わずか『約159g』の薄型軽量スマートフォン『Xiaomi Mi 11 Lite 5G』。スリムな見た目ながらAntutu Benchmarkのスコアは50万超え。ハイエンドに近いCPU性能を持つ高性能モデルです。
Mi 11 Lite 5Gが薄型軽量高性能を実現出来たのは、『有機ELパネル』と『Snapdragon 780G 5G』 を採用したから。有機ELは液晶と異なりバックライト等の部品が不要に。薄型軽量化を実現します。
Mi 11 Lite 5Gの有機ELディスプレイは10bit(10億色以上)表示に対応しHDRの上位規格となる『HDR10+』をサポート。1秒間にディスプレイがタッチに反応する最大回数を示すタッチサンプリングレートは『240Hz』。表示・操作性ともに優れます。
Snapdragon 780G 5Gは『5nm』の微細なプロセスルールを採用。微細化が進むほど電力効率は上がるので、電池容量を少なめ(Xiaomiのスマートフォンは電池容量5,000mAh以上が殆ど。Mi 11 Lite 5Gは4,250mAh)にしても実用的な駆動時間が維持されます。
Mi 11 Lite 5G発売当初は、ファームウェアがやや不安定であり、同端末のパフォーマンスをフルに活かせない状態でした。しかしアップデートを繰り返す度に進化。新たなカテゴリーとなる『軽くて速いスマートフォン』は完全体へと近づいていきました。
そのMi 11 Lite 5G(日本版)に対し、ついにAndroid 12ベースの『MIUI 13』が配信されました。
ただし今回はOTAアップデートに不具合があり、手動でインストールすることに。Xiaomiのスマートフォンでこういった経験は初めてです。
MIUI 13ではアーキテクチャ(設計)レベルから最適化が行われており、メモリ管理システムを微細化する事でバックグラウンドのプロセス効率が『+40%』向上。
また、Androidデバイスは通常36ヶ月経過するとストレージパフォーマンスが50%低下するのに対し、MIUI 13では高度なファイル管理システムの導入により最適化効率を『+60%』引き上げ、パフォーマンスの低下をわずか『5%』に制御(デフラグ的な要素が加わったので、アップデート後しばらくはやや動作が重くなるかもしれません)。
さらにバッテリーリソースを分散させることで消費電力を『10%』平均的に削減しています。『 MIUI 12.5』で全体的なパフォーマンスを向上させ、『MIUI 13』では長く安定的に端末が使えるように。とても順当な、流れる様なアップグレードと言えるでしょう。
すでに『Redmi Note 10 JE』『Redmi Note 11』といった日本版にも配信済みのMIUI 13ですが、それらでは追加機能となる『サイドバー』を利用することが出来ませんでした。Mi 11 Lite 5Gでは同機能が使えるように。
画面端に隠れたサイドバーには複数のアプリを格納して直接起動させることが可能。それだけであれば、他メーカーの端末にも同様の機能が用意されているので独自性はなし。
Mi 11 Lite 5Gに追加されたサイドバーは、アプリの起動を『フローティングウィンドウ(サブ画面)』で行います。フローティングウィンドウではウインドウの配置や表示サイズの調整が自由自在。
通常フローティングウィンドウを利用するには、『アプリの起動』→『コントロールセンターの表示』→『フローティングウィンドウ』といったそれなりの手間が発生。
上記の操作を行なっても、フローティングウィンドウに非対応のアプリは動作しません。サイドバーでは操作工程をショートカットしつつ、対応アプリが一目瞭然になるので同機能の使い勝手が大幅に向上します。
Antutu Benchmarkや3DMarkといったベンチマーク測定アプリに加えて、原神やPUBGモバイルもフローティングウィンドウで表示可能。YouTubeは非対応ですが、Amazonプライムビデオはサイドバーから開けます。
メジャーアップデートを終えたので、恒例のAntutu Benchmarkを測定(メモリ増設機能ON)。端末を休ませることなく3回連続で実測し、1回目が『526102』、2回目が『531752』、3回目が
『523811』。温度上昇は電池が劣化しやすくなるとされる45度をはっきりと下回り最高で『37度』程度。安定して高いパフォーマンスを維持しています。
スマートフォンは家電なので、通常は発売から一定の期間が経過すれば価値はだんだんと下がっていきます。しかしXiaomiの場合は価値を高めるアップデートを続けるので、時間の流れがプラスに作用。巨額の開発コストを割けるXiaomiだからこそ成せる業ですね。
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gに関するレビュー
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの主な仕様
Xiaomi Mi 11 Lite 5G | |
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Soc | Snapdragon 780G(5nm)
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容量 | 6GB/128GB
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電池 | 4,250mAh(最大33W急速充電) |
重量 | 159g |
画面 |
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カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
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おサイフケータイ | 対応 |
防水防塵 | IP53 |
オーディオ | デュアルスピーカー |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI13(Android 12) |
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの対応周波数帯に関する情報
- 5G NR:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n66
- LTE FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- LTE TDD:38/40/41
- 3G WCDMA:1/2/4/5/6/8/19
- 2G GSM:2/3/5/8
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
OCN モバイル ONE、IIJmio、ahamo、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)