などの高彩度素材も破綻なく、雰囲気のあるトーンを実現。
ダイナミックレンジ
評価:5.0/5
強い日差し下でも白飛びを極限まで抑制し、暗部の階調も十分に保持。屋内の逆光シーンでも自然な光の抜けがあり、HDR処理の品位が非常に高い。
ノイズ処理・低照度耐性
評価:4.8/5
ISO3200〜4000でもノイズ粒が細かく、塗りつぶし感が少ない。階調を損なわないノイズリダクションで、暗部にも質感が残る。
ボケ表現・レンズ特性
評価:4.9/5
開放F1.62の浅い被写界深度を活かし、被写体がしっとりと浮き上がる。玉ボケや前後ボケも自然で、スマートフォンとして極めて高品位。
総合評価
評価:4.9/5
Xiaomi 15T Pro のメインカメラは、Leicaとの協業によりスマートフォン撮影の域を超えた自然描写を実現。 『階調』『色』『解像』どの要素も極めてバランスが良く、屋外ではフィルムライクな深み、屋内では温かみと静謐さを兼ね備えている。 特に光の『入り方』の描写が秀逸で、センサーとISP(AISP 2.0世代)が持つ統合力の高さを実感。
【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのライカ115mm超望遠カメラで撮影














ライカ115mm超望遠カメラの画質評価
解像感・描写力
評価:4.9/5
テレ端115mmでの描写は非常に精細。花弁の繊維や蝶の鱗粉まで緻密に表現されており、合焦部分のエッジが自然。回折の影響もほぼ感じられない。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.8/5
Leicaらしい深みと階調を維持しつつ、彩度過多に振らない落ち着いた色設計。特に木材や金属、赤花などが正確で、自然光から人工光まで安定。
ダイナミックレンジ
評価:4.7/5
明暗差の大きい被写体(屋内の照明、逆光の花)でも階調の破綻が少なく、陰影の中にしっかり情報が残る。望遠としては極めて高いレベル。
ノイズ処理・低照度耐性
評価:4.8/5
ISO6400でもノイズは細かく、色ムラがほぼない。明部のディテール維持も良好で、階調再現とノイズリダクション処理のバランスが秀逸。
ボケ表現・立体感
評価:4.8/5
F3.0という開放値ながら、望遠焦点距離の圧縮効果により自然な奥行きを演出。被写体が前景からふわりと浮かび上がるような立体感があり、背景ボケも滑らか。
総合評価
評価:4.8/5
Xiaomi 15T Pro の望遠カメラは、スマートフォンの枠を超えた中望遠的な光学描写を実現。 Leicaの色科学とISP制御により、絵画的でありながら写実的な立体感を得られる。 細部のキレとボケの柔らかさの共存は一眼レフに迫る仕上がり。 低照度でも描写崩壊が起こらず、実用域が非常に広いのも特筆点。
【写真作例・評価】ライカ115mm超望遠カメラで撮影(同じ被写体を異なる倍率で撮影して画質を比較)
ネイティブ望遠の最高品質ゾーン(115mm相当)
本機の望遠カメラの真価が発揮される焦点距離。鉄骨の線や窓枠の細部まで精密に再現し、色収差やノイズがほぼ見られない。発色は控えめながら深みがあり、階調のつながりも極めて自然。

AI補正の効きが自然なハイブリッド域(232mm相当)
光学+AI超解像のハイブリッドながら、ディテール維持が優秀。金属の質感や反射も不自然に潰れず、遠景の描写がしっかり成立している。ごくわずかにエッジが強調されるが、実用的な高倍率として十分高品質。

高倍率でも形状崩れのない優等生描写(348mm相当)
AI補間が増える領域だが、構造物の形が明確に保たれ、輪郭の破綻が少ない。ディテールの一部が滑らかになるものの、画としての立体感とバランスは良好。高倍率ズームとしての安定感が際立つ。

コントラストと情報量のバランスが秀逸(462mm相当)
細部のシャープさはわずかに低下するが、コントラストと色の分離が良い。AI補正が適度に抑えられており、質感表現がまだ生々しい。構造物の陰影再現も自然で、実用的な限界域としては非常に優秀。

ディテール減少も破綻なし(692mm相当)
AIによる補完処理が明確に現れるものの、輪郭の不安定さは少ない。構造物の認識精度が高く、遠景の要素がしっかり描き分けられる。シャープネスよりも見た目の安定性を重視したチューニング。

AI処理による再構成域(923mm相当)
ノイズは抑えられているが、微細部の質感がやや失われ塗り絵的傾向が出る。それでも形状や構図の整合性は高く、超望遠域としては十分に鑑賞可能。

識別重視の補完域(1153mm相当)
完全なデジタルズーム領域で、ディテールは甘くなるが、被写体識別は明瞭。彩度とコントラストが保たれており、記録用途としては実用範囲。過度なシャープネス処理がなく、Leicaらしい自然さを最後まで維持している。

【写真作例・評価】ライカ115mm超望遠カメラのスーパーマクロモードで撮影
Xiaomi 15T Proのライカ115m超望遠カメラは『スーパーマクロモード』をサポート(上部メニューからON)。廉価モデルが採用する『超広角カメラ』を使ったマクロ撮影機能は、被写体に近づいて撮影する必要があるので『影』が出来やすくなる。
望遠カメラの利点は影が入らない位置から撮影出来ること。デジタル顕微鏡のような描写は得られないが、小さな被写体を『主役』に引き上げられるスーパーマクロ。適当に連射していると予期せず『驚きの1枚』が撮れていたり。
焦点距離はデフォルトの状態で『115mm相当』。そこから230mm相当までデジタルズームが可能。










ライカ115mm超望遠カメラ(スーパーマクロモード)の画質評価
解像感・描写力
評価:4.9/5
ピント面の情報量が非常に高く、花弁の繊維や蜂の体毛、果実の艶など微細なディテールを精密に再現。デジタル処理の輪郭強調は控えめで、自然な立体描写が得られている。
色再現・階調表現
評価:4.8/5
Leica Vibrantトーンらしい深みのある色調。赤・紫・青など難しい花色でも飽和せず、階調のつながりが滑らか。明暗差のある被写体でもトーンジャンプがない。
ボケ表現・立体感
評価:4.7/5
F3.0というスペックながら、望遠による圧縮効果で背景がふんわりと溶ける。被写体が前景から自然に浮かび上がり、空間的な奥行きが非常にリアル。
フォーカス精度・AF挙動
評価:4.8/5
被写体との距離が近いにも関わらず、AFがスムーズに追従。蜂や蝶など動体被写体にも対応できる精度。マクロ距離でも迷いが少なく実用的。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.8/5
ISO200〜400付近でもノイズ粒は非常に細かく、花弁や果実の表面の質感を壊さない。AIノイズリダクションが過剰に働かず、マットで自然な質感を維持。
総合評価
評価:4.8/5
230mm域でのクローズアップでは『解像力』と『立体感』の両立が秀逸で、 『被写体に寄る』だけでなく『圧縮して背景を溶かす』描写が成立している。 光学系とISP処理がしっかり連携しており、Leica調色による陰影の柔らかさが、 被写体の立体的な存在感を際立たせている。
【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのライカ23mmメインカメラ/115mm超望遠カメラでモノクロ撮影(Leicaモノクロフィルター)







