Xiaomi POCO F3 5GのAntutuベンチマークスコアは2回連続で安定の60万超え。GPUは最上位モデルMi 11に迫る高性能
スマートフォンの性能をトータルでスコア化してくれるAntutuのベンチマークスコア。POCO F3 5Gを2回連続で実測した結果、1回目が635831で2回目は627129。どちらも安定して60万以上のハイスコアを記録しています。
Snapdragon 865を搭載するMi 11と比較しても大幅なスコアアップ。特にGPU性能の向上が顕著となり、Snapdragon 888を搭載する最上位モデルMi 11に迫る27万程度のスコア。負荷の重い3Dゲームプレイ時に最高のパフォーマンスを発揮してくれる事間違いなし。
Antutu(ver8.5.7)ベンチマークスコア1回目の計測結果
Antutu(ver8.5.7)ベンチマークスコア2回目の計測結果
Xiaomi POCO F3 5GはSnapdragon 888搭載モデルMi 11より温度上昇が低め
Antutuのベンチマークスコアが高いことは高性能の証明になりますが、一点注意すべきなのは内部温度の変化です。Antutuはスマートフォンのもつ最高性能を計測するアプリなので、当然動作時は大きな負荷がかかる状態に。Antutuはスコアだけでなく、測定時の内部温度変化と電池の減りも表示してくれます。
スマートフォンは内部温度を出来るだけ低く保つ事で、高いパフォーマンスを維持する事が可能。電池も長持ちします。POCO F3 5Gは2度のベンチマーク計測でどの程度温度が上がり、電池が減っているのか。チェックしてみましょう。
Antutu(ver8.5.7)ベンチマークスコア計測時の温度変化(1回目)
POCO F3 5Gの温度上昇は10度程度。Sapdragon 888と同等になります。ただし長時間放置した状態から計測を行っているにも関わらず、Mi 11は開始温度が29度と高め。計測後は39度まで上昇しています。POCO X3 5Gは開始温度が22.5度。計測後も32.7度と適温を維持しています。電池残量は100%を維持したまま。100%から99%に減るまでに、やや余裕がある事がわかりました。
端末 | 温度 | 電池の減り |
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Xiaomi POCO X3 5G(Snapdragon 870) | 22.5~32.7度 | 0% |
Xiaomi Mi 10(Snapdragon 865) | 23.5~29度 | 1% |
Xiaomi Mi 11(Snapdragon 888) | 29~39度 | 4% |
Antutu(ver8.5.7)ベンチマークスコア計測時の温度変化(2回目)
間を空けずに2回連続しての計測なので温度はかなり高め。POCO F3 5Gは34.2度から39度まで上昇しています。Mi 10は29度から32度と低め。Mi 11は39度から44度とやや危険水域に。パフォーマンスの高さと温度上昇が比例しています。
POCO F3 5Gは2度目の計測でも内部温度が40度以内に留まっているので、発熱が気になる人はMi 11よりもPOCO F3 5Gを選択した方が無難と言えるでしょう。もっとも、POCO F3 5G、Mi 11はGPU性能が高すぎるので、100%のパフォーマンスを発揮する機会は殆どありません。
端末 | 温度 | 電池の減り |
---|---|---|
Xiaomi POCO X3 5G(Snapdragon 870) | 34.2~39度 | 4% |
Xiaomi Mi 10(Snapdragon 865) | 29~32度 | 4% |
Xiaomi Mi 11(Snapdragon 888) | 39~44度 | 4% |
Xiaomi POCO F3 5GでAsphalt 9の60FPS設定をプレイしてみた結果
POCO F3 5GはMi 11に迫る最高レベルのゲームパフォーマンスを持つ事が明らかに
POCO F3 5GはGPU性能がとても高いので、負荷のかかる3DゲームAsphalt 9を60FPS設定で滑らかにプレイする事が可能。以前複数の端末を使い、Asphalt 9のプレイ中にどの程度のFPSで表示されているかを検証しました。ミッドレンジに関しては60FPSの設定すら行なう事が出来ず30~40FPS程度。FPSは1秒間に表示されているコマの数なので、数値が高いほど表示は滑らかに。
フラッグシップ用のSnapdragon 865程度の性能になると、フレームレートは55~61FPSに引き上がります。そのSnapdragon 865からGPU性能が大幅にアップしたSnapdragon 870は60~61FPSという表示可能な限界値を維持。GPU使用率も35~55%とまだまだ余裕。Snapdragon 888と比較しても遜色の無い素晴らしいパフォーマンスです。
Asphalt 9プレイ時のGPU使用率とフレームレート一覧
Soc(端末) | GPU使用率 | フレームレート |
---|---|---|
Snapdragon 662(Redmi 9T) | 80~100% | 21~34FPS |
