
2025年も、各メーカーから様々なスマートフォンがリリースされました。今回は私が『実際にレビュー』を行った中から、『電池もち』『処理能力』『カメラ画質』にそれぞれフォーカスした『2025年お勧めスマホ』を3モデルずつ紹介。2026年をがっつりサポートしてくれる、満足度の高い高性能端末はコレだ!
【2025年】電池もちの良いお勧めスマホは『Xiaomi 15 Ultra』『AQUOS sense10』『Xiaomi 15T Pro』
YouTubeで同じ動画を約90分間再生して電池がどの程度減るか(実機検証結果)
※画面の明るさは照度計で50LUX程度に合わせています。
| 端末名 | 画面サイズ(解像度) | 電池容量 | 減った電池量 |
| CMF Phone 2 Pro | 6.77インチ(2,392×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| Nothing Phone(2) | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 4,700mAh | -6% |
| Nothing Phone(3a) | 6.77インチ(2,392×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| POCO F7 Ultra | 6.67インチ(3,200×1,440px) | 5,300mAh | -6% |
| POCO X7 Pro | 6.67インチ(2712 × 1220px) | 6,000mAh | -9% |
| Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ(2,712×1,220px) | 5,000mAh | -10% |
| Xiaomi 14T Pro | 6.67インチ(2712 × 1220px) | 5,000mAh | -8% |
| Xiaomi 15T | 6.83インチ(2772 × 1280px) | 5,500mAh | -7% |
| Xiaomi 15T Pro | 6.83インチ(2772×1280px) | 5,500mAh | -5% |
| Xiaomi 14 Ultra | 6.73インチ(3,200×1,440px) | 5,000mAh | -8% |
| Xiaomi 15 Ultra | 6.73インチ(3,200×1,440px) | 5,410mAh | -4% |
| Pixel 7a | 6.1インチ(2,400×1,080px) | 4,385mAh | -9% |
| Pixel 9a | 6.3インチ(2,400×1,080px) | 5,100mAh | -7% |
| Pixel 8 | 6.2インチ(2,400×1,080px) | 4575mAh | -8% |
| OPPO A79 5G | 6.72インチ(2,400×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| OPPO Reno9 A | 6.4インチ(2,400×1,080px) | 4,500mAh | -6% |
| OPPO Reno11 A | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| OPPO Find X8 | 6.6インチ(2,760×1,256px) | 5,630mAh | -5% |
| moto g24 | 6.6インチ(1,612×720px) | 5,000mAh | -7% |
| moto g66j 5G | 6.7インチ(2,400×1,080px) | 5,200mAh | -7% |
| AQUOS sense8 | 6.1インチ(2,432×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
| AQUOS sense9 | 6.1インチ(2,340×1,080px) | 5,000mAh | -5% |
| AQUOS sense10 | 6.1インチ(2,340×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
| AQUOS wish4 | 6.6インチ(720×1,612px) | 5,000mAh | -4% |
AQUOS sense10は電力効率の高い『IGZO AMOLED』がトップクラスの電池もちを堅持
『電池もちの良いスマホ』の代表格となる『AQUOS sense』シリーズ。最新モデルとなる『AQUOS sense10』も抜群の安定感。電池の減りは『-4%』と最高クラス。フレーム書き換え時の電力を抑える『IGZO』の優位性が数値にしっかりと表れています。


Xiaomi 15 Ultraは映像処理やハードウェアの最適化が進み良好な電池もちを実現
意外だったのはXiaomiの最上位モデル『Xiaomi 15 Ultra』。前世代(Xiaomi 14 Ultra)では『-8%』と可もなく不可もなくといった結果。それが約半分の『-4%』に減ったのだから驚き。『映像処理』『ソフトウェア』『ハードウェア』など、複合的な最適化が功を奏した結果と言えるでしょう。


Xiaomi 15T Proは『電池もちの良さ』も上位モデルから譲り受ける
Xiaomi 15 Ultraに続き、『シリーズの進化』を体感出来たのが『Xiaomi 15T Pro』。画面を6.9インチまで大型化しつつ、前世代(Xiaomi 14T Pro)では『-8%』だった電池の減りが『-5%』に。Xiaomi 15 Ultraで行われたアップデート踏襲に加え、Dimensity 9400+の性能向上が寄与。ベースの底上げを実現しています。