ライカ23mmメインカメラ/115mm超望遠カメラ(Leicaモノクロフィルター)で撮影した写真の評価
階調再現力
評価:4.9/5
黒から白へのグラデーションが非常に滑らかで、特に中間調(グレー域)のトーンコントロールが秀逸。被写体の陰影差を自然に描き分け、深みのある表現が可能。
ディテール表現
評価:4.8/5
細部の線や質感がしっかりと再現され、ノイズリダクションも極めて自然。草木の繊維やコンクリートの粗さなど、素材の違いがしっかり描き分けられている。
立体感・空気感
評価:4.7/5
被写界深度を生かした前後の分離が巧みで、スマートフォンとは思えない立体描写。被写体が浮かび上がるような空気感があり、光の方向性が明確。
コントラスト・トーン設計
評価:4.9/5
Leicaらしい硬すぎないコントラスト設計で、明暗のバランスが非常に洗練されている。黒潰れを避けつつ、白飛びも抑制。芸術写真のような落ち着きがある。
被写体との親和性
評価:4.8/5
花、木、鉄、石といった質感の異なる被写体を選んでも破綻がなく、幅広いテイストに『静かな存在感』を与える。ポートレートよりもスナップや風景向きの特性。
総合評価
評価:4.8/5
スマートフォンでありながら『階調』『コントラスト』『質感描写』の三拍子が揃ったモノクロ表現を実現。 トーンカーブは繊細で、クラシカルなフィルムカメラの雰囲気を感じさせるが、ディテールはデジタルらしくクリア。 日常のスナップでも作品性を感じるモードに仕上がっている。
【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proのポートレートモードで撮影
Xiaomi 15T Proのポートレートモードは『LEICA PORTRAIT』『MASTER PORTRAIT』の2種類を用意。焦点距離(レンズ)は『23mm』『46mm』『115mm』で切り替えられる。
















ライカ23mmメインカメラ/115mm超望遠カメラ(ポートレートモード)で撮影した写真の評価
被写界深度表現・ボケ品質
評価:4.9/5
背景のボケはスマートフォンらしさを感じさせない自然さ。境界検出が精密で、髪の毛や金属の輪郭も滑らかに処理。開放F値に頼らず、光学特性とAI解析が見事に融合している。
色再現・トーンコントロール
評価:4.8/5
彩度が高いが、過度に派手ではなく『光の色』を正確に描くチューニング。提灯の赤や木の温もりなど、暖色系がしっかりと深みを持ち、陰影のバランスも秀逸。
立体感・奥行き表現
評価:4.9/5
中望遠46mm・望遠115mmの圧縮効果を的確に活かし、人物・物体ともに立体感が強い。前後の距離感が自然で、被写体が空気の中に存在するようなリアリティを生む。
ディテール・質感描写
評価:4.7/5
照明の質に応じて繊維や金属、木材の質感を正確に再現。ISO1600以上でも粒状ノイズを最小限に抑え、質感が崩れない。テクスチャ表現が極めて滑らかで高級感がある。
AI処理・光学連携
評価:4.8/5
AI処理・光学連携被写体認識と露出制御の精度が高く、夜間でも露出の安定性が際立つ。AIによる背景分離も不自然さがなく、光源ボケの形状や輝度も光学的に美しい。
総合評価
評価:4.8/5
被写体の『質感』『陰影』『空気感』が自然に調和し、スマートフォン写真を『描写作品』の領域に引き上げている。 46mmはスナップや人物撮影に最適、115mmは被写体を際立たせる構図に強く、 どちらも高精細ながら『デジタルっぽさ』を感じさせない。 AI演算を感じさせないナチュラルさは、他社のスマートフォンを明確に上回る完成度。
【写真作例・評価】Xiaomi 15T Proの『ライカ15mm超広角カメラ』『ライカ23mmメインカメラ』『ライカ115mm超望遠カメラ』で撮影した夜景
ライカ15mm超広角カメラで撮影








ライカ15mm超広角カメラで撮影した夜景写真の評価
解像感
評価:4.7/5
15mm超広角ながら、フレーム端まで高い解像度を維持。建物の窓やサインの文字も破綻せず、センサーの性能が十分に引き出されている。遠景でもディテールがしっかり残り、ノイズリダクションの過剰処理による『のっぺり感』がほとんどない。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.8/5
Leica Vibrantらしいリッチな彩度で、ネオンの赤や青、反射光の紫系トーンまで自然に描写。白熱灯や街灯が混在する環境でもWBが安定しており、夜景特有の黄色被りが抑えられている。ウェットな路面の色分離も非常に美しい。
ダイナミックレンジ
評価:4.6/5
黒潰れを抑えつつ、ハイライトの飛びを最小限にコントロール。特に街頭看板やヘッドライトの光が多いエリアでの撮影でも、階調のつながりが自然。HDR合成による不自然なオーラやゴーストもほとんど見られない。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.4/5
ISO1000〜1250の高感度ながら、ノイズ量はよく抑えられています。微細なザラつきがわずかに見られるものの、金属やアスファルトの質感表現は非常にリアル。特にISO640設定のカットでは粒状感がほとんどなく、センサーとISPのチューニングの高さがうかがえる。
光の表現・空気感
評価:4.7/5
雨上がりの路面に映る光の反射、湿度感、都市の立体的な奥行き表現が抜群。照明のボケ方も自然で、Leica Vibrantの特徴を強く感じられる。ナイトシーンの情緒がしっかり表現されているのも特徴。
総評
評価:4.6/5
夜景でも超広角の弱点である『端部ノイズ』や『階調破綻』を最小限に抑制。Leica Vibrantのトーン制御により、夜の街の華やかさと静けさを両立した仕上がり。 スマートフォン夜景撮影としては高い完成度で、特に反射光や雨上がりの質感描写が秀逸。物理的・処理的な限界による軽微な領域で『均一トーンでの階調飛び』『 端部の光量・解像感のわずかな低下』『強光源によるハロ発生』が見られる。
ライカ23mmメインカメラで撮影











ライカ23mmメインカメラで撮影した夜景写真の評価
解像感
評価:4.8/5
メインカメラらしく、ピクセル単位のディテール再現が非常に優秀。建物の窓枠や看板文字、遠景のビルの輪郭まで鮮明に描写。夜間・高ISO撮影にも関わらず、ノイズリダクションによるディテールの溶けが最小限に抑えられており、線のエッジが自然で力強い仕上がり。特に奥の高層ビルの光点が崩れず残っている点は、光学系とISP処理の精度の高さを示す。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.7/5
Leica Vibrantらしい『彩度は高いが誇張しすぎない』夜景色。 UNIQLO看板の赤、HALCの青、奥の暖色光が見事に分離しており、照明混在下でもWBが安定。 特に路面反射の色階調が自然で、暖色と寒色が混ざる雨上がりの質感を正確に描写している。 若干のマゼンタ寄り傾向は、都市夜景の雰囲気を損なうものではない。
ダイナミックレンジ
評価:4.6/5
暗部をしっかり持ち上げながら、看板の白飛びも最小限。HDR処理は非常に自然で、ハイライト部分の光量を抑えつつ、立体的な陰影を維持しています。特に左側のビックカメラ看板と右側の白い壁面の輝度差の処理バランスが絶妙。ただし、空の階調にわずかなトーンジャンプ(前述の通り)があり、HDR処理の限界がわずかに見える点のみ減点。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.6/5
ISO1000という設定ながら、輝度ノイズ・色ノイズともに非常に少なく、ディテールを壊さない上品なNRチューニング。路面のアスファルト粒や看板の印字もシャープさを保っており、『光沢とマットの質感の違い』をきちんと描き分けている。ノイズ低減が効きすぎて滑らかに見える箇所はあるものの、スマホ夜景としては理想的な仕上がり。
光の表現・空気感
評価:4.9/5
最大の見どころ。 雨上がりの湿った空気、アスファルトに映る照明、 奥行き方向への光の抜け感が素晴らしい。 車のヘッドライトやネオンが描く反射グラデーションが極めて自然で、 Leica Vibrant特有の『空気の透明感』と『都市の艶』を両立。 空に残るわずかな雲のグラデーションもリアルで、 都市夜景としての完成度は非常に高い。
総評
評価:4.7/5
夜景でも『高い解像性能』と『色調コントロール』を両立。Leica Vibrantの特性を最大限に生かしながら、過剰なコントラストを避け、リアリティと立体感が共存。均一トーン(空など)でわずかに階調段差が出るケースあり。
ライカ115mm超望遠カメラで撮影