Snapdragon 720G(Redmi Note 9S) | 50~85% | 30~39FPS |
Snapdragon 730G(Mi Note 10 Lite) | 40~55% | 29~33FPS |
Snapdragon 732G(POCO X3) | 45~70% | 30~37FPS |
Dimensity 800U(Redmi Note 9T) | 不明 | 28~40FPS |
Snapdragon 765G(Mi 10 Lite) | 50~70% | 30~37FPS |
Snapdragon 865(Mi 10)※60FPS設定 | 65~90% | 55~61FPS |
Snapdragon 870(POCO F3 5G)※60FPS設定 | 35~55% | 60~61FPS |
Snapdragon 888(Mi 11)※60FPS設定 | 20~35% | 58~60FPS |
Xiaomi POCO F3 5Gのディスプレイは切り替え速度、タッチ感度、発色全てが最高クラス
Xiaomi Mi 11と同じSamsungの有機EL新素材E4を採用
POCO F3 5Gのディスプレイには最上位モデルMi 11と同じ、新世代の有機EL素材Samsung E4が使用されています。私はMi 11ではじめてSamsung E4の有機ELを体験。これまでに見たどのスマートフォンのディスプレイよりも、見やすく美しいと感じました。
POCO F3 5Gは解像度がやや低め(フルHD+)で10bit表示には非対応。しかし実際に隣に並べてみると遜色の無いクオリティ。輝度も高めで、強い直射日光の下でもメールの内容や被写体をしっかりと確認する事が出来ました。
1秒間に120回の画面切り替えに対応。POCO F3 5Gは処理能力が高いから滑らかな動きが続く
POCO X3の様にミッドレンジでも120Hzのリフレッシュレートに対応するスマートフォンは存在します。しかし素早く操作しすぎると処理能力が追いつかず、途中で動きが止まってしまう事がチラホラ。
高いリフレッシュレートの恩恵をもっとも大きく受けられるのはスマートフォンを素早くスクロールした時です。POCO F3 5Gは処理能力が非常に高いので、動きが途中でもたつくことはありません。120Hzの滑らかさをフル活用出来るのは、間違いなく高性能なフラッグシップモデルです。
タッチサンプリングレートは公表値の360Hzを超えてる可能性あり
POCO F3 5Gのディスプレイはとにかく反応が良いです。公表されているタッチサンプリングレートは360Hz。ゲーミングスマートフォン並みです。タッチサンプリングレート480Hzを公表しているMi 11より反応が良いと感じたので、Touch MultiTestを使って実測してみました。
端末 | タッチサンプリングレート |
---|---|
moto g8 power | 115~120Hz |
OPPO Reno A | 150~155Hz |
Rakuten Hand | 155~160Hz |
TCL 10 Lite | 165~170Hz |
Xiaomi Mi Note 10 Lite | 165~170Hz |
Xiaomi Mi Note 10 | 170~175Hz |
OPPO A5 2020 | 170~175Hz |
SONY Xperia 10 II | 175~180Hz |
SHARP AQUOS sense4 | 175~180Hz |
Xiaomi Redmi 9T | 175~180Hz |
Xiaomi Redmi Note 9S | 175~180Hz |
Xiaomi Redmi Note 9T | 175~180Hz |
ASUS ZenFone 7 | 175~180Hz |
OPPO A73 | 190~195Hz |
OPPO Reno3 A | 190~195Hz |
OnePlus 7T | 215~220Hz |
Xaomi Mi 10 | 215~220Hz |
Xiaomi Mi 10 Lite | 220~225Hz |
Xiaomi Mi 11 | 320~325Hz |
Xiaomi POCO X3 | 330~340Hz |
Xiaomi POCO F3 5G | 440~470Hz |
結果は私がこれまでTouch MultiTestで計測した中で最も高い数値。なんと440~470Hzを記録。
POCO X3の330~340Hzを大きく上回りました。POCO F3 5GはSoc性能に加えてメモリ、ストレージが最新規格(LPDDR5とUFS3.1)。アプリの読み込みからデータの書き出しまで全てが爆速。高いタッチサンプリングレートを最大限に活かせます。
これはスマートフォンのヘビーユーザーというよりは、スマートフォンの名人にお勧めしたいレベル。ゲームプレイ時のパフォーマンスも抜群に高いです。あらゆる利用シーンにおいて、指に吸い付くような動きを体感出来ます。
パンチホールが極小サイズで画面占有率が向上。Mi 11よりも遥かに小さい