【2025年】処理能力の高いお勧めスマホは『Xiaomi 15 Ultra』『POCO F7 Ultra』『Xiaomi 15T Pro』
| ベンチマーク名 | 主な測定対象 | 参考にすべき用途 |
|---|---|---|
| AnTuTu Benchmark | 総合性能(CPU・GPU・メモリ・UX) | スマホの全体的なパフォーマンスを知りたいとき。ゲーム・マルチタスク・日常操作などバランスを重視する人向けの指標。 |
| Geekbench(CPU) | CPUの演算性能(シングル/マルチ) | アプリの起動・処理速度など、CPU依存の軽めな作業(SNS、ブラウジング、編集など)での性能を比較したいときの参考値。 |
| 3DMark Wild Life Stress Test | GPU性能と安定性(発熱・スロットリング) | ゲーム性能や長時間負荷(3Dゲーム、映像処理など)での安定性・性能持続力を評価したいときの参考値。ゲーミング重視ユーザー向け。 |
AnTuTu Benchmark実測値(3回連続計測して3回目のスコア)まとめ
| 端末名 | Soc | 実測時電池最高温度 | トータルスコア |
| Xiaomi 15 Ultra | Snapdragon 8 Elite | 46.5度 | 2,253,357 |
| POCO F7 Ultra | Snapdragon 8 Elite | 48.6度 | 2,144,989 |
| Xiaomi 15T Pro | Dimensity 9400+ | 45.8度 | 2,144,436 |
| Xiaomi 14 Ultra | Snapdragon 8 Gen 3 | 48.7度 | 1,928,207 |
| Nothing Phone(3) | Snapdragon 8s Gen 4 | 44度 | 1,675,978 |
| Xiaomi 14T Pro | Dimensity 9300+ | 45.3度 | 1,617,689 |
| POCO X7 Pro | Dimensity 8400-Ultra | 46.8度 | 1,493,412 |
| Xiaomi 15T | Dimensity 8400-Ultra | 47.4度 | 1,437,526 |
| Nothing Phone(2) | Snapdragon 8+ Gen 1 | 42度 | 953,561 |
| Pixel 9a | Tensor G4 | 45.2度 | 914,957 |
| AQUOS sense10 | Snapdragon 7s Gen 3 | 35度 | 776,976 |
| Nothing Phone(3a) | Snapdragon 7s Gen 3 | 36度 | 756,353 |
| CMF Phone 2 Pro | Dimensity 7300 Pro 5G | 29度 | 698,558 |
| OPPO Reno13 A | Snapdragon 6 Gen 1 | 32度 | 628,931 |
| AQUOS sense9 | Snapdragon 6 Gen 1 | 36度 | 607,998 |
| moto g66j 5G | Dimensity 7060 | 34度 | 475,888 |
| POCO M7 Pro 5G | Dimensity 7025-Ultra | 39度 | 463,584 |
| OPPO A5 5G | Dimensity 6300 | 28.7度 | 438,476 |
リチウムイオン電池が劣化しやすくなるとされている温度は『約45度』。よって『電池最高温度』が45度を超えている端末に関しては、『ややオーバーヒート気味』という認識が正しいかと。
AnTuTu Benchmarkのスコアを『性能の指標』として捉える人が多いので、各メーカーは『少しでも高いスコア』を出せるようにチューニングしがち。性能を重視するのであれば、『AnTuTu Benchmark以外のスコア(3Dゲームメインなら3DMark)』『電池温度45度以内でどの程度のスコアになるか(45度を超えている場合)』を考慮するようにしましょう。
Xiaomi 15 Ultraは前世代から温度上昇を抑えつつスコアアップを遂げる