ライカ115mm超望遠カメラで撮影した夜景写真の評価
解像感
評価:4.6/5
115mm望遠としては驚くほど精細。建物の窓や看板の文字、反射した雨のラインまで明瞭に再現。被写体距離がある夜景でもピント面がシャープに立ち上がり、光源の輪郭が滲まない。ただし、ISO8000クラスになると微細なディテール(特に金属面やテクスチャ)がわずかにソフト化。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.7/5
冷たい街灯と暖色系の反射光を的確に分離し、『夜の湿度』『光の温度差』を両立。 特に雨で濡れた路面の色分離が非常に繊細で、反射に含まれる赤・緑・青の階調が自然。 高感度域(ISO8000)でも色の破綻や黄被りはほぼ見られない。
ダイナミックレンジ
評価:4.4/5
ハイライト(車のヘッドライト・看板)を抑えながら、暗部の階調をよく引き出している。HDR合成は非常に自然で、白飛びを防ぎつつも黒潰れが少ない。ただ、ISO3200以上ではわずかに暗部ノイズが浮き、滑らかさが失われるシーンも。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.3/5
ISO3200〜8000という高感度レンジにしては優秀なノイズコントロール。人物・建物・路面のテクスチャを残しつつ、ざらつきを最小限に抑制。ただし、望遠カメラ特有の微細なカラーノイズ(特に暗部の青系)が一部で確認でき、クリアさの部分では広角に劣る。雨の粒子や夜霧の表現には逆にこの粒感が良い『味』として作用。
光の表現・空気感
評価:4.7/5
遠景の『照明』『路面の反射』『行き交う車や傘のハイライト』を絶妙にコントロールし、 望遠ならではの圧縮感と立体感を美しく再現。 特に夜雨のシーンでは、街全体がフィルムのような深みを持った描写に。 やや長時間露光気味(1/33〜1/50s)で動体のブレが一部残りますが、 静止画としてのドラマ性を高める方向に作用。
総評
評価:4.5/5
夜景望遠撮影としては極めて高水準。高ISO撮影ながらディテール保持とノイズコントロールのバランスが秀逸で、特に雨上がりの反射や光の距離感の表現力に優れる。一方で、ISO3200〜8000域での色ノイズの粒感と微ブレ感が一部のショットでわずかに残る。
【動画作例・評価】Xiaomi 15T Proのカメラで撮影
屋外の明るいシーン(00:09〜00:16、00:25〜00:33、02:14〜02:35)

- 色再現とコントラスト:
- 鮮やかで自然な色再現が実現されており、特に緑の植物や赤い低木(00:17〜00:33)が鮮明。
- ダイナミックレンジも広く、明るい空と影になった部分の両方でディテールが保持。
- 解像度とシャープネス:
- 葉のディテール、舗装の質感、古い建物の木目(00:20〜00:24)など、非常にシャープで高解像度な映像。
屋内・薄暗いシーン(00:45〜01:17、02:53〜03:11)

- ノイズ処理とディテール:
- 露出制御:
手ぶれ補正・オートフォーカス(00:09〜00:16、00:25〜00:33、02:14〜02:35)

- 手ブレ補正(EIS/OIS):
- フォーカス追従:
- カメラの移動中、特に近景から遠景、またはその逆の切り替えにおいて、迅速かつ正確にフォーカスが合っており、迷うことなく被写体を捉え続けている。

【Xiaomi 15T Proのフロントカメラ画質】質感描写と階調表現をバランスよく両立。VlogからWEB会議用途まで幅広くサポート
Xiaomi 15T Proの主なフロントカメラ仕様
| 端末名 | Xiaomi 15T Pro |
| フロントカメラ | 解像度:3,200万画素 焦点距離:21mm相当 F値:2.2 イメージセンサーモデル名:S5KKDS(Samsung) イメージセンサーサイズ:1/3.42インチ 画素サイズ:0.64µm(1.28um 4-in-1) フォーカス:FF |
多機能かつ優れる描写力。ポートレートモードの背景ボケも滑らか



Xiaomi 15T Proの3,200万画素フロントカメラは、『パームシャッター』『音声シャッター』『時限バースト』『セルフィータイマー』『スクリーンフィルライト』『HDR10+動画撮影』『動画テレプロンプター』『スローモーションセルフィー』『タイムラプスセルフィー』といった豊富な機能を備えます。
フロントカメラで撮影した写真の評価
解像感
評価:4.8/5
顔やマスクの布地、ニット帽の繊維まで非常にシャープ。特に26mm側の描写は優秀で、被写体の立体感が出ている。ソフトなノイズリダクションにより質感を保っている。
色再現
評価:4.6/5
Tシャツや肌トーンが自然で落ち着いた色合い。背景の緑もやや抑えめで、実際の光環境に忠実。
ダイナミックレンジ
評価:4.5/5
背景の木漏れ日や空の階調がしっかり残っており、露出バランスも適切。逆光耐性も良好で、ハイライト飛びがほぼない。
被写界深度・ボケ
評価:4.4/5
通常モード(21mm/26mm)では自然なボケ感。ポートレートモード(3枚目)は非常に滑らかで、エッジの切り抜きも精度が高く、ソフトウェア補正が自然。
ノイズ・階調表現
評価:4.7/5
ISO80〜100の低感度で撮影されており、ノイズはほぼゼロ。シャドウ側も階調が豊かで、HDR処理の自然さが際立つ。
総評
評価:4.6/5
質感描写と階調表現の両立に優れる。特にポートレートモードでは背景ボケが過度にならず自然さがある。 21mmは背景との距離感が出やすく、アウトドアの自撮りやVlog用途に最適。26mmは人物主体での描写に向いており、被写体の立体感・陰影の再現がフロントカメラとしては高レベル。
21mm側では周辺光量がやや落ちており、画面端の階調がわずかに浅くなっている。 樹木の細部描写でもAI処理の圧縮感が出やすい。この辺りは物理的限界の補完といったところか。
同時通訳機能の活用で外国人とのミーティングも成立
Googleのビデオ会議サービス『Meet』を試してみると、自然な色合いかつ良好な画質。境界の認識も綺麗に出来ています。



2台のスマートフォンを使用して『音声』がしっかり聞こえるかをテストしましたが、こちらも問題なし(Xiaomi 15T Proはレコーディングスタジオレベルの高信号対ノイズ比マイクを3基搭載)。
通話ツールボックスからは『フィルライト(画面の端にしろを表示させライトに代用する機能)』『ノイズ低減』『同時通訳』『ハンドジェスチャーを認識(動きに合わせてエフェクトが表示される)』を設定出来ます。

同時通訳(AI通訳)をONにすると、話した内容が指定した言語で自動翻訳され相手に音声出力。相手の話した内容は自分が分かる言語に翻訳。言語が分からない外国人同士のミーティングが成立します(指定言語が逆になっているとめちゃくちゃな翻訳になるので注意)。

【Xiaomi 15T Proのベンチマークスコア】『AnTuTu Benchmark』『Geekbench 6』『3DMark(Wild Life Stress Test)』実測結果まとめ

【実測】Xiaomi 15T ProのAnTuTu Benchmarkスコア(Ver.10.5.2)
| AnTuTuスコア目安 | 性能レベル | 適した使い方(参考程度) |
|---|---|---|
| 〜40万程度 | 一般的なエントリークラス | 通話・LINE・読書・軽いWeb検索程度。ゲームやカメラ処理は厳しい |
| 40万〜65程度 | エントリークラス上位〜下位ミドルクラス | SNS、動画視聴、ナビ、ライトなゲームはストレスを感じない程度 |
| 65万〜90万程度 | 一般的なミドルクラス | 日常利用はスムーズで快適。動画・写真の処理も比較的はやい。グラフィック設定中程度で3Dゲームも遊べる |
| 90万〜130万程度 | 上位ミドルクラス | 3Dゲーム、写真編集、AI(オンデバイス)などを行える |
| 130万〜200万程度 | ハイエンド | 負荷の重い3Dゲームも安定的にこなす。ヘビーユーザー向き |
| 200万〜 | 超ハイエンド | 最高峰の性能。ゲーミングスマホやフラッグシップ級 |
室温30度程度の室内で検証。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。



