スマートフォンは基本的に『ディスプレイ』を見たり操作しながら利用するものです。よってディスプレイ性能は絶対に重視すべき。中でも視認性に大きな影響を与えるのが『明るさ』です。
家電量販店に複数並んでいる中で、瞬間的に『きれいだな』と思うテレビは大体『表示が明るい』ことが多いはず。
明るさの参考値となるのが、仕様に書かれている『ピーク輝度』や『最大輝度』。メーカーによってはどちらか片方だけ書いていたり、まったく書かれていない場合も。自信のあるスペックはウリとなるので公表しますよね。
もっとも、ピーク輝度は一定の条件が揃わなければ発揮されませんし、最大輝度においても『実際公表値ほど明るくなかった』といった意見が最近増えたような。
つまり、『画面の明るさ』については『実際に使用してみなければ分からない』というややブラックボックス的な要素になってしまっているのが現状です。
液晶は有機ELに対し『発色』の部分で劣ります。しかし液晶ディスプレイを採用する『OPPO A79 5G』に関しては、はじめて電源をONにした瞬間に『明るい』と感じました。もしかして輝度の調整がおかしいのか?
OPPO A79 5Gのディスプレイは液晶端末の中でダントツの明るさだった
照度計を使用し、他のスマートフォンと照度(LUX)を比較してみることに。明るさを実測する端末にはそれぞれ同じ『白い画像』を表示。画面の明るさは『最大』に設定しています。
OPPO A79 5G | OPPO Reno7 A | OPPO Reno9 A | Motorola moto g53j 5G | Motorola moto g52j 5G | Motorola moto g13 | Xiaomi Redmi 12 5G | |
照度(LUX) | 444 | 630 | 609 | 288 | 287 | 350 | 318 |
タイプ | 液晶 | 有機EL | 有機EL | 液晶 | 液晶 | 液晶 | 液晶 |
OPPO A79 5Gは液晶の中でダントツとなる『444LUX』を記録。有機ELを採用する『OPPO Reno7 A』『OPPO Reno9 A』にこそ届きませんがとにかく『明るい(色合いも良好で綺麗)』です。
白い画像以外に花の写真などを表示し見比べてみましたが、明るい色が特に引き立ちますね。Instagramやストリーミング動画を頻繁に観る人にとっては間違いなくプラスのポイント(ステレオスピーカーの音は大きくクッキリ系)。
タッチ感度も悪くないOPPO A79 5G
タッチサンプリングレート(1秒間に画面がタッチに反応する回数)は実測時で180~200Hz程度。私はタッチサンプリングレート180Hz以上のディスプレイを『実用レベル』という基準にしています。その部分も合格点。
自動設定だとブラウジング時のリフレッシュレートが60Hz
リフレッシュレート(1秒間に画面が書き換え可能な回数)は公式値で『90Hz』。リフレッシュレートの設定は『設定』→『ディスプレイと明るさ』→『画面リフレッシュレート』から行います。
デフォルトの『自動選択』だと『Chrome』『Internet』といったブラウザでWEB閲覧時に『60Hz』で表示されることを確認(アップデートで変更されるかも)。スクロール時の滑らかさを求める場合はリフレッシュレートを自動から『高』に変更した方が良いでしょう。
OPPO A79 5Gが登場するまでは、エントリーモデルなら『Redmi 12 5G』と『Motorola moto g53j 5G』をお勧めしてきました。しかしここで思わぬ伏兵が登場。ディスプレイ目的ならむしろOPPO A79 5Gをゴリ推しします。
OPPO A79 5Gは前モデル(OPPO A77)からどう変わったか
- スマートフォンの処理能力を決めるSocがMediaTek社のHelio G35(12nm)からDimensity 6020(7nm)に刷新。データ処理速度と電力効率が改善。
- ストレージ規格がeMMC 5.1からUFS2.2に変更。データの読み書き速度が向上し、消費電力低下。
- ディスプレイの解像度がHD+からフルHD+に向上。画像や文字をより高精細に表示。
- リフレッシュレート(画面を1秒間に書き換え可能な回数)が60Hzから90Hzに向上。1秒間に30コマ分滑らかな表示が可能に。
- タッチサンプリングレート(1秒間に画面がタッチに反応する回数)が60Hzから180Hzに向上。タッチ感度が3倍に上がり操作性アップ。
- FeliCa ICチップを搭載したことで、おサイフケータイやGoogleウォレットといったサービスに対応
- SocがHelio G35からDimensity 6020に変更されたことで、4Gだけでなく5Gネットワークにも対応。
- 物理的なSIMカードに加えてeSIMに対応。通信業者とのオンライン上のやりとりで最短即日開通可能
- マスクを着用したままロック解除可能な顔認証
OPPO A77から引き継がれた強み
- 最大33Wの急速充電に対応
- 128GBの大容量ストレージ
- Micro SDカード対応(最大1TBまで)
- Bluetoothの規格が新しい(5.3)
- ウルトラボリュームモード搭載で最大300%ボリュームアップ可能
- OPPO独自開発のDynamic Computing Engineに対応し、バックグラウンドのアプリ動作を安定させ消費電力を制御
- アイコンや文字サイズを大きく見やすくするシンプルモード搭載
OPPO A79 5Gを購入するのに不向きな人
- 原神の様な負荷の重い3Dゲームで頻繁に遊ぶ
- 日常的に使用しているアプリの数が多い(メモリ容量の多いOPPO Reno9 Aがお勧め)
OPPO A79 5GとOPPO A77の主な仕様
モデル名 | OPPO A79 5G | OPPO A77 |
Soc | MediaTek Dimensity 6020(7nm) | MediaTek Helio G35(12nm) |
メモリ容量 | 4GB(LPDDR4X) | 4GB(LPDDR4X) |
ストレージ容量 | 128GB(UFS 2.2) | 128GB(eMMC 5.1) |
電池 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 最大33W(充電器別売) | 最大33W(充電器別売) |
重量 | 約193g | 約187g |
サイズ |
|
|
画面 |
|
|
カメラ | メインカメラ(背面)
深度測定カメラ
フロントカメラ
|
メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
|
防水防塵 | IP54 | IP54 |
イヤフォンジャック | 搭載 | 搭載 |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
位置情報 | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
SIM | nano SIM×2+eSIM×1 | nano SIM+nano SIM |
認証 | 顔、側面 | 顔、側面 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
スピーカー | ステレオ(ウルトラブースト) | ステレオ(ウルトラブースト) |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
5G(Sub6) | 対応 | 非対応 |
主な通信バンド対応 | 4G&5Gドコモ、SoftBank、au、楽天(B79、ミリ波非対応) | 4G:ドコモ、SoftBank、au、楽天 |
OPPO A79 5G(オープンマーケット版)にお勧めなSIM
主な通信バンドに対応 | 通信業者 |
ドコモ | IIJmio、ahamo、mineo、NUROモバイル |
SoftBank | ワイモバイル、LINEMO、mineo、NUROモバイル |
au | UQモバイル、mineo、NUROモバイル |
楽天 | 楽天モバイル |