スマートフォンはSocの性能に合わせて『エントリー』『ミッドレンジ』『ハイエンド』に分類する事が出来ます。少し前まではSnapdragon 400シリーズが『エントリー』、Snapdragon 600、700シリーズが『ミッドレンジ』、Snapdragon 800シリーズが『ハイエンド』でした。
しかし2022年5月現在はSnapdragon 600シリーズを搭載するエントリーモデルも存在。上記が適当ではなくなりました。性能を重視するのであれば、AnTuTu Benchmarkや3DMarkのスコアを購入前に調べるのが吉。
性能が上がるほど価格が高くなるのはある意味当然のこと。よって『どこまで求めるか』がスマートフォンを選ぶ上ではとても重要に。
エントリーからハイエンドまで、幅広いラインナップを揃えるグローバルスマートフォンメーカー『Xiaomi(シャオミ)』。国内モデルの実機を使ってAnTuTu Benchmarkを測定した結果がコチラ。
AnTuTu Benchmark ver.9 | |
Redmi 9T | 200,820(Snapdragon 662) |
Redmi Note 11 | 241,423(Snapdragon 680) |
Redmi Note 10T | 294,220(Snapdragon 480 5G) |
Mi 11 Lite 5G | 524,980(Snapdragon 780G 5G) |
Xiaomi 11T | 630,573(Dimensity 1200-Ultra) |
Xiaomi 11T Pro | 779,233(Snapdragon 888) |
Antutu Benchmarkの良いところは、スマートフォンの性能をトータルで比較出来るところ。3DMarkはゲーム性能(GPU)の計測に特化したベンチマークとなるので、『ハイエンド用』と考えた方が良いでしょう。
『Redmi 9T』と『Redmi Note 11』は4G世代のエントリーに分類。Redmi 9Tは1万円台で購入出来るので、とにかく安く、電池もちの良いスマートフォンを探している人には最適。
投稿が見つかりません。『Redmi Note 11』はディスプレイに『有機EL』を採用。有機ELは液晶と比較して発色が美しく、かつ応答速度に優れるので素早い動きに対して残像が出来づらいという特徴を持ちます。長い電池持ちに加えて動画視聴環境を向上させたい人は2万円台のRedmi Note 11がお勧め。
『Redmi Note 10T』は5G世代のエントリーモデル。『最高クラスの防水防塵性能(IP68)』に加え、FeliCa対応により『おサイフケータイ』が使えます。処理能力はソコソコですが、水場までスマートフォンの利用範囲を広げたいという目的を叶えてくれます。
『Mi 11 Lite 5G』で一気にベンチマークスコアが跳ね上がります。スマートフォンの日常的な使い方で、体感速度に一番影響を与えるのが『CPU性能』。Mi 11 Lite 5GはCPUのスコアがハイエンドに肉薄。
さらにMi 11 Lite 5Gの有機ELディスプレイは『10bit(10億色以上の表示)』に対応。ゲームプレイを目的としないのであれば、性能的にはミッドレンジの最高峰となるMi 11 Lite 5Gで十分という事になります。
エントリー、ミッドレンジの壁を超えるのが、SocにMediaTekの『Dimensity 1200-Ultra』を採用する『Xiaomi 11T』。日本ではあまり馴染みの無いMediaTekですが、2021年第4四半期においてはグローバル市場で『33%』のシェアを獲得して世界第1位。日本では認知度で上回るQualcommをリードしています。
MediaTekは元々廉価モデル向けのSocを中心に開発していたので、『性能が低い』というイメージを持っている人の方が多いはず。しかし同社は5Gの普及に合わせてニューシリーズ『Dimensity』を投入。ミッドレンジ、ハイエンド市場に攻勢を仕掛けました。
負荷がかかるゲームの代表格と言える『原神』も安定的に遊べるXiaomi 11T。ファームウェアが『MIUI 13』にアップデートされ、ゲームモードに『パフォーマンス』が追加。よりゲーム端末として頼もしい存在に。
10bit(10億色以上の表示)をサポートする有機ELディスプレイは最大120Hzのリフレッシュレートと最大480Hzのタッチサンプリングレートに対応。『視覚』『操作』においてもガッチリとしたハイエンドスペック。ガラスに各社の最上位モデルと同じ『Gorilla®️ Glass Victus™』を採用している点もハイエンドならではのストロングポイント。
カメラのスペックは基本的に最上位モデルのXiaomi 11T Proと同じ。ただし画像を処理する『ISP』の影響により、描写される画質は若干異なります。
最近は廉価モデルでもそこそこの写真を撮れるようになりましたが、あくまで『綺麗に撮れる』というレベルで『感動する』には中々至りません。これで十分という人は沢山いると思いますが。
Xiaomi 11Tのメインカメラはイメージセンサーのサイズが大きく、多くの光を取り込む事が可能です。それによりダイナミックレンジの広い深みのある『感動レベル』の描写が可能。しかもAndroidではかなり希少な『HEIF(.HEIC)』形式をサポートしており、データ量はJPEGのわずか半分程度。
そして極めつけが『充電速度』。Xiaomi 11T Proの『120W』には及びませんが、Xiaomi 11TはiPhone 13シリーズの3倍以上の速度となる『67W』充電に対応。フル充電にかかる時間がわずか『36分』。朝起きて電池切れに気づいても、出かける頃には充電が終わっています。
Xiaomi 11T Proとの価格差は1万5千円程度。そこに出費を惜しまず最上位モデルを購入するか、それとも2番手のXiaomi 11Tをセレクトし、差額でBluetoothイヤフォンやスマートウォッチを手に入れるかはあなた次第。ミッドレンジからのランクアップに最適な端末である事は間違いありません。
Xiaomi 11Tの主な仕様
Xiaomi 11T | |
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Soc | Dimensity 1200 Ultra(6nm) |
容量 | 8GB/128GB
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電池 | 5,000mAh(最大67W急速充電) |
重量 | 203g |
画面 |
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カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
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NFC | 対応 |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、バロメーター、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 13、android 12 |
Xiaomi 11Tにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/40/41/42
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
OCN モバイル ONE、IIJmio、ahamo、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)