SocにMediaTek社の『Dimensity 9400+』を搭載するXiaomi 15T Pro。AnTuTu Benchmarkの実測結果は3回連続で200万超え。ついにTシリーズが『超ハイエンド』の域に到達しました。3回目の実測値も『2,144,436』と、Snapdragon 8 Elite搭載モデルと同等(もしくはそれ以上)のスコアを記録。
電池温度の上昇は、リチウムイオン電池が劣化しやすくなるとされる『45度』ギリギリライン。1回目の実測値は安定的に動作する性能というよりは、『トップスピード』を表す数値と認識しておきましょう。
詳細を見ると、スマートフォンの脳となる『CPU』、動作速度を示す『UX』のスコアは3回とも大きく変わらず。グラフィックの処理をメインで行う『GPU』のクロック周波数を下げて調整しています(それでも80万台を維持)。
これだけ高いスコアを連発しつつ、電池の減りは『-6〜7%』程度。電力効率の高さも実証する結果となっています。ストリーミング動画再生時だけでなく、高負荷時においても良好な電池もち。これは安心感が強いですね。
【実測】Xiaomi 15T Proに近い性能を持つスマートフォンのAnTuTu Benchmarkスコア(ver.10.5.2)
全端末室温30度程度の室内で検証。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。




3回連続でAnTuTu Benchmarkを実測(同じ環境)して『3回目』のスコア。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。

【実測】Xiaomi 15T ProのGeekbench6(CPU)スコア


全端末室温30度程度の室内で検証。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。

Xiaomi 15T ProのGeekbench6(CPU)スコアは、単体で処理をするシングルコアが2,500を突破(Snapdragon 8 Eliteを搭載するPOCO F7 Ultra超え)。『アプリの起動速度向上』『Webページの読み込み高速化』『ゲームのフレームレートの安定』などを見込めます。
総合力を示すマルチコアも『7,695』とかなり高め。最上位モデルXiaomi 15 Ultraに迫る結果となっています。マルチコアの性能は『同時に沢山処理する力』に直結。Androidは年々マルチスレッド化が進んでいるので、マルチコアの性能アップは安定した高いパフォーマンス維持に不可欠です。
【実測】Xiaomi 15T Proの3DMark Wild Life Stress Testスコア


| 項目 | Xiaomi 14T Pro | Xiaomi 15T Pro | 向上率・変化 |
|---|---|---|---|
| ベストループスコア | 13,355 | 18,585 | +39% 向上 |
| ローストループスコア | 9,342 | 11,338 | +21% 向上 |
| 安定性(Stability) | 70% | 61% | -9%(やや低下) |
| 最高温度 | 50℃ | 45℃ | 5℃ |
| フレームレート範囲 | 35〜97 FPS | 52〜141 FPS | 平均+約40%改善 |
Xiaomi 14T Proとの比較で、Xiaomi 15T Proはベスト(最高)ループスコアが『+39%』向上。安定性は『-9%』低下していますが、ロースト(最低)ループスコアが『+21%』伸びているので、総合的なゲーミング性能の底上げは疑いの余地なし。
フレームレートはXiaomi 14T Proの35〜97FPSから『52〜141FPS』に。パフォーマンスを大きく高めていながら、最高温度が50度から『45度』に低下している点にも注目です(電力効率の向上は明らか)。
もっとも、3DMark Wild Life Stress Testは『GPUに負荷をかけ続けること』が目的。通常負荷が重い3Dゲームはシーンによって波があるので、同様の状況は『存在しない』と言っても過言ではありません。最悪条件での持久力テストを20回連続で行い、『61%程度のパフォーマンスを維持』というのが今回の検証結果です。
Xiaomi 15T Proのゲーム推奨設定(参考程度)
| ジャンル | 解像度 | フレームレート | グラフィック品質 | エフェクト / 陰影 |
|---|---|---|---|---|
| 超重量級RPG(原神 / Honkai: Star Rail / Tower of Fantasy) | FHD+ | 60fps固定 | 中〜高 | 中 |
| FPS / TPS(PUBG Mobile / Apex / COD Mobile) | FHD+ | 60〜90fps推奨(120fpsは短時間) | HD〜HDR相当 | 中 |
| MOBA / 格闘 / カジュアル(LoL: Wild Rift / 荒野行動 / モンスト) | FHD+ | 60fps固定 | 高 | 中 |
| エミュレーション系(PS2 / Switch 等) | FHD+(スケーリング×1.0〜1.3) | 60fps上限 | 中 | – |
| レース / スポーツ(Asphalt / eFootball 等) | FHD+ | 60〜90fps推奨 | 中〜高 | 中 |
| 長時間バトルロイヤル(BGMI / PUBG長時間戦 / Apex長セッション) | FHD+ | 60fps安定設定 | 中 | 低〜中(発熱抑制目的) |
【Xiaomi 15T Proのデザイン】ペリスコープカメラの物理的主張をフラットデザインで制御した無駄なき造形美
Xiaomi 15T Proは『ブラック』『グレー』『モカゴールド』の3色展開。私が所有するのはモカゴールドです(グレーも1週間貸していただいた)。ペリスコープ方式が導入されたカメラユニット部分は、フレームを斜めにカット。厚みが目立たないだけでなくラグジュアリーな要素が加わっています。



サイドフレームと側面ボタン部分には、構造的な耐衝撃性・剛性を強化した『アルミニウム合金(6M13 )』を使用(恐らく航空機部品・自動車構造材・電子機器筐体などに使われる6013をベースにしたカスタム材)。




背面は『グラスファイバー』。サラサラした質感で、指紋が目立ちづらいのも特徴。



グラスファイバーは『軽量』『高強度(割れにくい)』『高剛性』『アンテナへの干渉が少ない』といった特性を持つ、金属や樹脂の弱点を補った無機繊維強化材。塗装・質感加工を自由に行えるので、サイドフレームに使われているアルミニウムとバランス良く融合。ハイエンドらしい高級感を維持しています。



できる限り薄く、かつ軽量化を実現するための様々なアップデートが行った上で、ベゼルはわずか『約1.5mm』。約210gの重量はスマートフォン全体と比較すれば『軽い』部類に入りませんが、この程度の重さで『ファブレットサイズ(6.83インチ)』の広い表示領域とペリスコープカメラ(しかも光学5倍)を得られるのは確実にメリット。



所有欲を満たしてくれるのは『モカゴールド』、ビジネススタイルに合わせるなら『グレー』というのが個人的な印象です。


Xiaomi 15T Proに近い画面サイズの端末重量

Xiaomi 15T Proの重量は『約210g』。Xiaomi 14T Proから『約6.83インチに画面サイズ大型化』『5,500mAhに電池増量』しつつ、わずか『+1g』に抑えている点は見事。
| 端末名 | 画面サイズ | 重量 |
| Xiaomi 15T Pro | 約6.83インチ | 約210 |
| Xiaomi 14T Pro | 約6.67インチ | 約209g |
| POCO X7 Pro | 約6.67インチ | 約195g(プラスチック)/198g(PU) |
| POCO F7 Ultra | 約6.67インチ | 約212g |
| CMF Phone 2 Pro | 約6.77インチ | 約185g |
| Nothing Phone(3a) | 約6.77インチ | 約208g |
| Galaxy S25 Ultra | 約6.9インチ | 約218g |
| Pixel 9 XL | 約6.8インチ | 約221g |
| Xiaomi 15 Ultra | 約6.73インチ | 約226g |
| AQUOS R9 Pro | 約6.7インチ | 約229g |
【Xiaomi 15T Proの画面】手に持った感覚より表示領域が広くて驚く!超狭ベゼル採用6.83インチ12bitディスプレイ
Xiaomi 15T Proの主な画面仕様
| 端末名 | Xiaomi 15T Pro |
| ディスプレイ | サイズ:6.83インチ 最大リフレッシュレート:144Hz 最大タッチサンプリングレート:480 Hz/瞬間 2,560 Hz(Game ターボ時有効) 素材:AMOLED (有機EL) 解像度:2,772×1,280 (447ppi) ピーク輝度:3,200nits(表示領域 25% カバー) 色域:DCI-P3 色深度:12bit(680億色) 原色Pro:対応 Pro HDR:対応 ウェットタッチテクノロジー:対応 HDR10+:対応 Dolby Vision®:対応 ガラス:Corning® Gorilla® Glass 7i 認証:TÜV Rheinland低ブルーライト(ハードウェアソリューション)、TÜV Rheinlandフリッカーフリー認証、TÜV Rheinlandサーカディアンフレンドリー認証 |