POCO F3 5Gのディスプレイに備えられているパンチホールカメラはこれまでに見た事のない極小サイズ。Mi 11よりも小さいです。パンチホールのサイズが小さくなるとディスプレイの占有率が向上。フルディスプレイに近づきます。動画鑑賞やゲームプレイ時には没入感がアップ。強いて言えば、場所はセンターより左上の方が良かったかもしれません。あくまでも個人的な意見ですが。
Xiaomi POCO F3 5Gは上品なフロストカラーを採用。最上位モデルと同等のハイクオリティな仕上がり
前モデルとなるPOCO F1にはコストダウンの為に樹脂素材が使用されていました。しかしPOCO F3 5Gはディスプレイ、背面共にゴリラガラス5を使用。しかも上位モデルと同じフロスト加工まで施されています。
フロスト加工はガラスの高級感を保ちつつ指紋を目立たなくしてくれる高度な加工技術。ホワイトのフロストカラーは初めて手にしましたが、鏡面仕上げと比較して明らかに質感が増しています。Mi 11と横に並べて見ても、ディスプレイと同様に遜色の無い仕上がり。性能だけでなく、外観もしっかりとしたフラッグシップクオリティです。
Xiaomi POCO F3 5Gのスピーカーは臨場感重視。動画やゲームが確実に盛り上がる
Xiaomiが最近力を入れている分野の一つが音響です。Mi 11ではオーディオ機器メーカーの harman kardonと提携。スマートフォンのスピーカーを超えた高音質を実現しています。
POCO F3 5Gのスピーカーもステレオ仕様ですが、harman kardonの監修は受けていないので音質では正直言ってMi 11に敵いません。しかし臨場感では一般的なデュアルステレオのスマートフォンを明らかに上回ります。なぜかと言えば、合計で3箇所にスピーカーホールが備えられているからです。
通常上部と下部に1箇所ずつ、計2箇所が一般的。しかしPOCO F3 5Gの場合は上部に2箇所のスピーカーホールを搭載。
片方を塞いでももう片方からしっかりと音が聴こえます。音が3方向に響き渡るので、立体音響に対応するゲームや動画の再生に最適。良い音を聴く為というよりは、臨場感を高めて盛り上げる事に比重を置いたスピーカーですね。
Xiaomi POCO F3 5GのカメラはまさかのHEIF形式に対応。ただのオマケじゃなかった!
POCO F3 5Gのカメラは高画質・低用量で保存出来る
処理能力、ディスプレイ、デザイン、そして音響にも拘っているPOCO F3 5G。スペックだけ見るとカメラはミッドレンジ仕様。価格を考慮するとこれは仕方の無い事です。しかし設定画面を確認していると予期せずHEIF(ヒーフ)の文字が。iPhoneではお馴染みのHEIFは10bit(10億6433万色)の色数(JPEGは1677万色)とJPEGより高い圧縮率を持ちます。画像をより美しく、しかも小さな容量で保存出来る最強のファイル形式。
HEIFは画像の処理が難しく開発コストがかさむので、利用出来るAndroidスマートフォンはMi 11やOPPOのFind X3 Proといった一部のフラッグシップモデルのみ。そのHEIFがPOCO F3 5Gでは使えてしまうんです。もちろんHEIF形式でプレビューも可能(10bit表示は出来ませんが)。
POCO F3 5Gで撮影した画像(HEIF→JPEG変換)
Xiaomi POCO F3 5Gの主な仕様
Xiaomi POCO F3 5G | |
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Soc | Snapdragon 870 |
容量 | 6GB/128GB、8GB/256GB(LPDDR5 + UFS 3.1) |
電池 | 4,520mAh |
充電 | 最大33W |
重量 | 約196g |
画面 | 6.67インチ(フルHD+、Samsung E4有機EL) |
素材 |
|
カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
|
センサー | 指紋認証センサー(側面:電源ボタン一体式)、加速度、ジャイロ、近接、コンパス、カラースペクトル |
ハイレゾ | 対応 |
スピーカー | ステレオ(トリプルスピーカーホール) |
Xiaomi POCO F3 5Gにお勧めな格安SIM
Xiaomi POCO F3の対応周波数帯に関する情報
- 5G:1、3、5、7、8、20、28、38、41、77、78 SA / NSA
- 4G:1、2、3、4、5、7、8、12、17、20、28、38、40、41、66
- 3G:850/900/1700(AWS)/ 1900/2100
- 2G:850/900/1800 / 1900
docomoの4G/5G周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの4G(LTE)周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの4G/5G周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(×)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの4G/5G周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)