Xiaomi 15 UltraのSocはQualcommの『Snapdragon 8 Elite』。前世代(Xiaomi 14 Ultra)では、AnTuTu Benchmarkの実測値(3回目)が『最高電池温度:約48.7度』『トータルスコア:約192万』でした。それがXiaomi 15 Ultraでは『最高電池温度:約46.5度』『トータルスコア:約220万』に。これは『処理能力』『電力効率』がどちらも向上していることを意味します(初期からアップデートで改善された)。
CPUの性能を示すGeekbench6のスコアは、ハイエンドの中でも頭ひとつ抜き出た数値。3DMark Wild Life Stress Testは安定性『Stability』が『67.5%』と低めですが、注目すべきは『最低フレームレート』。もっともパフォーマンスが低下した状態でも『59FPS』を維持。


POCO F7 Ultraは販売価格を度外視した圧巻のパフォーマンス



Xiaomi 15 Ultraと同じSoc『Snapdragon 8 Elite』を搭載する『POCO F7 Ultra』。AnTuTu Benchmark3回目の実測値は『最高電池温度:約48度』『トータルスコア:約214万』。Xiaomi 15 Ultraからは電力効率の部分でやや劣りますが、10万円を切る『販売価格』を超越したハイパフォーマンス。
CPUの性能を示すGeekbench6のスコアは、Xiaomi 15 Ultraと比較して控えめな数値。3DMark Wild Life Stress Testは温度上昇が『42度』に抑えられ、安定性はXiaomi 15 Ultraより高い『71.6%』。最低フレームレートは『51FPS』となっています。


Xiaomi 15T Pro



『処理能力の高いお勧めスマートフォン』として紹介する3端末の内、唯一『MediaTek』のSoc(Dimensity 9400+)を搭載するXiaomi 15T Pro。AnTuTu Benchmarkのトータルスコア(3回目)は『2,144,436』。Snapdragon 8 Eliteを搭載するPOCO F7 Ultraとほぼ同じ数値。
Geekbench6(CPU)では、シングルコアがPOCO F7 Ultraをリード。3DMark Wild Life Stress Testの数値は『電池の減り』『温度』『フレームレート』の3項目でPOCO F7 Ultraと横並び。Socメーカーが異なる両端末ですが、処理能力に関しては『ほぼ同じ』と判断して問題ないかと。


【2025年】カメラが高画質なお勧めスマホは『Xiaomi 15 Ultra』『Xiaomi 15T Pro』『AQUOS sense10』
Xiaomi 15 Ultraは全てのカメラが『スマホ最高峰』
『カメラ絶対重視』『スマホに15万円以上出せる』という人には『Xiaomi 15 Ultra』がイチ押し。広角から望遠まで『高画質』を維持。『Leicaの世界観』と『スマートフォン最高峰のカメラ画質』を同時に体感出来ます。



Xiaomi 15 Ultraの『ライカ23mmメインカメラ』で撮影




Xiaomi 15 Ultraの『ライカ70mmフローティング望遠』で撮影




Xiaomi 15 Ultraの『ライカ2億画素ウルトラ望遠』で撮影




Xiaomi 15T Proのカメラは『ペリスコープ(光学5倍)』採用で廉価ハイエンドの価値を底上げ
Xiaomi 14T Proから、日本モデルも『Leica』と共同開発したカメラシステムを採用した『T』シリーズ。Xiaomi 15T Proではなんと『ペリスコープカメラ』を搭載。被写体を物理的に『5倍』の高倍率で拡大可能になり、『Ultraが欲しいけど予算が足りない』人は即買いOKなスペックに。画質の高さも廉価ハイエンドを逸脱しています。


Xiaomi 15T Proの『ライカ15mm超広角カメラ』で撮影




Xiaomi 15T Proの『ライカ23mmメインカメラ』で撮影




Xiaomi 15T Proの『ライカ115mm超望遠カメラ』で撮影





AQUOS sense10のカメラは『ミドルクラスの限界』を攻めている
数年前までは、AQUOS senseシリーズを『カメラがお勧めのスマホ』として紹介するとは思っていませんでした。『7』から急激な進化を遂げた『sense』のカメラ。AQUOS sense10では上位モデル譲りの『画像処理』が進化。出力に少し時間はかかりますが、『ミドルクラスの限界を攻めている』と感じさせる納得の画質です。望遠要らずならカメラ目的でも『アリ』な選択肢。


AQUOS sense10の『超広角カメラ』で撮影




AQUOS sense10の『メインカメラ』で撮影