Xiaomi 15T Proのディスプレイガラスは『Gorilla Glass 7i』
Xiaomi 15T Proはディスプレイにコーニング社の『Gorilla Glass 7i』というガラスを採用。同ガラスは『2024年6月』にリリースされた比較的新しいモデルで、『薄くても優れた耐落下・耐擦傷性能を持つ』ことが特徴。
Corning社のラボ試験では、1mの高さからアスファルトを模した表面に落下しても破損せず、競合のリチウムアルミノシリケート製ガラスより優れた耐久性能を発揮(耐擦傷性も最大2倍に到達)。
もっとも、極端な落下や鋭利な衝撃条件では『Victus』『Armor』『Ceramic』といった上位シリーズに性能で劣るGorilla Glass 7i。Xiaomi 15T Proは『ディスプレイにフィルム(TPU)が貼り付けられた状態』で出荷されますが、『過去にスマートフォンを何度か落としたことがある』という人は早めに保護フィルムの交換をお勧めします。
ガラスフィルムの選び方
| 項目 | 光学式センサーの場合(Xiaomi 15T Proはこちら) | 超音波式センサーの場合 |
|---|---|---|
| 強化ガラス(アルミノシリケート) | ◎ 最適(高透過) | ◎ 均質で音波減衰が少ない |
| ガラス・セラミック混合 | △ やや透過率低下、厚み次第 | △ 音波反射しやすい、厚み注意 |
| 高強度セラミック系(Armor系) | ○〜△ 調整次第で可 | ○(最新モデルなら)だが薄さが重要 |
| 樹脂フィルム系(TPU、PET) | ○ 高透過で柔軟、だが傷つきやすい | ○ 音波透過も良好だが耐久性が低い |
『サンライトモード』をONにすると直射日光下での視認性が向上
Xiaomi 15T Proの画面の明るさを手動で『100%』に設定し、照度計で実測すると『753LUX』を記録。Xiaomi 14T Proの実測値(475LUX)よりも輝度が上がっています。
続けて『サンライトモード』をONにして再実測(100%のまま)すると、『1,002LUX』まで上昇。画面の明るさは直射日光下での視認性向上に寄与。カメラ撮影時に被写体をしっかり確認しながら撮影出来るなど、メリットは様々です。
ただし『明るい=消費電力が大きくなる』ので、屋内での利用が多い場合は『自動明るさ調整』をONにするなど端末への負担を減らす工夫をしましょう。

超狭ベゼル化により得られる圧倒的な没入感。Leicaカメラで撮った作品を大画面(6.83インチ)で深く楽しむ
CANON EOS RP(フルサイズ)でXiaomi 15T Proの画面を撮影後、RAW現像して色合いを近づけています(実際の表示と異なる場合あり)。色彩の設定は原色Pro。



Xiaomi 15T ProのディスプレイはXiaomi 14T Proの6.67インチから『6.83インチ』へと大型化。1.5mmの超狭ベゼルを採用(Xiaomi 14T Proは1.9mm)することで『94.5%』の高い画面占有率を実現しています。画面を見た瞬間に『広い』と認識出来る程度。
『680億色表示(12bit)』『5,000,000 : 1のコントラスト比 』といったハイエンドグレードはXiaomi 14T Proを踏襲。『原色Pro(色彩設定)』のリアルな色再現も相変わらず。ダイナミックレンジの広い画像を階調豊かに表示。



没入感の向上も顕著。柔らかな『光』から重厚な『影』、そして細かいディテールまで臨場感たっぷりに表示。Leicaの世界観を得られるカメラで撮影した写真をプレビューするのに、より適した環境が整いました。


ディスプレイの色彩(色温度など)調整方法
『設定』→『ディスプレイと明るさ』→『色彩』からは細かい調整を行えます。

ブルーライトを制御する読書モードは『周期』『時間』『色温度』『テクスチャ』など細かい設定が可能

周期
アプリの種類と日の出/日の入りの時刻に基づいて色を自動的に調整。最適な快適さを実現。
クラシック
暖色系に切り替えてブルーライトの量を減らす。『色温度』『テクスチャ』『色彩(白黒もしくは単色)』を選択可能。

時間設定
- おやすみタイムの読書:日没後、自動的に読書モードに切り替える
- 読書モードの時間設定:開始時刻と終了時刻をスケジューリング出来る

【Xiaomi 15T Proの指紋認証精度】Xiaomi 14T Proから体感速度が向上。ガラスや成形技術の刷新が影響か
指紋認証を比較(上からXiaomi 14T Pro、Xiaomi 15T Pro)
低コストでロック解除をスムーズに?さすがの開発力
Xiaomi 15T Proの指紋認証センサーは、XIaomi 14T Proも採用している画面埋め込み型の『光学式(指紋の2Dパターンを光で撮影する仕組み)』。光学式→超音波式といったアップデートが行われていないので、認証速度に関しては『同等』となるのが一般的。
しかし『Xiaomi 14T Pro』『Xiaomi 15T Pro』の実機を使って指紋認証を繰り返し行ってみると、Xiaomi 15T Proの方が体感的にロック解除が『はやい』と感じるのです。光学式指紋認証センサーの仕組みをざっくり説明すると、下記のような構図に。
[ 指 ]
↓
┌──────────────┐ ← 保護ガラス
│ AMOLEDパネル │ ← ディスプレイ層
│—————-│ ← 光透過層+偏光層
│ 光学センサー │ ← CMOSカメラのような撮像素子
└──────────────┘
Xiaomi 15T Proではディスプレイガラスを『Corning Gorilla Glass 7i』に刷新。同ガラスは薄型ディスプレイ向けに作られており、高い光学的透明性を持つことが特徴。さらに『LIPOテクノロジー(フレームとディスプレイもしくは外装パネルを低圧で高精度に一体成型する技術)』を採用することで、物理的に『センターと指紋の距離』が短縮されている可能性が高いです。
私は『光学的透明性が高い薄型ディスプレイ向けガラス』『LIPOテクノロジー』の組み合わせにより、透過光量が増えて結果的に『指紋認証速度がはやくなった』と推測します。
ガラスフィルムの選び方
| 項目 | 光学式センサーの場合(Xiaomi 15T Proはこちら) | 超音波式センサーの場合 |
|---|---|---|
| 強化ガラス(アルミノシリケート) | ◎ 最適(高透過) | ◎ 均質で音波減衰が少ない |
| ガラス・セラミック混合 | △ やや透過率低下、厚み次第 | △ 音波反射しやすい、厚み注意 |
| 高強度セラミック系(Armor系) | ○〜△ 調整次第で可 | ○(最新モデルなら)だが薄さが重要 |
| 樹脂フィルム系(TPU、PET) | ○ 高透過で柔軟、だが傷つきやすい | ○ 音波透過も良好だが耐久性が低い |
【Xiaomi 15T Proのスピーカー音質】エンターテイメント志向のチューニング。中低域の再現性が高め


