ユーザー待望の『USB-C化』を果たしたiPhone 15、iPhone 15 Proシリーズ。せっかくコネクタは汎用的なものとなったのに、下位モデル『iPhone 15』『iPhone 15 Plus』のUSB規格は旧型と同じ『2.0』のまま。
下位モデルとはいえ、販売価格は余裕の10万超え。コネクタが変わっても転送速度は変わらず。SNS界隈では批判の声が相次いでいます。それもその筈。USB 2.0が策定されたのは、『iPhone 3G』がリリースされた2008年。今から約15年前です。
実際どの程度遅いのかを試した(USB 2.0のiPhone 13使用)ところ、2.44GBのデータをWindowsパソコンに転送するのに『6分40秒』かかりました。直接Wi-Fi接続すれば転送速度を上げられますが、その際はひと手間必要に。
iPhoneをWindowsパソコンにUSB接続しても、基本的に『画像』『動画』の書き出ししか行う事が出来ません。転送速度以前に、ストレージとしての使い勝手がとても不便です。
4K動画を60FPSで頻繁に撮影すると、iPhoneはMicro SDカードを使えないのですぐに内部ストレージが圧迫されてしまいます。それを避ける為にパソコンにデータを移したい訳ですが、USB2.0だとかなり厳しい。
Apple製品同士では高速ワイヤレス通信『AirDrop(Wi-Fi 6対応機同士であれば最大9.6Gbps)』を利用可能。結局のところ『Apple製品で揃えましょう』ということなのか。
とはいえ、基本的に高額なAppleデバイス。『iPhone』『iPad』『MacBook』と全て揃えたら一体いくらになってしまうのか。ボロボロの旧型を『使い続ける』という未来が垣間見えてしまいます。
上位モデルとなる『iPhone 15 Pro』『iPhone 15 Pro Max』は、最大『10Gbps』の転送速度に対応するUSB 3.2 Gen 2に準拠。頻繁にWindowsパソコンに動画撮影データを移動したい場合は159,800円~のこれらが選択肢に。
iPhoneの対極となるのがGoogleの『Pixel』シリーズ。生粋のAndroidスマートフォンです。124,800円のiPhone 15がUSB2.0なのだから、62,700円のPixel 7aも当然『激遅』だろうというのが一般的な予想。実際にどうなのかを検証してみました。
PixelシリーズはiPhoneと違って、『動画』『画像』以外のデータも読み書きが可能。データ転送時にエラーも起きません。Windowsパソコンとの相性は一枚も二枚も上手です。
ケーブルはUSB 3.2 Gen 2(最大10Gbps)に準拠するコチラのものをを使用。パソコンのUSBポートはUSB 3.1 Gen 2。ちなみに『USB 3.1 Gen 2=USB 3.2 Gen 2』なので実は同じ規格。紛らわしいですよね。
検証結果はiPhoneユーザーが驚くべき内容に。なんと『6.18GB』のデータを転送するのにかかった時間はたったの『21秒』。2回実測して同じ結果となりました。
規格を調べてみると、Pixel 7aは『iPhone 15 Pro』『iPhone 15 Pro Max』と同じ『USB 3.2 Gen 2』に準拠していたのです。つまりiPhone 15 Proシリーズでは、同等の速度でWindowsパソコンに動画データを転送可能ということ。
ついでに上位モデル『Pixel 7 Pro』のUSB転送速度も同じ条件でチェック。こちらは2回とも『24秒』。なんと一番データ転送速度がはやいのは『Pixel 7a』でした。恐るべし6万円台のスマホ。これなら安心して4K(60FPS)動画を撮りまくれますね!
Pixel 6a、Pixel 7aの主要スペック
Pixel 6a | Pixel 7a(G82U8) | |
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Soc | Google Tensor | Google Tensor G2 |
容量 |
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電池 | 4,410mAh(有線充電:最大18W) | 4,385mAh(有線充電:最大18W 無線充電対応) |
サイズ | 高さ 152.2 mm×幅 71.8 mm×厚さ 8.9 mm | 高さ 152 mm×幅 72.9 mm×厚さ 9.0 mm |
重量 | 約178g | 約193.5g |
画面 |
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カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
カメラ機能 夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、リアルトーンᵀᴹ、 顔のぼかし解除、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ |
メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
カメラ機能 ボケ補正、夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、長時間露光 リアルトーンᵀᴹ、顔フォーカス、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ |
オーディオ |
|
|
防水防塵 | IP67 | IP67 |
認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証、顔認証 |
USB | USB Type-C® 3.1 Gen 1 | USB Type-C® 3.2 Gen 2 |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、MIMO | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE80、MIMO |
位置情報 | GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou | GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
Google One VPN | 250円~(Google One) | 無料 |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM+eSIM |
Google Playストア販売価格 | 53,900円 | 62,700円 |
Google Pixel 7a(G82U8)にお勧めなSIM
- 5G Sub-6: 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 20 / 25 / 28 / 38 / 40 / 41 / 66 / 75 / 76 / 77 / 78 / 79
- LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 28 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66
- UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- GSM / EDGE クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(◎)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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