
CMF Phone 1の物足りなさを一気に解消したCMF Phone 2 Pro
2025年7月22日(火)、イギリスに拠点を置くテクノロジーブランド『Nothing(ナッシング)』が、サブブランドの『CMF』からスマートフォン『CMF Phone 2 Pro』を日本市場にリリースしました。
7月23日時点ですでに予約の受付を開始。7月24日(木)午前9時より各チャネルで発売が開始されます。

前世代となるCMF Phone 1は、通信バンドが『SoftBank』以外に最適化されておらず、日本市場では重視されている『おサイフケータイ(FeliCa)』にも非対応。『処理能力』『斬新なデザイン』は価格的に評価出来るものの、実用性の部分では『物足りなさ』が残る1台に。

『CMF Phone 2 Pro』では通信バンドが全キャリア(ドコモ、SoftBank、au、楽天モバイル)向けに拡充され、おサイフケータイもサポート。防水規格はIPX2から『IPX4』まで高めるなど、先代の『物足りなさ』を全方位で埋めて来ました。
日本主要バンドへの対応状況(簡易チェック)
| バンド | CMF Phone 1 | CMF Phone 2 Pro | 備考(主要用途) |
|---|---|---|---|
| 4G B1 | ✅ | ✅ | 都市部共通帯域 |
| 4G B3 | ✅ | ✅ | 楽天・SB・au |
| 4G B8 | ✅ | ✅ | SoftBank プラチナ |
| 4G B18 | ❌ | ✅ | au プラチナ |
| 4G B19 | ❌ | ✅ | docomo プラチナ |
| 4G B26 | ❌ | ✅ | au プラチナ |
| 4G B28 | ✅ | ✅ | 楽天・au・docomo共通プラチナ |
| 4G B42 | ❌ | ✅ | 各社高速通信帯域 |
| 5G n77 | ✅ | ✅ | 各社主要Sub6 |
| 5G n78 | ✅ | ✅ | au・docomo Sub6 |
| 5G n79 | ❌ | ❌ | docomo専用帯域(非対応) |
1つから3つに増えたCMF Phone 2 Proのカメラ
私が注目しているのは『カメラ』です。CMF Phone 1の背面カメラは『広角』のみのシンプルな構成。イメージセンサーのサイズも『1/1.95インチ』と、メインブランドと比較して小さめ。
ただし上位モデル譲りとなる画像処理技術『Ultra XDR』をサポートし、静止画の質は廉価なミドルクラスにしては満足出来るクオリティ。『4K/30fps』で動画撮影も可能です。
CMF Phone 2 Proでは広角に『望遠カメラ』『超広角カメラ』を追加。メインカメラ(広角)に関してはイメージセンサーのサイズが1/1.95インチから『1/1.57インチ』へと大型化。いきなり上位モデル並みのアップデートを遂げています。
メインブランドNothingのPhone(3a)に近いカメラスペック
CMF Phone 2 Proのカメラ構成(仕様)は、下記の通り『Nothing Phone(3a)』に近い内容(光学式手ぶれ補正には非対応)。
| モデル名 | CMF Phone 2 Pro | Nothing Phone(3a) |
| メイン(広角)カメラ |
|
|
| 望遠カメラ |
|
|
| 超広角カメラ |
|
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Nothing Phone(2a)からダイナミックレンジが大幅に拡大したPhone(3a)のメインカメラ
Nothing Phone(2a)からの世代交代で、イメージセンサー(メインカメラ)の最大電荷量が『2倍』に増えたNothing Phone(3a)。ダイナミックレンジがはっきりと認識出来るレベルで拡大しました。

Nothing Phone (2a)のメインカメラで撮影(等倍)

Nothing Phone (3a)のメインカメラで撮影(等倍)

Nothing Phone (2a)のメインカメラで撮影(等倍)

Nothing Phone (3a)のメインカメラで撮影(等倍)

Nothingは公式に、『CMF Phone 2 Proは、Phone 1よりも光を64%多くとらえる』と説明。仮にNothing Phone(3a)と同じイメージセンサーを採用しているなら、もはや『世代交代』レベルの画質差では無くなるはず。4万円台のスマートフォンで『ミドルクラス上位』並みの写真が撮れたら『革命機』の仲間入り。

NPUの処理能力が影響する『高倍率ズーム』の画質にも注目
もう一点注目すべきが『望遠カメラ』です。Nothing Phone(3a)では光学2倍カメラの搭載に加え、SocをNPU性能の高い『Snapdragon 7s Gen 3』へと刷新。

Phone (2a) のメインカメラで撮影(倍率10倍)

Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率10倍)

Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)

Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)

Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)

CMF Phone 2 Proが搭載するDimensity 7300 Pro 5Gは、『最大4.8TOPSのAIコンピューティングパワーを持つMediaTek第6世代NPU』を採用。同Socのパフォーマンスが、高倍率ズームや低照度の画質を左右することに。
CMF Phone 2 Proでは、Nothingが画像処理用に独自開発したTrueLensエンジンのバージョンを2から『3』へとアップデート。
『TrueLensエンジン 3』は『高度な演算アルゴリズム』『AI処理』『マルチフレーム技術』を統合。アップグレードしたCMF Phone 2 Proのカメラに適した技術と言えるでしょう。
CMF Phone 1からの『順当なアップデート』程度であれば、CMF Phone 2 Proの購入は見送るつもりでした。しかしNothing Phone(3a)のカメラ画質を高く評価している私。気にないはずがない!予約してしまいました。




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