Xiaomi 15 Ultraで録音したwaveデータをスペクトログラム化しています。
Xiaomi 15T Proのスピーカーは特に中低域の再現性が高く、音に厚みと迫力がある。最初の音楽パートでは、リズムセクションがしっかりと聞き取れ、スマートフォンとしては豊かな音量とパワフルな駆動能力を持っていることが分かる。
しかし後半のサインスイープ(周波数変化音)やテストトーンの再生から、高音域(高い周波数帯)は中低域と比べて伸びやクリアさに欠ける傾向が見られる。非常に高い周波数帯域では音量が急激に落ちるか、歪みが生じている可能性がある。
全体として、Xiaomi 15T Proは『音楽』や『動画』の迫力を重視したエンターテイメント志向のチューニングであり、屋外での聴取やカジュアルなリスニングには優れている。一方で繊細な高音表現や原音忠実性を求める用途には、やや不満が残るかもしれない。
【Xiaomi 15T ProのBluetooth環境】低いビットレートで高音質を実現する『LC3』をサポート
【LE Audio(LC3)】電池の減りとデータ転送量を抑えつつ高音質で音楽を聴ける。低遅延にも対応
Xiaomi 15T Proは、次世代オーディオコーデック『LC3(LE Audio)』をサポート。Redmi Buds 5 Proを例にすると、ペアリング後に『設定』→『Bluetooth』→『Redmi Buds 5 Pro』→『オーディオ』から『Bluetooth LE Audio』をONにするとLC3で接続。
| 項目 | SBC(クラシックA2DP) | LC3(LE Audio) |
|---|---|---|
| 標準登場年 | Bluetooth A2DP(2003頃)、必須コーデック | Bluetooth 5.2 に伴う LE Audio(2020年発表) |
| ビットレート範囲 | 約 192–345 kbps(最大で512 kbpsステレオ仕様あり) | 約 16 kbps ~ 345 kbps/ch。より柔軟で低ビットレートでも高品質 |
| サンプリングレート | 最大 48 kHz(16–48 kHz 対応) | 8 ~ 48 kHz(柔軟)|高解像度版 LC3plus では最大 96 kHz also supported |
| オーディオ品質 | 中程度(ビットレートに依存) | 同等ビットレートでも明らかに高品質。低ビットレートでも優れた音質 |
| 遅延(レイテンシ) | 高め(約 200ms 程度)でリアルタイム処理には不利 | 低遅延を実現、リアルタイム用途に強い |
| 効率(圧縮・電力) | 非効率、高ビットレート必要、消費電力や帯域を多く使用 | 非常に効率的で、帯域や電力消費を抑制しつつ高音質化 |
| パケット損失への耐性 | 特記事項なし | パケットロス補完(Packet Loss Concealment)機構により、途切れにくく安定した再生 |
| 主な用途・特徴 | Bluetooth Classic デバイス全般の標準で広く普及 | 音楽・通話・補聴器・ブロードキャスト(Auracast)など対応用途が多岐にわたる |
LC3はSBCと比較して、同等のビットレートで優れた音質を実現。Redmi Buds 5 Proでは、同期中の遅延を最小限に抑える『低レイテンシー』を設定することも可能です。

【Xiaomi 15T Proの保存領域を拡張】外部ストレージにYouTube、アマプラ、Netflixなどのコンテンツを保存出来る

Xiaomi 15T Proは『Micro SDカードスロット』を備えません。XiaomiのMicro SDカードスロットを備えない『一部ハイエンドモデル』は、USB Type-Cポートに接続した外部ストレージに『YouTube Premium』『Amazonプライムビデオ』『Netflix』などのコンテンツをダウンロードして保存可能。
この便利拡張機能がXiaomi 15T Proでも使えます。私が所有する『ポータブルSSD』『SDカードリーダー』をどちらも認識。動画や音楽を高解像度で沢山保存しても、内部ストレージが圧迫されないのは大きなメリットです。

【Xiaomi 15T Proで使えるジェスチャー機能】デジタルアシスタント、カメラアプリ、レコーダーの起動を素早く行える
Xiaomi 15T Proには便利なジェスチャー機能が用意されています(設定→追加設定→ジェスチャーショートカットから細かく設定可能)。
- デジタルアシスタントを起動:電源ボタンを0.5秒長押し
- スクリーンショットを撮影:3本の指を下にスライド、音量ダウン+電源
- 部分的なスクリーンショット:3本の指で長押し
- カメラを起動:電源ボタンを2回押す、画面ロック時に音量ダウンボタンを2回押す
- ライトをONにする:電源ボタンを2回押す
- 電源オフ:電源ボタンを3秒長押し、電源ボタンと音量アップボタンを同時に押す
デジタルアシスタントを変更する方法
- 『設定』を開いて検索ボックスに『デフォルト』と入力
- 一覧から『デフォルトのアプリ』を選択
- アシストと音声入力を選択
- デジタルアシスタントアプリを選択
- 利用したいデジタルアシスタントアプリ(ChatGPTなど)を選択

【Xiaomi 15T Proはデュアルアプリ&アプリロックに対応】プライベートと仕事の使い分けを効率的かつ安全に
Xiaomi 15T Proでは、アプリを複製(2つインストール)可能な『デュアルアプリ』という機能を使うことが出来ます(設定→アプリ→デュアルアプリから)。

例えばデュアルアプリを開いて『LINE』にチェックを入れると、自動的に『もう一つのLINE』がインストール。複製したアプリは『異なるID』でログイン可能です。


仕事で利用する場合は『アプリロック(設定→アプリ→アプリロック)』の設定をお勧めします。適用したアプリを開くには『ロックの解除(指紋認証やパスワード)』が必要に。セキュリティを高めて安全に情報を管理。

【Xiaomi 15T Proで使えるAI機能】文章から画像まで効率的に『生成』『拡張』『削除』『検索』出来る
AIライティング
文章の拡張、ブラッシュアップ、校正、要約、プロンプトに基づいた文章の作成機能。例えばメモアプリ(他のアプリにも対応)を開いてAIライティングのアイコン(カラフルなうずまきのような)をタップ。

例えばプロンプトに『雨の日の楽しみ方』と入力すると、複数の楽しみ方がスピーディーに生成されます(文末に 日本語で と加えると確実)。

ChatGPTやGeminiも近い使い方を出来ますが、それぞれ回答内容は異なります。複数のAIを試すと、『より理想に近い答え』にたどり着けるはずです。
AI画像拡張
選択した画像を元に、背景を拡張生成してくれるAI拡張機能。提供開始当初とは比較にならないほどクオリティが上がっています。



AI消しゴム
『オブジェクトを削除』『人を消す』『反射を除去』『手動』の4種類。この中で特にクオリティが高いのは『オブジェクトを削除』と『人を消す』。仕上がりがイマイチな場合は繰り返し適用可能です。



【Xiaomi 15T Proはマルチデバイス連係が可能】アプリ表示/操作、ネットワーク接続、発着信などをタブレット側で行える
Xiaomi 15T Proは『Xiaomi Interconnectivity』というマルチデバイス連係機能に対応しています。
- スマートフォンとタブレットの両方をXiaomi HyperOS 2以降にアップデート
- BluetoothおよびWLAN設定を有効化
- 同一のXiaomiアカウントにログイン
- 設定→相互接続性→Xiaomi相互接続をON
- 相互接続する内容をON(アプリ、ホーム画面+、クリップボード、通知、通話の同期、ネットワークの同期)
例えばホーム画面+とアプリの相互接続をONにした状態であれば、Xiaomi Pad 7からXiaomi 15T Proにインストールしているアプリを表示及び操作することが可能に(Xiaomi 15T Pro側は基本的に画面表示OFF。アプリロックをかけていると表示されない)。
タブレットでXiaomi 15T Proのギャラリーアプリを開くと、小さいスマホマークが右上についたギャラリーアプリのアイコンがタスクバーに追加。選択すると、 Xiaomi 15T Proに保存されているデータが全画面表示されます。

Xiaomi 15T Proでは画像編集機能が充実。専用ソフトを使わなくても、端末内でそれなりにRAWを現像出来てしまうのは明確な強み。大画面の方が画像編集に適しているのは当然のこと(色合いは揃える必要あり)。

通話の同期をONにしていれば、Xiaomi 15T Proをカバンの中に入れた状態でもタブレット側で発着信を行えます(接続環境によっては音が途切れやすくなる)。
ネットワークの同期をONにすると、タブレットのWi-Fiネットワーク選択にXiaomi 15T Proが表示。『ポータブルホットスポットをONにする』『パスワードを入力する』といった作業不要で、シームレスにテザリング接続が可能です。

【Xiaomi 15T Proの通話機能】標準通話アプリ使用時はノイズ低減が効果的に作用
設定→フローティングウィンドウ→サイドツールボックスから『通話ツールボックス』をONにすると、標準通話アプリ使用時に『ノイズ低減』『同時通訳』を使えるように。

Xiaomi 15T Proは3マイク構成でノイズを効率的に抑制。通話中にノイズ低減機能をONにすると、『ザワザワ音がなくなった』と相手がすぐ気付きました。OFFにすると『また音がするようになった』と言っていたので、しっかりと効果が出るということですね。

同時通訳(話した言葉を指定した言語に翻訳して音声出力)はGoogle Meetで試した時より挙動がやや不安定(途中で強制終了したり)だったのですが、直近のアップデートで改善された印象。音声認識の精度も高め。

【Xiaomi 15T Proで使えるオフラインコミュニケーション】モバイル・Wi-Fiネットワークが届かない場所でも音声通話が可能(動画あり)
Xiaomiオフラインコミュニケーションは、ネットワーク圏外(Xiaomi 15T Pro同士で最大1.9km)でも通話モードを使用して、音声音声通話を可能にする機能です。(SIMとXiaomiアカウントへのログインが必須)。
私が所有するXiaomi 15T Pro/Xiaomi 15Tと、貸していただいたXiaomi 15T Proを使用して実際に同機能の使い勝手を試してみました。
まずは『SIMカード装着(契約が切れているものでも使えた)』『Xiaomiアカウントにログイン』『BluetoothをON(設定から)』。

続けて設定→モバイルネットワーク→Xiaomiオフライン通信の順に開きます。

『自分に通話を発信できる人』を『連絡先のみ』『すべての人』から選択。

『付近の人に現在地を共有する』を設定(OFFの状態でも通話は出来る)。『付近の人』に表示されている連絡先を選択すると発信。

Volteなどの通話品質と比較すると『音質がよろしくない』のは間違いないですが、電波の弱い場所でもしっかりと内容を聞き取れるクオリティで通話出来ています。ネットワークが繋がらない環境で『内線代わり』といった使い方も出来そうです。
【Xiaomi 15T Proに付属するケース】しっかりとした作りで優しいフィット感。ボタンは押しやすく
最近は『充電器』『ケース』『フィルム』の付属しないスマートフォンが増えています。すべて揃えれば数千円はくだらない必須アクセリー。
Xiaomi 15T Proには90W出力の超高性能なAC充電器(+USBケーブル)が付属し、フィルムは貼り付け済み。さらにはしっかりとした作りの『純正ケース』まで同梱。

マットな質感でサラサラとした手触り。形状は損なわず、ケースなしの状態よりもフィット感が優しくなります。

カメラとディスプレイ部分は若干高めに設計されており、机などに置いた時直接面が触れないように。


ホール位置もズレなし。USB Type-Cの部分はゴツめなコネクタが接続可能なよう広めにあけられています。

ボタンはケースを装着した方が『軽い』打刻感。押しやすいです。


Xiaomi 15T Proで楽天モバイルを使えるか
Xiaomi 15T Proは楽天モバイルの主な通信バンド(4G:Band3/Band18※パートナー回線/Band 28、5G(sub6):Band n77)をサポートしています(eSIM対応)。

実機で通話アプリRakuten Linkの動作状況を確認したところ『通話』『SMSメッセージ送受信』『ビデオ通話』を問題なく行うことが出来ました(同アプリの特性上、電波状況により若干遅延。Wi-Fiからモバイルネットワーク接続に切り替えると改善する場合あり)。
Xiaomi 15T Proの日本発売日
2025年9月26日(金)
Xiaomi 15T Proの日本販売価格
- 12GB/256GBモデル:109,800円(税込)
- 12GB/512GBモデル:119,800円(税込)
- 12GB/1TBモデル:129,800円(税込)

Xiaomi 15T Proのアップデート保証期間
- アップデート頻度:90日程度
- セキュリティアップデート:2031年9月まで
- OSアップデート:Android 19まで
※グローバルモデルに関する情報を参照しています。
Xiaomi 15T Proの同梱品
- 携帯電話
- ACアダプタ(試供品)
- USB Type-Cケーブル(試供品)
- SIM取り出し用ピン(試供品)
- ソフトケース(試供品)
- 画面保護シート貼付済(試供品)
- クイックスタートガイド
Xiaomi 15T Proの下位モデルXiaomi 15Tの実機レビュー

【Xiaomi 15T Proのスペック】主な仕様
カラー
- ブラック
- グレー
- モカゴールド
メモリ & ストレージ
- 12GB/256GB、12GB/512GB、12GB/1TB(デバイスにプリインストールされているOSとソフトウェアの容量により、使用できるメモリとストレージは合計容量よりも少なる)
- RAM:LPDDR5X
- ストレージ:UFS 4.1
寸法・重量
- 高さ:162.7mm
- 幅:77.9mm
- 厚さ:7.96mm
- 重量:210g
プロセッサー
- MediaTek Dimensity 9400+(3nm)
- CPU:
1×Cortex-X925(最大3.73GHz)
3×Cortex-X4(最大3.3GHz)
4× Cortex-A720(最大2.4GHz) - GPU:
Immortalis-G925 MC12 - AI:
NPU 890
ディスプレイ
- サイズ:6.83インチ
- 最大リフレッシュレート:144Hz
- 最大タッチサンプリングレート:480 Hz/瞬間 2,560 Hz(Game ターボ時有効)
- 素材:AMOLED (有機EL)
- 解像度:2,772×1,280 (447ppi)
- ピーク輝度:3,200nits(表示領域 25% カバー)
- 色域:DCI-P3
- 色深度:12bit(680億色)
- 調光:最大3,840HzPWM
- 原色Pro:対応
- Pro HDR:対応
- ウェットタッチテクノロジー:対応
- HDR10+:対応
- Dolby Vision®:対応
- ガラス:Corning® Gorilla® Glass 7i
- LIPOテクノロジー(低圧射出オーバーモールディング)
- 認証:TÜV Rheinland低ブルーライト(ハードウェアソリューション)、TÜV Rheinlandフリッカーフリー認証、TÜV Rheinlandサーカディアンフレンドリー認証
リアカメラ
レンズ
Leica Summilux 光学レンズ(VARIO-SUMMILUX 1:1.62-3.0 / 15-115 ASPH)
ライカ23mmメインカメラ
- 解像度:5,000万画素
- 焦点距離:23mm相当
- 推奨撮影距離:10cm〜無限遠
- F値:1.62
- イメージセンサー:Light Fusion 900
- イメージセンサーサイズ:1/1.31インチ
- 画素サイズ:2.4μm(4-in-1スーパーピクセル)
- 光学式手ぶれ補正:対応
- フォーカス:オート(AF)
ライカ115mm超望遠カメラ
- 解像度:5,000万画素
- 焦点距離:115mm相当
- 推奨撮影距離:30cm〜無限遠
- F値:3.0
- イメージセンサー:ISOCELL JN5(s5kjn5)※Device Info HWより(非公式)
- イメージセンサーサイズ:1/2.75インチ
- 光学式手ぶれ補正:対応
- スーパーマクロ:対応
- フォーカス:オート(AF)
ライカ15mm超広角カメラ
- 解像度:1,200万画素
- 焦点距離:15mm相当
- 推奨撮影距離:90cm〜無限遠
- F値:2.2
- イメージセンサー:OV13B(ov13b)※Device Info HWより(非公式)
- イメージセンサーサイズ:1/3.06インチ
- 視野角:120度
- フォーカス:固定(FF)
写真機能
- 2つのライカ写真スタイル(Leica Authentic look、Leica Vibrant Look)
- ライカフィルター | ライカのクラシックなシャッター音 | ライカの透かし
- Xiaomi ProFocus(モーショントラッキングフォーカス、アイトラッキングフォーカス、モーションキャプチャー)
- モーショントラッキングフォーカス
- アイトラッキングフォーカス
- モーションキャプチャー
- ライトニングバースト
- デジタルズーム(最大100倍)
- HDR
- ダイナミックショット
- ポートレートモード
- マスターレンズシステム(23mm、35mm、46mm、75mm、115mm)
- 5,000万画素モード(広角/望遠)
- スーパーマクロ
- パノラマ
- 長時間露出
- ドキュメント
- ファストショットモード
- スーパームーン
- プロモード
- キャプチャ画像形式:HEIF、JPEG
- Proモード、RAW
動画機能
- HDR10+動画撮影
- LUTパラメーター
- ShootSteady
- スローモーション
- タイムラプス
- ナイト動画
- 動画プロモード
- 動画ログ形式
動画撮影
- 8K(7680×4320)動画録画(30fps)
- 4K(3840×2160)動画撮影(30fps、60fps、120fps)
- 1080p(1920×1080)HD動画撮影(30fps、60fps)
- 720p(1280×720)HD動画撮影(30fps)
- スローモーションビデオ:720p 120fps、240fps、960fps1080p 120fps、240fps、960fps
フロントカメラ
- 解像度:3,200万画素
- 焦点距離:21mm相当
- F値:2.2
- イメージセンサーモデル名:S5KKDS(Samsung)
- イメージセンサーサイズ:1/3.42インチ
- 画素サイズ:0.64µm(1.28um 4-in-1)
- フォーカス:FF
写真機能
- HDR
- ポートレートモード
- パームシャッター
- 音声シャッター
- 時限バースト
- セルフィータイマー
- スクリーンフィルライト
動画機能/解像度
- HDR10+動画撮影
- 動画テレプロンプター
- スローモーションセルフィー
- タイムラプスセルフィー
- 4K(3840×2160)動画撮影(30fps)
- 1080p(1920×1080)HD動画撮影(30fps、60fps)
- 720p(1280×720)HD動画撮影(30fps)
バッテリー・充電
- 5,500mAh(標準値)Xiaomi Surgeバッテリー
- 90Wハイパーチャージ
- ワイヤレスハイパーチャージ
- PD3.0/PD2.0に対応
- USB-C充電ポート
※90Wまたはそれ以上のXiaomi製ACアダプターの使用をお勧めします。※ワイヤレス充電器は別売りです。
Xiaomi HyperAI
- AI文章生成
- AI音声認識
- AI通訳
- AI検索
- AIダイナミック壁紙
- AIクリエイティブアシスタント
- その他
- Googleかこって検索
- Google Gemini
冷却システム
- Xiaomi 3D IceLoop システム
セキュリティ
- 画面内指紋センサー
- AI顔認証ロック解除
ネットワーク・接続
- デュアルSIM(nano SIM + nano SIM、またはnano SIM + eSIM、またはeSIM + eSIM)
- 対応バンド
- 5G:n1/2/3/5/7/8/12/20/25/26/28/38/40/41/48/66/71/75/77/78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66/71
- 4G:LTE TDD:B38/39/40/41/42/48
- 3G:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:850/900/1,800/1,900MHz
Wi-Fi
- Wi-Fi 7(2×2 MIMO、WiFi Directに対応)
Bluetooth
- Bluetooth 6.0、デュアルBluetooth
NFC & おサイフケータイ®
- 対応
ナビゲーション・測位
- GPS:L1+L5
- Galileo:E1+E5a+E5b | GLONASS:G1 | Beidou | QZSS:L1+L5 | NavIC:L5
- GPS補助側位 | 電子コンパス | ワイヤレスネットワーク | データネットワーク | MPE
オーディオ・動画再生
- デュアルスピーカー
- 3マイクアレイ
- Dolby Atmos®、ハイレゾ & ハイレゾワイヤレス
- サポートオーディオ形式:MP3、FLAC、AAC、OGG、WAV、AMR
- サポート動画形式:MP4、MKV、WEBM、3GP
- HDR10、HDR10+、Dolby Vision® 動画コンテンツの再生時に HDR ディスプレイをサポート
防滴・防水・防塵
- IP68
センサー
- 近接センサー | 環境光センサー | 加速度計 | ジャイロスコープ | 電子コンパス | 赤外線ブラスター | フリッカーセンサー | X軸リニア振動モーター | 色温度センサー
オペレーティングシステム
- Xiaomi HyperOS
Xiaomi 15T Proにお勧めなSIM
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)、Band 28(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
実際に使った上で感じたXiaomi 15T Proのメリットとデメリット

- ストリーミング動画視聴から高負荷時まで良好な電池もち
- 有線&無線の充電スピードがどちらも速い!ワイヤレス充電器としても機能
- 最大90W出力の高性能な充電器が付属する
- 物理的な光学5倍に対応するライカ115mm超望遠カメラの画質が想定を超えていた
- 夜景からモノクロまでLeicaの世界観を存分に堪能出来る23mmメインカメラ
- 低画質化しがちな超広角カメラのチューニングが素晴らしい
- 性能の割に良心的過ぎる販売価格
- 処理能力はついに『超ハイエンド(AnTuTu Benchmark200万超え)』の域に到達
- ペリスコープカメラ搭載&電池増量&ディスプレイ大型化しつつ重さを『+1g』に抑えた高い技術力
- 表示領域が広い!1.5mmの超狭ベゼルを採用の6.83インチ12bit没入型ディスプレイ
- 指紋認証速度が体感レベルで向上
- モバイルやWi-Fiネットワーク圏外でもBluetoothで通話出来る
- 低ビットレートで高音質&低遅延を実現するBluetoothコーデックLE Audio(LC3)対応
- 外部ストレージにNetflixやアマプラの映像データを保存出来る
- 付属する純正ケースのクオリティが高い
- おサイフケータイ&防塵防水(IP68)対応
- 通話時のノイズ低減がしっかりと機能
- 物理的な重さ(スペックを鑑みれば負担とは感じないはず)
- BluetoothコーデックaptX Adaptiveに非対応
- USB データ転送速度が遅い(USB2.0)
Xiaomi 15T Proに関するQ&A
- Xiaomi 15T Proはワイヤレス充電に対応していますか?
ワイヤレス充電に対応しています。
- Xiaomi 15T Proではおサイフケータイを使えますか?
FeliCa ICチップを搭載しているのでおサイフケータイを使えます。
- Xiaomi 15T Proにケースは付属しますか?
純正ケース(ブラック)が付属します。
- Xiaomi 15T Proに充電器は付属しますか?
最大90W出力の純正AC充電器とUSBケーブルが付属します。
- Xiaomi 15T Proの画面にフィルムは貼られていますか?
開封時すでに貼り付けられていました。
- Xiaomi 15T Proのカメラはマクロ撮影に対応していますか?
デフォルトでは非対応です。市販のマクロレンズを購入して装着したら思いがけず良好な描写を得られました。
- Xiaomi 15T Proの防塵防水性能は?
最上位クラスとなるIP68に準拠しています。
- Xiaomi 15T ProではeSIMを使えますか?
使えます。
- 想定していたより充電速度が遅い
スマートフォンを利用しながら充電すると、速度が遅くなる場合があります。また有線充電モードを『標準』から『トップスピード』に切り替えましょう。
- 4Kや8Kで動画を撮影すると表示がカクつく
端末の温度が上がっている場合は休ませてください。それでも改善しない場合はビデオエンコーダーをH264からHEVCに変更してみてください。
- Xiaomi 15T Proが採用するGPUは?
Immortalis G925 MC12 です。
- Xiaomi 15T ProはWet Touch Technology(様々な条件下でのタッチ精度を向上させ、水や油汚れ、泡が画面に付着していても正確なコントロールを可能にする機能)をサポートしていますか?
Wet Touch Technology 2.0 をサポートしています。
- Xiaomi 15T Pro 画面の最小輝度は?
最小輝度は 2 nits です。
- Xiaomi 15T Proの画面フィットタイプは何ですか?
フルラミネーション (オンセル) スクリーンフィットを採用しています。
- Xiaomi 15T Proに疎油性スクリーン層がありますか?
疎油性スクリーン層があります。
- Xiaomi 15T ProはAlways-on Display (AOD)をサポートしていますか?
AOD をサポートしています。
- Xiaomi 15T Proのデフォルト調光方法は何ですか?
フル輝度 DC 調光が使用されています。
- Xiaomi 15T ProのUSB伝送規格は?
USB2.0です。
